[mixi]打ち明け話しませんか？ - 親の離婚を経験した子ども

[159] mixiユーザー 09月05日 01:12

　近頃はやりの片づけられない症候群なのか、年のせいなのか、物の置き場所が分からなくなることが多くて、始終探し物ばかりしています。大事なものだから絶対にし捨ててはいないけどどこにしまったか覚えていない。その中に父からの年賀状も入っていて、やっと出てきました。

　一枚は１２才の時。「健康に気を付けてね。パパはいつも○子を見守っています」と書かれてありました。その時の私の感想、今でもしっかり覚えています。それは、一緒にいないのにどうやって見守るつもりなの？でした。出来もしないことを罪悪感もなく書いてきた父に心の中で反抗しました。父親だってことを知らしめるような言い方も嫌だったし、こんな事書いてきたって戻るつもりはないのはわかっていたし。住所の書いてないそのハガキは、昔と同じ達筆で万年筆で書かれてあり、私に対して何の負い目も感じていないような堂々とした大きな文字も嫌でした。とても空しかった思いが甦ります。

　二枚目は二十歳の時。亡くなるまでずっと住んでいたマンションの住所で。その時の文は、「健康で、他人から好かれる女性になって下さい」でした。これは母に対する当てつけだなと感じました。決して母親のようにはなるなよと言われている気がしました。そんな自分好みの女性になって欲しかったら自分の手でそうなるように育てなさいよ！と思いました。自分で離れていきながら要望だけ書いてくるなんて勝手な父親だと感じ、一枚目と同様呆れました。

　私は二度とも返事は出しませんでした。でも捨てられないで５０年も抱え続けた自分は何なのだろうと思います。もう父の文字を見れないから？二度と会えないかも知れないから？そして何と言ってもたった一人の父親だから？今でも捨てる勇気はありません。

　年賀状よりも大切にしたい物も出てきました。３才の時に父が買ってくれた小鹿のバンビのブローチ。バンビは私が生まれて初めて見た映画です。それから二人で近くの原っぱで取ってきた数珠玉で作った首飾り。昔は都会でも数珠玉の木がたくさんあって、その玉には一個ずつ穴が空いていて、糸を通して繋げると首飾りになります。器用な父は簡単に作ってくれました。持ち上げたら糸が劣化してバラバラになってしまい、慌てて拾って作り直しましたが、そっと首にかけたら何だか泣けてきました。それから、修学旅行のお土産に買ってきてくれた日光の眠り猫の小さな置物。箱には１００円の値段がついています。これもかわいくて好きですが、もらったのが家を出ていく二か月前くらいだったので見ると何だかさみしいです。

　この三個の思い出の品は年賀状レベルではない宝物。やっぱり一緒に暮らしていた頃の大切な思い出だからでしょうか。年賀状には私を捨てた嘘つきの父が見え隠れしてますが、バンビも数珠玉も懐かしい親子の思い出です。

　思うのですが、もし両親が離婚しないでずっと普通に暮らしていたら、これらのものには何の執着もなくとっくに忘れて捨ててしまったかも知れません。たったこれだけなので大切。あとがないから大切。大人になるまで愛をもらえなかったからこんな物でも愛おしい。父を感じるものが本当に少ない。そんなことを考えると、親の離婚を改めて重く感じます。自分はやっぱり普通じゃないなと思ってしまうこともしばしば。普通をもっと味わいたかったです。

[160] mixiユーザー 09月05日 08:28

>>[159]

父のゆかりの品は、亡くなってから妹からもらった時計だけです。スニーカも貰いましたが掃きつぶしました。
父の思い出が何もないので、時計にも何の感情もありません。
ただ持っているだけって感じです。

[161] mixiユーザー 09月05日 11:28

>>[160]

