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川柳月組コミュの9月投句一覧

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「台詞 せりふ」

1 「わかんない」続く秋には秋の空
2 ありきたりな台詞に落ちて四十年
3 いつもと違う台詞かみなり光ってる
4 かしましい台詞を買ってきた夫
5 きっちりと言えないさよならの台詞

6 きめ台詞考えながら寝てしまう
7 そのセリフみんなあんたに倍返し
8 てのひらに書いた台詞も汗まみれ
9 ブーメラン母の話は台詞だな
10 芋焼酎今日もすっ飛ばしたセリフ

11 雨の日のせりふ紅茶を添えている
12 横顔を見せて男を黙らせて
13 街角で偶然会った捨て台詞
14 金魚にもそれぞれセリフあるらしい
15 健さんのセリフをちょっと借りている

16 見送れば絞り出したか「ありがとう」
17 後半の台詞はいつもアドリブに
18 昨日の台詞きれいさっぱり忘れ去る
19 生臭い台詞 旅支度に添える
20 地方訛りの抜けぬ遠山花吹雪

21 藤十郎なら「芸の肥やし」と見得を切る
22 棒読みで許してほしい日曜日
23 名台詞ひとつ吐かぬが花は咲く
24 欲張りな秋野に台詞など無力

「越える」

1 あちらでもこちらでもない越えてみる
2 いくつかの山がさよならしてくれる
3 うかうかと超える兎の後ろ足
4 こんな線ちょいと跨げば越えられる
5 テキストは古びてからも待っている

6 フワフワを越えたところにツノが立つ
7 越えましたすいかも甘くなくなって
8 越えようと見上げる空のひとつずつ
9 越冬す君の手袋にひそみ
10 現実を越えぬと会えぬ乙姫も

11 黒ユリの花恋の花越えて行く
12 砂山を越える還暦さえ越える
13 再会や菊の香をまた越えて
14 山越えるリュックに一冊の詩集
15 四方拝 峠を越えて来た者へ

16 姉越える越えると焦るニートな日
17 千切りのキャベツ盛り上げ越える溝
18 年金をもらう おとんの歳超える
19 氷点を越えて静かになってゆく
20 父母と越えた昭和の灯が消える

21 平熱を越えてようやく恋になる
22 毎日の付箋をつけて山こえる
23 涼しくなって眠たくなって越えた夏
24 六十越えた 百の海まで泳ぎ着く

「アボカド」

1 アボカドがごろん 秋雨がぽつん
2 アボカドが約束もなくゴロンと来る
3 アボカドサラダ女子会の火ぶた
4 アボガドとランチご一緒しています
5 アボガドと男の鼻を並べてる

6 アボガドにチーズ溶かすや午後の恋
7 アボカドのああと叫んでみたい空
8 アボガドの強さ本物かもしれぬ
9 アボカドの種に到達する本音
10 アボカドは私と同じ脂肪体

11 アボガドは滅入っています雨続き
12 アボカドは冷蔵庫 わたくしはデート
13 アボガドも言われてみたいかわいいと
14 アボガドや打ち明けられぬ腹の内
15 オリーブ色の鎧の下の卵肌

16 ぽつねんとアボカド波浪注意報
17 外見は問題ないとアボカドが
18 完熟すポーカーフェイス保ちつつ
19 熟れるとは腐ることかやアボカドよ
20 冗談のようにつるっとアボカドほんね

21 生きるってことねアボカドころころと
22 答えならアボガドの種に訊けばいい
23 特売のアボガドを選るエコバッグ
24 不幸とは言わせぬアボガドのサラダ


コメント(13)

