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川柳月組コミュの12月投句一覧改定

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一覧に一部ミスがあり、改定版をアップします。
申し訳ありませんがこちらでお願いいたします。

【肺】

1 午前2時わたしの肺に夜満ちる  
2 片肺にボリス・ヴィアンを住まわせる      
3 たちどまるまで肺に朧の夜となる   
4 肺に影残したままの母が逝く    
5 片肺の母生かされて八十九
  
6 ふうっと吐いて大きな空を吸っている  
7 肺いっぱい幸せ満たす冬日向    
8 容赦なき喪中はがきが肺にグサグサ    
9 ご主人様もう煙たくて煙たくて      
10 すこし流離う肺がきれいになるまでを 
 
11 私を肺へ逆流さすマスク     
12 肺活量ほどに度胸のない私       
13 混沌のここが心臓ここが肺     
14 世の中を一杯吸った肺である       
15 肺MAC症長い付き合いになります  

16 姻族の中で誤作動おこす肺    
17 踏み出して違う空気を吸っている    
18 肺に水溜めて哀しみ見つづける     
19 肺の底まだ居座ってる椅子の脚      
20 さみしい色を取りだされた肺腑かな  

21 浮き袋ときどき借りてしまう肺   
22 電車待ち肺の画像を眺めつつ         
23 冬の風一所懸命肺呼吸     
24 初雪が肺に入っただけだから     
25 かもめよかもめ私の肺も海の色  

26 モヤモヤを肺はいつでも耐えている  


【向かう】

1 白鳥の白に汚れていくところ    
2 たましいがうなずいたので向かい合う   
3 極月をたどって右折また右折    
4 バーゲンに向かう財布の荒い息    
5 ふるさとののっぺらぼうの道祖神   
  
6 想像が容易にできる下らない         
7 ゆっくりと向かう港は波静か   
8 有頂天へ向かって開くバラの花  
9 ああカモメ最後の恋に向かうのか  
10 ため息やまた一つ母 消えている  
  
11 拡大鏡に向かって化粧しています  
12 乗せられて向かう夕陽が沈む場所 
13 土砂降りの中で向き合う咽喉仏     
14 ストラップに酉を加えてまた向かう  
15 間違っているのだろうなどっちみち 
     
16 向かいあう阿吽の犬も倦怠期    
17 街灯りの向こうは闇で青葉梟       
18 胡麻跳ねて私に向かう礫となる     
19 向かわねばならぬのならば顔上げて 
20 向かい風 干し柿ぐんと旨くなる   
  
21 わが父に張り巡らされ鉄条網     
22 夜の戸口は森に向かっているという  
23 光ある方へ向かうと決めた朝  
24 歩く止まる走って向かい合うふたり   
25 そこそこに向かうこそこそ帰り着く    
 
26 足並みをそろえて新年に向かう  


【甘い】

1 オペレッタしばらく甘い夢をみる   
2 母の忌の柚子ジャム甘く甘く煮る    
3 はちみつをひとさじ冬の日をとかす   
4 木守柿すっかり甘くなりました  
5 寄り添えば甘い三日月まで甘い 

6 旦那さま干して吊るして甘くする   
7 さりげなく甘み加えて言う叱言    
8 ひもじくて唇甘きことを知る   
9 甘い点つけて今年も終えましょう   
10 大根の甘い部分で諭される     

11 黄金のかぼちゃプリンがよく出来た     
12 ハンカチの四隅揃わぬ甘い性(さが)   
13 喉元に甘い思い出転がしぬ        
14 問い詰める甘い言葉のその先を     
15 咽喉飴の甘さに頼る枯れた咳    
    
16 わたくしの砂糖を舐めて生きる女   
17 甘くなるまで母はいつでも待っていた  
18 蜜柑山まるごと甘い陽が落ちる   
19 肩書きを外して甘口のカレー  
20 映画も本も現実逃避みな甘い  

21 記念日はきらきらさせるお約束    
22 近づくと甘い匂いのするサンタ    
23 冬の日にあまい手紙をよんでいる    
24 年末や新年のネジ甘くなり        
25 旧かなづかいしっとり甘い匂いする 

26 甘酒をごくり故郷の親のこと     

コメント(13)

【肺】

入選
14 世の中を一杯吸った肺である       
26 モヤモヤを肺はいつでも耐えている 
17 踏み出して違う空気を吸っている 
 
特選
6 ふうっと吐いて大きな空を吸っている

コメント
14/ 長年生きてきたんだ。いろんなものをたくさん吸った。共感..。
26/ そして肺はずーっと耐えているのだ。
17/ 「踏み出して」だから前向きだ!どんな空気を?いいですね!
特撰6/ ふうっと吐いたのは何だろう。そして、「大きな空を吸っている」がいい!
 


