加藤周一コミュの初めて参加した講演会「日本社会と儒教倫理」2001.8.26の葉書

初めて参加した講演会「日本社会と儒教倫理」2001.8.26の葉書
かもがわ出版から送られてきた葉書。
電話して予約する際に、まだ空きはありますか?と尋ねたら、あります。と返事が。
やったーっ!!と小躍りしたものだ。

実物の加藤さんを見たのはこの時が始めてだ。開場時間より早めに到着すると、一階の食堂で昼食にちょっと奮発して牛肉(神戸牛か?)の料理を注文した。
少し奥に、湯浅俊彦先生と加藤さんが座っておられ、話をしておられた。僕から見て横向きに座っておられ、最初、ご本人を見かけた時、非常に驚いて「げっ。居る」と失礼なことを口走ってしまった。そのあと加藤さんが煙草に火をつけられるのを見ていた(ガン見)。気づかれたのか、こちらを振り返って見られた時に、そ知らぬふりをして、ステーキを口に運んで誤魔化した。

その時の講演で印象深いのは、「折角、一生懸命苦労して稼いだのに、税金にとられる」だとか「中曽根康弘」の個人名が出たことだ。妙に生々しく、下世話な話題もなさるのだなと驚いたものだ。9.11の直前だった。前年の2000.3末のETV特集をすでに何回も見た後だったので、TVのなかでしか見たことがなかった著名な方が、目の前に実際におられたことが非常に貴重な体験となって、その後、講演会情報を参考に全国各地の講演会場に足を運んだ。おっかけの始まりである。

加藤周一非公式ホームページに付設していた旧掲示板に短い文章を投稿させてもらったりもした。最初に書いたのが、その年か前年か忘れたが、袴田事件のお姉さんの事やヴィクトル・ユゴーの「ああ無情」、戦争と死刑の事を書かせてもらったような気がする。プリントアウトしたものがクリアファイルにいれてとってある。