ご自身の句を確かめていただき、何かありましたら
メッセージでお知らせください。

選評書き込みは25日いっぱいです。当日、ご都合の
悪い方は、メッセージにて、選評おあずかりいたします。

よろしくお願いいたします。
預かり分です。

ルイさんの選です。

せりふ

   4  かしましい台詞を買ってきた夫

  11  雨の日のせりふ紅茶を添えている

  18  昨日の台詞をきれいさっぱり忘れ去る
 
 特選

  5  きめ台詞考えながら寝てしまう


越える

   1  あちらでもこちらでもない越えてみる

  14  山越えるリュックに一冊の詩集

  23  涼しくなって眠たくなって越えた夏

 特選

  4  こんな線ちょいと跨げば越えられる


アボガト

   7  アボガドのああと叫んでみたい空

  11  アボガドは滅入っています雨続き

  16  ぽつねんとアボガド波浪注意報

 特選 

  1  アボガドがごろん 秋雨がぽつん
預かり分です。

りりーさんの選とコメントです。

「台詞 せりふ」

5 きっちりと言えないさよならの台詞

 さよならの台詞をきっちり言うのには勇気が要る。
 台詞、であっても。うまい所を突いている。

6 きめ台詞考えながら寝てしまう

 よくあること。会議での言い回しや仕事の指示や些細な人間関係やで
 うまくいかせたいから考えてしまう台詞。でも頭が疲れると眠い。

9 ブーメラン母の話は台詞だな

「台詞」にしてしまわざるを得ないことって結構ありそうです。
この句は単純に同じ事ばかりを繰り返し言う母のこと、
とも解釈できますが、「ブーメラン」の上五で少々の鋭さも感じますので
ピリリとした親子関係に思いをはせてみたいです。

特選
11 雨の日のせりふ紅茶を添えている

 このわざとらしさが川柳。面白い。もったいつけてるというか。
 この場合の「せりふ」は静かなのでしょうけれど勝負がかかっていそうです。


「越える」

6 フワフワを越えたところにツノが立つ

 納得の句。ふわふわだけでは生きてゆけませんもの。

9 越冬す君の手袋にひそみ

 甘すぎることもなく可愛らしい。深く考えるとちょっと気持ち悪いところもある。
 「越える」という題に対して、他人に運んでもらうという方法で句を出すところに
 ずるさも感じるし、発想が自由でいいなとも思う。

特選
2 いくつかの山がさよならしてくれる

 この世とどういうお別れを最後にすることになるのか見当もつかないけれど
 こんなお別れは素敵だ。勿論、山をいくつも越えてゆかなければならないけれど。


「アボカド」

12 アボカドは冷蔵庫 わたくしはデート

 熟すことを待つアボカドとの「わたくし」の対比が面白い。

特選
22 答えならアボガドの種に訊けばいい

 何度か食べた後のアボカドを発芽させることにチャレンジしているけれど、
 すくすく育っているのは今のところひとつだけ。とても難しいのだ。
 問いかけても、答えを秘めたまま黙り込んでいる確率の方が高い種。
 それでも問いかけは続けるべきなのかもしれない。
預かり分です。

きなこさんの選とコメントです。

「せりふ(台詞)」
   7 そのセリフみんなあんたに倍返し
        よう言うてくれた!ほんま、そうやわ。

  11 雨の日のせりふ紅茶を添えている
        雨の日にあなたに言おうとする言葉には、やはり紅茶がよく似合
        う。きつい言葉もやわらかくなるかも。

  15 健さんのセリフをちょっと借りている
        時々拝借しております。だって奥が深くて、決まっているんだもん
        ん。

「越える」
  17 千切りのキャベツ盛り上げ超える溝
        悶々として、つい山盛り切ってしまった千切りキャベツ。
        いつの間にか溝は消えている。

  22 毎日の付箋をつけて山こえる
        毎日を大切に過ごしていることが伝わる。
        そして山も谷も越えていくのですね。

 【特選】
  14 山越えるリュックに一冊の詩集
        いいですねえ。リュックに一冊の詩集・・・。
        そんな心で山を越える、いいですねえ。

「アボカド」
  20 冗談のようにつるっとアボカドほんね
        リズムが少し悪いような気がするけど、「つるっと」「ほんね」がア
        ボカドにぴったり。
        偉そうでスンマヘン。
 【特選】
  12 アボカドは冷蔵庫 わたくしはデート
        アボカドとわたし、冷蔵庫とデート。
        このあまりの無関係さと能天気にデートする作者の対比が、理屈
        じゃなく面白い。
【台詞 せりふ】

11 雨の日のせりふ紅茶を添えている
16 見送れば絞り出したか「ありがとう」

11/告白かな。この日のために何度も練習したせりふ。秋雨といい香りの紅茶で演出もばっちり。
16/さよならと言いたくなくて「ありがとう」。絞り出す、が効いている。

【越える】

 2 いくつかの山がさよならしてくれる
23 涼しくなって眠たくなって越えた夏
 8 越えようと見上げる空のひとつずつ

特選
15 四方拝 峠を越えて来た者へ

2/さりげない詠み口にしみじみと旅情あり。
23/酷暑もやっとやっと越えたの実感。
8/仲間とともに見上げる空。あるいは一人で毎日見上げる空だろうか。そのひとつずつのくぐもりと明るさ。
特選/四方拝とは見つけられたり。改めて検索するといろいろ深い意味合いがあるようだけれど、まずはシンプルにこの一語の強さ。山々の霊気が句に満ちる。

