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詩書きの会コミュの死せる詩人の会

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みじめったらしい魂の弔いの日に
かくも美しき在りし日の 
百々の心を添えて…



コメント(30)

[神の鳥、祈りの遙かへ]


be yourself
beyond yourself

神の鳥は
いのちの鳥籠の中で
宇宙を夢みる

君も
そして、僕も
鳥ならぬ鳥であり
視えない鳥籠の中で
宇宙の中心である事を忘れている

君は、君である為に
僕は、僕である為に

ひたむきな今を
夢みていこう

もう二度と、二人
出逢うことがないとしても


[初戀]


夕凪
参道
篝火ゆらめき
楚々と結わえる
戀の糸

夕星
天道
花火ひらめき
縷々と口ずさむ
戀の唄

夜の陰
宵の闇
絡めた指の
綾める想い
問わず語りに褥を濡らして

夜の陰
宵の闇
閉じた瞼に
彩なす想い
果つれど消えぬ戀の炎は―――

曉
残り火
きらめく露は
夢の随に
愛の随に
心に挿したる栞となれり


[黒白 -coexist-]


日を翳す雲舟が地を滑り
朔の風が蕾の放熱を嗜めるよに

はらりはらり、はらり

なづき忘らるる霊の孤独を慰み
三世を綾なす夢の余韻を手繰るよに

はらり、はらりはらり

閃き、
瞬き、
翻る………
言の葉ひとひら
しづかに喘いで泪に変わる

黒も罔く
白も罔く
いのちのままに
いのりのままに
生きたあかしを染めぬくように

no more left you alone, feel your own coexist―――
(君がいなければ…)

no more left you alone, feel your own coexist―――
(君さえいれば…もう何も)


[六花抄 -i wish you were here-]


ゆふづくよ
ひとりしづかの
ことめぐり
あてなきおもひ
ちぢにみだれり

あかつきに
ふたりしづかに
ことあげる
はてなきおもひ
ももにもゆはへり

letter or letters
fall through your memory
(伝わらぬ想い、今もまだ…)

letter or letters
fall through your heart
(言葉にならぬ想い、今はただ…)

空の骨を軋ませて
心の芯を震わせて
貴女を奪い、
貴女を愛するごとく
あめつちも、
ものみなすべて白むよう
六つの花、散らして哭きぬる、朔の風


[咲如花 -wonderful days-]


風の色
翠、
普く様々の
ささめく聲と思しきは
霊の夢ゐの 伽とぞならむ

風の色
紅、
普く様々の
ときめく情と思しきは
人の夢ゐの 枷とぞならむ

(ああ、白き虹の階に、夢は躍る)

仇の風
心伏せたる
色なき風の愁ひにも
花やぎ咲ひて
天つ空へと うち羽振きたる

(ああ、白き虹の階に、夢は躍る)

唯、ひた心のみぞ 世はあかりて
(The flower is in bloom in your heart)

唯、ひた心のみぞ 世はあかりて
(The flower is in bloom in your heart)
[早春賦 -spring ephemeral-]


はつかみる
ほころびさける
ことのはの
うらがれとはず
あをきをいのらむ

What I am, if I can not be yours
(譬え、始まりを告げたとしても)

たまゆらの
あはれつらねし
うたくさの
ゆめゆめひらきて
やみにもかほれり

What I am, if I can not be yours
(譬え、終わりを告げたとしても)

髪すぐる、
 問わず語りの風もがり
鮮やぐ呪色、
 夢のまにまに重なる心
醒めやらぬ
 一夜の契りにならざるや

 あらゆる色が、塗り潰されて
 あらゆる音が、掻き消され
 あらゆる心が、剥がれ落ちるのを
 見つめていた、あの時も、あの時も

衿ほぐす、
 木の芽の雨にほだされて
鮮やぐ呪色、
 愛のまにまに重ねる心
褪めやらぬ、
 一生の契りにならざるや

 あらゆる色が、塗り潰されても
 あらゆる音が、掻き消されても
 あらゆる心に、ちいさな光が宿るのを
 感じるままに、信じるままに

[黝火 -secret sequence-]


