川柳月組コミュの2018年10月月組作者発表

皆さん全部出揃いいましたので,少し時間は早いですが作者名の発表をいたします。

　　☆特選　　★入選

「ギャグ」

　1　ひとことのギャグをとばして癒える秋　　　　よしの
　2　地図とギャグ読めないままに黄昏れる　　　　コッコ★
　3　清流にギャグを投げてはなりません　　　　　街☆☆★★★★★
　4　ギャグの隙間すきまにホントのわたし　　　　あやめ
　5　ギャグなのか天然なのか憎めない　　　　　sakurara★★★

　6　台風がまた来るというギャグの連続　　　遊飛
　7　ギャグとしこの一件は片づける　　　　　しえな☆★
　8　ギャグ不発　湿気った仲の差し向かい　　抹茶★★
　9　笑わせてみたいと思う赤とんぼ　　　　　キリン☆☆☆
10　秋桜　ギャグではじまる辻説法　　　　　　みかん★★

11　ひょっこりと寡黙な人が飛ばすギャク　　　コッコ☆★
12　つまらないギャグに打たれる三塁打　　　　遊飛★★★
13　猫なりのギャグなんだろうありがとよ　　　みかん
14　飛び石のようにギャグからはじまった　　　抹茶☆★
15　弁当のご飯の上に母のギャグ　　　　　　　　街★★★

16　ギャグかしら時々笑う家の犬　　　　　　　あやめ★★
17　天気雨いったい誰のギャグだろう　　　　　しえな☆
18　またギャグを満載にして船出する　　　　　よしの☆
19　ハンカチをひろげたたんでポケットに　　　キリン
20　その場しのぎのギャグを連発波の上　　　　Ryuuko

21　気の利いたギャグの一つも言えず　冬　　　sakurara★
22　それなりに秋です父の冴えぬギャグ　　　　Ryuuko★★★★

「写真で一句」

　1　透き通る怖くはないの　もう何も　　　　　コッコ★
　2　河童探してトトロの森に迷い込む　　　　　街☆★
　3　逆転ホーマー皆で風船飛ばすとこ　　　　sakurara
　4　訳の分からんほほ笑みが立っている　　　遊飛★★★
　5　ホルン協奏曲　秋のど真ん中　　　　　　あやめ

　6　イエスともノーとも言わず立っている　　　しえな☆★★★
　7　ムーミンの森の中にも墓標立つ　　　　　　抹茶★★★　
　8　ええこれが毎晩夢に出てきては　　　　　　みかん☆★
　9　木漏れ日に生まれなかった命舞う　　　　　街☆★
10　うっとりとしているショパン聴きながら　　　よしの★

11　ほっといてほしいとみんな言うのです　　　　キリン☆★★★★
12　わけもなく哀しい秋が透き通る　　　　　　　あやめ
13　何だ何だと同じ方むく世間さま　　　　　　　Ryuuko★
14　日昇る精気の中のアロハオエ　　　　　　　　sakurara
15　日常のどこか揺れてて陽が透ける　　　　　　抹茶

16　ストレッチしている冬がくる前に　　　　　　よしの★
17　かわたれの刹那にふっと消す邪心　　　　　　コッコ
18　何人もいれば立派な敵である　　　　　　　　遊飛★
19　わたしだとわかる私の「ああ」になる　　　　キリン☆☆★★
20　行方知れずになってしまった気持ちたち　　　しえな☆★★★

21　山の向こうは何だろうかと背伸びする　　　　Ryuuko☆
22　いっせい脱皮するまであとちょっと　　　　　みかん☆★★★

「学ぶ」

　1　ゆったりゆくわ　冬には冬の学び方　　　　sakurara★★
　2　ケンケンパ何を学んできたのやら　　　　　しえな
　3　真っ先に手を抜くことを学んでる　　　　　街★★★
　4　るんるんと学びほわっと飛んでいく　　　　抹茶☆
　5　好奇心満々として落花生　　　　　　　　　コッコ

　6　背中から学んだことも遠い雲　　　　　　　みかん
　７　泣き止んでひとつ学んだことにする　　　よしの☆☆☆★★★★★
　8　踊るのよ学んだことに猫を足し　　　　　　　遊飛★
　9　これからを学んでゆくか枯れ尾花　　　　　　あやめ
10　この空に何を学んできたのやら　　　　　　　キリン

11　新しい腕の中にて学ぶこと　　　　　　　　　抹茶★★
12　生きてゆく全部まなんでいるだろう　　　　　よしの★
13　草生える何を学んできたんだか　　　　　　　遊飛
14　学んでも小さい一歩なんだけど　　　　　　　しえな
15　仏壇の奥から学ぶい・き・し・ち・に　　　　街★

