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加藤周一コミュの敵・相手は何なのか?

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闘う相手(敵)は何なのか?

加藤周一さんは最晩年のETV特集の中で、敵、相手が何なのか見極めて、もし闘うなら闘うとしても、何か相手なのかわからなければ戦えない、という意味のことを仰っておられたと記憶している。

逆説的に聞こえるかも知れないが、独裁と集団主義は同種のものなのではないのか?同根のものなのではないか?独裁者を盛り立てて、彼にその立場を提供しているのは、家臣であり、部下であり、その集団組織の構成員の意識だと思うからだ。ドイツにもイタリアにも日本にも、日独伊三国同盟の当時、独裁者を生む社会的土壌(遅れ)があったと思う。

加藤周一さんが最も訴えたかったのは、「個人主義」の確立だと思う。自分で考え、自分で意思表示し、自分で行動する個人。しかし、それも集団主義が強い集団においては、当然、軋轢と相克と抑圧、疎外が生じるだろう。1980年ころから、急に生長した社会的風潮に二人のコメディアンが居た。タモリ(森田一義)もたけし(北野武)も、笑いの根っこには集団主義があったと思う。前者は「わっ」。「そうですね」とフジサンケイグループの番組「笑っていいとも」で観客に唱和させていた。KY(その集団の、その場の空気を読めない・の略号)を醸成させた。後者も同グループの「俺たちひょうきん族」以前に、「赤信号みんなで渡れば怖くない」というギャグを流行らせた。的を射た集団主義の典型的表現だろう。

石川淳の小説「マルスの歌」のある部分(思想という言葉が出て来る後半の一節)とペアで四枚、共有フォトにアップしたい。マックス・スティルナーの「唯一者とその所有」の書影。石川淳の追悼雑誌から鼎談の一節。『国家とマロニエ』の帯文を含む書影。いずれも個人主義に関連がある。

結語。日本人が集団主義の悪弊・病弊を克服し、突破すれば、閉塞感と政治的停滞感を破る別の脱出口が見えてくるかもしれない。

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