鳥鷺の爪
鳥有を夷め、夬つ
(beyond the equinox, someone kills you)

 ぬかづきて
 こひのむこゑを
 うづめども
 ぬられぬよひとよ
 あやめもうれひ
 ひとしれぬ
 いめにひそみて
 ぬゑとぞなきぬる

牌、牌、牌
つらつら、つら
せつなの文色、こふの死をこひななり

噫、不知火の
青らみて咲ひつつ
白らかに霞みつつ
黄泉に消ぬがに
蓋、汝を幸へども、霊は散りぬべし

(maybe nothingness, or should be... should be... should be―――)

夜鶴の唄
夜魄を鎮め、添ふ
(beyond the equinox, someone loves you)

 なきぬれて
 こひのむこゑは
 つひえども
 ゐられぬひひとひ
 あやめもやみて
 なもしれぬ
 いめのかひごは
 ぬゑとぞかへらむ

牌、牌、牌、
つらつら、つら
せつなの文色、こふの生をこひななり

噫、不知火の
青らみて咲ひつつ
白らかに霞みつつ
黄泉に消ぬがに
蓋、汝を幸へども、霊は散りぬべし

(maybe nothingness, or should be... should be... should be―――)

空から色が
莫くなるように
心から人が
罔くなるように
あらゆる端末から
あふれる些末な疑獄

視えるだろうか
視てるだろうか
(what can i see)

聞こえるだろうか
聞いてるだろうか
(what can i say)

脈拍を伝う
あえかな四季の雫
やがて来る
飽和の果てに
はつか薫きこめる
素白き憶い

はかなき逢瀬に交し
ひさしき来世を夢む
ひそく、一色の
さよならに接吻て
消えそうな聲
祈るように
謌うように、ただ

天つ空なる、貴女へ

ちいさな笹舟に
ちいさな希いのせ

なぬかに愛ぐる、絆

いのちの緒に
わたらせる、黝火

[闇馨 -i need you-]


もにかくる
いをのあやなみ
うちとけて
うめのしづえに
やみのしづくたる

さよてらす
さをふるみやへ
つきくさの
ひとへひといろ
ゆめさへうつろふ

天笠に
婁婁ときらびく
古紕の妝ひ
去人なる霊の瓣と
こころ辯へ
なだこゑ辮みゆかむ

月暈に
流流とひたなく
古比の愁ひ
去人なる霊の瓣と
こころ辯へ
なだこゑ辮みゆかむ

人よ、一夜の夢よ
人よ、一世の命よ
ゆくのゆかぬの
みちのくいづみに
うす翅ひらめく
蜉蝣にしあれども

もにかくる
いをのあやなみ
うちとけて
うめのしづえに
やみのしづくたる

さよてらす
さをふるみやへ
はるけさの
つきひにそへて
なをこそをしみて

you see in you, what fall like flower
(no one could be yours, until it sleeps)

you see in you, what fill like prayer
(no one could be yours, until it sleeps)


[藝生 -xenoclassic-]


藝生 游游 雛謌の囀

ことふれど
いのりのいつき
ことばのはなと
ことほぎて
いにしへてらし
うつそみをしむ

藝生 游游 雛謌の囀

糸路の
絆がる憶ひ
ゆめ覺めやらぬ
ことだての野邊に逢ふ

糸遊の
霞かな睦み
覓めてやまぬ
ことどひの薨に泣く

糸竹の
さ旋ぐる調べ
已めども已まぬ
ことあげの霊もがも

藝生 游游 雛謌の囀

ことそめる
ひなのさへずり
とはなるゆめゐ
いのちはて
そらよりかへり
ちにとよみよぶ

ことひらく
はなのしとねの
てふのゆめどの
いのちはて
そらよりかへり
ちにとよみよぶ

xenoclassic,
(いのちのはてに)
innocent world on your eternal line

xenoclassic,
(しづめたひむろに)
innocent world on your eternal line

xenoclassic,
(ユリ、さきほこる)
innocent world on your eternal line



[翠晶 -evergreen-]


