川柳月組コミュの2016年２月度作者発表

締め切り前ですが、投句者全員の書き込みがありましたので、作者名の発表をいたします。
一度出来上がっていたのをコピペするときに全部消えてしまったので再度こしらえましたため、間違いがあるかもしれません。あれば訂正しますのでよろしくお願いします。

「ジャム」
1　べっとりとジャムが付いてる舌の先　　　コアラ★
　2　ジャム壜は空っぽ勇気持たないと　　　ききょう★★
　３　恥ずかしい話は全部ジャムにする　　シアラ★★★
　4　ほっぺたにジャム幸せはこの辺り　　　街☆☆☆★★★★
　5　ジャムのままでいる覚悟はできてるか　　　　　りりー★★★　
　
6　どこにでも行こうおおめのジャム塗って　　よしの☆☆
　7　膝を抱く春の一日ジャムの瓶　　　　　　　抹茶
　8　適当に笑って済ますイチゴジャム　　　　　遊飛★★★
　9　今は昔手作りジャムの艶っぽさ　　　　　　ルイ
10　柚子のジャムことこと春が緩みだす　　　あやめ

11　追憶の端に残っていたかジャム　　　ききょう
12　無限の愛に甘えていたいミルクジャム　　　街★
13　ゆずジャムの甘さ苦さの女子である　　　しえな
14　ジャムに黴いつから私このように　　　　　Ryuuko
15　指先のジャム厭わしくグッドバイ　　　　　　ルイ　

16　またいつかジャムになったら教えてね　　キリン☆☆☆☆☆★★
17　お砂糖は上物だからじっとして　　　　　　　　りりー　　　
18　自尊心混ぜてぐつぐつジャムになる　　　コアラ★★
19　あますぎるジャムを二月にぬっている　　　よしの★
20　杏子じゃむこだわり今も解けぬまま　　　　　　Ryuuko

21　意識なくなるまでジャムの中にいる　　　遊飛★
２2　ジャムにしてぎっちり蓋をした噂 　シアラ★★★★★
23　溺愛にあらねどジャムを煮る時間　　　抹茶★　
24　砂糖５０愛が５０であんずジャム　　　　　あやめ★
25　春ごもりジャムを小瓶に分けている　　　みかん★★★

26　いいよいいよと許してくれるりんごジャム　　　しえな★★★★★
27　ジャム青く地平線まで塗りつぶす　　　　　　みかん☆
28　ここをこう曲がって光るジャムになる　　　　キリン☆☆★★


「看取る」
　1　犬四匹看取って古希を過ぎてゆく　　　街☆☆★
　2　白い服ばっかり買っているいつも　　　　　りりー★　　　　
　3　ひたひたと摺り足でくる看取りの日　　　コアラ★★
　4　看取られてタクシー止めるように逝く 　シアラ★★★
　5　はっきりとしない時間がくゆりゆく　　　よしの
　
6　一生のしばらく　静かに看とる　　　　　抹茶☆★
　7　ゆるい絆を看取るさだめか春の雪　　　　Ryuuko★
　8　花全部なくした梅の木が看取る　　　遊飛☆★★★
　9　母看取る　木の橋かすかに揺れている　　　あやめ☆☆★★★
10　節分や看護師長の大きな手　　　街★

11　人知れず霧に犯され母の脳　　　　　　　ルイ
12　犬看取る　教えてくれてありがとう　　　コアラ
13　春風に看取られたしと言ったけど　　ききょう
14　硬直はあっという間で夢で会う　　　　りりー　　　　　　　
15　溜めていた毒一言で夫看取る　　シアラ

16　なんにもできなかったとただ椅子に　　よしの☆★
17　看とりとや薄い桜の匂いして　　　　　　抹茶☆☆★★★
18　買ってきた一輪挿しの花看取る　　　 しえな
19　いずれみな直線になる心電図　　　　　　　Ryuuko★
20　窓からの夕日　仕方のない夕日　　　　　キリン☆☆☆★★★★　

21　看取ってくれるはずの猫も出てゆく　　　遊飛
22　凍蝶を看取るじれったきは恋　　　　　　ききょう
23　手を握る　だんだんだめになる　わかる　　　 キリン
24　看取り終えた窓に再びのメジロ　　　　　 みかん★
25　看取られることなく消えた野良の猫　　　しえな

26　缶ココアふたりでしんと看取る星　　みかん★★★★
27　窓全部大きく開けて終の息　　　　　　　　あやめ☆☆★★★★
28　看取ること看取られること雪しまく　　　　　ルイ★★


「雑詠」
　1　春一番もう聞こえないラブソング　　　ききょう★
　2　ごめんねがおもいでの海になるまで　　　よしの★★
　３　ずるいのも怖いのも君おもちゃより。　　りりー　　　　　　
　4　君想えばまだ如月のぼへみあん　　　抹茶★★
　5　妹は鳥になることだけを言う　　　遊飛☆☆★★★

　6　諍いの二つ三つあり雛の箱　　　街☆★★★★
　7　苦い飴溶けてなくなるまで他人 　　シアラ
　8　あいにいけばいぬやのいぬのからの檻　　ルイ
　9　傾いているのは僕の方だった　　　コアラ★★★★
10　過ぎてゆくこぼれてゆくを良しとして　　　しえな★★★★

11　冬にさよならふわふわとぼたん雪　　　　　　　　Ryuuko
12　春ひとり　かき揚げふたつあげている　　　　あやめ☆★★
13　ざわざわとそわそわとして二月ゆく　　　街★
14　二月の雨がコンクリートにしみてゆく　　　よしの
15　どの人も素顔がわからないお練り　　　　　りりー　　　　

16　風船がときどきかけてくる電話　　みかん☆☆☆★★★★
17　引き算が得意になって誕生日　　　ききょう★
18　あそこから母を歩いていたんだな 　　シアラ☆★★★★
19　優しさに耐えて裸足で立っている　　　遊飛★
20　訃報から幾日吹雪く胸の中　　　　　抹茶★

21　老犬の背骨ゴツゴツ春寒し　　　コアラ
22　菜の花のきいろきいろに誰かいる　　　　　キリン
23　取り出せば恥の多さよにょろにょろと　　　　　ルイ
24　合格を祈る日咲いた紅椿　　　　　　　　　あやめ
25　ヒヤシンスつくづく一歳上の兄　　 みかん☆★★

26　懐に負い目ひとつと春立ちぬ　　　　　　　Ryuuko
27　どのように泣けば明るくなるだろう　　　キリン☆☆☆☆☆
28　またいつかそんな別れを繰り返す　　しえな★