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映画評論(ゲイのみ)コミュのALWAYS/三丁目の夕日

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まったく期待していなかったこの映画。
昭和33年の東京を舞台に、ひとつの家族とその回りに住む住人たちを
描いたものなんだけど、これがワンシーン、ワンシーン
ため息が出るくらい素晴らしい。

当時の街並み。古い映像やセット、そしてCGを
非常にうまく画面に取り入れて見事に見せてくれて
まったく不自然さがない。
街全体の美術のみならず、町内の電柱から家屋、
そして細かい小道具まで目が行き届いている。
汚れ、しみ、そして古いものが壊れ、新しいものが
光っていたあの時代・・・。

僕らが子供時代(って、まだ生まれてなかったけど。笑)
流行ったフラフープ、竹馬などの遊びや、
少年雑誌、そこに書かれている空想小説、
また子供ながらによくやっていた行為
(例えば、扇風機の前に行くと、
必ず『あ〜』と声を出していたり、
押し入れにこっそり隠れたり・・・)も懐かしい。
街には氷売りを始め、金魚売り、竿だけ屋などの
物売りが溢れ、
そのひとつ、ひとつが郷愁感と共に、
まさに「人と触れ合って生活していた時代」を
再現してくれている。

この映画の素晴らしさは時代背景やセットのみならず、
気の配られた台詞に彩られたエピソード、
そしてそれを取り巻くドラマにもある。

小さな自動車修理工場「鈴木オート」を営む堤真一、
薬師丸夫婦と小学生の息子、
そこに集団就職でやって来た女の子。
(どっちかと言うと、いつもはクール、もしくは品が
ある堤が、喧嘩っ早くて情にもろい親父を好演していて
カッコイイ!&あの馬づらが妙にセクシー!笑)
工場の前にある駄菓子屋を営むのが吉岡秀隆扮する
小説家の卵。彼が思いを寄せる一杯飲み屋の女の小雪、
二人の運命を左右する孤児同前の少年。
彼らをメインに据えて、三浦友和扮する医者や、
もたいまさこ扮するタバコ屋のおばばなどが
映画をさらに深く、豊かなものにしている。
とにかくお話がいいんだけど、すべての役者がまた良いんだなあ。

建築中の東京タワーが出来あがる大晦日までのほぼ1年を
描いたこの映画、ドラマの要にもなっているのが
鈴木家にテレビがやって来る、という出来事。

これを観ながら、いしだあゆみ一家をモデルにして
浅野ゆう子、岸谷五郎が夫婦を演じた
朝の連ドラ「てるてる家族」を思い出した。
(俺が唯一最後まで観た連ドラ)
そう言えば、あの番組も、あの家族のうちに
テレビがやって来るのが大騒ぎだった・・・。

「三丁目の夕日」。
色々な事件が起きるんだけど、ラストに
薬師丸ひろ子と堤真一がぽつりと言う言葉に
かぶさってくるD-51の主題歌も泣けた。

もう少し前の時代を描いた「カーテンコール」。
この映画のあわよくば泣かせようという演出と、
ともすればかなり強引、そしてあざといドラマ展開には
最初から最後まで鼻についてしまったけれど、
この「三丁目の夕日」は、その対極にある映画かなと思った。

「いつか読書する日」「パッチギ!」「火火」に
続いて、お薦め出来る今年の日本映画。
必見。

コメント(14)

何回泣いてしまったかな…懐かしさだけで無く、いい映画に仕上がってましたね。
今年の邦画ではイチ番かな?
最高に面白かった。
次から次から描かれるエピソードに、
嬉しい気持ちで胸がいっぱいになり、涙があふれてきました。
一人でも多くの一に観てもらいたい一作。
出演しているすべての役者に拍手。
吉岡なんたらってあんまり好きじゃないけど、はまり役かな。
小雪、興味なかったけど急騰株。役柄かな、、でも好感度かなりアップです。ひろみの店に呑みに行きたい!
めちゃくちゃ評判いいですね、この映画。
で、自分も今日、観てきました。
いい作品、だと思いました。
役者もみんな嫌味がなくて魅力的。
好きなシーンもたくさんありました。
でも・・・自分は正直、あんまり乗れなかった。
邦画によく感じるあざとさはギリギリなかった。
だけどやっぱり演出過剰だと思う。