翠 聶 路 莫 路
 白 羽 囘 天
翠 呷 風 興 樂
 白 葩 咲 地
(voiceless songs float season in bloom)

翠 号 故 罔 故
 白 波 咼 霊
翠 謳 季 豊 穣
 白 芭 啓 命
(voiceless songs float season in bloom)

翠 晶 氾 億 劫
 白 露 一 虹
(evergreen, lead the white impression)

翠 晶 氾 億 刧
 白 露 一 虹
(evergreen, lead the white impression)

[茲雨 -design of rain-]


やみしぐれ
かげももがりの
にびそめて
はやみにわかつ
ちぐさの、はかなさ
はやせにもぐる
よろづの、うたかた

雨 言 雨 哥
雨 畫 雨 心
(… …… … ……)

しぐれやみ
かげもしみいる
かちがえし
みなもにゆらめく
ゆめみの、みかづき
よつゆにまどろむ
ゆめみの、あかつき

雨 言 雨 哥
雨 畫 雨 心
(… …… … ……)

玄めき、噤む
宵のひそか、囁く
ひめやかな憶ひ
唯、指にもてあそぶ
音無しの糸だにも
古老た、空蝉の音色、ほころばせ
ふるへ、ゆらゆら
ふるへ、ゆらゆら
ふと顕らめく、此の世の砌へ
此の身もろとも、うち攫ふのみ―――

雨 言 雨 哥
雨 畫 雨 心

雨、嘆きの、雨
雨、憙びの、雨

雨が降る、雨が降る
雨が……、雨が……
雨―――、雨―――

thatness and thisness where run astray

thatness and thisness where run astray

thatness and thisness where run astray


[歸命 -Lux aeterna-]


白ふ蝶 霊揺らの清影 鏡匚の世に咲ふ白

赫ふ蝶 霊睦みの情炎 花叟の夕に戀ふ赫

青ふ蝶 霊結ひの遊糸 水城の宵に漣く青

黝ふ蝶 霊生ひの游声 月亰の晁に響く黝

(no code, no coda)

さからへど
うづまくさだめ
みのふちの
つらなるつみの
けしきことがね

いのりさへ
とどかぬはるか
みのうちの
わきいづるめの
ゆめむはなとせ

(no code, no coda)

遠く、遠く
全て、遠ざける
己さえも、
置き去りにして

どこまでも
沁まりゆきたい
いつまでも
愛しみぬきたい
唯のいのちを―――

近く、近く
全て、近づける
己さえも、
忘れ去りながら

どこまでも
沁まりゆきたい
いつまでも
愛しみぬきたい
唯のいのちを―――


[小夜啼鳥 -buzz of symmetry-]


白馗 赫戯たる一宇
青壑 碧河 音羽の宴

こしかたに
ゆひゆふもひの
ひだのもり
けしきちの
けしきなに
ひしいだきねは
うちきらへども

(I broke myself in the mirror…)

朱霞 紫雫たる八紘
藍籃 翠謌 樂吹の蓐

きみがねは
あいよりいでて
あいをこす
こととはず
ことよさば
ちりゆくゆふべの
はなとなるらむ

(I broke myself in the mirror…)

闇珱 赭沁たる十璽
黎生 素拍 無絃の琴

ことしげく
うつつはべらせ
うらがれに
やつすなもみも
こときれて
めぐるゆめさへ
ゆめとぞかくる

unknown mement, unsung moment
(you left me alone…)

unknown mement, unsung moment
(you left me alone…)

unknown mement, unsung moment
(you left me alone…)

