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映画評論(ゲイのみ)コミュの善き人のためのソナタ

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ベルリンの壁崩壊以前の東ドイツの闇をえぐり出したサスペンスタッチのヒューマン・ドラマ。国家によって監視される者と監視する者がたどる波乱に満ちた運命を描く。アカデミー賞最優秀外国語映画賞受賞作。


理屈なしにぐいぐい引き込むサスペンス、手に汗握らせる緊張感、抑制のきいた詩情、長く尾を引く感動、素晴らしい映画です。
派手さはありませんが「今年の一本」として記憶されるべき作品だと思います。
こんな映画が邦画からも出てこないかなぁ。






コメント(3)

この映画は本当に素晴らしいですね。僕にとっても今年のベストの一本です。
抑制された描写と緊張感あふれる展開は実にお見事。
劇作家の妻の描写が粗かったり、都合のいい展開がないわけではないけれど、全体的には上質なサスペンス映画を観ているようなスリルがいいですね。
特にラストの締め方がうまい。一気に感動が高まります。
役者陣はかなり充実してますが、特に主演のウルリッヒ・ミューエが本当に巧い!台詞は少ないけれど、彼の圧倒的な存在感がこの映画をより一層厚みのあるものにしています。
☆☆☆☆半

 静かで淡々としていて、それでも気付かぬうちに深く染みじみした感動へと誘ってくれる素晴らしい作品。

 見れば見るほどケヴィン・スペイシーに思えてくる風貌のウルリッヒ・ミューエ。恐らく自分は初めて見た役者だ。しかし、ケヴィン・スペーシーに見えるのはその風貌だけではない。心の内をグっと仕舞い込んだ男をグっと抑えた演技で演じ切った彼の素晴らしさ、それもケヴィン・スペイシーを彷彿とさせるのだ。心の内を全く見せないのでは映画にならない。炭火のようにふつふつと暖まっていく彼の心を感じるからこそ、この映画が成り立つのである。顔の表情演技ひとつでその緩やかな変化を感じさせてくれる。本当に上手い!
 彼の抑えた演技を効果的に見せるのは、抑えた音楽、抑えたカメラ演出、抑えた台詞。演出全てがきちんとコントロールされていて、この映画の「静かで深くて染み入る」トーンを作り出している。監督がこの脚本も書いたらしい。この統一されたトーンはその事が功を奏しているのだと感じる。才能ある作り手が何役もこなして作り上げた作品には、きちっと一本筋が通っているものだ。この映画はまさにその好例だと思う。

 
 (注:以下、ストーリーに関する記述あります)
 
 2回泣いた。ラスト近く、ベルリンの壁崩壊を知った時。あの場面であれほど深い感動を感じる事ができたのは、そこに至るまでにこの映画が描いた、この男の良心の目覚めがしっかりと感じ取れていたからに他ならない。
 そしてラストの台詞にノック・アウトされて泣いた。ダブル・ミーニングなこの台詞は、ここ何年かで最も深く静かな感動を与えてくれた気がする。エンド・クレジットが流れる中、感動が奥底から静かに溢れてきて、なかなか涙を止める事ができなかった。

 この脚本が書けて、この演出でこれを描く事ができる今作の監督、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク(長いっ!)、今後要チェックの新人監督だ。

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