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チェダゼミナールコミュの3南アジア世界 

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3南アジア世界 教材研究

南アジアを語る際は、南北インドの相違に気づく事がまず肝心になる。
北インドでは、インダス文明の盛衰のあと、侵入してきたアーリヤ人によって、マウリヤ朝のような強大な統一国家が築かれた。アーリヤ人社会には、のちのカースト制度と呼ばれる厳しい身分的階層秩序が形成され、平等な救済を説く釈迦が創始した仏教もやがてヒンドゥー教にとって代わられた。
 またマウリヤ朝の、アショーカ王、仏教思想の影響を強く受けた「法(ダルマ)」を統治の理念としてかかげ、その理念を各地の岩や石柱に刻ませた。ダルマは、万人が守るべき社会倫理であるが、その中でも不殺生が強調されている。

 イスラームの影響は南アジアにも及び、やがてデリーを首都とした、ムスリム政権が樹立した。16世紀初めまでに、デリーを都とする5つのムスリム王朝が交代した。これを、デリー=スルタン諸政権と呼ぶ。

近代に至るまで、インド亜大陸政治的に統一される事はほとんどなく、地域ごとに異なった政権が並び立つのが通例だった。であるから、インド共和国の憲法で認められている言語が18もある。この地域は多様性に富んでいるという事である。

[インダス文明]

インダス文明の都市遺跡としてはモエンジョ=ダーロ(死者の丘の意)、ハラッパーなどがあり、人口規模は3〜4万ほどである。 
 インダス文字というものも存在したが、この文字も現在まで未解読である。また、インダス文明が滅んだ理由もまだはっきりとは分かっていない。
また、モエンジョ=ダーロは、専制王の存在を示す遺物(大王墓や大彫刻、戦勝碑など)は見当たらず、また武器類の発見も少ないため、司祭者集団や商人集団による統治が行われていたと推測する学者もあるが、確かな事は分からない。

南インドには、アーリヤ語系とは異なった言語体系をもつドラヴィダ語系の人々が定着し、独自の政権と文化を形作った。
 アーリヤ人が北インドに定着し、彼らの社会が発展して行く過程で、人々の間で階層分化が起こり、四つの基本的な身分(ヴァルナ)が定まった。アーリヤ人は原則として、上位三つのヴァルナに属し、被征服民がシュードラとされた。ヴァルナは元来「色」を意味する語であり、皮膚の色が白であるアーリヤ人が支配者、被支配者が皮膚の黒い先住民である。
 そのアーリヤ人が作ったのがバラモン教であり、その聖典がヴェーダである。
バラモン教の最高原理。梵(ぼん)と音写される。宇宙の根本原理。バラモン教は形式を重んじ、皆が平等の宗教ではなかったため、その抵抗運動のひとつとして仏教が興り始める。しかし、インド発の仏教は、千年程の間、インド亜大陸で栄えたが、次第にヒンドゥー教に圧倒され、13世紀ごろまでにはほぼ姿を消した。今日の南アジアにおいてはスリランカだけが仏教国となっている。
 因みにスリランカは上座部仏教であり、東南アジアの仏教も上座部仏教である。上座部仏教は、厳しい修行がいるものである。それに対し、大乗仏教や仏像は、中央アジアから中国を経て日本にも伝わった。大乗仏教は、信じていれば皆が救われるというもの。なお、仏像の無い仏教というのはほとんど考えがたいもの。

《イスラム教の影響》

10世紀ごろ、アフガニスタンに拠点を持つガズナ朝やゴール朝などの政権が、たびたび北インドに軍事侵入を繰り返すようになった。アフガニスタン・パキスタンはイスラム共和国なのである。

アーリヤ人系統の言語の話者人口は約4分の3に達している。

インド人とヒンドゥー教

最高神として尊ばれるのが、シヴァ神・ヴィシュヌ神であり、それぞれの派閥にヒンドゥー教は大別される。シヴァは世界を破壊する神(創造的破壊)、ブラフマンは世界を創造する神、ヴィシュヌは世界を維持する神。ヒンドゥー教の神はいずれも人間臭い。
 「インド人はヒンドゥー教の中に生まれる」「ヒンドゥー教とはインド人の生活方法、思考方法」。ヒンドゥー教は、宗教の枠を超え、日常生活全般に関わりを持っている。

現在のインド

世界のIT大国

《タージ=マハル(世界遺産)》 インド=イスラーム文化の結晶 資料集85
ムガル帝国の王が、愛する王妃のために作ったお墓。現在は王も王妃の隣で眠っている。
王(シャー=ジャハーン)に愛されたムムターズは、18年間に14人の子どもを産んだ。ということは、現在彼らの子孫がインドにはたくさんいるということである。
 アクセスはデリーから南へ200キロ、車で約4時間ほどかかり、不便である。ただしそれだけの価値はあるところ。世界で最も美しい建造物と呼ばれる。