[砂礫の迷宮]


窶れた心を匿うように
風化した記憶が折り重なる
砂礫の迷宮
時を統べるものもない
忘却の果てで
私自身が
緻密に、歪に築き上げた筈なのに

蒼白い月の下
骸の影にくぐもる聲は
現実への道順が
もう既に判らなくなっている
私を
呪詛に絡め取る

記憶から
色が剥がれ落ちるたびに
虹彩もまた
あえかな光の道筋を失くしてしまう

肝心なことは
いつも
意味を掴み損ねて
掌には白々しい後悔しか残らない

疑念を抱え
歩くたびに躓いているから
私は一向に
迷宮を出ることが出来ないのだ

迷宮の外にある
喜びや意味に繋がる�劼�
私の涙と結ばれるのを待っているのに…
[流浪の鳥]


流転の轍に蹌踉めき
前も後ろも判らずに進もうとする足

遠い細流に耳を澄まし
瞳を閉じて、瞼をよぎる影を感じる
Symmetryの雲の下
安らいだ音階に身を委ねる

一条の光に導かれるように
夢を叶えてゆきたい
淡やかな希いは

宙に燦めく
流星を追って
私から零れ落ちてしまった

永遠にも思える
虚ろな空で
群れから逸れ、止まり木を探す
窶れた鳥のように
私は
暗夜を彷徨っている
宛もなく
羽根を休める場処もなく
ただ、彷徨っている

細流は
冷たくも温かくもなく
追い抜きも置き去りもせずに
途方に暮れる
私の傍らで響き続けた

何処までも続く
Symmetryの雲の下
私は
耳を塞ぎ、眼を逸らし
安らいだ音階を止まり木にして
歩み続ける

君との誓いや約束を
泣きながら
白紙に戻しながら、いつまでも…


[白濁する世界へ]


剥がれ落ちた夜を庇うように
白く靄いだ街
曙光に纏わりつく冷気が
Asphalt の十字路に淀む

影絵のように
ひそ、と佇む欅の並木
昨日まで
歩き慣れた途から
懐かしさが奪われてゆく

白昼夢だろうか
ふと迷い込んだ天の根
上から臨む諦念と
下から仰ぐ憧憬とが睦び合って
淡やかに
蒼い瑕は生まれる

空中分解したのは
自己なのか
非自己なのか
触覚と視覚の Harmony
変換できる言葉の不在に怯え
感情は立ち竦む

赤く点滅を繰り返す Traffic light
形を変える残像から
切り絵のような扉が開く
出口なのか
入口なのか
誰もが気づかぬうちに
名もなき命が呑み込まれてゆく

白日に晒されて
鮮やかな緑は眩しい影に変わる
光芒を束ねて
呼吸を胞子に変える
譬えば
乱れた遠近法の
君という居場所の不明と証明

欠けた眼球と
欠けた肩はそれとして
私を構成する

白い靄の立ち込める
静けさの十字路
折れ曲がった視線の先に
見えない途がある

此処に来た時、君はいなかった
此処を去る時も、君はいないだろう
未だに
息継ぎもろくに出来ない
私の心の中にしか

何処までも
白濁とした世界の
何処へ往くのだとしても…


[水の和音]


夜を弄ぶ梟の啼き声
影から影へ
妄念の宴に酔い痴れながら
弦と弦を結ぶように
奏でた旋律は
不協和音の荊棘に搦め捕られる

刹那
肺の胞子が
吐く息に毒を含めると
誰かの背中に深く爪を立てた午睡で
あの子守歌は涸れ果てた

窓の向こうに滲む漆黒が
水滴となって時の沙へと歸る

月の声が告げたのは、断罪だろうか
星の唄が消したのは、贖罪だったか

細流に溺れる耳が聴く
ささくれ立つ呼吸音の Vibrato

調和を知らない、という個性を
表情一つ変えもせず
∞を象るように
振り翳した切っ先で
奏でた一音は
妙なる音階から滑り落ちるばかりで

変わり果てた音符の亡骸に
穢なき
ユリの花束を
青褪めた衝動に煽られながら
夢から醒める夢のように
いつまでたっても抜け出せない眩暈

言葉から見放され
壊死する声帯が発するという
最期の歌声が響き渡る

心、という障壁の
内と外から聴こえるのは
慈しみの協奏と憎しみの狂騒だけ…


[Lost Universe]


