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詩書きの会コミュの詠いたいのは鎮魂歌、詠えるのは・・・

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初めまして、よしきと言います

詩を考えるのが好きなだけのド素人ですが、思い切って自分用トピたててしまいました

詩と呼べるかどうかすらあやしいものもあるでしょうし、暗い詩も多いかと思います

それでも良かったら見てやって下さい

もし感想なんて頂けた日には嬉しすぎて狂喜します(笑)

では、どうかよろしくお願い致します

コメント(26)

「或る少女の話」


ある少女がいた

少女は言った

私はもうすぐ神様の捧げ物になる、と

それはこの世界で一番幸せなことなの、と

そうして少女は祭壇の上で捧げ物となった

ただの肉塊と化した少女を崇め、人々は狂喜した

少女の体と魂は神への捧げ物だそうだ

そうして少女だったものは、ただただ祭壇の上で朽ちていった

少女は死ぬ前に幸せだと言った

周りの人々もまた、幸せそうな顔を浮かべている

神がいるかは知れないが、人々はそれで幸せだった

そうして、神に捧げられた少女は鳥に啄まれていた

神様が鳥に化けて現れた、とでも彼らは言うのだろうか

彼らはそれで幸せらしかった

鳥の方も空腹を満たせて幸せだったことだろう

仮に魂があるとしたならば、少女の魂は幸せになったのだろうか?