別れた親との思い出があるのとないのと、どちらが幸せなのか、どちらが辛いのかわかりませんね。両方味わえる人はいないから。

　思い出がある人にとってはその量も違うし年数も違うし。親の顔すら知らずに育った人にとっては、大人になるまでに一体どんな人だったのかと一度も考えない人はいないと思いますが、考えてみても答えは出ないし、そのうち考えないようにしようと思ったり、自分には初めから親はいないのだからと割り切ってみたりの連続のような気がします。私のようになまじっか思い出があると、そこにしがみついて離れられない人と、反対に親を知っているからこそ裏切られた記憶あるのでスパッと切り捨てられたり。また、思いがけず再会が叶った時にも思いはさまざま。

　親の離婚と言っても無数のパターンがありますね。だけど、ここに身をおくと自分以外の方の気持ちが全部わかり共感できるから不思議です。底に流れる思いの共通点は何なのだろうと良く考えます。

　①成長過程で一緒にいなかったから。②いても両親が不仲で二人そろって自分の方を見てくれなかったから。これが私が今考えている結論でしょうか。

[162] mixiユーザー 09月05日 20:40

>>[161]

実は私は、父がどんな人かなんて考えたこと無かったんですよ。父が居たらとかも考えたこと無かったし。。
もう父がいないって言うのが物心ついたときからのデフォルトでした。
父のことをちゃんと考えたのは、妹と逢ってからです。

[163] mixiユーザー 06月22日 18:32

今月は父の日がありました。巷で目に入る贈り物の宣伝で、また今年も父の日かと嫌でも感じました。

　父にはプレゼントなんて一度もしないまま別れました。もしずっと一緒にいたらどうしていたかわかりませんが、少なくとも父の日が来る度に気が重くなることはなかったでしょう。

　ここに書き込むのはずいぶん久しぶりのこと。半年間私は何をしていたのかと思いますが、基本的にはあまり変わってないです。

　近頃感じる事を少し。離婚が増えて世間でも珍しい事ではなくなり、「ああ、ご両親は離婚したのね」と周りからさらりと言ってもらえる事で、昔のような生きづらさはなくなりました。変な後ろめたさも減りました。でも果たしてそれで良いのだろうかと？親の離婚がどんどん増えてきて「よくあること」で少しも驚かない世の中になるのはやっぱりおかしい。慣れてしまうことの恐ろしさ。

　変な例えですが、殺人事件も増えてニュースで前に聞いたものだと思ってテレビを見ていたら似ているけど全く違う事件だったと驚くことありませんか？人の命が奪われるなんて決して慣れてはいけないのに、感じ方も驚き方も鈍くなっていく危機感を感じます。

　離婚がそうなってほしくない思いです。いくら仕方のない理由の離婚だとしても、それは親サイドの問題。両親や周りの完璧なフォローがない限り、振り回された子供はその時の辛い思い出や心の傷を一生引きずり、一人であれこれ模索しながら、それこそ自力で生きていく訳で、それが世間から見て「ああ離婚ね」のひとことで片づけられてしまう世の中にはならないで欲しい。育つ過程で暖かく仲の良い両親がいつも自分の方を向いて見守ってくれていること。それがあるとないとの大きな違いをもっとしっかりと受け止めてくれる世の中になって欲しい。私個人としてはそんなふうに考えます。

　

[165] mixiユーザー 06月23日 06:01

>>[163]

>振り回された子供はその時の辛い思い出や心の傷を一生引きずり、一人であれこれ模索しながら、それこそ自力で生きていく訳で、それが世間から見て「ああ離婚ね」のひとことで片づけられてしまう世の中にはならないで欲しい。育つ過程で暖かく仲の良い両親がいつも自分の方を向いて見守ってくれていること。それがあるとないとの大きな違いをもっとしっかりと受け止めてくれる世の中になって欲しい。

そうです。その通りです。
私の、いや私たちの思いを代弁していただきありがとうございます。

だからこそ、私たちは今この瞬間も増え続ける離婚の子どもに目を向けて、どうかこの子が幸せになれますようにと願うことができるのだと思います。
それが、親の離婚を経験した私たちにできることだと。。

あまりにも共感して、つい返信したくなりました。ありがとうございます。

[166] mixiユーザー 06月23日 09:41

>>[165]

　こちらこそ、嬉しい返信をありがとうございます。

　結局私たちに出来ることは、自分の体験を無駄にする事なく、今まさに昔の自分と同じ境遇におかれてさまよっている子供たちに手を差し伸べることなのだと思っています。もう自分はこの先両親に何も期待できません。それでもいつまでも釈然としない思いは続く訳で、その行き場のない気持ちの方向を変えて子供たちに向けて生きていくしかないのだろうなと感じてます。

　ただ難しいのは、そんな子供を見つけ出すこと。子供は親の陰に隠れてしかも無力ですから、探して見つかるものでもない。特に小ｌ学生までは。中学くらいになって、自分からＰＣなどに発信できるようにならないと。そのために出来るだけ入りやすい窓口を作るのも私たちの役目なのでしょうね。

[167] mixiユーザー 06月23日 14:13

信じられないような虐待のニュースが有りましたが、それも遠因は親の離婚だったんですね。
離婚した親が再婚して、継父なり継母なりがきちんと受け入れてくれればまだしも可哀想でなりません、

私も父親に引き取られていたら継母に育てられていました。
その時は良くても、妹や弟が生まれた後どうなったか分かりませんよね。
だからもしかしたら自分もあんな目にあったところだったかも・・と他人事とは思えない事件でした。

結局親が離婚するとどう転んでも子供にとって良いことは無いってことだと思います。
「ああ離婚ね」って私の周りも沢山いますが、なにか間違ってる・・・

[168] mixiユーザー 06月27日 06:08

>>[166]

そうですね。
離婚の子どもたちが自分の本当の気持ちを出せる場所があると知るだけでも安心感につながると思います。

あとは、個人的には学校の先生や行政の方にも知ってほしいなと思います。
子どもたちや離婚した方に直接関わる機会があると思うので、理解していただいていると嬉しいなと。。

今は願うことしかできませんが、その先に具体的に行動できる自分がいるといいなと思います。

まずは自分の子育てと、自分自身の育てなおしに励みたいと思います(笑)

[169] mixiユーザー 06月28日 01:27

>>[168]

子育て、楽しく頑張って下さい。

　子どもが一年一年大きくなる度に、私がその年齢の時に親とどう関わっていたかを思い出し、そして自分の子ども時代よりも良い親子関係を築いていこうと一生懸命やりました。そして父と別れた１０才を迎えた息子を見た時に、こんなに小さかったのかと愕然としたのを覚えています。

　ずいぶん小さな頭で親のことを一人であれこれ考えていたのだと思った時に、自分のことなのに涙が出てしまいました。もしここにその時の自分がいたらしっかり抱きしめてやりたい思いです。その頃の私は、父と母がどんな事を考え、自分の事をどう思っているのだろうか、これから自分はどうなってしまうのだろうか、もう二度と父には会えないのだろうか、もしかして母からも捨てられてどこかよその家の子になるかも知れないとか、あらゆる事を想像しながら一日一日を過ごしていました。

　さみしいとか悲しいとか、そんな単純なものではなかったことは確かです。今でも言葉では言い表せません。それは、ずっと心の奥底に住み着いていて、とても暗くて重いもの。一生消えてなくなることはないと思います。

　私の子どもたちはそんな思いをせずに成長しました。一生懸命育てた結果なのでそれはすごく嬉しいこと。喜ぶべきこと。でも彼らには私の気持ちはわからないだろうなと思います。それは親の離婚を経験しないで普通に育ったから。良くない歴史を繰り返さなくて本当に良かったと心から思います。でも、、、でもやっぱり私の気持ちはわからない。我が子ながら、経験がないって事はこう言うことなのだと、大きな違いを実感させられます。

　もう離婚が増えて欲しくないですし、もし増えても、数が多いからと言って簡単に考えないで欲しいと思います。陰で泣いている子どもを一人残らず救うにはどうしたら良いのでしょうね、。

　

　

[170] mixiユーザー 07月31日 06:45

>>[169]

ありがとうございます

子育てをしていると、やはり我が子に自分の姿を重ねています。
ちゃんと親子関係を築けるかどうか不安になることもありますが、かつて本当は私も両親に愛されていたのかもしれないという思いも出てきています。
我が子にはすべてお見通しで、その上で私を母に選んで生まれてきてくれた、そんな気がしてなりません。

＞ずっと心の奥底に住み着いていて、とても暗くて重いもの。一生消えてなくなることはないと思います。

わかるような気がします。
私もこれからの育児で小さい頃の自分に出会ったら、しっかり抱きしめてあげようと思います。それが癒しになって少しでも昇華できそうな気がします。

親の離婚の経験はないに越したことはありませんね。
私も我が子には知らずに育ってほしいと願っています。
そして、経験した自分には何ができるのか考え続けていきたいです。

[171] mixiユーザー 09月28日 02:25

最近見たテレビ番組より

　　「情熱大陸」に出ていた、今や全国にその名を知られたスーパーボランティアの尾鼻春夫さん。

　　心打たれたのは、１１才で死別した母親を語った場面でした。７８才になった今でもお袋に頭をなでてもら
　いたい、思いきり抱きしめてもらいたいと涙ながらに話す姿に思わずもらい泣きしてしまいました。

　　どんな事情であれ、親からの愛情が足りないまま大人になると、あの年齢になってもその満たされない　　感情を持ち続けるものなのだと知って、私は勇気を貰いました。こんな年になっていつまでも別れた親を　　恋しく思うのはどこかみっともないとか、いつも後ろめたさと隣り合わせでしたが、７８才になっても堂々と　　告白して良いのだなと、ほっとした気持ちになりました。感じ方は人それぞれなので、さっさと卒業出来る人　や一度も会った事もない親に対して何の感情も持たない人もいるかも知れませんが、私はそうではあり　　　ません。

　　尾鼻さんは親と死別。私たちは生別。それでも共感できました。しいて違いを言えば、、死別の場合は純　粋に親を恋しいと思えますが、離婚の別れはそれとは違う。病気や事故で亡くなったのならそこには親か　　らの裏切りはなく、最終的には寿命だった、運命だったのだと自分に言い聞かせる手段も。でも　離婚の　　場合はどうにも言い聞かせようがありません。延々と葛藤がついて回り、複雑な感情も渦巻いて、別れた　　親に会いたいと思ったりもうきっぱり忘れようと思ったり、いつまでも不安定に揺れ動いて生きていく　の　　だと　思います。

　　それでもやっぱり私も頭をなでてもらいたいし、抱きしめてもらいたいと思うのは尾鼻さんと同じです。子　　どもから見て親の存在が計り知れなく大きいものだと思い知らされます。離婚を考えている親たちには、子　どもの事を第一に考えてそういう事をしっかり理解して欲しいと願わざるを得ません。

　

　

[172] mixiユーザー 10月19日 20:13

>>[171]

私も昨日、尾畠さんの番組を見ました。こちらの方は以前に地元大分のテレビ局が放送したものの再放送で、東日本震災の復興を願って、歩いて日本一周の旅に出たところを取り上げていました。
私はこの方について、山口で山中の幼児を無事発見したボランティアのおじいちゃん、くらいにしか知らなかったのですが、地元ではそれ以前から有名人だったようですね。

kyonkyonさんがコメントされたように、昨日の番組でも、いまでも心の底には幼いころに失くした母への思いがあると紹介されていました。

また、番組の中で「私が歩いて日本一周の旅に出るのは、人と出会いたい、会って話がしたいという思いからです」と話していました。
また、震災で家族を亡くして仮設住宅で暮らす人を思い浮かべながら、
「つらいよなあ…家族を失うってことが一番つらいよなあ」
とも話していました。
今思えば、このとき被災者に自分自身を重ね合わせていたのかもしれません。

何だか、私と似ていると感じました。
私がこのコミュニティをやってきたのも、やはり同じ境遇の方と出会いたいと考えてのことだし、こうした活動の底にも私自身の両親への思いがありました。