君が往く途で
俯きがちに出逢う花々を
初めから
無かったかのように散らすものを
赦してはいけない

空を広げるものに、大地を
大地を抱くものに、空を
君に捧げるものは、命だろうか

私の手には
朽ちた花がある
失うことに甘んじたものは
やはり永久に失い続けるものらしい

私は失う
時を
愛しさを
信じることを
失ってしまった、君の手に誘われて
さらに多くのものを

名づくる由もなく
あるがままに感じる心に宿るもの
傷つくものは
天体望遠鏡のごとく私を曝け出す

閉ざされたまま
忘れ去られた希望のことを

君の涙と
君の血と
君の呼吸さえも

私は想い続けている、君を…


[葩の触手]


君の骨
君の皮膚
君の眼球から
私の輪郭が
花弁のように、はらはらと零れ落ちる

もの言わぬ愛に絆され
解くことの叶わない忌憶の蔓草
一方を切り取れば
一方は枯れ果て、野に朽ちる

夜空に浮かぶ月のように
清らかな
滑らかな美しさを
私は望まない
正邪の炎に炙り出される
内実の歪な醜さにこそ焦がれるのだ

私の手は
触れることを覚えない
私の眸は
捉えるものを映さない
(…Interweave the past and the future )

傷だらけの知覚の扉
斑だらけの季節の色
眞実が
角度と高度を変えながら囁いても
私の耳が
距離を計るあいだに
もう落下して、燃え尽きてしまう

私の心臓は
脈打つことに疲れてる
私の神経は
伝達することを恐れている
(…Interweave the past and the future )

土を掘り
根を知る
傲慢な畝りに画一化され
緩慢な蝕みに均一化されたとしても
大地はそれを拒まない

君という
音もなく散り逝く花片を
受け止め
受け入れる
眞実を拒むものに花は咲かない…


[海辺の雪]


玄い波濤を宥めるように
淡やかに舞い
さめざめと囁き馨る、雪の花

破れた空が
朱に染まっているのは
Siriusが夜の喉笛を捉えたからか
耳が痛くなるほどの静けさに
心は聲を失う

遙かの闇に刻まれた
名もなき星図に
忘れ去られた詩は今も息衝く

肩を寄せ合い
君の声で
夜空を縫い留めた、あの日

君の瞳に浮かべた
月はもう、逃げてしまった
波に託した手紙も届くことはない

苛むことも
赦すこともなく
唯々、宛もなく遠ざかる

雪は降る
取り残された足跡を慰めるように
雪は降る
書き染めた想いを白紙に還すように

君の名を呼べない
まるで
此の心、そのもののように…


[Under cover of night ]


叫んでも
叫んでも
誰にも届かぬくらい
魂ごと
粉々に撃ち砕くほどの
雨が降ればいい、と希っていた

雑踏の消えた
Sepia colorの陽だまりに蹲り
白夜に斃れてしまえばいい、と嘲る
喚いても
喚いても
光の中では生きられない
影そのものだったら、と諦めていた

君の温もりを知るまで
孤独が
どんなに冷たいか、知らずにいた

君という
道しるべを
赤子のように、キツく握り締め
月の光の中を
溺れるように、不様に泳ぎながら
どうか
雲よ隠さないで、と希っている
どうか
月を隠さないで、と切に希っている…


[Cold Leaf]