【向かう】

入選  
11 拡大鏡に向かって化粧しています  
12 乗せられて向かう夕陽が沈む場所 
26 足並みをそろえて新年に向かう  
特選
19 向かわねばならぬのならば顔上げて 

コメント
11/ 自虐的。でも、よく見えないんだから仕方ない。
12/ 「乗せられて」がこれもまた自虐か?それとも諦観か?
26/ 老いも若きも確かに向かう新年。拒否はできない。
特選19/ この毅然さが気に入りました。
 


【甘い】

入選
3 はちみつをひとさじ冬の日をとかす   
9 甘い点つけて今年も終えましょう   
16 わたくしの砂糖を舐めて生きる女   
特選
12 ハンカチの四隅揃わぬ甘い性(さが) 

コメント
3/ 優しい!「冬の日をとかす」にしびれました。
9/ そうしましょう!この先にまだ新しい曲がり角などあったらしんどいです。
16/ 舐められるあなたは甘い! 舐めて生きる女はシビアな人かも…。
特選12/ それくらいがいいのです。びしっと決まれば息苦しい。  
   
     
【肺】
7 肺いっぱい幸せ満たす冬日向    
  冬の日差しは、何よりのご馳走ですもの。 

10 すこし流離う肺がきれいになるまでを 
   ゆったりとしていい気分。

24 初雪が肺に入っただけだから     
  チラチラ小雪でありますように。

【向かう】
17 街灯りの向こうは闇で青葉梟       
  キョトンとした目が浮かびます。
  
18 胡麻跳ねて私に向かう礫となる     
  何が言いたいの。胡麻さん

特選
22 夜の戸口は森に向かっているという  
  迷い込まないように用心用心。

【甘い】
3 はちみつをひとさじ冬の日をとかす   
  蜂蜜のねっとりとした甘さがピッタリ。

18 蜜柑山まるごと甘い陽が落ちる   
  光景が目に浮かびます。

22 近づくと甘い匂いのするサンタ    
  優しいパパ。

特選
25 旧かなづかいしっとり甘い匂いする 
  まさにその通り。
「肺」

入選
1 午前2時わたしの肺に夜満ちる  
2 片肺にボリス・ヴィアンを住まわせる      
5 片肺の母生かされて八十九

特選
14 世の中を一杯吸った肺である

1/静かに上下する肺。夜の神秘を感じます。
2/私の肺には誰が住んでいるのでしょう。
5/寿命は神のみぞ知る、ですね。

14/思えば世の中をいっぱい吸いました。


「向かう」

入選
2 たましいがうなずいたので向かい合う 
15 間違っているのだろうなどっちみち

特選
18 胡麻跳ねて私に向かう礫となる 

2/頭ではなく魂の言う通り。
15/間違っているとわかっていても向かってしまう私。それが私。

18/小さな胡麻も向かってくると恐いですね。


「甘い」

入選
7 さりげなく甘み加えて言う叱言 
19 肩書きを外して甘口のカレー  
21 記念日はきらきらさせるお約束

特選
12 ハンカチの四隅揃わぬ甘い性(さが)   

7/作者は人生の達人です。
19/もう頑張らなくても素のままの自分でいいですね。
21/若い人は皆記念日好き。私も真似してみます。

12/「ハンカチの四隅」 目の付け所が素晴らしいです。
【肺】
10 すこし流離う肺がきれいになるまでを 
14 世の中を一杯吸った肺である       
25 かもめよかもめ私の肺も海の色 
(特選)
6 ふうっと吐いて大きな空を吸っている  

10/流離うに実感がある。
14/ここにきてあれこれを吸ってきたことをしみじみ思う
25/肺がきれいな海の色であることを願っている
特選
6/大きな空の気持ち良さを思う

