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NPO法人生涯青春の会コミュの第2回脳いきいきセミナー資料

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第2回脳いきいきセミナー資料
                   
                   主催 生涯青春の会

セミナーの目次

1、脳いきいきセミナー2回以降の進行
 (1)手の不思議
 (2)記憶力
2、在宅で介護を担う人の4人に1人が、うつ病
3、使わなければ退化する
4、高齢者の13〜22%が「閉じこもり」  
5、認知症の年代別の割合  
6、凄い経歴の人がなぜ認知症になるのか  
7、マンネリ化すれば脳は退化する。
8、廃用性症候群(1) 
9、これが時代の流れだ (自分の死に場所) 
10、砂糖健康学入門から  人間の脳細胞は70歳を超えても増える

1、脳いきいきセミナー2回以降の進行
 2回目以降は参加している皆さんに多くの発言の機会を作るセミナーにします。セミナーの資料は1ヶ月以上前に配布し、参加する皆さんから理解した範囲を、自分の人生体験を加えてスピーチしてもらう形式のセミナーとします。発表する人は必ず発表原稿を記述することが条件です。心に刻みたい場所の朗読のみでも結構です。ただし、朗読する場所は自分で原稿を記述する。書く、話すという行為が脳を限りなくいきいきと活性させるのです。この概念を確認するために「手の不思議」「記憶力」のエッセイを引用します。

(1)手の不思議 (2004年1月7日の癒しの森から)
会社を退職してから1年6ヶ月が過ぎた。パソコンと縁がなかった人間がこれを覚え、インターネットをフル活用しているのであるから充実した時間を刻んでいるといえる。今日は1998年12月31日に書いた「手の不思議」の一部を引用しておきたい。
「今日で満2年730日、1日1枚「日々の映像」を記述した。振り返ってみると、『手は第2の頭脳である』という言葉がよく理解できる。誰が言ったのかは定かではないが西洋では『手は脳から飛び出した頭脳である』と表現するという。これらの言葉は、手を使うことがいかに重要であるかを示唆している。
 手を動かして、文字を記述することによって、その内容が脳に刻まれることは確かである。どうもわれわれの脳は、書く、話す、というように肉体の一部を使わないと、記憶を預かる脳が作動しないようである。
 手は脳から飛び出した頭脳であるとの表現の通り、手と脳は一体不可分なのである。くだいて言えば、手を動かすことと脳が活発に動くことは一体なのである。考えてみると、小説家・画家・音楽家・又は一流の経営者など、超一流の人で手を使わない人は誰もいないのである。私は2年間少々エッセイを書くために手を動かしたが、この手の不思議をしみじみ感じている」

(2)記憶力 (2004年1月8日の癒しの森から)
今日も昨日と同じく、講演の準備の一つとして2000年12月31日の日々の映像に書いた「記憶力」の大半を引用しておきたい。
・・・・私は昔から記憶の能力が弱いと自覚してきた。この弱さを証明する根拠は、人の名前がなかなか覚えられないという事実である。しかし、書くという行動があると、鈍い私の脳もかなりの情報を記憶する。今日で、1460回目の日々の映像となったが、手を動かすことがいかに重要なことであるかをヒシヒシと感じている。
 脳と心の地形図(原書房・リタ・カータ著)という本を読んだ。『脳にある何10億というニューロンは、100兆もの結合を持っていて、その一つずつが記憶の一部になる可能性を秘めている。だから、人間の記憶能力は、正しいやり方で蓄えられれば無限なのである』(同書P259)・・・・
 1998年12月31日にも書いたが、情報を得たら先ずメモをする(手を動かす)そして話す(口を動かす)という動きが加わると、完全に記憶として刻まれるのである。途中で手を動かす行動を省略しても、話すという動があればその情報・知識は脳に刻まれる。これらの「動」がいかに重要か、これを深く理解して行動すれば、脳は限りなく活性化していくように思う。ただ聞く、読むだけの「静」の状態では、脳の開発・活性化はありえないのである。

