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とにかく幕末・明治が好きコミュの竜馬と慎太郎

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幕末を代表する土佐人、坂本と中岡。この2人の評価を決定づけたともいえる船中八策と時勢論は前者は新しい皇国の形を示し後者はこれからの皇国を見通し、戦の一字の必要を的確に捉えています。そこでみなさんはこの一見相反する文字のどちらが共感をおぼえますか?私は今の日本を見ると中岡の考えに強き共感を覚えます。坂本の論は考えはメチャメチャ立派なのだけれども戦争無しに明治4年に廃藩置県ができたとは思えません。それでも坂本もすごく立派だと思います。みなさんどうでしょう。

船中八策

一、天下ノ政権ヲ朝廷ニ奉還セシメ、政令宜シク出ヅベキ事。
一、上下議政局ヲ設ケ、議員ヲ置キテ万機ヲ参賛セシメ万機宜シク広議ニ決スベキ事。
一、有材ノ公卿諸侯及ビ天下ノ人材ヲ顧問ニ備ヘ官爵ヲ贈ヒ、宜シク従来有名無実ノ官ヲ除クベキ事。
一、外国ノ交際広ク公議ヲ採リ、新ニ至当ノ規約ヲ立ツベキ事
一、古来ノ法律ヲ折衷シ、新ニ無窮ノ大典ヲ撰定スベキ事。
一、海軍宜ク拡張スベキ事。
一、御親兵ヲ置キ、帝都ヲ守護セシムベキ事。
一、金銀物貸(ママ)宜シク外国ト平均ノ法ヲ設クベキ事。

以上八策ハ方今天下ノ形勢ヲ察シ、之ヲ宇内万国ニ徴スルニ、之ヲ捨テ他ニ済時ノ急務アルナシ。イヤシクモ此数策ヲ断行セバ、皇運ヲ挽回シ、国勢ヲ拡張シ、万国ト並行スルモ、亦敢テ難シトセズ。伏テ願クハ公明正大ノ道理ニ基キ、一大英断ヲ以テ天下ト更始一新セン。



「時勢論」

天下の勢、変遷一ならず。有志の眼を着くべき所果して何所にあるか。すべて相分りかね候へども、当地辺りは天下の人傑往来仕り候故、時に後れ兼ね申候。当地洛西の人物を論じ申候へば、薩藩には西郷吉之助あり。ひととなり肥大にして後免の要石にも劣らず、古の、安倍貞任などは斯くの如き者かと思はれ候。此の人学識あり胆略あり、常に寡言にして最も思慮深く、勇断に長じ、偶々一言を出せば確然人の肺腑を貫く。且つ徳高くして人を服し、廔々艱難を経て事に老練す。其の誠実、武市に似て学識これある者、実に知行合一の人物也。是れ即ち洛西第一の英雄に御座候。是れに次いで胆あり識あり、思慮周密、廟堂の論に耐ゆる者は長州の桂小五郎。胆略有り、兵に臨みて惑はず、機を見て動き、奇を似て人に勝つ者は高杉東行、是れ亦洛西の一奇才。其他諸藩の英傑に度々出会い仕り候。討論も仕り候事故、愚昧の我々といえども、時勢の万一を察知するを得たり。
 
