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チェダゼミナールコミュの4東南アジア世界 

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4東南アジア世界 教材研究
・指導上の留意点
 
▲ インドと中国という二つの先進文明地域に挟まれた位置にある東南アジアは、両地域の強い影響の下で、これから遅れて文明化が始まり、国家形成に向かったことを理解させる。
▲ ベトナム北部が、東南アジアで唯一中国の強い影響下におかれていた。
▲ 東南アジアは、海上交通の要所。

【東南アジアの宗教】
ベトナムでは中国仏教、タイ・カンボジア・ミャンマーでは上座部仏教、マレーシア・インドネシア・ブルネイではイスラーム教が強い影響。フィリピンやインドネシアの一部ではキリスト教が強い影響を持っている。

【ベトナムと中国文化】
ベトナム北部は秦の始皇帝の時代から10世紀ごろまでしばしば中国王朝の支配下にあった。この地域が政治的に中国と一線を画すようになったのは、11世紀初めに李朝がハノイを都とする独立政権を樹立してからである。この王朝は国号を大越とし、以後、陳朝・西山朝と王朝は変わるが、19世紀初めまでこの国号が継承された。文化的には儒教が移入され、大乗仏教が中国経由でもたらされ、漢字が使用されていた。だが現在ベトナムにおいて漢字は使用されていない。

【インド文化の影響】
インドの影響を受けた王朝。2世紀ごろベトナム中部にチャンパー、6世紀ごろメコン川下流域にクメール人(カンボジアの主要民族)の王国(カンボジア)、11世紀にはミャンマー地域にパガン朝が成立した。
 13世紀には、最初のタイ人王朝であるスコータイ朝が成立し、さらに14世紀には同じくタイ人のヤユタヤ朝が誕生した。これらの王朝治下では、インド風の文化が栄えた。それを最も象徴するものが、ヒンドゥー様式の大寺院アンコール=ワットである。

【ヨーロッパ諸勢力の進出】
17世紀に、ポルトガルに代わってオランダ・イギリス・フランスの東インド会社が東南アジアに進出してきた。特にオランダは、ポルトガルに代わってマラッカを占領し、香辛料貿易をほぼ独占した。オランダ東インド会社は、ジャワ島にパタヴィアを築いてアジア貿易の本部とすると共に、アジア各地に商館を建設し(日本の出島商館はその一つ)、現地の特産品を買い付けた。

《香料と香辛料》
広く香りを発する物質の事を一般に香料という。今日では化学物質を使って様々なかおりが作られるようになったが、本来の香料は全て自然のものである。香料には、動物性と植物性がある。動物性は、麝香(じゃこう)・霊猫香(れいびょうこう)・竜ぜん香の三つに限られ、残りは全て植物性である。
香料の用途は大別すると
? 焚いて香煙を楽しむ焚香料(incense) 
乳香・没薬(もつやく)安息香・沈香・白檀(びゃくだん)
? 人の体の臭気を消し、衛生効果と美容のために用いられる化粧料(cosmetics)
没薬・甘松香(かんしょう)ジャスミン・薔薇・白檀・竜脳
? 飲食良品の風味を増すための香辛料(spices)
コショウ・シナモン・クローブ・ナツメグ・カルダモン・メイス
産地が限定されるこれらの香料のほとんどすべてが、ユーラシア海域世界においては古くから重要な交易品だった。これらのうち特に香辛料を求めて、ヨーロッパ人が東南アジアの海域にまでやってくるのである。

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