   ・人間の 脳と呼ばれる 小宇宙 無限に広がる ミクロの世界
     
2、在宅で介護を担う人の4人に1人が、うつ病
(2006年5月2日の高齢者福祉情報から)
以前日々の映像で書いたアメリカのデータである。娘が「認知症の母親の介護をした場合90%がうつ病になる」というものであった。それほど認知症の介護は厳しいのである。日本の場合に類似してデータの発表があった。厚生労働省の研究班による調査によると「在宅で介護を担う人の4人に1人が、うつ病の代表的な症状である『抑うつ』状態にある」(4月30日・毎日から)ことが分かったという。

高齢者が高齢者を介護する「老老介護」の場合、介護者の約3割が「死にたいと思ったことがある」と答えているのだ。調査は昨年6月、「介護者の健康実態に関するアンケート」として実施、8486人の回答を分析したもの。65歳以上の高齢介護者が約6割を占め、高齢化社会の進展の中で、老老介護の現実が浮かんでいる。
うつ病傾向を見る国際的な指標「自己評価抑うつ尺度」(SDS)を使ってさらに詳しく調べたところ、全体の23%が軽度から重度の「抑うつ状態」だったのだ。特に65〜74歳が最も高く「抑うつ状態」が27%に達している。特記すべき事項は75〜84歳で48%の人が「心が健康ではない」と感じていることである。昨日生涯青春の会の有力メンバーである70代の夫人を訪ねた。この人の兄の奥さんが78歳で認知症となり夫を認識できないのである。この段階になって、肉親が面倒を見ることはもはや不可能なのである。

3、使わなければ退化する(2006年7月30日高齢者福祉情報から)
なぜ痴呆になってしまうのか。いろいろな仮説があるが真実は単純な法則だ。使わなければ退化するだけなのである。少し前京都大学教授だった人が認知症になった事例を書いた。「使わなければ退化する」という法則に支配されただけのように思う。
NPO法人「亀田ボランテア」のまとう恵子さんと懇談する機会があった。「使わなければ退化する」に関連したことで次の話をしてくれた。「石田さん、使わないと本当に退化は早いのです。80歳以上の人で一人暮らし、ほとんど話す機会がない場合は30日で言葉を失うのです」詳しくは省略するが僅か30日で話すことが出来なくなってしまうという。まさに、真実は単純である。「使わなければ退化する」のである。これは高齢者だけのことでなく若い人も「脳は使わなければ退化する」という生物の法則を深く自覚しなければならない。

4、高齢者の13〜22%が「閉じこもり」  
(2006年8月21日の高齢者福祉情報から)
高齢者福祉情報は3月25日から書き始めた。よって、スタート段階に書いた高齢者福祉情報を読んでいない人も多い。よって、今日から10日間余りは過去に記述して主要テーマを反復したいと思う。反復することによって、テーマがより明確になる効果があると思う。高齢者福祉情報を書き始めた2日目のテーマは高齢者の「閉じこもり」であった。

・・・健康に問題がないのに外出しない「閉じこもり」状態の高齢者が1〜2割に上ることが、厚生労働省の調査で分かった。これらの人は100%認知症の予備軍といっても過言でないと思う。生涯青春の会で、退職した夫を持っている60代の婦人数人との交流がある。彼女たちの嘆きはおおよそ「家ではなにもしない。毎日3合強のお酒を飲む。・・・このままだと健康が心配だ。何もしないで1日を過ごしてもったいないという気持ちが起らないのだろうか」というものである。

 厚生労働省の調査でも高齢者の閉じこもりは「寝たきり」「認知症」につながるという前提で問題にしているのである。今回の調査は4市町村の65〜75歳以上の延べ2413人(男893人、女1520人)を対象に行ったデータである。調査の対象者は介護保険制度で「要支援」「要介護」とされる人以外で実施したものである。「閉じこもり」の定義を「週1回しか外出しない状態」として集計したものだ。最も高かったのは、三本木町の女性の22%。須賀川市の女性の21.5%が続き、最低は同市の男性(同)13%だった。「閉じこもり」と分類した人に外出する際の理由を聞いたところ、男女にかかわらず、最多は「通院」だったというから唖然とする。

