![[公式]ソリティア BATTLE ROYAL](https://logo-imagecluster.img.mixi.jp/photo/comm/4/34/6160434_111s.jpg){kind=logo}
「置く」
1 テーブルに甘き憎しみせせり喰う
2 からみつく呼び出し音を置いてくる
3 もう声は出すなと重い蓋を置く
4 猫を膝 ともに初春大あくび
5 永遠に時の進まぬ置き時計
6 お蜜柑を置いてそのまま帰さない
7 背伸びしてなるべく高い場所へ置く
8 箸を置くそれが私のエンディング
9 まんなかにぽんと置かれているまるい
10 今までを置いてあらかた着替える
11 置く場所がなくて結局背負っている
12 いったん置こう大仏さんの手のひらに
13 置き場所もおぼろになったオルゴール
14 端っこに置いて時効にするネオン
15 丁寧に置いて静かなご挨拶
16 悪女役しばらく右に置いておく
17 足を置く誰のお腹の上かしら
18 網棚に昨日の疲れが置いたまま
19 乗り込んでギュッとわたしを置いてくる
20 整理する関西弁に置き換えて
21 日常を山と置いてた小正月
22 伴侶へのチップは多め置くと良い
23 置き去りにすれば時間が止まるはず
24 なくすのはそんなところに置くからよ
25 なんとかをうすももいろの横に置く
26 まだ少し動く手足を置くこの世
27 置き去りにしたはずだった願い事
28 こころざし正面に置くでんと置く
29 幸せと言い切り次に駒を置く
30 テーブルにこそばゆいなをちょいと置く
31 この椅子をいつか置きたい空の端
32 手を膝にお口を閉じて日本国
「神」
1 神様にお願いするの憚られ
2 神様とハイタッチして生まれたよ
3 人間が大好き神はついつい
4 神さまの箱は白くて大きくて
5 手を合わせつつんだ神があたたかい
6 大小を問わずすべてを神さまへ
7 初詣当てにはせぬが拝んでみる
8 神妙な成人式のお振袖
9 うちの神様いつもお留守でございます
10 うたた寝をする神さまに近いもの
11 引き分けは無い神様とにらめっこ
12 善哉を神の使いと食べている
13 神様のタクトは不意に下ろされる
14 神様の隣がひとつ空いている
15 よく噛んで呑み込みましょう神様を
16 神様のとなり言い訳は言わない
17 神様を御題に捻り撥当たる
18 現実ずしん神さまどこに御座します
19 神さまをみんなあつめて空の色
20 注連縄を締めてあなたも神である
21 神様はただいま喫煙ルームです
22 リビングの真ん中あたり神の椅子
23 こんなにも隅にいるから間違える神
24 神棚に引きこもったまま出てこない
25 落とし穴嵌った 神の咎めかも
26 ５００ワットで２分チンする神様
27 近寄れば必ず晴れてくれる神
28 ご覧よ僕を神さま浅いとこにいる
29 鳩尾に神がつぎつぎ溜まります
30 ホチキスで神の端っこ引き留める
31 その時の空は大きな神だった
32 神様のうろこと信じられている
「雑詠」
1 逃げながら自分を捨てていくんです
2 廻るすし遊び続ける冷凍魚
3 君を待つモディリアニの寒い首
4 忍耐が空一面に冬果実
5 心配はいらないきっと海へ出る
6 とろとろとガタンゴトンと１月と
7 一月も妻をなだめて過ごします
8 はずかしいことはいつからはずかしい
9 しんしんと心に雪の降り止まぬ
10 春の兆し待っているうち秋になる
11 光るまで香辛料をふりかける
12 一月の夜の匂いをくんくんと
13 だまし絵や通夜にいとこやはとこ達
14 去年今年自習時間に区切りなく
15 似たようなセリフあなたが言えば波
16 新しい袋から出す黄金色
17 新しい年は螺旋に舞い上がる
18 鼻柱ぴんぴんにして初仕事
19 七草にトリカブトって有ったっけ
20 一月の冷たい我を抱きしめる
21 ひとつからでしたひとりのことでした
22 もち米を洗う 一年透けるまで
23 おしぼりのひとりが許される広さ
24 こっちにもそっちにも無いどこにある
25 そろそろがそわそわしてる鉢の中
26 静かに運ぶ真ん中の生臭さ
27 僕に似るまで香辛料をふりかける
28 所在なく約束を待つ指の腹
29 涸れるまで泣いてワタクシ再起動
30 見上げれば明滅滅と冬花火
31 くちばしで受けるチケット新春の風
32 何人か棲んでいそうな素顔です
1 テーブルに甘き憎しみせせり喰う
2 からみつく呼び出し音を置いてくる
3 もう声は出すなと重い蓋を置く
4 猫を膝 ともに初春大あくび
5 永遠に時の進まぬ置き時計
6 お蜜柑を置いてそのまま帰さない
7 背伸びしてなるべく高い場所へ置く
8 箸を置くそれが私のエンディング
9 まんなかにぽんと置かれているまるい
10 今までを置いてあらかた着替える
11 置く場所がなくて結局背負っている
12 いったん置こう大仏さんの手のひらに
13 置き場所もおぼろになったオルゴール
14 端っこに置いて時効にするネオン
15 丁寧に置いて静かなご挨拶
16 悪女役しばらく右に置いておく
17 足を置く誰のお腹の上かしら
18 網棚に昨日の疲れが置いたまま
19 乗り込んでギュッとわたしを置いてくる
20 整理する関西弁に置き換えて
21 日常を山と置いてた小正月
22 伴侶へのチップは多め置くと良い
23 置き去りにすれば時間が止まるはず
24 なくすのはそんなところに置くからよ
25 なんとかをうすももいろの横に置く
26 まだ少し動く手足を置くこの世
27 置き去りにしたはずだった願い事
28 こころざし正面に置くでんと置く
29 幸せと言い切り次に駒を置く
30 テーブルにこそばゆいなをちょいと置く