【アボカド】

5 アボガドと男の鼻を並べてる

特選
12 アボカドは冷蔵庫 わたくしはデート

5/お互いに腐れ縁だよなあと思いつつ、離れられない二人。
特選/取り合わせのズレが絶妙。「アボカド」「デート」の濁音のでこぼこ感にも可笑しみがある。デートから帰ってきたらアボカドを食べるのかな。いい感じに冷えていそう。

「台詞 せりふ」
22 棒読みで許してほしい日曜日
休日ぐらいゆっくりさせてよね。何もかも面倒なんだから。
特選
10 芋焼酎今日もすっ飛ばしたセリフ
芋焼酎でいい気分になって大きいことを言ったんでしょうか。

「越える」
18 年金をもらう おとんの歳超える
長寿社会 さて残りの人生どう過ごしましょうか。
3 うかうかと超える兎の後ろ足
後ろ足まで超えてしまっては、戻るのは難しそうですね。
22 毎日の付箋をつけて山こえる
まじめな方ですね。どんな山も越えられそうですね。

「アボカド」
16 ぽつねんとアボカド波浪注意報
アボガドに波浪注意報おもしろいです。
18 完熟すポーカーフェイス保ちつつ
熟しすぎてもポーカーフェイスは、続けましょう。
特選
  12 アボカドは冷蔵庫 わたくしはデート
冷蔵庫の冷 デートの熱 アボガドからデートを引き出したのが面白い。
「台詞 せりふ」

入選

20 地方訛りの抜けぬ遠山花吹雪
22 棒読みで許してほしい日曜日
15 健さんのセリフをちょっと借りている

特選
1 「わかんない」続く秋には秋の空

20/地方訛りがあたたかくて楽しいです
22/日曜日くらいは気を抜いて許してもらいたいです
15/どんな場面で借りたのでしょう。「ちょっと」が効いています

1/「わかんない」と「秋の空」が妙に合っていて面白いです。
「続く」もやはり秋らしいです。

「越える」

入選

20 父母と越えた昭和の灯が消える
5 テキストは古びてからも待っている
7 越えましたすいかも甘くなくなって

特選
15 四方拝 峠を越えて来た者へ

20/昭和は私も父母と越えたという想いが強くします
5/面白い書き方だと思います。テキストは「私を越えて行け」というように
待っているのでしょうか
7/今年の酷暑は大変でした。この夏は本当に
越えたという感じでした。「すいか」のひらがな表記も効いています

15/「四方拝」という言葉、知りませんでした。
峠を越えればまた新しい年が訪れます

「アボカド」

入選

5 アボガドと男の鼻を並べてる
11 アボガドは滅入っています雨続き
12 アボカドは冷蔵庫 わたくしはデート

特選
24 不幸とは言わせぬアボガドのサラダ

5/アボカドは鼻よりだいぶ大きいと思いますが
それでも並べる図がとても楽しいです
11/とても滅入っていそうに見えないアボカドですが
案外繊細なんですね
12/アボカドとわたくしの並列がコミカル。それもデート

24/何かあるたびに不幸と言っているのでしょうか。
しゃれたアボカドのサラダをしっかり食べながら
【台詞】
11 雨の日のせりふ紅茶を添えている
15 健さんのセリフをちょっと借りている

  11/オシャレ。雨の日の鬱陶しさと温かさがみえる
  15/健さんにちょつと借りてかっこいいところをおみせいたします。

【越える】
3 うかうかと超える兎の後ろ足
9 越冬す君の手袋にひそみ
17 千切りのキャベツ盛り上げ越える溝

  3/気づかずにこえてしまったのか?後ろ足。兎とカメのお話を連想した。
  9/一緒に寒さを越える人の手袋。ひそみ がいい。
  17/一心に刻んだキャベツを盛り上げて溝を埋める。なっとく。

【アボガド】
4 アボガドとランチご一緒しています
7 アボカドのああと叫んでみたい空
24 不幸とは言わせぬアボガドのサラダ

   4/強面ですがご一緒している、ちょっと複雑ちょっと楽しい。
   7/不思議な魅力のある句 空。
   24/アボガドをサラダにする豊かさ シアワセ。
「台詞」
入選
2 ありきたりな台詞に落ちて四十年
22 棒読みで許してほしい日曜日