 介護保険の対象外の高齢者が、1週間に1回しか外出しないというのも異常である。その僅か1回の外出先が通院だというから社会から隔離した生活を送っているといわねばならない。これらの人には話をする友人が近所にいないのだろうか。貧弱な生活文化しかないので、友人がいない、少ないという結果を生むのではないだろうか。ともかく「閉じこもり」ではどうにもならないと声を大にして叫びたい思いだ。このような人達が認知症になって、国の保険財政を破綻させると言ったら言い過ぎだろうか。・・・・

 1週間に1回しか外出しない高齢者が13%〜22%のいるというデータは驚愕に値する。現在で要介護人口は410万人である。1週間に一回しか外出しない高齢者の平均を17%とすると、おおよそ400万人が閉じこもっていることになる。
       高齢者人口 2400万人×0.17=408万人

 これでは、認知症が激増することは明らかである。生涯青春の会は微力ではあるがこのテーマに挑戦して行く決意である。今は多くの賛同者は出てくることを祈るのみである。

5、認知症の年代別の割合 (2006年8月23日高齢者福祉情報から)
生涯青春の会で12月から2月まで3回〜6回「脳いきいきセミナー」を開催することにした。その準備に以前熟読した認知症の専門医である金子満雄(金子クリニック)先生のページ開く。このホームページは、生涯青春の会を作って認知症の予防運動をしようとの決意を促がしてくれたのである。
金子クリニックホームページ http://mkaneko.jp/
その中に認知症の年代的な割合が出ている。この記述を引用したい。
「私たちが全国数百ヶ所の保健師、医師や保健所の協力の元に実施してきた痴呆健診によって、以下のようなことが分かってきました。
早期痴呆を含めた年齢群ごとの全痴呆頻度は加齢とともに増加し、50歳代で5%、60歳代で12%、70歳代で30%となり、80歳代で初めて50%を越えます。90歳代ではほぼ75%に達し、そして100歳を越えると97%に達します」
再度確認しよう。認知症になる割合は
50代     5%・・・100人中5人
60代    12%・・・100人中12人
70代    30%    10人中3人
80代    50%     2人に1人
90代    75%     4人中3人
100歳以上 97%     

 生涯青春の会の発足直前までは「80代壮健の会」という名前で発足の準備をしていた。いうまでもなく、80代には約半数の人が痴呆になるが、その「50%の仲間に入るな!」がスローガンであった。

