ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

チェダゼミナールコミュの60 第三世界の出現 教科書P164〜 資料集P178〜181

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 米・ソ二大陣営のどちらにも属さない第三世界が出現。それを牽引したのがBRICsの中国とインドである。中国やインドは名実共に大国になれるのか否か、皆で考えよう。
【アジア・アフリカ諸国の独立】
 WW?終了後、欧米列強に支配されていたアジア・アフリカ地域が徐々に独立していきます。まず始めにインドですが、インドは宗教上の違いから二つに分裂し、独立します。インドの主要宗教は1( ヒンドゥー教 )です。この宗教の人々がインド連邦を形成します。もう一つの宗教は2( イスラム教 )です。彼らは3( パキスタン )という国を形成します。分裂して独立した国としては他に朝鮮とベトナムがあります。両国は南北に分断されますが、分断後、冷戦に利用されます。北側がソ連側、南側がアメリカ側だと覚えてください。つまり北朝鮮・北ベトナムはソ連と仲良しで、韓国・南ベトナムはアメリカと仲良しといった構図です。また中国も同様に分裂します。中国大陸にある4( 中華人民共和国 )とその南にある5( 中華民国 )(台湾)です。北側の中国はソ連と仲良し、南側の台湾はアメリカと仲良しという構図です。
 一方で中東や北アフリカには6( アラブ人 )という民族が住んでいます。彼らも戦前は欧米列強に支配されていましたが、独立の際、アラブ人はアラブ人で団結しようと試みます。下線部の考え方を7( アラブナショナリズム )といいます。自分達のことは自分達で決めるんだということです。このアラブナショナリズムの先陣をきったのがエジプトの8( ナセル大統領 )です。エジプトの東には9( スエズ運河 )という、地中海とインド洋をつなぐルートが存在します。このスエズ運河はイギリス(英)とフランス(仏)が管理し、高い通行料をとってもうけていました。それを今後はエジプトが管理すると言い出したのです。このため第二次中東戦争(スエズ戦争・1956年〜)が勃発しますが、エジプトは英仏を払いのけ、スエズ運河国有化を成功させます。そのためナセルはアラブ諸国の英雄となります。
 じゃあ第一次中東戦争(1948年〜)は!?というと、これはエジプトの東側にある10( イスラエル )建国をめぐる戦争です。イスラエルのある地域をパレスチナと呼びますが、この地は元々アラブ人が住んでいました。そのパレスチナに迫害を逃れて11( ユダヤ人 )がやってきます。彼らは紀元前、パレスチナに住んでいた民族です。因みにイエス・キリストもパレスチナ生まれのユダヤ人です。このユダヤ人移住により、元々住んでいたアラブ人の猛反発があり第一次中東戦争が勃発します。結果はアラブ側の敗北で、ユダヤ人国家イスラエルが建国されます。中東戦争とは基本的にアラブ人VSユダヤ人の争いであることを押さえておいてください。
またサハラ砂漠以南のアフリカでも多数の独立国出現します。特に12( 1960年 )には17カ国が独立を達成し、13(「アフリカの年」)と呼ばれました。

【アジア=アフリカ(バンドン)会議とキューバ革命】
新たに独立した国々は、米ソ二大陣営とは距離を置きます。「これからはどこかの国に支配されるのではなく、自分達のことは自分達で決めていく」という風潮のなか、アジア・アフリカ29カ国で14( バンドン会議 )(55年)が開催されます。この会議を主導したのが15( 周恩来 )(中)・16( ネルー )(印)+開催国インドネシア大統領17( スカルノ )、第二次中東戦争で英雄となったナセルです。因みにスカルノ大統領の4人の奥さんのうち、第三婦人は東洋の真珠と呼ばれた根本七保子(デヴィ・スカルノ)です。
アジア・アフリカ・ラテンアメリカ(南米)など新興国の国際舞台への登場により、東西両陣営に対する18( 第三世界 )として認知されていきます。
第一世界 西側先進国 米・英・西独など
第二世界 東欧社会主義国 露・東独など
第三世界 新興独立国 アジア・アフリカ・南米など
注意が必要なのは中国です。中国は社会主義体制なので第二世界に入るかと思うかもしれません。しかし中国はあくまで新興独立国です。戦前は欧米列強に半植民地支配を受けていたためです。よって中国は第三世界に含みます。

【第三世界の苦悩】
第三世界は先ほども説明したとおり、新たに独立した(生まれた)国です。生まれたてだから、政治的・経済的に不安定な国が多い。やがて南半球に多い発展途上国と北半球に多い先進工業国の経済格差問題が生まれます。これを19( 南北問題 )といいます。経済格差問題は戦争に繋がる恐れがあるため、解決が急務です。

【中ソ関係とベトナム戦争】
中国とソ連は同じ社会主義国で途中までは仲がよかったのですが、キューバ危機以後、急速に不仲となります。なぜならソ連がアメリカに妥協し、ミサイル基地撤廃を決めたからです。「ソ連のアメリカに対する妥協」が中国は気に入りませんでした。そのため中国はキューバ危機以降,ソ連と何度も小競り合いを繰り返します。そして西側(米・日など)との関係改善に努めていくことになります。敵の敵は味方ということです。実際日本とも友好関係となり、中国から上野動物園にパンダが送られたほどです。
またベトナムにおいてはベトナム戦争(1965年〜76年)が勃発します。この戦争も米ソによる代理戦争です。北ベトナムをソ連が、南ベトナムをアメリカが支援する形で戦闘が繰り広げられました。同じ代理戦争の朝鮮戦争では引き分けに終わりました。このベトナム戦争は壮絶な泥試合の後、アメリカが敗戦します。
よって南北ベトナムを統一して20( ベトナム社会主義共和国 )が76年に建国されました。ベトナム戦争に結果的に負けてしまった米国は、地位を大きく低下させました。米国軍はベトナムのゲリラ活動を防止するために、枯れ葉剤を使用したり、民間人を殺害したりするなどして世界から強い批判を受けた。
余談
パレートの法則
・ ビジネスにおいて、売上の8割は全顧客の2割が生み出している。よって売上を伸ばすには顧客全員を対象としたサービスを行うよりも、2割の顧客に的を絞ったサービスを行う方が効率的である。
・ 売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。
        この法則を応用すると↓
人口
2割
先進国 8割 
発展途上
お金
8割
先進国 ※巨大企業300社 2割
発展途上

世界の富の八割は、二割の先進国が消費し、残り二割の富を八割の発展途上国が分け合っている。例えば、日本では沢山の残飯や賞味期限切れの食料品が出る一方、アフリカのサハラ砂漠以南の国は、一日1ドル以下で生活し、餓死する子どもが沢山いる。
 第三世界は政治が不安定な地域に多い。政情さえ安定すれば経済大国(NEXT11のイランやナイジェリアなど)になれそうな国も存在するが、うまくいっている国はあまりない。中国の発展は今のところうまくいっているが、上海万博終了後はどのようになるか分からない。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

チェダゼミナール 更新情報

チェダゼミナールのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。