視線に絡まり
はらり、と散り惑う
表も裏もない葉にしがみつく
私、という情念

Velvet shellから覗く憂鬱と
肌触りのよい後悔が
君の
か細い聲を掠れさせるので
鏡の唇に嘘を塗ったら
ことり、と
何かが
心の陰に落ちた音が響いた

歪な指を広げ
罪の緒を掴んでみても
語るべき言葉は、見つからなくて

誰かの抜け殻を割いて
盗み取った言葉は、あまりに軽い

transparent colorの森に迷い
祈ることすら忘れ
狂ったように時の澱を弄るだけの
私、という情念

君は
あの時も
あの時も、泣いていたのに
私が
不様に差し出した
偽りのない言葉から、偽りは生じ
君を、壊してしまった

見下ろす眸の眞実に
虚ろに佇む対象の現実が嘲笑う

伝えたい言葉は
何時も、言葉にはならない

はらり、と散り惑う
表も裏もない葉のように
葉は
ただ
葉として、其処に在るだけだから…

[End of the night]


墨を刷いたような空に
圓かに滲む月
つ、と
淡やかな白が、瞼を傳い
私の
冷たいRingから約束を奪っていった

諦めた時から、萎れてしまった
甘い花の馨
割れた爪から、洩れてしまった
苦い花の馨

あと、どれくらい
嘘をつけばいいのだろう
雪いでも
雪いでも
眸は、いつまでも濁ったままだった

私の
心の襞にまで沁み入る
迚も奇麗な、Loss or Deprivation
今も
内から蝕み
声を枯らして叫んでみても
もう戻れない
血の色が抜け落ちるように
捲れ上がる皮膚が、硬化していく

篠衝く雨に
幾千条、射抜かれたとしても
癒されることはない
裁いても
裁いても
心まで
壊れないように紡いできた言葉が
あの日に歸り
絆、と刻むように
Sepia blueの墓碑を象る

靜かに凍てつく
譬えば
深海のような、夜の果てで…

[鍵の在り処へ]


備忘録に挿した栞
もう、逢うこともない人との
もう、叶えられることもない約束を
何度も
何度も
書いては消した、茨の頁
まるで
白雨にけぶる
密やかな葬列のように
罫線に滲む文字が
あやふやな筆致で、ぎごちなく慰め合う

あの日
待ち合わせた筈の場処に
紅い花を供え、風の聲を聞いてゐる

心の縁に
さよならも告げず、ばら撒いた
Numberless eyes に貫かれ

心の根を伝い
さらさらと囁きかける
Sandglass の暗示のままに

過去と
現実とが
貌も色も変えながら
記憶を改竄するように理を捻じ曲げる

空を憂い
あどけない風を抱いて
Amethyst の夢は輝きを増していく

0.2Luxに搖れる
孤独と離反の Rhapsody
月は
眞実から眼を逸らすように
白々と、齢を廻らせる

終に
秒針は力尽き
Hourmark の溜め息で
未来を繋ぐ、刻の流れは定められた

宿した種子は
芽吹くことはないだろう
大地は
死を懐胎したまま
うら枯れた季節を演じ続ける

私の水を以てしても
君の光を以てしても
もう決して、甦らないものもある

朽ち果てた想いから
絶望は生まれる
憐れみと憎しみを繋ぐInterlude
視えない柩を
狂ったように掻き回すだけの掌では

君の教えてくれた
心に眠る
蘇生の鍵は、取り出せやしないのに…


[Day walker]


私は
半分だけの命です

花を散らし
涙を零しても
君という聲なき命は隠せない

私は
半分だけの鏡です

視力を失っていく
右眼には
君への道しるべはもう、映らない

理の糸で繕われた
歪な世界に呼応するように
一扇
一扇
音もなく閉ざされていく、心の扉

空の青
海の青
時の遙けさを畫く
鳥になりたかったのは
そうなれない、と知っていたから

私は
どこまでも
荒廃を生む人でしかない

私は
どこまでも
願いを捨てられない人でしかない

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