31 この椅子をいつか置きたい空の端
32 手を膝にお口を閉じて日本国
「神」
1 神様にお願いするの憚られ
2 神様とハイタッチして生まれたよ
3 人間が大好き神はついつい
4 神さまの箱は白くて大きくて
5 手を合わせつつんだ神があたたかい
6 大小を問わずすべてを神さまへ
7 初詣当てにはせぬが拝んでみる
8 神妙な成人式のお振袖
9 うちの神様いつもお留守でございます
10 うたた寝をする神さまに近いもの
11 引き分けは無い神様とにらめっこ
12 善哉を神の使いと食べている
13 神様のタクトは不意に下ろされる
14 神様の隣がひとつ空いている
15 よく噛んで呑み込みましょう神様を
16 神様のとなり言い訳は言わない
17 神様を御題に捻り撥当たる
18 現実ずしん神さまどこに御座します
19 神さまをみんなあつめて空の色
20 注連縄を締めてあなたも神である
21 神様はただいま喫煙ルームです
22 リビングの真ん中あたり神の椅子
23 こんなにも隅にいるから間違える神
24 神棚に引きこもったまま出てこない
25 落とし穴嵌った 神の咎めかも
26 ５００ワットで２分チンする神様
27 近寄れば必ず晴れてくれる神
28 ご覧よ僕を神さま浅いとこにいる
29 鳩尾に神がつぎつぎ溜まります
30 ホチキスで神の端っこ引き留める
31 その時の空は大きな神だった
32 神様のうろこと信じられている
「雑詠」
1 逃げながら自分を捨てていくんです
2 廻るすし遊び続ける冷凍魚
3 君を待つモディリアニの寒い首
4 忍耐が空一面に冬果実
5 心配はいらないきっと海へ出る
6 とろとろとガタンゴトンと１月と
7 一月も妻をなだめて過ごします
8 はずかしいことはいつからはずかしい
9 しんしんと心に雪の降り止まぬ
10 春の兆し待っているうち秋になる
11 光るまで香辛料をふりかける
12 一月の夜の匂いをくんくんと
13 だまし絵や通夜にいとこやはとこ達
14 去年今年自習時間に区切りなく
15 似たようなセリフあなたが言えば波
16 新しい袋から出す黄金色
17 新しい年は螺旋に舞い上がる
18 鼻柱ぴんぴんにして初仕事
19 七草にトリカブトって有ったっけ
20 一月の冷たい我を抱きしめる
21 ひとつからでしたひとりのことでした
22 もち米を洗う 一年透けるまで
23 おしぼりのひとりが許される広さ
24 こっちにもそっちにも無いどこにある
25 そろそろがそわそわしてる鉢の中
26 静かに運ぶ真ん中の生臭さ
27 僕に似るまで香辛料をふりかける
28 所在なく約束を待つ指の腹
29 涸れるまで泣いてワタクシ再起動
30 見上げれば明滅滅と冬花火
31 くちばしで受けるチケット新春の風
32 何人か棲んでいそうな素顔です
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コメント(15)
「置く」
8 箸を置くそれが私のエンディング
7 背伸びしてなるべく高い場所へ置く
6 お蜜柑を置いてそのまま帰さない
特選
3 もう声は出すなと重い蓋を置く
08/食べることが私の全てです。
07/目標? 背伸びしている姿がほほえましい。
06/炬燵に蜜柑。帰さない帰れない二人。
特03/重いという言葉が重い。分かってくれたのだろうか、もう何も言うなとは。
「神」
14 神様の隣がひとつ空いている
21 神様はただいま喫煙ルームです
12 善哉を神の使いと食べている
特選
10 うたた寝をする神さまに近いもの
14/確かにそこはちょっと遠慮ですね。
21/タバコを止められない神様は信用できそう。
12/ウチのカミさん。
特10/神さまのような人ではなくモノ。
ウチのネコか？
「雑詠」
31 くちばしで受けるチケット新春の風
3 君を待つモディリアニの寒い首
19 七草にトリカブトって有ったっけ
特選
21 ひとつからでしたひとりのことでした
31/うつくしい句だけれど、下五が付きすぎか？
03/首寒くして待っているのだけれど、それだけの事か。君とは誰か？
19/あります。
特21/始まりも終わりも。
抹茶さんに預かった分です
抹茶選評
「置く」
入選
25なんとかをうすももいろの横に置く
19乗り込んでギュッとわたしを置いてくる
この題は意外に難しかったのだあなぁー。「置く」がかなり具体的になるので
飛躍しにくくなるのか。そんな中で
25 「なんとか」と「うすももいろ」で
ふわっと輪郭を甘くした所が魅力。
19 満員電車を想像するが、あの時は体と魂がこんな風に分離している。なので
「置いてくる」という感覚。
「神」
入選
6 大小を問わずすべてを神さまへ
19神さまをみんなあつめて空の色
特選
15よく噛んで呑み込みましょう神様を
6 ことの軽重大小を問わずすべてを神に、というのは依存心が強いというより
何もかもを委ねるからっぽの強さがあるからだと思われた。
19 神無月は一同に出雲に集結されるというが、ご一同が揃うと空の色という発想に一票
特選１５
ガリガリと噛んで消化してしまえば、ここから「私が神」ですね。ミサの終わりにご聖体拝領といって薄く軽い一円玉大のものを信者の友人だけがもらっていてうらやましかったけれど、「神が自分の中に宿る」はキリスト教の教理でもありました。
雑詠
入選
5心配はいらないきっと海へ出る
8はずかしいことはいつからはずかしい
特選
12 一月の夜の匂いをくんくんと
５ 年初にスカッとする一句
８ これいいなぁー。制約とか世間体とかいろんなものに縛れれずに行きたいものです。
特選１２
夜の匂いというフレーズは私も書いたことがある。
けど、しびれたのは下５の「くんくんと」。
