ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

エンドレスストーリーコミュのエンドレスストーリー

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
むかしむかし、ある所におじいさんとおばあさんが居ました。

コメント(50)

そして我にかえるといつの間にか女の子はいなくなってました。

「最後にあの子が言ったありがとうとは何の事じゃ?」

「はて〜どこかで会ったんですかね??」

すると考え込んでるおじいさんがあることをはっと思い出しました。
翌日、おじいさんはある場所に行こうと、おばあさんを誘いました。
何十年前もの昔のおばあさんとの思い出の場所。

ふと気づくと、おじいさんとおばあさんは若かりし頃の姿になっているのでした。
夕日を眺めていた二人。

すると突然、知らない若い女性が怒鳴り込んできたのです。
「私のダーリンと何いちゃついてんのよ!!」

この時誰もが昼ドラで見るような修羅場だと確信する。その女性を追っかけて来たと思われる若い男性も現れた。
「…小学校だ。」
大輔(元のおじいさん)は、ふと小学生に戻っていた。
グランドの中央に1人佇む大輔。
「そうだ、教室にも行ってみよう」と入り口に走っていった。

教室の扉を開けると、全員が席についていた。
「遅いぞー!大輔ー!!」
「ごめん〜ごめんッ・・・」
もう授業が始まる所でした。
すると先生がやってきて・・・

「おら〜席につけ!!今日は抜き打ちテストをやる!」

絶体絶命の大輔であった。
二人は同時に「先生ーーーーっトイレ行っていいっすかー??」
するとあっさりOKを貰い、二人は校庭へ駆け出しました。

裏庭に行くと湿気た土の匂いがしていた。突然大輔は
「この木の根っこ部分を掘っていくと、面白いものが見つかるんだぜ?」

桃子は興味津々と大輔の話を聞き入った。
道具倉庫から持ち出したスコップなどで、二人はその木の根本を掘り出した。
二人で地面を掘っていると桃子のスコップに
「カツンッ!!」という感触が伝わりました。

「あッーーーなんか出てきた〜♪」

地面の中から長方形の入れ物が出てきました。
桃子はわくわくしながらその箱を開けると・・・
中には何も入っていませんでした。

「中身ないじゃん、大ちゃん〜〜!!私を騙したわね??」

「ば〜か。今は空だけどな・・・これから俺たちの思い出でいっぱいにしてくんだよ。」

「それってどういう意味なの??・・・あ〜〜待ってよ大ちゃん!!」

桃子が大輔の方に振り返ると大輔は走っていた。
「本当お前は鈍感だよな・・・」
と桃子に聞こえないようにぼそっとつぶやき大輔はそそくさと教室の方に行ってしまった。
桃子は片付けた後、教室に戻った。すると、クラス全員が
大輔と桃子を冷やかし始めた。
「ヒューヒュー熱いなー」「結婚するのー?」
2人はやめるように言うが、みんな冷やかしをやめない。

そんな中、美智子は1人黙々と、無表情に鉛筆をナイフで削っていた。
(20番のカキコに登場するみちこです)
「なんちゃって!!私はとっても良い子♪」
今好きなのは隣のクラスのたろーちゃんだもん。

後に彼女が多重人格者になってしまうとは誰もが考えもしなかった・・・
冷やかしはまだ続いていた。
すると大輔は
「はぁ!!俺がなんでこんなやつと??」

「ひどーい!!それ私のセリフ。私こそなんであんたなんかと!!」と桃子。

二人はクラスのからかいのせいで険悪なムードになっていた。
みちこが話し出しました。
「私って将来絶対女優になれるよねー。見た??今の堀口の顔!!笑っちゃう・・・・本当せんこうなんて誰も信用できない。ってか大人自体汚いのよ。教育委員会だぁ!?そうやっ
て自分の立場ばっかり気にしっちゃって・・・。生徒がかわいいとか言ってるけど結局自分が一番じゃない!!あいつらは私たちの事なんてどうでもいいのよ!!」

クラスのがやがやはとまりません。
ここは学校でも問題児軍団のレッテルを貼られたクラスだった。

「あの子すごいわよね。なんか私アノ子怖い・・・。」
「確かに言ってる事は正しいかもしんない。でもあいつのは何かが違う気がする・・・」
「そういえば私たちケンカしてたんだった!!」
「忘れてたよ。あーーー・・・・さっきはごめんなもも。」
「私こそゴメンね!!これで仲直り☆」

