チェダゼミナールコミュのゼニと世直し　青木　雄二著　

資本主義の本質　一日八時間労働のうち労働者には一時間三十分の一万円を支払い、後の六時間三十分は経営者が搾取している。要するに自分の取り分は二割弱。
横文字のからくり　過酷な労働が要求される職種ほど、横文字の職業名が氾濫している。また、「従業員募集」より「スタッフ募集」のほうがたくさん集まる。
山一證券　昭和四十年代にも一度倒産している。ちなみに1997年の暮れには倒産する会社とは思えないほどの大型ボーナスが出た。三月末に解雇された社員には、退職金も出ている。昔は法人営業が強く、「法人の山一」として証券界に名を馳せた。野村證券はバリバリの大阪商法。
集金の本当の意義　いまどき、わざわざ取引先に出向いて集金するのは、その会社の雰囲気をじかに感じ取ってくるため。
日本企業　世界に出れば、何も力のない子供のようなもの。華僑やユダヤ系民族のような商才もない。アメリカのシティバンクに、日本のどの銀行も太刀打ちできない。さらに、日本の電力会社もアメリカのロックフェラーやモルガンというような大資本に牛耳られている。一基作れば6000億円以上もする原発を、アメリカの資本がつくっている。
宗教　一生懸命やっていれば夢や願いが必ずかなうというような、現実離れした空想を唯一満たすのが宗教。
競馬　儲かるのは、国と馬主のみ。
農家　たとえ、所得が低くても、大きな家を持ち、現実にゆったりした生活を送っている。平均貯蓄額は、農業世帯は約2000万円超で、約７５０万円ほどのサラリーマン世帯を上回っている。
首都圏の地主の資産　約四万五千人のもつ金融資産は約２４０兆円。一人当たり五十三億円強となる。
あすなろ（翌檜）明日はヒノキになろうの意。
恩赦　行政権によって犯罪者に対して刑罰権の全部または一部を消滅させる処分。
農地改革　このアメリカの政策で土地を持った農民は、二度と土地を手放したくないから共産党には票をまず入れない。ここがアメリカの狙い。当時、共産勢力の南下を食い止めたかったアメリカは、農地を国民に解放することで、日本をアメリカの傘下にきっちり丸め込んでしまった。
パトロン　保護者。特に、芸術家や芸人などに経済的援助を与える人。
公共投資　のおかげで、普通のサラリーマンが潤ったという話はない。
ホステス　誰が銭を払うかよく見ている。いつもタダ酒を飲んエラソーにしているやつより、低姿勢で接待かけてゼニ払う人間のほうが上だと、心の底では思っている。
日本共産党　あの太平洋戦争を、命を張ってまで反対したのは日本共産党の党員だけ。敗戦後の日本はドイツとは違って、戦犯だった連中が財政界に大勢復活している。
食品衛生責任者　調理師や栄養士の資格を持っている人か、各市町村の指定する講習を受けた人しかなれない。
CR機　本来なら射幸性が高いので導入してはいけない。
天下り　天下る時期は、入省同期のある人物や後輩の誰かが事務次官に就任する時期。
警察の天下り先は、頭を下げることが嫌いなので、街金系が多い。
公務員　年二回のボーナスのほかに二回、一時金という名目で、額は少ないがお金をもらっている。
税理士　税務署に二十年以上勤めれば、難関の国家試験を受けなくても誰でも税理士になれる。
禁酒法　アメリカで憲法修正に基づいて制定された酒類の醸造・販売を禁止する法律。１９２０年施行。密造酒の横行を招き、マフィアの犯罪を助長。33年廃止。
唯物論　現実を先入観を持たずに素直に見る。
観念論　精神的な意識がこの世界の根源だとする。神々の頂点に立つ天照大神（あまてらすおおみかみ）の子孫の天皇家が、連綿と民を治めるという政治体系が観念論者の多い日本を物語っている。自民党にとっても、観念論者が多いほど選挙で有利になる。信者を洗脳すればいいから。その見返りが、宗教活動で得た収益への税法上の特典というカラクリ。
クレジットカード　でキャッシングすると、利息は約20%くらい。
プラチナ（白金）　この世で一番重たいもの。
一坪　３．３平方メートル。
大学教授になるには　実力だけではなく、コネもおべっかも当然必要になる。
日本のノーベル賞受賞者　東大より京大のほうが圧倒的に多い。東大生は頭はいいが、独創性に欠けている。
モーニングコート　男子の昼用半礼服。