川柳月組コミュの2022年2月　月組句会　作者発表

☆：特選　　★入選

【二】
1　二の足を踏んでいまだに生たまご　　　☆★★★　雷公　
2　二ん月の耳に聞こえる蝉しぐれ　　　　☆★★★　Ryuuko
3　２月２２日とっておき猫缶開ける　　　　　　★　よもぎ
4　二針目夢の続きを見たりする　　　　　　　　★　抹茶
5　飽きっぽい癖むくむくと二月尽　　　　　★★★　コッコ　

６　二日目の朝の崩れる目玉焼き　　　　　　　☆　遊飛
７　二番手で除け続けている向かい風　　　　　★　あやめ　
８　作業場の小窓に目白また目白　　　　　　　★　みかん
９　二番目がいつも私の座る場所　　　　　　　　Ryuuko
10　「如月」と名乗る児の笑み風光る　　　　　　よもぎ

11　二面性磨きぬいてる青い空　　　　　　　　★　雷公
12　再びの奇襲作戦桜餅　　　　　　　　　☆★★　みかん
13　割り切れぬ祝福春のかけ足に　　　　　　　　　抹茶
14　歳の数プラス二つは食べられん　　　　　☆★　あやめ　　
15　二塁手が居ない入院したらしい　　　　☆★★　遊飛　
16　二胡の音のしなりの如く冬五輪　　　　　　　　コッコ

【背】
１　順番が近づく背中伸びてくる　　　　　☆★★　　Ryuuko　　　　
２　逆切れの妻から食らう背負投げ　　　　　☆★　　コッコ　
3　背もたれはこんな角度で生きてゆく　　☆☆☆★　　雷公　
4　背伸びして冬のびわ湖と深呼吸　　　　　　　　　よもぎ
5　その背には駐禁マークがらんどう　　　　　　　　　抹茶　　

６　まだ人を乗せたことなき龍の背　　　　　　★　　みかん　　
７　木枯らしの背中を掻いてあげましょう　　　★　　遊飛　　　
８　観音立像　背に追伸がありました　　　　★★　　あやめ　　　　
９　カーク船長ちょっと背もたれを倒し　　　　☆　　みかん　　
10　広い背でいっしんに泣く蝉のよう　　　　　★　　抹茶　　　

11　冬の湖もがくわたしの背負投げ　　　　　　　　　よもぎ　　　
12　背が反る出口へ向かう痩せ我慢　　　　　　　　　Ryuuko　　　
13　背表紙のどこか寂しい本を買う　　　　★★★★　遊飛　　
14　ハッとしてシャキッと伸ばす我が猫背　　　　　　コッコ　
15　背面飛び僕の選んだ暮らしかた　　　　　★★★　雷公　　　　

16　背伸びばかり踵なんだか痒くなる　　　　　☆★　あやめ　

【写真で一句】
１カラフルに音符溢れる子の時代　　　　　　　　★★　抹茶　
２　がやがやとタイムカプセル開ける爺　　　　　　★　コッコ　
３　箱庭の中の迷路の中にある　　　　　　　　　　　　Ryuuko
４　ウォンバット見られているのはこの私　　　　　　　よもぎ
５　しあわせの謎が深まる家である　　　　　　　★★　雷公

６　窮屈が嫌になったら滑り台　　　　　　★★★★★★　遊飛　
７　裏口から入り正門から出る　　　　　　　　　★★　あやめ
８　三匹の卒業ショーのはや楽日　　　　　　　　　　　みかん
９　子ども等の声聞きたいな冬夕焼　　　　　　　　　　よもぎ
10　浪漫だねツリーハウスの明り窓　　　　　　　　　　コッコ

11　滑り台出来た　蕾も膨らんだ　　　　　　　☆☆☆　あやめ
12　自分へのご褒美何にしよっかな　　　　　　　　☆　みかん　
13　クレヨンでぐるぐる描いたボクの道　　　　　　★　抹茶
14　誰からも見えない部屋に行く突起　　　　　☆☆☆　遊飛　
15　今度こそちゃんと滑るから待ってて　　　　　★★　Ryuuko

16　仕方なくもうすぐペンキ剥がれます　　　　　★★　雷公

　