【向かう】
14 ストラップに酉を加えてまた向かう  
25 そこそこに向かうこそこそ帰り着く 
 
14/来る年の干支をまたひとつ加えて向かう心意気
25/そこそこ と こそこそ 面白い。

【甘い】
10 大根の甘い部分で諭される     
17 甘くなるまで母はいつでも待っていた  
14 問い詰める甘い言葉のその先を 
(特選)
19 肩書きを外して甘口のカレー 

10/甘い部分 どんな人にも有るようだ。やさしく諭されて納得している。
17/母とはそのようなモンです。待っていますとも。
14/甘い言葉には奥があるのをわすれてはいけません。
特選
19/まったくまったく、いつまでも肩書に凭れていないで 
   あまーいカレーなどご一緒に食べましょうよ。
「肺」

入選

12 肺活量ほどに度胸のない私
5 片肺の母生かされて八十九
4 肺に影残したままの母が逝く

特選
24 初雪が肺に入っただけだから     

12/肺活量は人並み以上が自慢なのにどうも度胸は・・・。
楽しい句です。
5/片肺で生かされている母。生への感謝がしみじみ伝わります。
4/肺に影がある年月を過ごした母。その苦労や痛みも切なく
伝わってきます。

24/冷たいけれど美しい初雪を肺に吸い込んでしまった。
ただそれだけだから大丈夫と言う作者。美しい感性です。

「向かう」

入選

20 向かい風 干し柿ぐんと旨くなる 
21 わが父に張り巡らされ鉄条網 
10 ため息やまた一つ母 消えている  

特選 
3 極月をたどって右折また右折

20/向かい風にも効用があります。「ぐんと」がいいですね。
21/父との向かい方が厳しいです。どこか穴をあけてください。
10/母に向かうとため息がでて、母の一つがまた消えていることに
気づかされる。「また」が哀しいです。

3/極月のせわしなく焦りにも似たイメージを「右折また右折」で
表現したところが巧みだと思いました。

「甘い」

入選

19 肩書きを外して甘口のカレー  
2 母の忌の柚子ジャム甘く甘く煮る
25 旧かなづかいしっとり甘い匂いする 

特選
26 甘酒をごくり故郷の親のこと     

19/いつもは角ばっている人がオフの時間に見せる本音の部分、
意外な甘口です。
2/母もきっとそばで見てくれているだろう、丁寧に甘く煮ている私を。
25/旧かなづかいに甘い匂いを見つけられました。私もその匂いに
浸ってみたくなりました。

26/寒さきびしき折の甘酒は離れて暮らしている親をふと思い出させる。
その心情が切ないです。

【肺】

6 ふうっと吐いて大きな空を吸っている

        大きな空 に 惹かれました

7 肺いっぱい幸せ満たす冬日向 
   
        いつも笑顔のあなたでしょう。 

14 世の中を一杯吸った肺である
  
        どこか諦観してる生き方

特選

21 浮き袋ときどき借りてしまう肺

        あっぷあっぷの私は借り放しで・・・

【向かう】

8 有頂天へ向かって開くバラの花

        共感・納得
  
15 間違っているのだろうなどっちみち

        結論は そう云うことです

16 向かい合う阿吽の犬も倦怠期

        食卓でも 無言

特選

 2 たましいが うなづいたので向かい合う

        羨ましい風景

【甘い】

7 さりげなく甘み加えて言う小言

        人生の達人

18 蜜柑山まるごと甘い陽が落ちる   
  
        ふるさとのむかしには ちちもいて ははもいて

特選

9 甘い点つけて今年も終えましょう

        わたしもそう致しましょう。新しい年神様 よろしく!


                皆さま いいお正月を お迎えくださいませ!     ルイ 拝
【肺】
入選
1午前2時わたしの肺に夜満ちる
10少し流離う肺がきれいになるまで
特選
6ふうっと吐いて大きな空を吸っている

コメント
1 さて何が始まるのでしょうか…ワクワク
しますね。
10 少しですか…世の中大変だけど楽観的
なのがいいですね。
6 解き放たれた自由を感じます。この句大好き
です。

【向かう】
入選
3 極月をたどって右折また右折
20 向かい風干し柿ぐんと旨くなる
特選
胡麻跳ねて私に向かう礫となる

コメント
3 たどってがいいですね。
どうすりゃいいんだ感が出ています。
20 その通り。
18 気を許すともう大変。避けられません。

【甘い】
入選
7 さりげなく甘み加えて言う叱言
3 はちみつをひとさじ冬の日をとかす
特選
12 ハンカチの四隅揃わぬ甘い性(さが)