なんだか小動物のようにまるまっている、いじらしい孤独が見えた。
抹茶選評
「置く」
入選
25なんとかをうすももいろの横に置く
19乗り込んでギュッとわたしを置いてくる
この題は意外に難しかったのだあなぁー。「置く」がかなり具体的になるので
飛躍しにくくなるのか。そんな中で
25 「なんとか」と「うすももいろ」で
ふわっと輪郭を甘くした所が魅力。
19 満員電車を想像するが、あの時は体と魂がこんな風に分離している。なので
「置いてくる」という感覚。
「神」
入選
6 大小を問わずすべてを神さまへ
19神さまをみんなあつめて空の色
特選
15よく噛んで呑み込みましょう神様を
6 ことの軽重大小を問わずすべてを神に、というのは依存心が強いというより
何もかもを委ねるからっぽの強さがあるからだと思われた。
19 神無月は一同に出雲に集結されるというが、ご一同が揃うと空の色という発想に一票
特選１５
ガリガリと噛んで消化してしまえば、ここから「私が神」ですね。ミサの終わりにご聖体拝領といって薄く軽い一円玉大のものを信者の友人だけがもらっていてうらやましかったけれど、「神が自分の中に宿る」はキリスト教の教理でもありました。
雑詠
入選
5心配はいらないきっと海へ出る
8はずかしいことはいつからはずかしい
特選
12 一月の夜の匂いをくんくんと
５ 年初にスカッとする一句
８ これいいなぁー。制約とか世間体とかいろんなものに縛れれずに行きたいものです。
特選１２
夜の匂いというフレーズは私も書いたことがある。
けど、しびれたのは下５の「くんくんと」。
なんだか小動物のようにまるまっている、いじらしい孤独が見えた。
「置く 」
9 まんなかにぽんと置かれているまるい
12 いったん置こう大仏さんの手のひらに
20 整理する関西弁に置き換えて
＜特選＞
15 丁寧に置いて静かなご挨拶
9 名詞のように置かれている「まるい」。いろんなもの、いろんなことを想像させる「まるい」がずるくてうまい。
12自分の小さい手に握るより、大仏さんにいったん預けるのはいい方法かもしれない。私自身も手のひらにのせてもらったら、きっといい案が浮かびそう。
20私は関西以外に住んだことはありませんが、そうなっていたらきっとこんなふうに、いちいち翻訳していたことでしょう。置き換えたとたんに腹が立ってきたりするんでしょうね。
15 当たり前にも見える状況が、読むたびぞくっとするのはなぜだろう。その人はやって来たのか去って行くのか。これはもう和枝ねえちゃんに違いない。
「神」
29 鳩尾に神がつぎつぎ溜まります
24 神棚に引きこもったまま出てこない
20 注連縄を締めてあなたも神である
<特選＞
32 神様のうろこと信じられている
29そんなところに溜まるんですね。いろんな神様にお願いしすぎじゃないですか？ それとも溜まってるってことは、どの神様もだめだったのかな。
24神様にもきっとそんなときが。あきらめずに、住所と名前を言ってからお願いすることにします。
20なんだか簡単な神様ですが、それでもいいかもしれません。
32「信じられている」がいい。曖昧なようで神秘的。
ほんまかーと言いながらつい、ちょっと触ってお願い事をしてしまいそう。
「雑詠」
5 心配はいらないきっと海へ出る
15 似たようなセリフあなたが言えば波
8 はずかしいことはいつからはずかしい
＜特選＞
26 静かに運ぶ真ん中の生臭さ
5 はい、いやでも出ると思います。結局はみんなそこへ。
15あたりまえのセリフでも、さざ波だったり大波だったり。言う人によって違うんですね。素敵なセリフにさらわれてみたいなあ。
8 なんかすごい質問。一番はじめのはずかしいは、最初の小さい階段ですね。
26 そうそう。ゆっくり運ばないとまた濁ってしまいます。それを取り除かないままで、静かに運ぶんですね。それがないと、わたしではなくなります。
9 まんなかにぽんと置かれているまるい
12 いったん置こう大仏さんの手のひらに
20 整理する関西弁に置き換えて
＜特選＞
15 丁寧に置いて静かなご挨拶
9 名詞のように置かれている「まるい」。いろんなもの、いろんなことを想像させる「まるい」がずるくてうまい。
12自分の小さい手に握るより、大仏さんにいったん預けるのはいい方法かもしれない。私自身も手のひらにのせてもらったら、きっといい案が浮かびそう。
20私は関西以外に住んだことはありませんが、そうなっていたらきっとこんなふうに、いちいち翻訳していたことでしょう。置き換えたとたんに腹が立ってきたりするんでしょうね。
15 当たり前にも見える状況が、読むたびぞくっとするのはなぜだろう。その人はやって来たのか去って行くのか。これはもう和枝ねえちゃんに違いない。
「神」
29 鳩尾に神がつぎつぎ溜まります
24 神棚に引きこもったまま出てこない
20 注連縄を締めてあなたも神である
<特選＞
32 神様のうろこと信じられている
29そんなところに溜まるんですね。いろんな神様にお願いしすぎじゃないですか？ それとも溜まってるってことは、どの神様もだめだったのかな。
24神様にもきっとそんなときが。あきらめずに、住所と名前を言ってからお願いすることにします。
20なんだか簡単な神様ですが、それでもいいかもしれません。
32「信じられている」がいい。曖昧なようで神秘的。
ほんまかーと言いながらつい、ちょっと触ってお願い事をしてしまいそう。
「雑詠」
5 心配はいらないきっと海へ出る
15 似たようなセリフあなたが言えば波
8 はずかしいことはいつからはずかしい
＜特選＞
26 静かに運ぶ真ん中の生臭さ
5 はい、いやでも出ると思います。結局はみんなそこへ。