クラスのみんながわいわいしてる頃、二人の周りの空間だけは違う時間が流れていた。
すると突然ガラガラガラーーーーーっ
教室の扉が開き、そこには風紀改善担当の熱血講師で有名な、剛田が立っていた。
体育教師だけに、いつものお決まりのジャージに、剣道部の顧問としてアピールするがの如く、竹刀を右肩に背負っていた。

「オメーら黙れーー!!」

今までのざわめきがウソのように止まった。息も出来ないぐらい静まり返った。
一体どれほどの時間沈黙が続いていただろうか?

何とも息苦しい時間帯だった。

ほんの数分、いや何十秒であっただろう。
しかし何時間も続いていたような感覚にみんなは襲われる。

するとその空間のピリピリした空気を壊すかのように・・・

「キーン〜〜コーン〜カーン〜〜コーン〜〜〜〜」


「しめた!!学校おしまいだぜ!!みんな退散!!」
そんな誰かの言葉を契機にみんなはそそくさと逃げて行ったのであった。
どれだけの時間、雑居ビルの間をすり抜け走っただろう。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
ここはとあるビルの屋上。眺めは凄くいい。
新宿の高層ビルが一望できた。

「もう何なのよ!同じスピードで走るの大変なんだから!」

「ごめん…」

2人は一瞬沈黙に耐えた。突然大輔は、

「もも、俺たち結婚しよう。小学校の時から決めてたんだ(笑)」

そういって、無造作にポケットから指輪を取り出して
ももにはめた。小さなダイヤが入っていた。

ももは暫く沈黙が続いたが、やっと口を開いた。
「お医者さんが言ってたんだ。私もうそんなに長くないんだって・・・」
「え・・・??それって・・・」

突然のモモの発言に鼓動の早さを感じる。
頭の中はパニックになっていた。
(どうしてだ??じいちゃんばあちゃんになってもモモは生きていた・・・。この世界は俺の知ってる過去じゃないのか?俺が過去に来たせいで何かが変わったのか?)

「どうしたのダイ?黙っちゃって。」
「お前・・・何でそんな大事なこと。。。」
「だって言ったら心配するじゃん・・・」
「治るんだろ??」
「それは無理かな・・・今の科学じゃ治せないんだって。新しい治療法とか新薬とかが開発されれば話は別ってお医者さんも言ってたけど、私の余命じゃ・・・無理だよ・・・」

「そんな・・・」
しかしそこではっと大輔は思った。
(過去に来れたってことは未来にも行けるんじゃないか?そうすればモモを治す新薬が開発されてるに違いない!!)


「お前は絶対死なせない・・・俺が助ける。」
「神様にでもお願いするの?神様なんていないよ・・・。いたら私を病気にするはずないもの」
「俺がお前の神様になる。病気治ったら・・・また改めて返事聞かせてくれよ。」

(時間がないな・・・さてどうすれば??)
なぜだか他人だとは思えない。
女性「どこかで会ったような・・・??あっ!思い出そうとしたら頭痛くなっちゃったー。たぶん気のせいね」

しかし体は正直だ。
胸の奥に違和感を感じる。
なぜだろう?あの人と同じ空間にいるだけなのにとても心が暖かい。。。
「善は急げ!考えるより行動ね」
女性は思い切ってその喫茶店の男性に話しかけてみる事にした。
「あのーー・・・こんにちわ。突然なんですけど、以前どこかでお会いしませんでした・・・?なぜだか他人に思えないんですよ」

男「人違いじゃないですか??でもこんなキレイな人に話しかけてもらえるなんて光栄だなー」

女「まあ〜お口がお上手ですわ。すいません。人違いだったみたい・・・」

男「前世とかでカップルだったとか?笑」
女「それはそれは夢物語。ロマンチストなんですね。でも私主人も子供もいるのでこれで失礼します」
家族と合流し外で幸せそうに話している女性。
「やっぱり私の気のせいね・・・」
喫茶店から離れて行く家族。

