川柳月組コミュの10月投句一覧　（積む・積む・写真から一句）

「旅」

１旅終えるカラの財布と冷蔵庫　　　　　　
２ゆっくりと行きたい旅がまだあった　　　
３秋晴れの近所が今の旅の道　　　　
４自転車に乗れない人はバスに乗る　　
５言い訳の始まる頃に完る旅　　　

６秋深しつもりで入る箱根の湯　
７もう旅ははじまっている柿の色　　　　　　　
８しあわせの魔法のとける二人旅　　　　
９手加減をしながら旅を整える　　　
１０順番が来ればいつでも旅鞄　　　　　　　

１１旅の最後の象の背が揺れている　　
１２片言のジョーク機中の白ワイン　　　
１３ちょろちょろと水が流れる旅になる　　　　　　　　
１４現実に戻る　パタンと閉じた旅程表　　　　　
１５巡業のシメにいただく新豆腐　　　　

１６いつか行く旅の話を秋茜　　　　　　　　
１７うろこ雲ふらっと一人湖畔の宿　
１８風の尻尾につかまっていきます未来　　　

「積む」

１パンケーキ空まで積んで許せない　　
２はらはらと私の上に積む私　　　　　　　　　
３実績とするための弦をつま弾く　　
４コツコツと積んですべてが誤算とは　　　
５「また来るよ」を西穂ケルンに積んだまま　　　　

６2トン車に積みきれません卑怯者　　　
７積むものを厳選してる秋の舟　　　
８こわれても積むまたひとつ積み上げる　
９白芒あまたの別れ積んで今　　　　
１０嘘ばかり積んでホントにしてしまう　　　

１１のぞんではいけない人を積んでいる　　
１２秋の夜半積んでた箱を少しずつ　　　　　　　　
１３思い出を積み込み捨てる秋の空　
１４積読の隙から伸びる雑草も　　　
１５またひとつどこにでもある石を積む　　　　　

１６積み方が問題いつもぐらぐらと　　　
１７不幸を積んでまた秋が来てしまう　　
１８陰徳を積む草庵の壁の穴　　　　　　

「写真から一句」

１ペダル漕ぎ胸踊らせたバンクーバー　
２昔から僕を待ってる自転車よ　　　　
３自転車がひっくり返る道に出る　　　　　　
４妹の初参加する河童釣り　　　　　
５やみくもに行きたいこれを借りてゆく　　　

６混まない道をメモして走ってゆく　　　
７自転車を借りたら雨の中を飛ばす　　
８若かった嬉しかったねペアルック　　　　　　　
９「おまかせで」で抜けておくれよマスク圏　　　　　
１０抜ける空モクセイの風駆け抜ける　

１１捨てられたあんなに好きと言ったのに　
１２天高く師匠の無茶ぶりが続く　　　
１３兄ちゃんと自転車で駅の方へ行く　
１４折角ですがわたし自転車乗れません　　　　
１５やっぱりね最後は白と決めている　　　　　　　

１６秋日和レンタル家族増員中　　　　　　　　　
１７自転車は私のことを知りません　　　　　　
１８ふんわかを探りに秋のペダル漕ぐ　　

＊ご自身の句をご確認ください。
何かありましたらメッセージで抹茶まで

コメント(10)

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[1] mixiユーザー 10月17日 10:22

★雷公さんより選評をお預かりしましたので、こちらに
転記します。

「旅」
１旅終えるカラの財布と冷蔵庫　

よーくわかります。
冷蔵庫がいいですね。
ズシンと響きました。　　　　　

９手加減をしながら旅を整える　

手加減が素敵です。
でも旅を整えるのは難しそう。
わたしはだいたい手加減でき
ません。

１０順番が来ればいつでも旅鞄　

死への旅立ちってこと。
なんかスマートですねぇ。
　　　　　　
特選
１３ちょろちょろと水が流れる旅になる　　

水ってなんですかね？
妙に気になります。
事件でしょうか？
水を己れと解釈すれば
わかるような気もしますけど？　　　　　　
　　　　
「積む」
　　
７積むものを厳選してる秋の舟　