15あたりまえのセリフでも、さざ波だったり大波だったり。言う人によって違うんですね。素敵なセリフにさらわれてみたいなあ。
8 なんかすごい質問。一番はじめのはずかしいは、最初の小さい階段ですね。
26 そうそう。ゆっくり運ばないとまた濁ってしまいます。それを取り除かないままで、静かに運ぶんですね。それがないと、わたしではなくなります。
「置く」
入選
11 置く場所がなくて結局背負っている
28 こころざし正面に置くでんと置く
29 幸せと言い切り次に駒を置く
特選
4 猫を膝 ともに初春大あくび
11／責任感の強い作者。無理はしませんように。
28／「でんと置く」がどっしりしていてとても良い。
29／幸か不幸かは自分自身で決めること。一歩踏み出す作者にバンザイ。
4／いいですね。こういうひとときを幸せというのでしょう。
「神」
入選
3 人間が大好き神はついつい
22 リビングの真ん中あたり神の椅子
特選
19 神さまをみんなあつめて空の色
3／神様は人間好きでしたか。下四が気になりましたが面白い句
22／リビングという日常の空間にこそ神がいる、ということでしょうか。
19／空の美しい青は神様の色と思うと納得です。
「雑詠」
入選
6 とろとろとガタンゴトンと１月と
15 似たようなセリフあなたが言えば波
18 鼻柱ぴんぴんにして初仕事
特選
8 はずかしいことはいつからはずかしい
6／各駅停車の列車のように走り出す一月。ゆっくりでもいいですね。
15／よくわかります。おもしろい視点。
18／「鼻柱びんびん」ピンヒールかつかつ鳴らし・・。たのもしいです。
8／「はずかしい」という感情はいつから始まったのか。深く深く思っている作者の姿勢がすごいと思いました。
入選
11 置く場所がなくて結局背負っている
28 こころざし正面に置くでんと置く
29 幸せと言い切り次に駒を置く
特選
4 猫を膝 ともに初春大あくび
11／責任感の強い作者。無理はしませんように。
28／「でんと置く」がどっしりしていてとても良い。
29／幸か不幸かは自分自身で決めること。一歩踏み出す作者にバンザイ。
4／いいですね。こういうひとときを幸せというのでしょう。
「神」
入選
3 人間が大好き神はついつい
22 リビングの真ん中あたり神の椅子
特選
19 神さまをみんなあつめて空の色
3／神様は人間好きでしたか。下四が気になりましたが面白い句
22／リビングという日常の空間にこそ神がいる、ということでしょうか。
19／空の美しい青は神様の色と思うと納得です。
「雑詠」
入選
6 とろとろとガタンゴトンと１月と
15 似たようなセリフあなたが言えば波
18 鼻柱ぴんぴんにして初仕事
特選
8 はずかしいことはいつからはずかしい
6／各駅停車の列車のように走り出す一月。ゆっくりでもいいですね。
15／よくわかります。おもしろい視点。
18／「鼻柱びんびん」ピンヒールかつかつ鳴らし・・。たのもしいです。
8／「はずかしい」という感情はいつから始まったのか。深く深く思っている作者の姿勢がすごいと思いました。
「置く」
11 置く場所がなくて結局背負っている
32 手を膝にお口を閉じて日本国
<特選>
28 こころざし正面に置くでんと置く
11/「結局」が捨てられない物を意味している
32/韓国や中国の言いたい放題に対して日本は何てお行儀が良いのだろう
28/そうでなくっちゃ！そうします
「神」
6 大小を問わずすべてを神さまへ
15 よく噛んで呑み込みましょう神様を
18 現実ずしん神さまどこに御座します
<特選>
31 その時の空は大きな神だった
6/神様の前では皆平等
15/神様の存在って何？自分にとっての神を噛み砕いて考えてみたことないかも
18/「ずしん」が新鮮
31/祐輔さんの告別式の日の空を思い浮かべました
「雑詠」
21 ひとつからでしたひとりのことでした
22 もち米を洗う 一年透けるまで
26 静かに運ぶ真ん中の生臭さ
<特選>
5 心配はいらないきっと海へ出る
21/誕生から死まで
22/透けるわけないのだけれど込めた想いの深さを感じる
26/真夜中にそっと引き出して嗅いでいる本音
5/スーッと心に沁みてきました
11 置く場所がなくて結局背負っている
32 手を膝にお口を閉じて日本国
<特選>
28 こころざし正面に置くでんと置く
11/「結局」が捨てられない物を意味している
32/韓国や中国の言いたい放題に対して日本は何てお行儀が良いのだろう
28/そうでなくっちゃ！そうします
「神」
6 大小を問わずすべてを神さまへ
15 よく噛んで呑み込みましょう神様を
18 現実ずしん神さまどこに御座します
<特選>
31 その時の空は大きな神だった
6/神様の前では皆平等
15/神様の存在って何？自分にとっての神を噛み砕いて考えてみたことないかも
18/「ずしん」が新鮮
31/祐輔さんの告別式の日の空を思い浮かべました
「雑詠」
21 ひとつからでしたひとりのことでした
22 もち米を洗う 一年透けるまで
26 静かに運ぶ真ん中の生臭さ
<特選>
5 心配はいらないきっと海へ出る
21/誕生から死まで
22/透けるわけないのだけれど込めた想いの深さを感じる
26/真夜中にそっと引き出して嗅いでいる本音
5/スーッと心に沁みてきました
「置く」
入選
12 いったん置こう大仏さんの手のひらに
19 乗り込んでギュッとわたしを置いてくる
24 なくすのはそんなところに置くからよ
特選
9 まんなかにぽんと置かれているまるい
１２/ここに置いておくだけで物事が上手く進みそう。
ゆったりした気持ちになれました。
１９/何かしなければいけないという使命感、気合を感じます。
２４/私もどこに置いたかよく忘れます。
置く場所が大事です。