面白エピソード
インドは高速道路において、軍のトラックやジープが堂々と逆送してくる。

《インドの身分制度》

ヴァイシャ、シュードラの平民、奴隷の身分は、さらに職業別に細分化され、2千とも4千とも言われるほどの身分制度がある。
例えば運転手なら同じ運転手でもカーストによる上下があり、物乞いの中にも上下関係がある。ヒンドゥー教では、代々与えられた職業(カースト)を全うすることが神の教えに従うという考えから、職業は世襲的に代々同じ道を歩まなければならない。しかしこれでは本人の能力にかかわらず、職業を固定化されてしまうから、戦後インドが独立した時に出来た憲法で、カーストによる身分制度を法律上では禁止にした。しかし、カースト制度はインド社会に今もなお厳然と残り続けているのが実情である。それはカーストを守ることによって社会での役割を果たすという職業保障的な側面もあるからである。不合理な制度ではあるが、合理的な共同体を形成するのもカーストである。

《アンタッチャブル》

シュードラの中の身分で、不可触民。汚くて触ることも出来ないという意。人がやりたがらない清掃業(トイレ掃除など)を行う。彼らはインドに1億人、つまり日本人と同じぐらいの数がいる。

ムンバイ(ボンベイ)人口1200万人のインド最大の都市。インドのセレブが集まり、外国人が集うコスモポリタン都市。金融都市でもある。インドは91年の市場開放から、通常軽工業⇒重工業⇒サービス業⇒先端技術工業と発展するが、インドはいきなり先端技術工業から発展した特異なケースの国である。今では、GDPの6割がITである。

《中印関係》

ダライ=ラマが1959年にインドに亡命したことから、関係が悪化。62年に大きな国境紛争に発展した。

《インドの経済成長を左右するもの》

人口11億人中7億人が農業で生計を立てている。だから、インドでは雨が沢山ふれば降るほど消費が伸びる。インドは雨季と乾季に分かれるが、そのうち雨季(モンスーン)は6月〜9月。ここで雨が降れば農民は一安心し、財布の紐が緩むということである。


タージ・マハル(Taj Mahal, ताज महल, تاج محل)は、インド北部アーグラにある総大理石造の墓廟建築。1632年着工、1653年竣工。1983年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている。ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、ペルシャやアラブ、果てはヨーロッパから2万人もの職人を集め、22年の歳月をかけて建造させたといわれているインド=イスラーム文化の代表的建築。シャー・ジャハーンが、愛妃ムムターズ・マハルの死(1630年)を悼んで建設したという逸話は有名。名前の由来はよくわかっていないが、王妃の名ムムターズ・マハルを縮めたものではないかという説が有力である。ムムターズ・マハルはペルシャ語で「宮殿の光」、「宮廷の選ばれし者」を意味する言葉であり、第4代皇帝ジャハーンギールから授けられた称号である。彼女の本名はアルジュマンド・バーヌー・ベーガムという。タージ・マハルを言葉どおりに訳せば「王冠宮殿」もしくは「宮殿の王冠」という意味になる。タージ・マハルの門タージ・マハルを造るための建材は、インド中から1,000頭以上もの象で運ばれてきたといわれ、大理石はラージャスターン地方産であるといわれている。その他、碧玉はパンジャーブ地方から、翡翠は遠く中国から、トルコ石はチベットから、ラピス・ラズリはアフガニスタンから、サファイアはスリランカから、カーネリアン(紅玉髄)はアラビアから持ち寄られたものだという。全体で28種類もの宝石・鉱石がはめ込まれていた。
およそ580m×300mの敷地全体は塀で囲まれており、主に5つの要素から構成されている。赤砂岩で縁取られた南門(ダルワーザー)、正方形で幾何学的に分割されたムガル式四分庭園(バギーチャー)、西側のモスク(マスジド)、東側の迎賓施設(ミフマーン・カーナー)、そして高さ42mの4本の尖塔(ミナレット)を従える墓廟(マウソレウム)である。
マウソレウムは幅、奥行きとも約60m、中央のドームの高さも約60m、東西南北どちらから見ても同じデザインである。ミナレットとともに、100m角、高さ7mの基壇の上に載せられている。ペルシャ建築の影響が顕著であるが、インド的要素も散見される。ヨーロッパからも多くの宝石職人が呼び寄せられたため、一部にはバロック建築の影響も指摘されている。
シャー・ジャハーンは、ヤムナー川の対岸に黒大理石を基調とした自らの墓廟の建設に着手した。しかし、晩年の彼は息子のアウラングゼーブ帝によってアーグラ城に幽閉され、タージ・マハルを毎日眺めては涙を流して過ごしたと伝えられている。対岸には現在も整地された基底部が残っており、タージ・マハルの裏から渡し船で行く事ができる。計画では、川をはさんで白大理石と黒大理石の墓廟が並び、その間を大理石の橋で繋ぐ事になっていた。
もっとも、その頃には隆盛を極めたムガル帝国の国庫も、度重なる建設事業により底をついていたという通説が流布されているが、後継者アウラングゼーブ帝が40年にわたって大規模な軍事侵攻を行い続け得たことからして、シャー・ジャーハン治世においてはムガール帝国の財政はそれほど窮乏してはいなかった、とみるのが妥当という説得力ある説も提示されている。死後はムムターズ・マハルの隣に葬ることを、アウラングゼーブ帝に認められたため、現在タージ・マハルには、シャー・ジャハーン帝とムムターズ・マハルの棺が並べて安置されている。
近年、大気汚染によるタージ・マハルの損傷が問題化している。排ガスによる直接的な汚れの他、酸性雨によって大理石が溶解する現象などが報告されている。地下水の過度な汲み上げにより地盤が沈下し、四本の尖塔が外側に傾きつつあるとの報告もある。開発による世界遺産への悪影響の顕著な例である。