2ご夫婦でしょうか。とはいえまんざらでもなかった四十年。
22 ウィークディが演技空間なのかな、私の場合は饒舌を許してほしかったりする日曜日
特選なし

「越える」
入選
6 フワフワを越えたところにツノが立つ
23 涼しくなって眠たくなって越えた夏
12 砂山を越える還暦さえ越える
特選
1 あちらでもこちらでもない越えてみる

6メレンゲやホイップクリームってツノが目安、これってもしかして女の子も?すごい見つけです。
22脱力系ですらっと越えました。
12砂山が何の比喩なのか、危うい所をかいくぐって、こんな年まで
特選
1「越える」のは対象物でなくて、自分の内のりなのだと、この句によって
気づかされました。

「アボカド」
入選
3 アボカドサラダ女子会の火ぶた
5 アボガドと男の鼻を並べてる
特選
7 アボカドのああと叫んでみたい空

3女子会の効用は記憶中枢を刺激することだそうだ。おおいにやればボケ防止
ならばお好きなものと共に
5どんな絵ずらか 肌さわりがにてるのか 不思議さに1票
特選
7武骨で見た目では変化を殆ど見せない平然ぅん、その実、すっかりと傷んでたりする。アボカドもあれはあれで耐えている。
【台詞】

<入選>
3 いつもと違う台詞かみなり光ってる
     「かみなり」はこわい。
      怒ったらほんとうにこわい。
      どうなろうと過ぎていくのを待つしかない。

14 金魚にもそれぞれセリフあるらしい
      ぷくぷくと金魚。
      ぶつからないようにすれ違うとき
      言葉をかけていると思うと楽しい。

6 きめ台詞考えながら寝てしまう
     「寝てしまう」がおもしろい。
      いい台詞を思いついたとしても
      うまくいくとは限らない。

<特選>
22 棒読みで許してほしい日曜日
      日曜日だから
      わたしの休日だから、わたしの自由。
     「棒読み」はわたしの休日。
      わたしそのもの。


【越える】

<入選>
2 いくつかの山がさよならしてくれる
      登れなくなった山を眺めている。
      さよならと手を振ってくれているようだ。
      思い出を大切にしたい。  

9 越冬す君の手袋にひそみ
      君に贈った手袋。
      君が使ってくれている手袋
      そう思うだけでうれしい手袋。

13 再会や菊の香をまた越えて
     「菊」が生きている。
      ただ中七を意識すると
     「香り」になる。

<特選>
19 氷点を越えて静かになってゆく
      何かが浮かび、何かが消える「氷点」
      静かになってはじめて生まれるものを
      ひそかに期待している
      作者の「氷点」


【アボカド】

<入選>
2 アボカドが約束もなくゴロンと来る
      アボカドらしいですね。
      アボカドはいつもそう。
      約束はしない。

24 不幸とは言わせぬアボガドのサラダ
      わたしは不幸、じゅうぶん不幸。
      そう言いながら美味しそうなサラダ。
      まだまだ余裕のある不幸。

1 アボカドがごろん 秋雨がぽつん
     「アボカド」と「秋雨」
     「ごろん」と「ぽつん」
      この発見で句が成り立っている。

<特選>
12 アボカドは冷蔵庫 わたくしはデート
     「冷蔵庫」と「デート」の距離がとてもいい。
      ほっとかれたアボカド
      どうすることもできないアボカドは
      冷蔵庫を開けてもらうのを待つしかない。
  
今回は選のみでお願いします。


「台詞 せりふ」

入選

2 ありきたりな台詞に落ちて四十年

10 芋焼酎今日もすっ飛ばしたセリフ

11 雨の日のせりふ紅茶を添えている

15 健さんのセリフをちょっと借りている

特選

19 生臭い台詞 旅支度に添える


「越える」

入選

1 あちらでもこちらでもない越えてみる

14 山越えるリュックに一冊の詩集

22 毎日の付箋をつけて山こえる

特選  

19 氷点を越えて静かになってゆく


「アボカド」

入選

1 アボカドがごろん 秋雨がぽつん

16 ぽつねんとアボカド波浪注意報
21 生きるってことねアボカドころころと

特選

18 完熟すポーカーフェイス保ちつつ

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