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精神分析コミュのフロイト精神分析物語

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意識だけが心なのではなく、意識の奥底に無意識がある、とフロイトは説いた。

無意識とは意識によって抑圧されている心のことだ。

そして、意識は氷山の一角でしかなく、水面下に隠されている無意識のほうが圧倒的に大きい。

心に占める無意識の割合が大きければ大きいほど、人は心の病を患いやすい、とするのが、フロイトの理論だ。

病気の症状が出るということは、無意識が意識による抑圧を跳ね返して表に出て来るということだからだ。

たとえば、夢遊病のように、寝ぼけていて無意識を抑圧する意識の力が弱まっているときに、パジャマのままで徘徊したり、自分でも訳の分からない行動をとることがある。

無意識の領域には、死の衝動もあるから、たとえばマンションの高い所に住んでいれば、寝床から起き出してベランダから飛び降りたりしないとも限らない。

このように、自分の欲求を意識下へ抑圧しているということは、それが自分でもコントロール出来ない領域へ追いやられているということだから、危険な状態なのだ。

欲求不満が募っている人は自分でも何をしでかすか分からない。

このように、抑圧されたものが形を変えて現れて来ることとして、病気の症状を説明するのが、フロイトの無意識の理論である。

つまり、病気の症状とは、何かをしたい欲求を抑え付けた反動である、あるいは、何らかの行為の代償行為である、と考えられる。

フロイトは「人間文化は性欲の昇華である」と言ったけど、昇華とは、そのままの形では社会的に承認されないために満足させることが許されない低級な欲求を社会的に承認される形式にまで高めて代理的に満足させることを言う。

性欲を持て余す思春期の少年がそれを出世欲に昇華することによって野望に燃えて勉強に邁進するように、心的エネルギーは高度な形式に転換させることができる、というわけだ。

昔から言い習わされてきた「英雄色を好む」という諺を、フロイトが初めて理論的に裏付けて見せたことになるわけだけど、するというとつまり、フロイトは人間を心の病を患っている動物として見ていたことになる。

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