16　まだ学ぶことが足りない胃酸過多　　　　　　Ryuuko★★
17　十を学んで九を忘れるそれもいい　　　　　　sakurara★
18　独学の強さ危うさザクロの実　　　　　　　　コッコ☆☆★★★
19　どこまでも学ぶ何時までもしがむ　　　　　　あやめ★★
20　どのへんで学ぶすすきが揺れている　　　　　キリン☆☆★★

21　風邪気味のレッスンプロとカンロ飴　　　　　みかん★★★★
22　とんだところで人生学ぶことになる　　　　　Ryuuko☆☆★★

コメント(12)

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[1] mixiユーザー 10月22日 06:05

Ryuukoさん、速攻でありがとうございました。写真からのオブジェは、箱根ガラスの森の
ものでした。

[2] mixiユーザー 10月22日 09:31

>>[1]
あの写真何処の物かと思っていました。「写真で一句」のところに小さく挿入したいと思ったのですが、やり方がわからなくて。

[3] mixiユーザー 10月22日 10:04

Ryuukoさん、お世話になりました。
作者発表もさっそくありがとうございます。

抹茶さん、課題のオブジェ、おもしろいですね。
箱根ガラスの森、行ってみたいです。

[4] mixiユーザー 10月22日 10:12

Ryuukoさん
さっそくありがとうございました。
お世話になりました。
写真、植物ではないと思ったのですが
やはりガラスの作品だったのですね。
置かれている場所もいまの時代にぴったりだと思います。

[5] mixiユーザー 10月23日 00:17

キリンさんへ質問です。

「ギャグ」
　9　笑わせてみたいと思う赤とんぼ　　

3人が特選に選びました。

　Ryuukoさんは「赤とんぼが，竿の先でそんなことを思っているのかと思う」
　よしのさんは「赤とんぼが笑っている」
　私は「赤とんぼを眺めながら誰かを笑わせようと思っている」

と三人三様の読みをしながらみんなが特選です。
（他の皆様はどなたも佳作にもとっていないというのも凄いです。）

自句自解をお願いしようと書き始めましたが、
答えを聞けば二人が落胆するので止めることにします。

お騒がせいたしました。

[6] mixiユーザー 10月23日 16:47

>>[5]

素晴らしい一石を投じてくださってありがとうございます。
私も三人三様の解釈だなと思いました。

で、私はどの解釈でもいいと思います。
色んな読み方が出来るということは、素敵なことだと思います。
もしかしたらキリンさんは全く違う発想で作ったかもしれません。

私としてはガッカリしませんから、キリンさんの自解をお聞きしたいです。

[7] mixiユーザー 10月24日 11:49

お騒がせしておりますキリンです。

　笑わせてみたいと思う赤とんぼ

題は「ギャグ」
お笑いの世界の人たちにとって、生き残るため、笑わせるための苦労は
大変なんだろうな思っていると

この季節です。
いつも見かけるところにいなくなった赤とんぼがふっと浮かびました。
そして、赤とんぼを眺めて感じるものと
笑いの世界はそんなに遠くないなと思っていると
その赤とんぼの顏が大きくなり、にっこり笑って目の前にあらわれました。

赤とんぼは笑わせようと思ったりしません。
僕がおもしろいと思うのは
この笑わせようと思っていないように感じるところからの笑いです。

[8] mixiユーザー 10月24日 23:09

「赤とんぼは笑わせようと思ったりしません。
　この笑わせようと思っていないように感じるところからの笑いが面白い」
と言うのは分からんでもないですが、
それが

笑わせてみたいと思う赤とんぼ

となるのは、とても敵わない作法で、
私の読みのいい加減さを反省するばかりです。

何やら大きなものを教えてもらった気がします。
有難うございました。

[9] mixiユーザー 10月25日 10:10

遊飛さんとキリンさんのコメントうれしく拝見いたしました。句の読みを一歩前進させていただきました。ありがとうございます。この風が続いてゆく事を願っています。

[11] mixiユーザー 10月25日 12:10

キリンさんコメントありがとうございます。

＞いつも見かけるところにいなくなった赤とんぼがふっと浮かびました。

私の凡庸さはいつも見かけるところ（私にとっては竿の先）からでしたね。

遊飛さんの一石にも感謝です。ありがとうございました。

[12] mixiユーザー 10月30日 22:19

句を通じて、話し合うようなやりとり、久々です。
こんな場が理想です。皆様ありがとうございました。

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