コメント
7 こんな叱言ならいい。
3 ロマンチックですねぇ。
12 具象が素晴らしい。

【肺】
入選
6 ふうっと吐いて大きな空を吸っている  
7 肺いっぱい幸せ満たす冬日向    
特選
10 すこし流離う肺がきれいになるまでを 

6 呼吸は吐くが先 自分でなく肺が主体の吐く吸うになっているのがみごと。
7 冬の平和が伝わってくる。
特選
10 なんとなくみそぎの感がして、孤独も匂って大人のビター味

【向かう】
入選
8 有頂天へ向かって開くバラの花  
12 乗せられて向かう夕陽が沈む場所 
特選
23 光ある方へ向かうと決めた朝  

8 読み返す度に二ヤリとしてしまう。有頂天が効いてます。
こんな女をニコニコ笑って見守っているような…
12 拉致かしら。
特選
23 向日性は意思、ここから立ち直りができるような。


【甘い】
入選
3 はちみつをひとさじ冬の日をとかす   
9 甘い点つけて今年も終えましょう   
22 近づくと甘い匂いのするサンタ    
特選
16 わたくしの砂糖を舐めて生きる女

3 はちみつがいい。小さいことに幸せを見つけられる丁寧な一日
9 そうです、そうです。その力が明日を切り開くんです。
22 面白い。このサンタをケーキを作ってくれたママと想像するか誘惑をもくろむ
男性と読むか。
特選
16 わたくしの砂糖 という導入部からミステリアス。不離の仲ではあるが
手放しでの肯定でもなさそうで。想像力が騒ぐ。
【肺】

10 すこし流離う肺がきれいになるまでを
6 ふうっと吐いて大きな空を吸っている 
12 肺活量ほどに度胸のない私     

特選  
14 世の中を一杯吸った肺である  

10/所在なさもなんとなく心地いい冬の散歩道。
6/12月の今と響き合う句。
12/可笑しい。度胸などなくたって、その肺活量があれば。
特選/まったくさりげなくて深いなあ。

【向かう】

15 間違っているのだろうなどっちみち  
18 胡麻跳ねて私に向かう礫となる
19 向かわねばならぬのならば顔上げて

特選
24 歩く止まる走って向かい合うふたり 

15/開き直りがどこかポジティブ。
18/胡麻のぱちぱちをついそんな風に感じてしまう作者の屈託。
19/力技で自分を奮い立たせながら、どこへ向かってゆくのだろう。
特選/めんどくさそうでなんか気になる「ふたり」の関係。

【甘い】
 
2 母の忌の柚子ジャム甘く甘く煮る
8 ひもじくて唇甘きことを知る  
16 わたくしの砂糖を舐めて生きる女

特選
9 甘い点つけて今年も終えましょう

2/ことこと、ことこと思い出が香り立つ。
8/愛の渇望か。秘めたる激しさにどきり。
16/持ちつ持たれつかも。
特選/はい、と思わずうなずいて、ちょっと脱力。さてお茶でもいれますか。
【肺】
入選
14 世の中を一杯吸った肺である       
25 かもめよかもめ私の肺も海の色  

特選
24 初雪が肺に入っただけだから

   14/肺は本当に良く働いたと思います。
   25/幻想的な肺がすてきでした。
   特24/なんてきれいな句だろうと…。

【向かう】

入選
7 ゆっくりと向かう港は波静か   
16 向かいあう阿吽の犬も倦怠期    
20 向かい風 干し柿ぐんと旨くなる 
特選
22 夜の戸口は森に向かっているという  

7/穏やかな顔になった作者が歩いている図が浮かびました。
16/あの阿吽の犬も倦怠期とは!
20/ここを越えれば円熟の柿に。
特22/森の深さ、その先にあるものに触れたい思い、に惹かれました。

【甘い】

入選
9 甘い点つけて今年も終えましょう   
19 肩書きを外して甘口のカレー  
22 近づくと甘い匂いのするサンタ    

特選
2 母の忌の柚子ジャム甘く甘く煮る
   9/これからはこんなカンジでOK。
   19/ゆっくり味わってみると案外いいものかも。
   22/ノスタルジーを感じた句
   特2/母の手料理の味はいつまでもなつかしい。

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