悲しさを表現するのに、どうして路上に倒れた
役者をああも泣き叫ばさせなければならないのか?
予告編にもあったけど、“心配させんなよ”
という台詞がなぜ“心配させんなよ、赤の他人なんだから”
みたいな台詞っぽい台詞にならなきゃいけないのか?
少女が田舎に帰る時(彼女、とてもよかったけど)、
なぜあんな見送りの感動シーンを入れなきゃならないのか。
幸せな気持ちをそっと胸に抱えて、微笑むだけじゃダメなのか?
吉岡秀隆と少年の結末、何となくハッピーエンドになってるけど、
あれで何か解決したのか?
悲しい別れに直面して、それでも人生は続いていくというのじゃだめなのか?

自分はこの映画、よくできた民放の新春2時間ドラマスペシャルのような
印象を拭えなかった。
登場人物がみんなハッピーになる。
それはそれでいい。観客がハッピーになれるなら。
でも戦争の後遺症がまだ残っているこの時代を描くなら、
もっと深い悲しみを感じさせる、もしくは絶望して終わって
ゆく人物も描いていいと思う。
少なくとも自分にはその方がリアリティがある。

これだけ感動した意見が多い中、
どうかと思いながら正直な感想を書いてみました。
もちろん映画も百聞は一見にしかず。
未見の方、ぜひご覧になってください。
大好きな人も多いと思うので。
モルダーさんの感想をみて

ラジオをメインとしている情報収集者の自分として
この映画はかなりいいらしい、と期待の持てるものでした。
まだ映画は見ていないものの
最近知った情報で吉岡秀隆主演ということを知りまして
少しの不安が・・・。
自分にとっては決して嫌いでもない、
でもそう好きでもない吉岡秀隆なのですが、
あの人が出ている作品って自分にとって
なんとなく押し付けがましい、
感動の押し売り的なイメージがあるんですよねぇ。

でも、まぁ、見る価値は間違いなくありそうなので
観にいったら感想書きます。
今日、会社で映画の趣味がとても合う
辛口の後輩女子がこの映画、とても褒めていました。
やっぱりこの作品、みんな好きなんだなぁ。
自分の感想はもちろん変わらないけど、
ぜひみんなに観てもらいたい。
いろんな意見が聞いてみたい。
昨日見てきました!
期待以上にいいって聞いてたけど、めちゃ良かった!
感動あり、懐かしさありの中で、終わってみるとすごく爽やかな気持ちって感じで!
超お勧めの映画!
じゅんのすけ君が最初出てきた時、「やっす〜」って思ったけど、いい演技してたし、あの置き手紙では涙ボロボロ!
薬師丸ひろ子もいい役してた。
堤真一も小雪も!
そして吉岡秀隆も!!っていうか、最後配役名が出るまで、ずっと武田真治だと思ってた。(汗)
遅ればせながら見てきました。
とてもいい映画ですね。
時代背景がよく描かれているし、役者もいいし、なにより
納得できる自然な展開がよかったです。
つい先日、近くの映画館で公開終了真際ということで見て来ました。
イイ噂ばかり聞いていたのでとても期待していたのですが…

モルダーさんの感想とほぼ同意見です。自分もあの過剰な演出、台詞のわざとらしさに引きまくりでした。街並みの情景が素晴らしくよくできていたし、それを見せるカメラ演出がある意味ハデだったので、せめて演技、台詞は押さえる方向でバランスを取るべきでしょう。ちょっと前の「ローレライ」も同じようなバランスの悪さを感じたことを思い出しました。

合成のよくできたTVの2時間ドラマ程度の映画です。

もちろん泣きましたよ。
薬師丸が田舎のお母さんの手紙を見せて話すところ。
ジュンノスケくんが戻って来たところ。
「いい話」ですから、それぞれのエピソードの結末には涙しました。
しかしそれに行き着くまで、現実離れしたセリフと演出に我慢がなりませんでした。この映画の制作陣に(特に監督に)「映画」として演出する時のバランス感覚が乏しいことが非常に残念でなりません。

もしこの映画が日本アカデミー賞でも取ろうものなら、日本の映画人達のセンスを疑うことになります。

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