モヘンジョダロ
インダス文明最大級の都市遺跡。また、『モヘンジョダロの遺跡群』は日本のユネスコによる世界遺産登録名である。紀元前2500年から紀元前1800年にかけて繁栄したと考えられている。最大で4万人近くが暮らしていたと推測されている。しかしその後忽然と滅亡したと考えられており、さまざまな憶測が絶えない。近年の研究では大規模な洪水によって一気に衰退したと考えられている。
遺跡は、東西南北にレンガで敷き詰められた直線道路が伸びる。沐浴場や下水道、二階建ての住宅、井戸などレンガ作りの大規模な構造物が並ぶ。しかも緻密に計画されて配置されている。モヘンジョダロの「城塞」には、しばしば、「大浴場」、人によっては「公衆浴場」と呼ぶプール状施設があり、その規模は、12m×7m、深さ2.5mである。これは、豊饒と再生を祈念する儀礼が行われた沐浴場と考えられる。隣接して「穀物倉」という施設が設けられ、規模は、46m×23mであって、27ヶ所の建物基礎が確認されている。上屋構造は、木造であったと推定され、二つ合わせて神殿的な施設であると考えられている。
1922年に、バナルジーによる発掘で発見される。1980年に、モヘンジョダロの考古学遺跡として、世界遺産に登録された。
交通アクセス
往路はカラチからサッカルまで空路を利用。サッカルからチャータータクシーを利用して、約1時間半程度。 カラチの旅行会社で予め往復航空券+チャータータクシーの予約をすると便利。 モヘンジョダロの隣町ラルカナまで鉄道もあるが、治安があまりよくないのでお勧めできない。 復路はモヘンジョダロ空港からカラチまでの直行便がある。インダス川を空から眺めることができ、絶景。 ちなみに、モヘンジョダロからみてインダス川の対岸にも遺跡が多く存在するが、こちらの方はアクセスも難しい上、 ダコイト(武装集団、野盗)が猛威を振るっているために非常に危険である。 また、以前はモヘンジョダロの宿舎に宿泊もできたが、職員が夜には全員引き上げるため、現在は宿泊は不可能。 ラルカナの安宿に宿泊する手もあるが、治安のことを考えるとなるべくカラチから日帰りで行くことをお勧めする。
ガラスになった町
モヘンジョダロには『ガラスになった町』と呼ばれている部分があるとされ、この地帯だけ無惨な風景になっていて、ここがオカルティスト達に言わせると古代に核戦争のあった場所だとされ、次のようなことが実際に証明されていると主張している。
 レンガが「1500度以上の非常に高い熱を短時間に浴び、その後温度が急激に下がり、溶けた状態のまま固体化したものである」という状態のものが地面に転がっている。(ガラス化している。) 高濃度の放射能が検出された。
 そこで見つかった遺体らしき物体46個が超高熱で加熱された痕が残っている。(しかも突如、死がやってきたような状態)
反論
 モヘンジョダロが核攻撃されたのであれば、モヘンジョダロに高度な超古代文明の探索を求める事は無意味である。なぜなら攻撃した側の文明に核兵器を製造する事ができる技術を有するのであって、モヘンジョダロに高度な技術が在ったわけではない。また、核爆発の後遺症があまりにも極所的である。一部のレンガのガラス化で、核爆発の後遺症は説明できない。むしろ、プラズマ(高温プラズマ)等の自然現象を考慮すべきである。また、核兵器を製造したであろう、攻撃した文明をキチンと証明すべきである。高濃度の放射能にいたっては、地下にウラン鉱脈と、そこに流れ込む地下水脈があれば自然に発生するのもであり、核爆発の証拠にはならない。「遺体らしき物体」ではなく、きちんと反証し、科学的に検証するべきである。現在、モヘンジョダロに多数の遺体が発見されているが、これは、かなり後の時代に異民族の侵略による大虐殺と破壊があった事が分かっており、多数の遺体は、その犠牲者である。

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