ノアの方舟か。
　　
８こわれても積むまたひとつ積み上げる　

えらい！
私は一回だけ積みます。

１０嘘ばかり積んでホントにしてしまう　

これは現実です。
いますいますこんな人。　　

特選
１８陰徳を積む草庵の壁の穴　

映像が浮かびます。
これは芸術だー！　　　　　

「写真から一句」
入選
１０抜ける空モクセイの風駆け抜ける　

ただただ気持ち良さそう。
有難う気持ちが楽になりました。

１２天高く師匠の無茶ぶりが続く　

この師匠は誰？
まあ…いつの時代も師匠は勝手です。

１８ふんわかを探りに秋のペダル漕ぐ　　

わたしも探りに行きたーい！

[2] mixiユーザー 10月17日 10:44

【旅】

１旅終えるカラの財布と冷蔵庫
１０順番が来ればいつでも旅鞄　　　　　
１１旅の最後の象の背が揺れている

特選
７もう旅ははじまっている柿の色

１／いいなあ。旅の達人はきっと人生を楽しむ達人。
１０／断捨離もすでにカンペキのよう。でもこの笑いのめしのパワーから察するに、順番が来るのはまだまだずっと先みたいですね。
１１／主人公は象に続いているのか、乗っているのか。ともに何かを思いながらゆらりゆらりと。さて行きつく果てのその先は。
特選／柿の色がはっと鮮やか。旅は「旅」としか書かれていないけれど、とてもドラマチックに想像される。

【積む】

６2トン車に積みきれません卑怯者　　　
７積むものを厳選してる秋の舟　　　
１３思い出を積み込み捨てる秋の空　

特選
１８陰徳を積む草庵の壁の穴　　　

６／「卑怯者」のインパクト。選挙戦のゴタゴタも重なって。
７／水も風もひんやりときれい。そして主人公の心のうちも。
１３／やっぱりちょっと重量オーバーですか。
特選／陰徳から壁の穴への展開がみごと。なんとシブいユーモア。

【写真から一句】

５やみくもに行きたいこれを借りてゆく　　　
１４折角ですがわたし自転車乗れません　
１６秋日和レンタル家族増員中

特選　　　　　　　　　
１７自転車は私のことを知りません　　

５／「やみくもに行きたい」が響く。「これ」でどこまで行けるだろう。
１４／なんとも可笑しみがある。単純なセリフの切り取りなのに、句からキャラクターが立ち上がってくる。
１６／さらりとシリアスでユーモラス。秋日和のひと日にものがたりが広がる。
特選／写真の自転車に人格を持たせてびっくり。「知りません」の続きは読み手にまる投げという力技にもマイリマシタ。

[3] mixiユーザー 10月17日 10:58

①「旅」

入選
７もう旅ははじまっている柿の色　
１１旅の最後の象の背が揺れている　
１３ちょろちょろと水が流れる旅になる
　
特選
１８風の尻尾につかまっていきます未来

7// 緑から黃、黃から柿色へ色づいていく旅なんですね。
11//群れて歩く象の背が見えました。
13//壮大な水の旅・・・始まりはほんの一滴ですね。

特18//きっと気持ちいいだろうなぁ、風に乗って飛んでいきたい。　

②「積む」

入選
２はらはらと私の上に積む私　　
１１のぞんではいけない人を積んでいる　　　
１８陰徳を積む草庵の壁の穴　　

特選
１４積読の隙から伸びる雑草も　

2//私の上に私を積むという表現に惹かれました。
11//だからこそ積んでしまうものだと思います。
18//密かに良いことをしつつ覗き見する隠匿か。

特14//積読している本を気のむくまま乱読する・・・至福のひとときです。　

③「写真から一句」

入選
４妹の初参加する河童釣り　　　　　　
５やみくもに行きたいこれを借りてゆく　
１５やっぱりね最後は白と決めている　　

特選
１８ふんわかを探りに秋のペダル漕ぐ　

4//なぜ河童なのか？ボクら河童探検隊いざ出発！
5//行き先を決めずにどこまでも行きたいときがありました。
15//いやに納得感があります。

特18//ふんわかがいいです。きっと気持ちいいでしょうね。　

　

