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遊学の森トラストコミュの農業関連資料(リービッヒについて)

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以下、以前行った勉強会関連の資料のご紹介です。

マルクスが『資本論』で参照したリービッヒの文献(『化学の農業及び生理学への応用』北海道農業試験場研究資料30号 p. 1〜152 (1986))の部分訳がネットで読めます。
http://rms2.agsearch.agropedia.affrc.go.jp/contents/JASI/report/sard/cryo-s.html
p130〜(p135がよく知られる箇所)に日本の農業に関する記述があります(マロン博士による注)。
上記ページへのリンクを含むリーッビッヒに関する解説文は以下のHPで検索すると読めます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ユストゥス・フォン・リービッヒ

参考サイト(鴨川自然王国)↓
http://www.k-sizenohkoku.com/tt/tt_ronbun_tanaka/tt_tanaka_nou21.html
田中正治さんの参考論文
「農の21世紀システム」より

<5.リービッヒとマルクス
1)マルクスと同時代、1800年代中葉に生きたドイツの農学者リービツヒは、文明史的視点から資本主義農業一収奪農業にたいする批判を展開した。従来の有機農業にたいして、彼はそれが自給自足農業である限り間題はないが、しかし商品作物を作る前提にたてば、地力を劣化させ、従って土壌成分の補足が必要であり、人造肥料がそれを可能にすると主張した。植物は有機質でなく無機質を吸収するのであるから、無機質の人造肥料こそ適切であり、そこから人糞からの解放・輪作廃止・作付の自由化・配合肥料使用という「農業の完全な革命」を行なうことによって、人口増加に対応することが可能であるとした。「収奪によって土地から取り去られた植物栄養素の完全な補充が農業の原則」というのがリービッヒの基本的な考えであった。その考えの背景には、すでにイギリスで最も進んでいた資本制農業一略奪農業への批判があった。イギリスでは資本制農業が行われており、農産物は商品化されていて、作物残さは土に返さず都会の下水道から海へ喪失させ、家畜の糞尿は垂れ流しにされることによって有機物を損失させ、その代わりに、グアノや過リン酸石灰を海外から輸入することでミネラルを補充したが、同時に、農産物の国外への輸出によって、ミネラルのイギリス土壌への還流を喪失させていた。リービッヒは有機物の下水道、河川、海への流失を批判し、それらの農地への還流を主張したのである。リービッヒは今日の化学肥料型農業の元祖でもあるが、同時に循環型農業を理論的に展開した元祖でもあった。

2)『資本論』の草案を大部分書き上げた1864-65年頃、マルクスはリービツヒの見解に共鳴し、リービツヒ近代農業批判の一般理論の経済学的意義を全般的に提起した。」(『経済学と自然哲学』一福冨正実) そのポイントは、「人類世代の永続的諸条件の確保」としての大地、「人間と土地との間の物質代謝の高次な形における再建」、「都市と農村との対立の克服」であり、農業の永続性、工業に対する利点、未来性を暗示した。つまり人間の文明史的視点から大工業が資本主義文明を崩壊に導かざるえないことを洞察していた(以下略)>


追加参考サイト↓
http://72.14.203.104/search?q=cache:pZWFvZltEOcJ:www.momigara.jp/event/0601/060118_04.ppt+マロン リービヒ&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=1         

「日本人は、継続した施肥なしに継続した生産はないことを公理としている。自己が土壌から取り去るものの小部分は自然(空気と雨と理解する)が補うが、その他の部分は自己が補わなければならない、と考えている」

「日本人は、可能な限り、常に主要肥料である人ぷん尿を液状で施し・・・・ 肥料なしにはいかなる穀物をも栽培しない」

「朝には土地の産物を都市に運んだ純朴な人夫の長い列が、夕には二つの肥桶を担いでゆくのを見かける」

「つまりわれわれの前には、自然力の完結した循環の壮大な図式が成り立っているのである」
(リービヒの第9版(1876年)プロシア王国東アジア調査団マロン博士の報告書より抜粋)

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