ただ一つ分かることは

現実・この世と呼ばれる世界にはもう、少女の命は消えてしまった

それだけだ
「モシモ」


もしも、明日が良い日なら・

もしも、自由になれるのなら・・

もしも、貴女と通じあえたなら・・・

もしも・・・もしも・・・もしも・・・

それは果てない希望の言葉

それは果てない欲望の言葉

それは果てない絶望の言葉

決して叶わぬと知りながら

未だ捨てられず心に巣食う

解っている、それは夢だと

不確かで利己的で理不尽な夢

人は夢を見ずにはいられない

僕は悲しい程に、人なのだろう

いっそ人を辞められたら楽なのに

それでも僕は、人でしかいられない
「心叫」


狂いそうな心に蓋を

泣きそうな顔に仮面を

そうして今日も

穏やかなる死を

生きるために働くはずが

働くことによって殺されていく

削れゆく感情

消えゆく素顔

あの頃に見えたものは

今ではもう見えなくなっている

ビー玉は輝いていないし

セミやトンボは気味が悪い

涙から零れるのは塩辛い水だけじゃない

あの頃の俺の叫び声

泣いているのは俺じゃない、僕だ
「泣世主」


君が僕を見つけるから

僕はつい目を開けしまった

開ければやっぱり涙が零れた

泣いてもいいよ

君がそんなことを言うから

今まで閉じて溜めていた涙が

君の前で溢れた

泣きながら聞こえた

仮面が割れる音

透明な涙が流れ終わる頃には

初めての笑顔で君を見た

もう

大丈夫

僕は泣き虫だから

そう言える僕がいた
「卑怯者の詩」


いつもそう

手が届く位置

手は伸ばそう

体は遠いまま

傷つかないため

逃げるため

駄目だ

そう言った心は

遠いまま

そうして今日も

駄目だと言うんだろう

この卑怯者め
「沈黙は禁」


目の前にいる君に

ただ一つだけ

伝えたいのに

どうして言えないんだろう

恐さが口を閉ざすのか

甘えが口を閉ざすのか

ああ

世間話すらできない

沈黙

後、解散

そうして今日も

さようなら

またね、と言うほど

時間はないのに
「両手分の幸せ」


右手には彼女の手

左手には暖かな食事

それで充分だった

愛する人と

暖かな食事

僕の両手に収まるのはこれだけで

左右の手だけで僕は満たされていた

人が満たされるのにたくさんの事なんていらない

両手分の幸せさえあれば

それでいいんだ
「ネクタイ」


大人なんて大嫌いだ

そう言いながら

今日も社会の鎖を首に巻く

鎖が首に喰い込む

呻き声すら出せぬほど強く

鎖が首と同化する

痛みを感じなくなる

その時

僕は嫌いなものになる
「故意の嘘つき」


君が見せる仕草に心が揺れる

君が発する声に頭が揺れる

でも体は決して揺れやしない

君に気付かれないように

幾重に重なり隠される

僕の本心

見ないでほしい

でも見てほしい

僕の言葉を聞いて

そしてどうか

信じないで
ねえ

切ないね

あなたは側にいるのに

会えば会うほど

見えなくなってく

あなたとの距離は

本当はどのくらいなの?