[5] mixiユーザー 10月17日 12:55

「旅」
入選
１２片言のジョーク機中の白ワイン
１８風の尻尾につかまっていきます未来　
特選
８しあわせの魔法のとける二人旅

コメント
12/　片言でもジョークが言えるのは往路の機中でしょうね。今から始まるわくわく感でいっぱい。
１８/　どんな未来でしょうか。魂の旅だちのようにも…。
8/　旅は一人旅が一番です。特に長い旅ほど。幸せの魔法は成田でとけちゃったりして。

「積む」
入選
５/「また来るよ」を西穂ケルンに積んだまま
１４/積読の隙から伸びる雑草も

コメント
5/登った人はみなそう言うのではないかしら。でもまた行けたらいいね。　　　　
14/この雑草は何だろう。積んでる本とはおよそ違うものを読んでいたりして。
　　
「写真から一句」
入選
１３兄ちゃんと自転車で駅の方へ行く　
１７自転車は私のことを知りません
特選
１８ふんわかを探りに秋のペダル漕ぐ　

コメント
13/何となく駅の方へがいい。そして兄ちゃんと行くのが私の憧れ。
17/そして私も自転車の癖を知りません。レンタルですからそこはね！
18/さて、結果はいかがでしたか？案外レンタルはいいかも。　　

[6] mixiユーザー 10月17日 13:28

「旅」
入選
２ゆっくりと行きたい旅がまだあった
１６いつか行く旅の話を秋茜
７もう旅ははじまっている柿の色

特選
１３ちょろちょろと水が流れる旅になる

２/いろいろな旅をしてきたけれど、まだまだあるとしみじみ思います。
１６/あれこれといつか行く旅の話をして盛りあがります。
7/季節のほうが旅を促しているような柿の色です。

１３/まだ全開ではなくちょろちょろが今の状況のようです。

「積む」
入選
４コツコツと積んですべてが誤算とは
５「また来るよ」を西穂ケルンに積んだまま
１５またひとつどこにでもある石を積む

特選
２はらはらと私の上に積む私

４/せっかく一生懸命積んできたのにとても残念です。
5/「また来るよ」の声が今も残っています。
１５/どこにでもある石でも積むことが大切かもしれません。

2/結局はひとりひとりが私をずっと積んでゆくのでしょうね。

「写真から一句」
入選
１３兄ちゃんと自転車で駅の方へ行く
５やみくもに行きたいこれを借りてゆく

特選
１７自転車は私のことを知りません

13/兄ちゃんと一緒で楽しい時間です。
5/行きたい気持ちが高まったところに丁度これがありました。

17/確かに知りませんけれど、これからですね。

[7] mixiユーザー 10月17日 15:21

【旅】
＜入選＞
11 旅の最後の象の背が揺れている　
　　　　　　　象の墓場を想像するが、それを人間に重ねてみる。
　　　　　　　誰にも訪れるさみしさ。

＜特選＞
16 いつか行く旅の話を秋茜　
　　　　　　　ここは「赤とんぼ」ではなく「秋茜」がいい。
　　　　　　　「旅の話」が味わい深くなる。
　　　　　　　田舎でも最近少なくなった。

【積む】
＜入選＞
11 のぞんではいけない人を積んでいる
　　　　　　「物」ではなく「人」であることが迫ってくる。
　　　　　　　思うことは自由。どんどん思う。
　　　　　　
＜特選＞
８こわれても積むまたひとつ積み上げる
　　　　　　くり返すうちがおもしろい。
小さな子が積木をつぶしておもしろがっているように。
　　　　　　生きることはくり返すこと。

【写真】
＜入選＞
18 ふんわかを探りに秋のペダル漕ぐ
　　　　　　　「ふんわか」がいい。
　　　　　　　今の季節の「ふんわか」を思い巡らす。

＜特選＞
13 兄ちゃんと自転車で駅の方へ行く
　　　　　　　まだうまく自転車に乗れない子どもにとっては、
　　　　　　「駅の方」はかなりの冒険である。
　　　　　　そのことをいつまでも覚えている弟。

[8] mixiユーザー 10月17日 15:47

「旅」
入選
８しあわせの魔法のとける二人旅　　
１８風の尻尾につかまっていきます未来　　　
特選
７もう旅ははじまっている柿の色　　　

８／楽しかった旅もおしまいにはお互いが見えて何だかね、あるある。
旅が終わると現実に戻ってしまう。
18／「風の尻尾」について私も旅に出てみたい！
特選句　７／「柿の色」がいい。秋の深まりは旅の始まりか。

「積む」
入選
２　はらはらと私の上に積む私　
１０嘘ばかり積んでホントにしてしまう
１４積読の隙から伸びる雑草も

２／依然変われない私、結局またワタシを積み重ねてしまう　
「はらはら」が切ない。
10／こんな政治家がいそうな。
14／積読のすき間にはずいぶん色々なものが伸びてしまう。
　　「雑草も」の「も」が語っている

「写真から一句」
入選
５　やみくもに行きたいこれを借りてゆく　
１１捨てられたあんなに好きと言ったのに
特選
１８ふんわかを探りに秋のペダル漕ぐ

5／逸る気持ちが抑えられなかった、とにかく行きたかった。
　「やみくもに」が面白い。
11／心変わり！まったく秋の空のようだ。プンプン！

特選句18／自転車で秋を探りに行く様子が出ていて爽やか

[9] mixiユーザー 10月17日 19:20

すいません、写真から一句に句を書いてなかったため、再掲載しました。

【旅】
入選
９手加減をしながら旅を整える　
１２片言のジョーク機中の白ワイン　　　
８しあわせの魔法のとける二人旅　　
特選
４自転車に乗れない人はバスに乗る　　

９「旅を整える」とは、何をどうすることかと、想像が
膨らむ
12　海外旅行は、やはり開放感が違う。ウキウキが伝わるよう
8　もし結婚しようと思うなら、24時間以上一緒に過ごして確かめろ
　　と昔、教えられた。長時間以内とアラは見えない。もうひとつ
　　禁断の恋の場合の旅行ともとれるが･･･
特選
4　写真から一句とややかぶるかとチラと思ったが
　旅は距離でも手段でもないことを感じた。

【積む】
入選
１０嘘ばかり積んでホントにしてしまう　　
７積むものを厳選してる秋の舟　
１５またひとつどこにでもある石を積む　
特選　　なし

10あるあるですが、ちゃっかりして憎めない
7　秋の覚醒に厳選が繋がる。人生の秋もまた選ぶことが大事ですね
15ルーチンってこういうことかも。無為の確かさ

【写真から一句】
入選
４妹の初参加する河童釣り
特選
１７自転車は私のことを知りません　　

4　題からの思い切った飛躍　河童って釣るんだとびっくり。
　レンタル自転車でこっそり行くのでしょうか
特選
17　14にも否定形があったが。この句はレンタルの本質をついて
　　いると思った。たまたま、今日だけ乗った人。
　　所有しないって、こういうことだと。

[10] mixiユーザー 10月17日 22:00

「旅」
１０順番が来ればいつでも旅鞄　　　　　　　
１３ちょろちょろと水が流れる旅になる　　　　　　　　
１６いつか行く旅の話を秋茜　　　　　　　　
特選
７もう旅ははじまっている柿の色　　　　　　　

　　　四句とも死出の旅なのでしょう
　　　いつでもの覚悟があり、途切れる水を思い。
　　　秋茜も柿の色も最期に抱かれていたい色です。

「積む」
１パンケーキ空まで積んで許せない　　
２はらはらと私の上に積む私　　　　　　　　　
１５またひとつどこにでもある石を積む　　　　　
特選
１１のぞんではいけない人を積んでいる　　

　　　01//許せん許せんとパンケーキを焼いている。
　　　02//はらはらと落ちてくるのは私のような枯葉。
　　　15//ありきたりを積む。謙遜のような傲慢さ。
特選11//のぞんではいけない人のあたたかさ。

「写真から一句」
１４折角ですがわたし自転車乗れません　　　　
１７自転車は私のことを知りません　　　　　　
１２天高く師匠の無茶ぶりが続く　　　
特選
４妹の初参加する河童釣り　　　　　

　　　14//自転車を知らないわたしの人生。
　　　17//私を知らない自転車のスリップ。
　　　12//あっけらかんと。師匠！！もう無理は言わんでください。
　特選04//無邪気な妹を心配していたが、妹の方が上手いではないか。

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