6、 凄い経歴の人がなぜ認知症になるのか  
             (2006年9月5日高齢者福祉情報から) 
 7月4日マイミクのシマさんの日記は「認知症」であった。ご本人の了解を得て日記の大半をそのまま引用させていただきました。
・・・認知症にはなりたくないなと思う。私の父も認知症だった。無くなったのが91才で80歳ごろからおかしくなってきた。自分の頭の中からいろいろなことか消えていくという自覚のあったときがあってすごい恐怖と戦っていた。
友人のご主人も京大の教授をされていたのだが退職後、症状がだいぶ進んできたときに「どうしたらいいのだろういっそ死んでしまおうか。でもそんな事はできないしなぁ」とおっしゃたそうである。その方も父も今は旅立ってしまったが、立派に活躍していた人が恥ずかしい有様になっていくのをみるのは本当に辛いものがある。・・・・
京大の教授までした人がなぜ認知症になるのか。生涯青春の会の主要メンバーでこのような例の意見交換をしてきたが、統一的な見解は次の通りである。
「過去のどんな経歴があっても、過去の常識(知識)のみで生きている人は認知症になる確率が高い。新しい情報を受け入れない人は、脳がどんどん退化しているのである」 生涯青春の会の主要メンバーで認知症の肉親を抱えている人が3人いる。この中に一人は元新聞記者である。バリバリの元新聞記者が考えられない姿に変わっていくのである。なぜ、凄い経歴の人が認知症になるのだろうか。・・・・
この記述に対して多くの書き込みを頂いた。ここで3つを引用したい
*ナース岩下さんの書き込み
「私が読んだ書物によれば、すごい人というよりは、人生において、なにかしら 解決しないままの課題がある方の場合に、認知症の症状が強くでるという説があります。高齢者ケアを実践していて、確かにそれを感じることがあります。すごい方というのは、たぶん、仕事などで成功を収めている方だと思うのですが、そういう方は、はやり人知れず、努力をされ、社会のいろいろな軋轢と戦い、そして、仕事の成功のために何かを犠牲にされている場合も多いと思うのです。そうすると、その何かを、自分自身の中できちんと解決せずに、時だけがたってしまい、脳の萎縮や障害が起きたときに、そのことが気になってしょうがないといった状況になるのではないかと思います。
徘徊といわれている、見た目には目的もなく、あてどなく歩き回る症状も、ご本人の中には、きちんと目的があるといわれており、どこかへ行きたいという気持ちがあるから、そのどこかを探して歩き回るといわれています。確かに、何かを一生懸命さがしておられるような印象を受けるのです。その何かが、たぶん、その方の人生の中で大切な気にかかることなんだろうな、と思うのです。
脳CTやMRIをとって、同じように脳萎縮があっても症状が穏やかな方もいれば、激しい方もいらっしゃいます。その差は、人生の課題をきちんと解決して生きてきた方と解決しないままになっている方の差ではないかと、私は思っています」
*ンチャさんの書き込み
「認知症になる大きな原因の一つは、脳に対する刺激が少なくなったり、弱くなったりすることにあります。人間の体は脳であろうと筋肉であろうと、使わずに刺激を与えないでおくと衰えていくものなのです。『凄い経歴の人』は、それまでの生活がいつも刺激的で、脳をよく使い、脳に対する刺激もとても強いものだったはずです。しかし退職すると、それまでの刺激の強かった生活があだとなり、仕事のない生活に何の刺激も感じなくなってしまうのです。悪いことに『凄い経歴の人』は、プライドも高いことが多いので、他の人の意見に耳を傾け、アドバイスに従おうともしないことが多いものです。『過去の栄光』にとらわれすぎて現実を直視することができず、受け入れることもできなくなって、認知症への道を歩むことになってしまうのではないかと思います。ただ、そういう人でも話を聞いてくれる人がいると、認知症になりにくいようです。「回想療法」というのがありますが、回想することによって、昔の興奮がよみがえったりするのだと思います」

*09月05日 ンチャさんの書き込み
脳も体も、働かせて刺激を与えないと退化してしまうのは同じなのですが、刺激の与え方に大きな違いがあります。例えば体は、1キロメートル歩けば、1キロメートル歩いた分確実に体に負荷を与えます。

しかし、脳はそう単純ではありません。ドラマを見て感動しても、同じドラマを2度目に見たときは、1度目ほどは感動しないことが多いということです。
なぞなぞやクイズなども、一度目はとても脳を使って、とても良い頭の体操になります。しかし当然のことですが、すでに答えを知ってしまってからは、同じ問題では、脳を鍛えることはできなくなってしまうのです。

沖縄戦当時の海兵隊員ユジーン・B.スレッジ氏の手記を翻訳した『泥と炎の沖縄戦』という本で彼は、戦争という極限状態では平和がとてもありがたく思えたそうです。しかし、戦争から引き上げてきたら、日常生活を送ることがとても難しくなっていたそうです。戦地に比べて日常生活の刺激のなさがあまりにも苦痛に感じられて、精神的に参るほどだったとのことです。