 そもそも吾人つらつら時勢を見聞仕候に、国勢の衰ふる其の来る事遠しと雖も、外夷の起りしより天下擾々、困難此ときより甚しきはなく、且夫れ封建の勢いたるや利害相反す。そもそも国家苟安三百年、士気頗る惰弱、上下事を忘れる。加ふるに封建の勢いを似てして各藩趨向を異にし、一旦強敗、大敵率然として我れに迫る。茲に於て大命攘夷の必戦に出づ。而して天下是れを挙行すること能はず、議論百端、各異国人の国体玆に於てや立たず、是れすなわち封建の害ある所也。而して其論の岐る処、或いは攘夷の論となり、又開国論となり、武備充実の論となる。開国の論なるものは、略々海外諸国の情実を知るとは申しながら、大旨苟安偸生の徒、いわゆる坐上の空論にして頗る人情に害あり、固より取るにたらず。武備充実の論に至つては、或いは固陋の見にして事態に暗きあり、又は実の卓論上より出る英断あり。然るに其の見或は異なりと雖も、皆似て義を重んじ、死を軽んじ、利害を似て其の節を動かさざる輩にして、天下をして慷慨義烈の風を生ぜしむるに足る。而して、其の固陋に出づる者に至つては、気を負ひ敵を侮り、もし一敗する時は或いは惑ふ事あり、其の大卓識の者に至つては、機に臨みて勢に達し、百敗不挫と雖も敢へて惑はず、何ぞ一二の破敗を似て其れの有為の志を屈せんや。且夫れ国に兵権有て然る後和すべく、開くべく、鎖すべく、皆権は我に在りて、而して其の兵権なるものは武備に在り。其の気は士気にあり、故に卓見者の言に曰く、富国強兵と伝うものは戦の一字にあり。是れ実に大卓見にして千載の高議、確乎として抜くべからず。すなわち知能の事に処する者、且和し且戦ひ、終始変化窮極無き者なり。吾は嘗て此の論を得て信ぜず。今にしてその実に確論たるを知る。何ぞや、丑年以来天下を救ふ者は悉く暴客の大功也。是れ暴客と雖ども其事大抵大卓見有りて然る後よく断ずるものに似たり。嘗て水藩の暴挙壬戌の勢を醸し、薩州の暴客生麦に発し、長州は馬関に暴発、且屢々兵を内地に動かし、其跡或は無略に似て国に益なき事有りと雖ども、時勢一層一層として運び、遂に天下を、干戈の世となし、自藩をして逃げるべかざるの死地に陥れ、天下大有為の基本始めて立てり。是れ即ち鬼神に通ぜざる者の能くする処に非らず。
第一其の卓識なる者を久坂玄瑞と云ふ。此の人吉田寅二郎の門弟にして英学も少々仕り、夷情も大に知れり。此の人常に論じて曰く、西洋諸国と雖ども魯王のペートル、米利堅のワシントン師の如き、国を興す者の事業を見るに、是非とも百戦中より英雄起こり、議論に定りたるものに非ざれば役に立たざるもの也。是非とも早く一旦戦争を始めざれば、議論計りになりて事業は何時迄も運びも申さずと云ふ。実に名論と相考へ申候。其旨の証拠と云ふは大箇条二つあり。一つは生麦の挙なり。是れは、不計のものと雖ども其の国に益あること実に夥し。是れより亥の七月鹿児島の戦争を引き出し、一旦の和は心外なれども、藩論の起こる、全くは戦争に基づく。是れよりして一国大いに憤り、是非是非此の大恥をすすぐと云ふ者にて、人材登用武備充実の論となり、西郷吉之助を島より引き出して、忽ち執政の役を設けられ、其の三州の中にも人材なる者あれば、軽輩にても執政にするとて国論定まり、海陸の実備日々に出来、国政も大に一新し、実に目を醒し申候。又左の一ヶ条は長の事也。
 馬関の戦争を開き、京師変動を生じ候より内外の大難一時に迫り、外は夷に和し、内は天下の軍兵を引き受け、遂に内輪の戦迄に至り候へども、小五郎、東行の如き、昨年英より帰りし井上聞多、伊藤俊輔の如きもの、国君を補佐し、処置を得候より国論大に一定せし故、事益々一新し、二国の人民必死不逃の地に入り、是に於てか士気益々真実に赴き、武備日々整ひ、此の頃は議論なくして実行と相成り、悉く国中の大勢を一新し、鉄砲の一隊のみになり、銃はミネール、砲は元込、長玉等にて兵制全く改まり、又騎馬隊も頗る盛也。国中に毎日大隊調練これあり、先づ一日に大抵四十六隊位は一度も断ちたる日なし。実に其の勢当るべからず。此の一事は全く戦争の功にして、他にて如何様に仕りたくも出来ぬ事に御座候。薩と雖ども玆に於ては閉口せざるを得ず。且国内緒所に水車場を築き、砲術を製し、ミネールも日々製造し、海軍も旺盛にせんとす。右の通り両藩の実地に運び候は全く戦争の功にして、卓見家の事業此の如し。自今以後天下を興さん者は必ず薩長なるべし。吾思うに天下近日の内に二藩の命に従ふこと鏡に掛けて見るが如し。他日国体を立て外夷の軽蔑を絶つも二藩の基づくなるべし、是又封建の天下に功ある処なり。又武備がいかほど盛に相成り候とも、国体立たざれば敵国外患を待つ所以にあらず。且、国の大体は何を本とするや。吾曰く、内には名分大義を明らかにし、祭政一致と共に皆朝廷に帰し、天下の大基本を立つを以て急務とす。
        石川誠之助

コメント(4)

いやいやあせあせ(飛び散る汗)ご苦労様ですあせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)

自分は

龍馬さんは客観的
中岡さんは主観的

そんな感じがします
多分、捉え方次第なんでしょうが、万が一龍馬さんの意見が通るとしても(無血革命)慶喜さんが大政奉還しても上下議院を幕府のメンツで占めてしまえば挽回が可能だexclamation ×2と考えていたので、結果的にも中岡さんの方が良かったかな?と思ってます。

もち龍馬さんも凄いと思ってますよ。
侍もどきさん

 慎太郎の頬に手をついている写真、印象的ですよね。あの当時笑って写真写る人っていなかったらしいですよ。
 自分なりに考えたのですが今の時代に中岡の思想は極めて危険思想であるとおもいます。それに比べて「みんなでやろう」的な竜馬は今の秩序にマッチしていると思います。
「使えるものは何でも使う」政治家的、竜馬・・・・
「一回秩序を壊さなければ新しいことは成功しない」革命家、中岡・・・・
こんなところでしょうか。
それにしても今の民主党はだめですね〜・・・平和的に政権交代した弱さですね。あっちこっちに気をつかわされているようです。
もし中岡的政権交代なら・・・来年から「公務員の人件費3割カット」なんてすぐにできるでしょう。それだけに素晴らしい英雄がいる時代ならそれも有りですが、間違った人が指導者になると危険なことでもあります。その点西郷のように無私な英雄があらわれないかな〜と空想してしまいます。

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