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サルコに負けるなコミュの★サルコイドーシスのステロイドの治療指針★

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(1)胸部内病変

肺門及び縦隔リンパ節病変のみの症状はステロイド治療の対象ではない。
しかし、咳、息切れ、喘息症状などがある場合(稀に狭窄)は治療の適応となる。
胸部X線上広範な肺野病変があり、息切れ又は持続性の咳が認められる場合にはステロイド治療を行う。
肺野病変があっても自覚症状の無いときは治療の必要はないが
明らかな呼吸機能低下、又は低酸素血症を伴うとき、及び、
六ヶ月以上視察し悪化が認められるとき(呼吸機能、SACE、67Gaシンチ、肺胞洗浄液などを参考)にはステロイドを使用することがある。
既に繊維化が進行していて改善が見られないときは
比較的急速に減量し、最小有効量を持続するか、免疫抑制剤を併用する事もある。

(2)眼病変

前眼部病変にはステロイドの点眼、結膜下注射のほか散眼剤を併用する。
ぶどう膜炎が激しく網膜、硝子体、視神経に著明な病変があり
局所療法に抵抗して改善のみられない場合は、
ステロイドの全身投与を併用する。
この際改善が見られれば経過を観察して減量し、局所療法に切り替える。
初期ぶどう膜炎に伴う眼圧上昇は一時的なものが多く、
また薬物的にコントロールしやすいが、
不幸にして改善が見られないと判断された場合はぶどう膜炎の鎮静を待って手術を施行する事もある。


(3)心病変

本症の死因の3分の2以上は心臓サルコイドーシスである。
心病変の特に早期の症例にはステロイドが有効である。
経過中に房室ブロック、脚ブロックなどの刺激伝導障害、
あるいは危険な心室性期外収縮(多原性、連泊性、RonT現象)
、心室頻拍ないし細動など刺激生成異常が出現した場合は、
ステロイドの治療を行う。
また症例により心臓ペースメーカーの植え込み、
抗不整脈剤の使用など、他の治療を併用する事が大切である。
一方ステロイド剤で心筋線維化による心室瘤形成が促進されるとの報告もあるので、
投与中は注意が必要である。

(4)神経系病変

中枢神経病変も死因や日常生活障害との関連があり、
ステロイド治療の適応である。
抹消神経病変は一般に自然寛解が多いが、
多発性末梢神経症状にはステロイド治療を行うこともある。

(5)皮膚病変

原則としてステロイド治療を必要としない。
しかし顔面などに発疹が見られ美容上必要な場合にはステロイド剤を内服させる。
結節性紅斑で関節痛を伴う場合には非ステロイド性抗炎症剤を
内服させるかステロイド剤を内服させる。
広範囲で難治性の場合は内服以外に局所皮下注射を行う。

(6)その他のサルコイド病変

現在の所一定の見解はないが、症状を伴う高度の顕在性病変にはステロイド療法を行う。

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