９/まんなかのまるいものを想像する。みかんだろうか。
そのシーンから広がる人間関係。
「神」
入選
5 手を合わせつつんだ神があたたかい
10 うたた寝をする神さまに近いもの
2 神様とハイタッチして生まれたよ
特選
19 神さまをみんなあつめて空の色
５/お祈りをする手に神はおられる。
そしてあたためてくれる。
１０/うたた寝ほど気持ちの良いものはない。
神に近いからだろうか。
２/誕生は祝福のハイタッチから始まる。
１９/空の色が神さまと思うと空を眺めるのが楽しくなります。
「雑詠」
入選
1 逃げながら自分を捨てていくんです
32 何人か棲んでいそうな素顔です
21 ひとつからでしたひとりのことでした
特選
8 はずかしいことはいつからはずかしい
１/この捨てるは自分の中の不要な部分を捨てると読みました。
次に立ち上がるための準備。
３２/素顔には確かに何人もいそうです。
いろいろ意見を出し合っているような気がします。
２１/最初は「ひとつ」で「ひとり」なのでしょう。
随分長い道のりでした。
８/はずかしいと思わないではずかしいことをしてきたように思います。
「いつから」がわかればそれはもう「はずかしいこと」ではないようです。
入選
12 いったん置こう大仏さんの手のひらに
19 乗り込んでギュッとわたしを置いてくる
24 なくすのはそんなところに置くからよ
特選
9 まんなかにぽんと置かれているまるい
１２/ここに置いておくだけで物事が上手く進みそう。
ゆったりした気持ちになれました。
１９/何かしなければいけないという使命感、気合を感じます。
２４/私もどこに置いたかよく忘れます。
置く場所が大事です。
９/まんなかのまるいものを想像する。みかんだろうか。
そのシーンから広がる人間関係。
「神」
入選
5 手を合わせつつんだ神があたたかい
10 うたた寝をする神さまに近いもの
2 神様とハイタッチして生まれたよ
特選
19 神さまをみんなあつめて空の色
５/お祈りをする手に神はおられる。
そしてあたためてくれる。
１０/うたた寝ほど気持ちの良いものはない。
神に近いからだろうか。
２/誕生は祝福のハイタッチから始まる。
１９/空の色が神さまと思うと空を眺めるのが楽しくなります。
「雑詠」
入選
1 逃げながら自分を捨てていくんです
32 何人か棲んでいそうな素顔です
21 ひとつからでしたひとりのことでした
特選
8 はずかしいことはいつからはずかしい
１/この捨てるは自分の中の不要な部分を捨てると読みました。
次に立ち上がるための準備。
３２/素顔には確かに何人もいそうです。
いろいろ意見を出し合っているような気がします。
２１/最初は「ひとつ」で「ひとり」なのでしょう。
随分長い道のりでした。
８/はずかしいと思わないではずかしいことをしてきたように思います。
「いつから」がわかればそれはもう「はずかしいこと」ではないようです。
「置く」
入選
9 まんなかにぽんと置かれているまるい
23 置き去りにすれば時間が止まるはず
25 なんとかをうすももいろの横に置く
特選
12 いったん置こう大仏さんの手のひらに
９／何気なくポンとおかれたものが丸い よかった。
23／止まってくれる はず の期待感。
25／“なんとか”が何かを想像させる、それをうすももいろの横 というのも 控えめで好ましい。
12／大きな掌にいったん置いて気持ちを落ち着かせている。
大きな掌に置いてみたいわたし。
「神」
入選
26 ５００ワットで２分チンする神様
20 注連縄を締めてあなたも神である
14 神様の隣がひとつ空いている
特選
31 その時の空は大きな神だった
26／オモシロイ、最近の神様はお手軽になっておられます。
20／神はどこにでもおられるのです。ホラ隣の人が神さまかもしれません。
14／なぜかしらひとつ空いている 怖い様な。
31／その時ふっと見上げた空が、大きな神だったことへの安堵感、
ほっとした。
「雑詠」
入選
12 一月の夜の匂いをくんくんと
3 君を待つモディリアニの寒い首
5 心配はいらないきっと海へ出る
特選
16 新しい袋から出す黄金色
12／どんな匂いだろう？くんくんくん。
3／モディリアニのあの首は待つためだったのですね。
5／しょせんみんなみんな海に出るのですから。
16／あけましておめでとう 今年は良い事がありますように。
入選
9 まんなかにぽんと置かれているまるい
23 置き去りにすれば時間が止まるはず
25 なんとかをうすももいろの横に置く
特選
12 いったん置こう大仏さんの手のひらに
９／何気なくポンとおかれたものが丸い よかった。
23／止まってくれる はず の期待感。
25／“なんとか”が何かを想像させる、それをうすももいろの横 というのも 控えめで好ましい。
12／大きな掌にいったん置いて気持ちを落ち着かせている。
大きな掌に置いてみたいわたし。
「神」
入選
26 ５００ワットで２分チンする神様
20 注連縄を締めてあなたも神である
14 神様の隣がひとつ空いている
特選
31 その時の空は大きな神だった
26／オモシロイ、最近の神様はお手軽になっておられます。
20／神はどこにでもおられるのです。ホラ隣の人が神さまかもしれません。
14／なぜかしらひとつ空いている 怖い様な。
31／その時ふっと見上げた空が、大きな神だったことへの安堵感、
ほっとした。
「雑詠」
入選
12 一月の夜の匂いをくんくんと
3 君を待つモディリアニの寒い首
5 心配はいらないきっと海へ出る
特選
16 新しい袋から出す黄金色
12／どんな匂いだろう？くんくんくん。
3／モディリアニのあの首は待つためだったのですね。
5／しょせんみんなみんな海に出るのですから。