元ばりばりの新聞記者は、現役当時毎日のように血肉躍るようなニュースに接していたと思います。しかし、現役の時と比べると日常生活は、彼にとって全く刺激のない生活と同じなのではないでしょうか。そのため、脳に刺激が行かず、脳の萎縮が進んだとも考えられるのではないでしょうか。

7、マンネリ化すれば脳は退化する。(2006年9月19日の高齢者福祉情報から)
10月から「脳いきいきセミナー」を開始する。セミナーの主題は「認知症にならない生き方」の探求である。この主題に沿った情報を提供するのがセミナーの目的である。認知症になった後のことも情報として提供するが、このセミナーの目的の大半が「認知症にならない生き方」の探求なのである。9月18日このテーマに関して沖縄のンチャさんから次の書き込みを頂いた。セミナーで意見交換をする目的で全文を引用したい。
「どんなものでも、マンネリ化すれば、脳はあまり刺激を受けなくなり、退化していくようです。日本陸軍が採用した戦闘機「隼」の設計者糸川英夫氏は、日本ロケット開発の先駆者でもあり、数々の発明も行っています。その糸山氏は、一つだけの専門の世界に浸り続けると呆けてしまうと主張し、10年ごとに職業を変えたというのです。彼はその著書「独創力」の中で次のように述べています。
 『同じ仕事を10年もしていれば地位も収入も安定してくるし、自分自身に気の緩みも出てくるだろう。あげくに独創力が止まる。だから私は安住を避けるために10年ごとにジャンルの異なる仕事に挑戦することになる。(中略)年を重ねた人ほど経験も豊富だし、知識や情報の量も多い。情報の量が豊かだから、ものに対する思考や判断を正確に、早く他の人に伝えることができる。(中略)年をとるにつれて金が貯まる。家や土地を持ち、家族も増える。世間的な名声も得るようになる。とりたてて不安もない。そういう安定感が能力を低下させ、独創力を低下させる基になる。
 社会的な地位が安定すると、地位が高ければ高いほど、人にはその地位を守ろうとする気持ちが生じてくるものだ。失敗の可能性がありそうだと、すぐ避けようとする。つまり、ひたすら現状維持を図ろうと努めるわけだから、変化があってはならない。こういう人には独創的なプランを立てるとか、未知の世界を知るとか、困難な問題にたちむかおうとする積極的な姿勢はどこにもない。これでは年齢とかかわりなく、頭の回転が鈍くなるのはあたりまえである。』
 糸川秀夫氏は、戦前は戦闘機の設計に携わったのだが、戦後は医学や音響学の研究をし、その後日本の宇宙開発の先駆者ともなっています。またその他に、占星術や、バレエ、チェロなどの研究もやっています」

8、廃用性症候群(1)(2006年10月10日の高齢者福祉情報から) 
病気になる前の一定の知識は、病気そのものを避ける意味で不可欠のテーマであると思う。詳しくは後日に送るが、昨日新潟大学の阿保徹先生の講演会に参加して更にその感を深くした。
10月6日ンチャさんからコミ「要介護度改善ケア研究会準備室」の「廃用性症候群の予防改善」を読むよう薦められた。廃用性症候群の予備知識が明確であれば、そうならないための行動が自発的に生まれると思う。以下のナース岩下さんの説明を読むと、知らないことは悲惨を産む土壌のように思う。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=10948462&comm_id=1223942
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2006年10月01日 ナース岩下
廃用性症候群の予防改善
「廃用性症候群」はいようせいしょうこうぐん と、読みます。 あんまりよい言語ではありませんが、意味としては、安静などのために心身の様々な機能を
動かさなかったこと、使わなかったことによっておこる 症状のことです。
例えば、
高齢者が、風邪をひいて、1週間くらい寝てばかりの生活を 送りました。食欲もまあまあではありましたので、入院はしなくてよいとのことで、ご家庭で様子をみました。そして、風邪は治ったのですが、今まで、自分ひとりでしっかりとトイレにいけたのに ふらふらしている。なんだか、ぼけたような、物忘れが強くなった。 心配なので、オムツを使用している。