そして先ほどの男もボソッとつぶやく。
「幸せになったな・・・モモ」
「思い出せそうで思い出せない・・・なんか心の奥で何かがつっかえたみたいで気持ち悪いー!!本当モヤっとするわ。」

今まで結婚してからこんなに他の男性が気になった事が不思議なくらいだ。
そんな事を考えてる間にも出港の時間に刻一刻と近づいていく。
時間がない。
もう二度と会えないような気がした。すると、

『彼を・・・追うのよ・・・』
「今の声誰?確かに人の声が聞こえたような・・・」
『このままじゃダメ・・・』
「また声が聞こえた!やっぱり空耳じゃないみたい・・・。なんか誰かが私に語りかけてる!」

二度と会えないかもしれない・・・そして誰かもわからない声に背中を押された彼女はまた先ほどの喫茶店へと向かった。
あの人がいた。丁度お店を出たとこでこっちには気づいてない。
しかしあの男性はキョロキョロと辺りを用心深く気にして裏の路地裏の方へと消えていった。

「あれ?あっちは確か行き止まりで人も通らないような場所だったような・・・」
こっそり後を付いて行く。
男性はハタと足を止めるとまた辺りを注意深く気にしつつコートの内ポケットからなにやら不思議な物をとりだしボタンを押したようだった。
すると男性の体はゆがみ始め瞬く間にその姿は消えてしまった。

「え!?消えたんだけど!!」
その消えた辺りへと行ってみる。写真が一枚落ちていた。
さっきのコートから落ちたものだろう。
「これって私じゃん・・・。しかも隣でさっきのあの人が写ってる。。。」
状況がうまく飲み込めないでいた。
しかし心の中の絡まっていた糸が段々ほどけてきたような気がした。
すくなからず今のモモは幸せだった。
自分を愛してくれている夫、可愛い子供達、いつまでも世話を焼いてくれる義父さん、義母さん。
そんな幸せな時間の中で今は一箇所ぽっかり穴が空いてる。
そう、彼(だいすけ)の存在だ。

知らないけど知っている。
知ってるはずなのに知らない。
なぜか彼を見る度に不思議な気分になる。
そう。心の奥が暖かくなる。

「私はどうすればいいの・・・」

一人でぶつぶつ言ってるとそこでふとまたさっきのウエイターの姿が目に入り込んだ。

「・・・よし。」

なぜか心の中は晴れ晴れとしていた。
そして何かを決心したかのようにモモはそのウエイターに向かって一歩一歩自分の足で歩き出した。
「ダイ…ダイスケ?」モモは勇気を振り絞ってダメモトで口を開いてみた。
するとあっさり、「モモ、よく分かったな」と答える大輔。

モモ「一体何があったの?私とはいつから知り合いなの?」
ダイ「もう言う必要はないんじゃないかな、幸せにしてるんだから」

しばらく沈黙が続くが、モモは興奮気味に言った。
「何があったか知る権利はある!だからといって、今の幸せを壊す気はない。
でも知らなきゃいけない事もあると思うの!」

あまりにもモモが必死に訴えるので、大輔は困惑した。
言うべきか、言わないでいた方がいいのか。。

大輔は静に口を開いた。
「今夜0時に船のデッキで待っててくれ」
そう言い残し、大輔は消えた。まるで存在自体が消えたかのように。

モモは家族には言わず、0時にデッキに行くことに決めた。
「もう午後11時50分。行かないと・・・」
家族は旅の疲れでぐっすり眠っている。
「あなた・・・行ってきます。。。」
モモは家族に気づかれないようにそっと部屋を出るつもりだった。
しかしなぜか子供が目をこすりながら起きていた。

「まだ起きてたの!?」
「うん。なんかママが知らない人に連れ去られる夢を見たんだ。怖くて起きちゃった。。ママ〜こんな時間にどこ行くの?」
「それは・・・う〜ん・・・。とっても大事な用事なんだ。だからパパには内緒よ。さぁ夜も遅いんだからもう寝なさい。」
「はーい。ちゃんと帰って来てね!おやすみ。」

この時この子は何かを感じとっていたのかもしれない。

この会話が母親桃子との最後の会話になることを。

ログインすると、残り29件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

エンドレスストーリー 更新情報

エンドレスストーリーのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング