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親の離婚を経験した子どもコミュの【研究結果報告】父母の離婚に伴う父母葛藤や別居親との交流等が離婚からの回復プロセスに与える影響

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すっかりごぶさたしております、管理人のkazuoです。
今回は、以前皆さんにご協力をお願いしました、大学院生さんの研究結果の報告を掲載します。
文中の図と表は、下の方に貼りつけましたので、クリックしてご覧ください。
ご協力くださった皆さん、どうもありがとうございました。

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父母の離婚に伴う父母葛藤や別居親との交流等が
離婚からの回復プロセスに与える影響

筑波大学大学院人間総合科学研究科 
生涯発達専攻   直原 康光

【調査の概略】
10代後半から60代まで,15名の方にインタビュー調査にご協力いただきました。父母が別居したときの年齢は,5歳から15歳まででした(平均10.27歳)。インタビューガイドに沿って,別居・離婚に至ったいきさつ,その後の父母の葛藤や協力,支えになったこと,父母の離婚等をどのように感じているか,ご自身の結婚観等をお尋ねしました。

【調査の結果・考察】

1 別居・離婚後の父母葛藤,父母協力についての語りについて
 別居・離婚後にどのような父母の葛藤を子どもが体験していたかについて,語られた内容を整理した結果は
表1のとおりです。15名中,13名の方に1つ以上の語りがありました。約半数の方が他方親の悪口を聞き,約3分の1の方が別居親との交流等を巡って父母の間で板ばさみを感じていました。
 つぎに,別居・離婚後にどのような父母の協力を子どもが体験していたかについて,語られた内容を整理した結果は
表2のとおりです。15名中,8名の方に1つ以上の語りがありました。別居親による経済的支援を受けていたのは,半数に達していませんでした。
また,約3分の1の方が,父母が子どもの進路のこと等,必要な事を話し合ったり,同居親が別居親との交流をサポートしてくれたと感じていました。

2 体験の関係性や類似点について
協力者の方の体験の関係性や類似点を調べるため,コレスポンデンス分析及びクラスタ分析という手法で分析をしました。結果は,
図のとおりで,体験は大きく� 銑�の3つのタイプにわかれました。


 �,離織ぅ廚蓮て欝鐫罎良徂愕詁�があったとしても,別居後の父母の葛藤は比較的少なく,父母の協力(別居親による経済的支援,別居親との交流サポート,最低限の父母の信頼関係)がすべて含まれていました。
また,別居親とは継続的に交流していました。
さらに,離婚について話せたかに関わらず,同年代の友人が支えになったと感じる方が比較的多かったです。
父母の葛藤が低く,別居親との交流が継続することで比較的良好な父母イメージを持つことができたため,思春期には父母と適切な距離を取りつつ,友人等と交流を深めることができた可能性があります。

 �△離織ぅ廚蓮な無鐃討箸慮鯲�前後に他方親の状況を詮索されたり,他方親に対して状況を秘密にするよう求められたり,時に父母間の調整役に回る等して,父母の間で板ばさみとなっていました。
そして,これら,別居・離婚時の父母の紛争への巻き込まれや別居・離婚後も続く父母のけんかとの関連が示唆されました。別居・離婚前後を通じて,父母の葛藤が高かったことがうかがわれます。
また,別居親との交流については,同居親から交流しないよう言われ一時中断した方もいらっしゃいましたが,自身から別居親を求め,別居親と同居を始めたり,別居親との交流が再開した場合がありました。
別居親や教師などの第三者からのサポートを受ける等して乗り超えた方もいらっしゃいました。

��のタイプは,別居・離婚後は別居親との交流がほとんどなく,直接の父母間の葛藤にはさらされていませんが,同居親が,別居親の悪口を言う,別居親との交流を否定する,別居親の写真や手紙等を処分する,別居親に似ていると非難する等して,別居親が否定される経験を積み重ねてきた方も多く見られました。
これら同居親による別居親の否定に対して,当時は反発できず委縮し,時に同居親に同調せざるを得なかったという語りがみられました。
そのような中で同居親との関係に息をつまらせ,自ら別居親との交流を求めた方もいらっしゃいましたが,交流時の別居親による配慮のない行動により,別居親との交流が継続しなかった方もいました。
また,きょうだい,外部の大人,友人が支えになったと感じたという語りが少ない傾向にあり,他方親の否定や別居親との交流が断たれることは,父母とのつながりだけでなく,子どもと社会とのつながりを断つリスクを秘めている可能性が示唆されました。
 
3 父母の離婚等についての受け止め,結婚観等について
 父母の離婚等についての受け止めや結婚観については,2の� 銑�と明確な関連は認められず,父母の葛藤や協力と対応していると結論づけることはできませんでした。
なお,各タイプの特徴としては,�,離織ぅ廚梁臠召�,父母の離婚を極端に肯定も否定もしておらず,「仕方がなかった」と受け止めていました。また,�△鉢�のタイプは,離婚等を肯定的に捉えている方と否定的に捉えている方に2分されました。

【まとめと今後の課題】
 今回のインタビュー調査によって,別居・離婚後の父母葛藤や父母の協力の実態が明らかになりました。
別居・離婚後は,父母のけんかは少なくなるものの,他方親の悪口を聞かされたり,父母間で板ばさみになる等,子どもは同居時と異なる葛藤にさらされていることが認められました。
また,父母の協力としては,別居親との交流のサポートや父母の信頼関係を感じていることが明らかになりました。
そして,父母の葛藤,協力,別居親との交流等について,一緒に生じやすい体験を示すことができました。

 今後の課題としては,今回のインタビュー調査で明らかとなった父母の葛藤,協力について,より多くの協力者の方にお尋ねして傾向を明らかにするとともに,その後の適応や結婚観等との関連についても明らかにしていきたいと考えています。

コメント(2)

 本当にお疲れさまでした。大変参考になりました。今回の研究に協力させていただいた一人として、お礼を申し上げます。

 私たちは、親の離婚を経験した当事者どうしの中でたくさん共感をして、それはかけがえのない大事なことですが、時には冷静さを欠いたり客観視出来なくなることもあるような気がしてました。でもこうして第三者の方の学術的な目で分析していただくと、自分はこうだったのだと改めて振り返ることが出来たり、自分の親とは違う形の離婚がいくらでもある現実もわかり、親の離婚を今までより冷静に捉える事が出来て来た気がします。ありがたい事だと思います。

 これからもよろしくお願いいたします。
大変感銘を受けました。
なにかご協力させてください。

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