16／あけましておめでとう 今年は良い事がありますように。
「置く」
選
7 背伸びしてなるべく高い場所へ置く
これも一つの老化防止、姿勢が第一ですね。
13 置き場所もおぼろになったオルゴール
一つ一つかすんでゆくのでしょうねー。
26 まだ少し動く手足を置くこの世
そんなこと仰らず、まだまだこれから、一花、二花。
特選
16 悪女役しばらく右に置いておく
戻した時が恐ろしいかも。
「神」
選
6 大小を問わずすべてを神さまへ
小銭なんて云わず、万札もどうぞ、実に偉い。
21 神様はただいま喫煙ルームです
ご主人のこと、それとも、神様が叱りに来たとか。さて。
31 その時の空は大きな神だった
天にまします我らの神よ願わくば、ですね。
特選
26 ５００ワットで２分チンする神様
本当に神業ですね。頼り甲斐のある神様ですね。
「雑詠」
3 君を待つモディリアニの寒い首
絵が浮かんできますね。鶴首。
9 しんしんと心に雪の降り止まぬ
そういう時も有りますよね。夜明けの来ない夜は無い、降り止まない雪も無い、ですよ。
14 去年今年自習時間に区切りなく
年末年始も悠々自適、いいんじゃないでしょうか。
特選
32 何人か棲んでいそうな素顔です
顔は履歴書、色んなシチュレーション掻い潜って来られたのでしょうねー。
選
7 背伸びしてなるべく高い場所へ置く
これも一つの老化防止、姿勢が第一ですね。
13 置き場所もおぼろになったオルゴール
一つ一つかすんでゆくのでしょうねー。
26 まだ少し動く手足を置くこの世
そんなこと仰らず、まだまだこれから、一花、二花。
特選
16 悪女役しばらく右に置いておく
戻した時が恐ろしいかも。
「神」
選
6 大小を問わずすべてを神さまへ
小銭なんて云わず、万札もどうぞ、実に偉い。
21 神様はただいま喫煙ルームです
ご主人のこと、それとも、神様が叱りに来たとか。さて。
31 その時の空は大きな神だった
天にまします我らの神よ願わくば、ですね。
特選
26 ５００ワットで２分チンする神様
本当に神業ですね。頼り甲斐のある神様ですね。
「雑詠」
3 君を待つモディリアニの寒い首
絵が浮かんできますね。鶴首。
9 しんしんと心に雪の降り止まぬ
そういう時も有りますよね。夜明けの来ない夜は無い、降り止まない雪も無い、ですよ。
14 去年今年自習時間に区切りなく
年末年始も悠々自適、いいんじゃないでしょうか。
特選
32 何人か棲んでいそうな素顔です
顔は履歴書、色んなシチュレーション掻い潜って来られたのでしょうねー。
【置く】
＜入選＞
17 足を置く誰のお腹の上かしら
子供の頃の思い出としては残っているが、
現在であることが、なおほほえましい。
20 整理する関西弁に置き換えて
「関西弁」がおもしろい。
アバウトでいいと楽しんでかたづけている。
6 お蜜柑を置いてそのまま帰さない
いいですね。
こたつの上のみかん色。
話もはずんで、笑いもあって。
＜特選＞
12 いったん置こう大仏さんの手のひらに
「いったん」がいい。
これまでを一度預けてしまって、
これからを考える。
できそうでなかなかできません。
【神】
＜入選＞
26 ５００ワットで２分チンする神様
現在のどこにでもおられる神さま
そう思うと「チン」もおいしくなる。
14 神様の隣がひとつ空いている
ぽっかり空いている。
どうぞと言われても考えてしまうのが
神さまの横。
2 神様とハイタッチして生まれたよ
「ハイタッチ」がさわやかである。
なんだかいい句が手に入ったときの
「ひらめき」でもあるような。
＜特選＞
15 よく噛んで呑み込みましょう神様を
お供えしてあるものを思ったりするが、
よく噛むとよろこんでくれそうな神さま。
一緒にうまく生きる方法かもしれない。
【雑詠】
＜入選＞
7 一月も妻をなだめて過ごします
どういう状況かよくわからないが、
「も」で大変さが伝わる。
負担があまり大きくないように。
20 一月の冷たい我を抱きしめる
自分が自分を抱くのか。
それとも冷たい自分を誰かが抱きしめるのか。
そう読むと、上の句と同じ状況になる。
11 光るまで香辛料をふりかける
ピリッとすることは光ることなのか。
香辛料でそうなるのならいくらでもと思う。
僕もふりかけたくなっている。
＜特選＞
32 何人か棲んでいそうな素顔です
素顔のもやもや感なのか。
それとも変身する前のこころの状態なのか。
どちらにしてもよくみつけられた素顔である。
＜入選＞
17 足を置く誰のお腹の上かしら
子供の頃の思い出としては残っているが、
現在であることが、なおほほえましい。
20 整理する関西弁に置き換えて
「関西弁」がおもしろい。
アバウトでいいと楽しんでかたづけている。
6 お蜜柑を置いてそのまま帰さない
いいですね。
こたつの上のみかん色。
話もはずんで、笑いもあって。
＜特選＞
12 いったん置こう大仏さんの手のひらに
「いったん」がいい。
これまでを一度預けてしまって、
これからを考える。
できそうでなかなかできません。
【神】
＜入選＞
26 ５００ワットで２分チンする神様
現在のどこにでもおられる神さま
そう思うと「チン」もおいしくなる。
14 神様の隣がひとつ空いている
ぽっかり空いている。
どうぞと言われても考えてしまうのが
神さまの横。
2 神様とハイタッチして生まれたよ
「ハイタッチ」がさわやかである。
なんだかいい句が手に入ったときの
「ひらめき」でもあるような。
＜特選＞
15 よく噛んで呑み込みましょう神様を
お供えしてあるものを思ったりするが、
よく噛むとよろこんでくれそうな神さま。
一緒にうまく生きる方法かもしれない。
【雑詠】
＜入選＞
7 一月も妻をなだめて過ごします
どういう状況かよくわからないが、
「も」で大変さが伝わる。
負担があまり大きくないように。
20 一月の冷たい我を抱きしめる
自分が自分を抱くのか。
それとも冷たい自分を誰かが抱きしめるのか。
そう読むと、上の句と同じ状況になる。
11 光るまで香辛料をふりかける
ピリッとすることは光ることなのか。
香辛料でそうなるのならいくらでもと思う。
僕もふりかけたくなっている。
＜特選＞
32 何人か棲んでいそうな素顔です
素顔のもやもや感なのか。
それとも変身する前のこころの状態なのか。
どちらにしてもよくみつけられた素顔である。
「置く」
入選
7 背伸びしてなるべく高い場所へ置く
11 置く場所がなくて結局背負っている
20 整理する関西弁に置き換えて
特選
6 お蜜柑を置いてそのまま帰さない
選評
７）捨ててしまえば済むものを、そうまでして置く作者の心境がいじらしい。
１１）切ないね。老いた親もその中に入るのでは？？
２０）関西弁に置き換えてで決まりました。
特選６）おみかんという日常、それを非日常の状態の中に取り込んで切り札にする。
参りました。おみかん！
「神」
入選
10 うたた寝をする神さまに近いもの
15 よく噛んで呑み込みましょう神様を
20 注連縄を締めてあなたも神である
特選
31 その時の空は大きな神だった
選評
１０）絵が浮かびます。神様に近いもの。
１５）神様を丸呑みにしないでよく咀嚼して。。。おお、怖い！
きっと神様は逃げていきます。
２０）あなたも・・・私もと言わないところが何とも言えない。
特選３１）空と神はつきすぎかと思いましたが、「その時の」の下5（大荒れの空だったか、ぬけるような空だったか）で受容できました。
「雑詠」
入選
2 廻るすし遊び続ける冷凍魚
8 はずかしいことはいつからはずかしい
14 去年今年自習時間に区切りなく
特選
18 鼻柱ぴんぴんにして初仕事
選評
２）遊び続けるが面白い。冷凍魚の意志というよりお客が手を出してくれない。
でも、回転ずしってちょっと遊園地みたいなところがありますものね。
８）シニカルな質問！恥ずかしいと思った時から？？
１４）正月も大晦日もない！同じ心境の娘がいます。複雑に共感しました。
特選１８）心意気がびんびん伝わります。
入選
7 背伸びしてなるべく高い場所へ置く
11 置く場所がなくて結局背負っている
20 整理する関西弁に置き換えて
特選
6 お蜜柑を置いてそのまま帰さない
選評
７）捨ててしまえば済むものを、そうまでして置く作者の心境がいじらしい。
１１）切ないね。老いた親もその中に入るのでは？？
２０）関西弁に置き換えてで決まりました。
特選６）おみかんという日常、それを非日常の状態の中に取り込んで切り札にする。
参りました。おみかん！
「神」
入選
10 うたた寝をする神さまに近いもの
15 よく噛んで呑み込みましょう神様を
20 注連縄を締めてあなたも神である
特選
31 その時の空は大きな神だった
選評
１０）絵が浮かびます。神様に近いもの。
１５）神様を丸呑みにしないでよく咀嚼して。。。おお、怖い！
きっと神様は逃げていきます。
２０）あなたも・・・私もと言わないところが何とも言えない。
特選３１）空と神はつきすぎかと思いましたが、「その時の」の下5（大荒れの空だったか、ぬけるような空だったか）で受容できました。
「雑詠」
入選
2 廻るすし遊び続ける冷凍魚
8 はずかしいことはいつからはずかしい
14 去年今年自習時間に区切りなく
特選
18 鼻柱ぴんぴんにして初仕事
選評
２）遊び続けるが面白い。冷凍魚の意志というよりお客が手を出してくれない。
でも、回転ずしってちょっと遊園地みたいなところがありますものね。
８）シニカルな質問！恥ずかしいと思った時から？？
１４）正月も大晦日もない！同じ心境の娘がいます。複雑に共感しました。
特選１８）心意気がびんびん伝わります。
【置く】
10 今までを置いてあらかた着替える
29 幸せと言い切り次に駒を置く
23 置き去りにすれば時間が止まるはず
特選
26 まだ少し動く手足を置くこの世
10／「あらかた着替える」にドラマあり。ただ下五の四音が気になる。作者の狙いかもしれないが、リズムを整えた方がもっとすんなりドラマに入っていけるように思う。
29／言い切って、一手。
23／なにを、誰を、置き去りにするのか。背筋がゾクリ。
特選／自身に対するそこはかとなく凄みある笑いのめし。「手足を置く」なかなか出てこない表現。
【神】
22 リビングの真ん中あたり神の椅子
10 うたた寝をする神さまに近いもの
14 神様の隣がひとつ空いている
特選
19 神さまをみんなあつめて空の色
22／まるでモデルルームのように、実体感のない、ちょっとシュールな感覚。
10／ときどき家族にまたがれたりしながら、大切にされているのだろう。
14／空席にも確かなたたずまいがある。
特選／平明でありながら、きゅっと胸を締めつけられるような詩情に惹かれた。
【雑詠】
8 はずかしいことはいつからはずかしい
32 何人か棲んでいそうな素顔です
23 おしぼりのひとりが許される広さ
特選
7 一月も妻をなだめて過ごします
8／そういわれるといつからだろう、とはたと考えてしまう。
32／「棲」の字にドキリ。一筋縄ではいかない素顔。
23／おひとりさまが席についたときに許される広さ、か。ただそういってしまうとおもしろくなくて、ここはやっぱり「おしぼり」がお手柄。たかがおしぼり、されどおしぼりに生きていることの実感と哀感。
特選／一月も、ってつまり年初から、つまり一年中ってこと？ 恐妻家で愛妻家。実はごちそうさんな句と読んだ。
10 今までを置いてあらかた着替える