誰か計ってよ

そして教えてよ

まだまだ遠い、って
「歪音」


ギリリ、ギリリ

貴女を縛る、強く

ギリリ、ギリリ

体より強く、ココロ

ギリリ、ギリリ

軋む車輪、脆く

ギリリ、ギリリ

違いて霞む、ココロ

ギリリ、ギリリ

歪む音、遠く

ギリリ、ギリリ

何かが落ちる、無音
「秒針」


針が時を刻む

この心ごと

刻んでいく

残酷なほど正確に

残り時間を告げる

焦る気持ちも、不安な気持ちも

体に刻まれていく

僕にはもう

夢をみる時間もない
「変温動物」


春の陽射しが温もりをくれた

優しい温もりが暖かさをくれた

夏の熱が僕を焦がした

焦げたにおいも好きになれた

秋の紅葉が色をくれた

見たこともない色だった

冬の空が熱を奪った

吹雪が僕の熱を連れ去った

僕は変温動物

熱無しでは生きられない
「心色」


太陽の赤の暖かさより

空の青の爽やかさより

地の緑の柔らかさより

頬を伝う熱い透明が

全てを流しかき消す

それもやがて

黒が染みる

世界が滲む

それが運命としても

今だけ

この色に浸かりたい
「白雪」


雪が降る

汚れを知らない白が舞う

雪が白いのは、純粋だから

雪が冷たいのは、孤高だから

この手で掴めば、白が溶ける

涙のような水が手から零れる

耐えられないんだよ、孤高で純粋な彼には

この手の汚れが

泣いてくれるんだよ、擦れた僕の代わりに

彼は優しいから

僕の汚れを雪が流した

凍えるような寒さの中で

柔らかな温もりがあった

そうして雪は

ふわりと溶けた
「ぬいぐるみは今も」


私はここにいるよ

思い出が埃に埋もれ

陽が沈んだままでも

私は変わらず

私が在る理由はあなただから

幾年時が経っても

陽が昇ればそれは朝

なのにあなたは夜の顔で

雨を流した

暖かい水は望みじゃない

あなたの唇の両端が上がるのが

私は好き

だって

それが私の在る理由だから
「神無世」


この世は神には救えない

正義を説きながら悪に従い

愛を求めながら騙す事を止めず

勇気ある者から死んでゆく

正直者は汚泥を啜り

優しき者は砕かれる

それが許されるこの世の中で

神が救える者などいない
「嘆き」


剣は嘆いた

私では、人を守る事が出来ないと

盾は嘆いた

私では、何も絶つ事が出来ないと

人は嘆いた

私では、何も成す事が出来ないと

世界は嘆いた

誰しもが、何かに嘆いている事に

真に嘆くべきは、その心にぞある
「キャンパス」


大人になるって事と、成長するって事は、同義じゃあないんだぜ

大人になるにつれて、廃れていくものだってあるんだ

年をとるってのは、キャンパスに絵の具を塗りたくるようなもんさ

たくさんの色が重なり、混ざり合って、色彩豊かな絵になる

でもそこには、元の白さは残っちゃいないのさ

何にでも成れたキャンパスは、もはや完成された絵としてしか生きられないんだ

今はまだ、なんて言ってる間にも時の筆は進んでく

濁った色を塗りたくないのなら走りな、今すぐに

澄んだ色を塗りたいのならもがきな、無様でも

なんて言った所で、それが分かる頃には、絵は完成しちまってるんだろうがな

それでもつい言いたくなっちまうんだよ、自分の絵をみてるとさ
拝啓、僕へ


あの頃は輝いていた、なんて言う事は簡単だけど

今が輝けているか、の方が重要なんじゃないかな

あの頃の思い出は、優しいぬくもりを与えてくれるけど

これからの思い出は、きっと暖かな光を与えてくれるよ

思い出に抱かれて眠るのは気持ち良いけど

朝が来たなら、起きなきゃいけないよね

時には、煌く過去に戻りたくなるけど

あの頃の自分に笑われちゃうよ

俺は、お前のようにはならない

なんて、過去に言われちゃうよ


あぁホントはもう、わかってるんだね

ただ時折、後ろを振り返りたくなる時もある

過去の自分は、笑えているか、泣いちゃいないか

そんな事が気になるんだよね

でも、大丈夫

自分は今この場所にしかいないんだ

今の自分が笑えてるなら

それはきっと、幸せなんだよ
「夢みる現」


夢

それは心の揺り篭

現

それは心の砥石

揺り篭は揺れる度に心を酔わせ

砥石は研ぐほどに心を削る

酔いながら研いだ心は

醜いほどに歪みを生んだ

夢を見ながら現を生きる

それほど馬鹿な事はない

それでも夢を捨てられぬ

毎晩心を揺らしてあやす

いつか夢を、現に変える

そう言いながら

今宵も夢に

浸って眠る
「雪の降らない街」


あなたの街に、雪は降っていますか

あの日降った雪を、覚えていますか

初雪は悲しいほどに淡く消えたから

たぶん、覚えていないのでしょうね

あれが雪なのだという事すら

おぼろげだった雪なのだから

あの雪の日も、あなたも

ありだとう、とすら言えない程に

遠く、遠くなってしまったけれど

だからこそ僕は、言いたいんだ

あなたの事がずっと、好きでした

たぶんホントは、まだ好きなんだ

だけど僕はこの街で

あなたのいない、この街で

生きていかなきゃならない

だから、あなたじゃなく、僕に

言わなきゃいけないんだと思う


あなたの事が

大好きでした。
「いのちのねだん」


世界には未だに飢えている人がいるっていうのに

僕らは食べ物を捨てている

世界には未だに凍えている人がいるっていうのに

僕らは暖房で汗をかいている

世界には未だに助かる病気で死者が出てるっていうのに

僕らは注射が痛いと泣いている

世界が必死に助けを求めてるっていうのに

僕らはイヤホンで聞こえないふり

本当は助けられた命が

本当は逃れられた死が

僕らの気分一つで零れ落ちていく


他人の命を見捨てて、自分の不健康を買う

たばこよりも軽いんだよな、その募金箱
「こわがりや」


どうしてだろうか

何をしても悲しく思えるのは

秋の澄んだ空気が寂しくて

月の美しさには目が染みて

冷たい空気を吸えば胸が締め付けられて

暖気をはらんだ息はすぐに外気に消え去る

暖炉で暖めてみても 体ではないどこかが震えている

なんだかひどく切ないんだ 君ならどうおもうかな

そうして君をおもうとすぐに 心がひどくざわつく

どうしてだろうなんて言いつつ 本当はもうわかっている

こわいんだ とてもとても

君をおもうのは もう十分にした

だからもう 一歩踏み出そうよ

きっと辛い事や悲しい事もたくさんあるだろう

でも おもうだけじゃ何も生まれないんだ

百日おもってみても 一日の行動には敵わない

だからもう 伝えようよ

そうじゃなきゃ そこにある暖かささえ 届かない

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