こういった症状はすべてが廃用性症候群です。そして、このことをきっかけにどんどん体調は悪くなり 本当の認知症がひどくなり・・・・ 似たようなお話を聞いたことがありませんか? 現在の高齢者問題は、この廃用性症候群に対するケアを普及し、実践していくことが重要です。

特に病院やショートステイなどで同じような現象がおきています。 病院で、入院の原因である病気は治してくれても退院時には、そのほかの症状が追加されて退院する。ショートステイで、家族の介護疲れを緩和するために利用したのに、結果として、状態が悪くなって自宅に帰ってくる・・・ おかしいと思いませんか?
この研究会で、勉強していくテーマのひとつに この問題があります。
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 このテーマに関連して10月06日ンチャさんから次の書き込みを頂いた。〈中ほどを引用〉認知症になるメカニズムを明確に心に刻みたいものである。
・・・人間は、体でも脳でも、使わないと退化していく性質があります。
腕や脚を骨折したときギブスを巻きますが、一月後にギブスをはずした場合、ギブスをしてなかった腕や脚と比べるととても細くなっていることが分かります。これは年齢に関係なく、若者でもそうです。
脚を骨折したからと寝てばかりで体を動かさないでいると、骨折した脚だけでなく、もう片方の脚や腕など、体全体の筋肉が細くなってしまいます。筋肉ばかりでなく内臓も含めた体全体、そしてそれを司る脳まで衰えてしまうのです(廃用性萎縮)。
 この廃用性萎縮は、生体だけでなく、社会的なことが原因でも起こりうるものです。人が退職し、社会から必要ないものとされてしまったとき、その人の存在は急速に萎縮していきます。その場合、筋肉などの体組織より、脳から萎縮するようです。つまり、認知症になりやすくなるのです。・・・・

10、この数字が時代の流れだ(自分の死に場所)
               (2006年10月24日の高齢者福祉情報から)   
 10月15日医師の藤・霽月さんから以下のデータの書き込みがあった。藤さんが講演で使っているスライド原稿である。「死亡者数が1.7倍に増えるのに、病床は半減する。病院で死ねるなんて思わないほうが良いですよ」というアドバイスだ。現在は約80%の人が病院でなくなっているが、これが難しくなってくるのだ。自分の死の場所を明確にする必要がある時代といえる。

死亡者数推計   一般病床数  療養型病床数  床数計
2003年 1067000人
2006年            96万床   38万床  134万床
2009年 1219000人
2012年            65万床   15万床  80万床
2015年 1376000人
2021年 1514000人
2027年 1615000人
2033年 1680000人
2039年 1699000人

11、砂糖健康学入門から 人間の脳細胞は70歳を超えても増える
 1999年にアメリカでエリクソン博士が、「人間の脳細胞は70歳を超えても増える!」という画期的な研究結果を発表しました。しかも、海馬の細胞が、もっとも増えることがわかってきています。
 脳細胞を増やし、脳の働きをよくするためには、常に脳を使って鍛えることが重要です。それには、脳に充分なエネルギーを供給しなくてはなりません。脳の唯一のエネルギー源は、ブドウ糖。ブドウ糖を摂取すると、脳の働きは格段に活性化します。
 20歳の女性たちに、言語の記憶力や流暢さの実験を行うと、ブドウ糖を含む飲みものを摂取したグループのほうが、頭がすっきりして、はるかに多くの単語を思い出せたという結果も出ています。
 しかも脳は、1日の摂取エネルギーの20%に当たる約500キロカロリーを消費する大食いの臓器。そして脳が蓄積できるブドウ糖はほんのわずかです。砂糖は、速効性のエネルギー源として素早くブドウ糖に分解され、脳の働きを活性化し、記憶力の向上を助ける重大な働きを持っています。







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