幼いころに家族を失ってつらい思いをした人は、何かしら似たような気持ちを抱え、同じようなことを志すのかもしれません。
その意味では、私にとってのこのコミュニティは、尾畠さんにとってのボランティア活動のようなものだと思います。
…まあ、私には尾畠さんのような目覚ましい活動はできませんが。

kyonkyonさんが書かれたことにも、とても共感します。
人間いくつになっても、つらいことはつらいし、悲しいことがあったら思い切り悲しみたいのが自然と思います。
自分の中にある、お母さんへの思いを否定せずに、率直にさらけ出せるのは、すごいですね。

尾畠さんの場合は、幼いころに母親と別れたつらい思いが、今の活動の原動力となっているわけで、そういう形でうまくいかせれば、それは決して「ネガティブな感情」などと言って否定されるものではないと思います。
そしてそれは、このコミュニティが目指すものでもあります。
ここにお集まりの方も、そのことはよくご存じなのではないでしょうか。

幼いころに抱えたつらい気持ちを、それだけで終わらせることなく、よりよいかたちで活かしたい、人とつながって、一緒に支え合って生きてゆきたい、そうした重いは、尾畠さんのボランティア活動と共通するように思います。

そうした思いを持って、改めて尾畠さんの言葉を振り返るとき、
「人と出会って、話がしたいから、ボランティアに出かけ、日本一周の旅に出る」
「つらいよなあ…家族を失くすってことが一番つらいよなあ」
こうした言葉が、我が身のことのように思えてきます。

[173] mixiユーザー 10月27日 03:15

>>[171]
僕は親からの愛は足りてなかったけど、その分、親以外の人達との繋がりでかなり補えた気がします。ここでの出会いもそうでしたし、幸い教師をしていて出会いが非常に多かったからでしょう。

kyonkyonさんは人に甘えずここまで立派に頑張ってきましたよ。凄いことです。いつかまたお喋りしましょう。その時は僕達仲間には甘えて気持ちを吐露して下さい

[174] mixiユーザー 10月27日 15:04

>>[173]

　ありがとうございます。

　本当に頼りになるのは、そして心からほっと出来るのは、同じ思いを抱えた仲間なのだとしみじみ思います。だから私はこの場所が大好きだし、一生離れたくないです。

　また是非お会いしましょう。

　

[175] mixiユーザー 01月21日 01:53

テレビ番組から

　もう一か月くらい前になりますが、テレビのニュース特番のようなものを見ていて、ひどいなと感じたことを。すぐに書くつもりが忙しくてついつい一日延ばしにしてしまったので記憶が曖昧な事もありすみません。

　東京都港区南青山の土地に、虐待されている子供などを救済する施設を造る計画があるらしく、それを聞いて反対している住民がいるということで、その理由を聞いて私は情けなくなりました。

　『南青山はお金をしっかり稼いでいる人が住むべきだ』
　『素晴らしい環境のもとに住みたい、それをないがしろにしないでほしい』
　『ここは習い事をしている子供も多くレベルが高い。そんなところにそんな子供がきても返って可哀想だ』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　など。

　初め、この人たちは何を言っているのかとなかなか理解が出来ませんでしたが、要するに自分たちが良い環境で暮らしている場所にレベルの低い人には来てほしくないと言っているのですね。住民の中には、これから必要になる施設なのだからどこかに作らなければならないし、自分たちの住む土地に出来ても何も問題ないですと爽やかに答えている人もいましたし、他の町でインタビューしても、とても良いことだと言う意見が多かったのですが、地元で反対している住民はカメラに向かって堂々と当然のことのように話しているので、それには驚きました。

　その後その建設計画がどう進展したのかわかりませんが、その施設は相談窓口が主な仕事で、困っている親や子供が一時的に泊まって短期間生活も出来るようになっている部屋があるそうで、良くある養護施設とは違うらしいのですが、仮にそうだとしても、何と冷たく狭い考え方しか出来ないのだろうと、その排他的な言い分に呆れてしまいました。港区の区長さんは、必要な施設なのでここに是非造りたい、住民の皆さんには理解していただけるように根気よく説明を続けると、力強い口調で言ってましたので、必ず実現出来るといいと思っています。