29 幸せと言い切り次に駒を置く
23 置き去りにすれば時間が止まるはず
特選
26 まだ少し動く手足を置くこの世
10／「あらかた着替える」にドラマあり。ただ下五の四音が気になる。作者の狙いかもしれないが、リズムを整えた方がもっとすんなりドラマに入っていけるように思う。
29／言い切って、一手。
23／なにを、誰を、置き去りにするのか。背筋がゾクリ。
特選／自身に対するそこはかとなく凄みある笑いのめし。「手足を置く」なかなか出てこない表現。
【神】
22 リビングの真ん中あたり神の椅子
10 うたた寝をする神さまに近いもの
14 神様の隣がひとつ空いている
特選
19 神さまをみんなあつめて空の色
22／まるでモデルルームのように、実体感のない、ちょっとシュールな感覚。
10／ときどき家族にまたがれたりしながら、大切にされているのだろう。
14／空席にも確かなたたずまいがある。
特選／平明でありながら、きゅっと胸を締めつけられるような詩情に惹かれた。
【雑詠】
8 はずかしいことはいつからはずかしい
32 何人か棲んでいそうな素顔です
23 おしぼりのひとりが許される広さ
特選
7 一月も妻をなだめて過ごします
8／そういわれるといつからだろう、とはたと考えてしまう。
32／「棲」の字にドキリ。一筋縄ではいかない素顔。
23／おひとりさまが席についたときに許される広さ、か。ただそういってしまうとおもしろくなくて、ここはやっぱり「おしぼり」がお手柄。たかがおしぼり、されどおしぼりに生きていることの実感と哀感。
特選／一月も、ってつまり年初から、つまり一年中ってこと？ 恐妻家で愛妻家。実はごちそうさんな句と読んだ。
【置く】
7 背伸びしてなるべく高い場所に置く
9 まんなかにぽんと置かれているまるい
26 まだ少し動く手足を置くこの世
特選なし
7 なんかおかしい。
想像してクスッと笑ってしまう。
一体なにを置いたのでしょうね。
9 それにしてもまんなかに置かれるとホントまるくなってしまう。
28 そうですね。
まだ手足の動くうちは何とかこの世で生きていかねば。
【神】
5 手を合わせつつんだ神があたたかい
14 神様の隣がひとつ空いている
「特選」
31 その時の空は大きな神だった
5 包んだあなたもあたたかい方なのでしょう。
きっといいことがあると思います。
14 またですか・・、いつもその席が空いているんです。
でも丁重にお断りしたい。
「特選」
31 空が大きいというだけで生きていけそうな気がしてた若いころ。
すっかり忘れていたなあ。
この一句で思い出すことができた。
【雑詠】
2 廻るすし遊び続ける冷凍魚
5 心配はいらないきっと海へ出る
「特選」
21 ひとつのことでしたひとりのことでした
2 おもしろうて、やがてかなしい。
5 背中をポンと押してもらったみたいです。
「特選」
21 なんでもひとつからですよね。
人間もひとりからですよね。
ひとりということをしっかり生きていかなくては。
やさしいけど甘くない、そんな作者が見えてきます。
すべてひらがな表記もぴったりです。
7 背伸びしてなるべく高い場所に置く
9 まんなかにぽんと置かれているまるい
26 まだ少し動く手足を置くこの世
特選なし
7 なんかおかしい。
想像してクスッと笑ってしまう。
一体なにを置いたのでしょうね。
9 それにしてもまんなかに置かれるとホントまるくなってしまう。
28 そうですね。
まだ手足の動くうちは何とかこの世で生きていかねば。
【神】
5 手を合わせつつんだ神があたたかい
14 神様の隣がひとつ空いている
「特選」
31 その時の空は大きな神だった
5 包んだあなたもあたたかい方なのでしょう。
きっといいことがあると思います。
14 またですか・・、いつもその席が空いているんです。
でも丁重にお断りしたい。
「特選」
31 空が大きいというだけで生きていけそうな気がしてた若いころ。
すっかり忘れていたなあ。
この一句で思い出すことができた。
【雑詠】
2 廻るすし遊び続ける冷凍魚
5 心配はいらないきっと海へ出る
「特選」
21 ひとつのことでしたひとりのことでした
2 おもしろうて、やがてかなしい。
5 背中をポンと押してもらったみたいです。
「特選」
21 なんでもひとつからですよね。
人間もひとりからですよね。
ひとりということをしっかり生きていかなくては。
やさしいけど甘くない、そんな作者が見えてきます。
すべてひらがな表記もぴったりです。
「置く」
入選
7 背伸びしてなるべく高い場所へ置く
チビ デブの わたしの 転ばぬように
11 置く場所がなくて結局背負っている
ディバック 苦労も背負ってバカなわたし
20 整理する関西弁に置き換えて
関西弁と一括りにしてもいいものかと疑問もあるが・・
特選
２９ 幸せと言い切り次に駒を置く
次に が 諦観 アリ
「神」
入選
５ 手を合わせ包んだ神が温かい
合掌しては おすがりしてしまう・・ 祈る
10 うたた寝をする神さまに近いもの
うたた寝も 気持ちよきもの
20 注連縄を締めてあなたも神である
哀しいことあって 東京十社巡拝 ひたすらに
特選
31 その時の空は大きな神だった
見上げることを忘れずにいて よかった
「雑詠」
入選
8 はずかしいことはいつからはずかしい
はずかしさ・・なんて そう改めて 考えてみれば・・
２１ ひとつのことでしたひとりのことでした
すてきな リフレイン
３２ 何人か棲んでいそうな素顔です
見破られてしまいました
特選
１ 逃げながら自分をすてて行くのです
と 思いつつ の日日です
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