　親から虐待されるという事は、その背景に親の離婚問題も隠れている気がして、聞いていても他人事ではありませんでした。虐待でも親の離婚でも、子供の心が傷つくことには変わりないので、そんな子供たちに暖かい手を差し伸べられない、自分たちの事しか考えていない人がまだまだたくさんいる事がわかりとても残念でした。今の時代でも、離婚で傷つく子供に対する理解がまだまだ低いのだろうなと実感してしまいました。

　

[176] mixiユーザー 01月21日 20:31

>>[175]

私もそのニュースは知っていました。ただ、テレビで取り上げられていても、番組をそのまま見続けることができませんでした。
というのは、私は「高級住宅地の住民」ではなく、むしろ児童相談所を利用するかもしれない側に属しているので、反対している人の意見がまるで私自身に向けられているように感じ、むかむかといやな気分になってそれ以上見続けることができなかったからです。

たぶん、共感というか、理解が至っていないのだと思います。児童相談所にお世話になる子どもたちがどういう状況か私も詳しくは知らないのですが、少なくとも家族全体が困難な状況に陥ってのことと思います。その中には、私たちのように親の離婚をきっかけにしてというケースもあるでしょうし、一家の稼ぎ手の失業や病気やけが、浮気や借金による家族の崩壊などもあるでしょう。

こうしたことは誰にでも起こりうることで、「私たちには関係ない」と思っている高級住宅地にお住まい方も、いずれそうなるかもしれません。そのことについてもう少し理解が得られていれば、また違った反応が返ってくるのではないでしょうか。

個人的な感覚では、離婚家庭に対する社会の接し方は、私が子どもだったころに比べて、今の方がより共感的で理解ある対応になったと感じます。それは、「親が離婚した家庭の子どもは、どうも御育ちがよろしくないようで」みたいな偏見がなくなったことと、また離婚家庭というものが「一部の、特別な家庭のケース」ではなく、どこの家庭でも起こりうる、つまり自分自身の身にも起こりうることと認識されたからだと思います。もっとも離婚というものが、ありふれたもの、ごく普通の出来事になったということを、決して手放しで喜べませんが。

子どものことにしろ、おとな自身の生き方の問題にしろ、その人の抱える困難を「あなたの自己責任です」とか「あんな人たちと一緒にしないで」と突き放すのではなく、みんなで少しずつでも支え合うような仕組みづくりができるとよいと思います。
私たちがこの場でやっていることもその一つですし、児童相談所の建設もその一つと受け止められれば、対立を超えて前に進めるような気がします。

[177] mixiユーザー 01月21日 20:46

・・・と、書いたところで、

＞「親が離婚した家庭の子どもは、どうも御育ちがよろしくないようで」みたいな偏見がなくなったことと、

これは私自身の感覚なので、人によって考えは違うかも知れませんね。現代においても偏見や冷たいまなざしは決してなくなったわけではなく、ただ昔よりは良くなったという程度なのかもしれません。書いた後で気づきました。

話は少しずれますが、私が就職活動をしていて、銀行系列の会社を受けて落ちたときに「あ、これは両親の離婚が響いたのかな」と感じたことがあります。ですが私が感じた「差別」はこの程度で、学校や地域では他の家庭の子どもたちとなんら分け隔てなく接してもらえたという実感があります。そうした周囲の暖かいまなざしがあったからこそ、自身の親の離婚体験をくもりなく振り返ることができましたし、この場所を立ち上げることもできたと思います。もし仮に、私が今までの人生で苛酷な差別にさらされていたら、こうして「みんなで親の離婚体験について話しましょう」なんてとても言えなかったと思います。

それだからこそ、いま児童相談所を必要としている子どもたちにたいして、みんなで受け入れる姿勢が必要で、家族とか特定の地域の人たちだけの負担ではなく、社会全体の理解と受容が必要なのだと改めて感じました。

[179] mixiユーザー 08月30日 00:17

　久々に此処に戻ってきました。雑談トピックの続きに書こうかと迷いましたが、せっかく自分で立ち上げた場所で個人的な内容ですので今日はこちらに。

　少し前になりますが、コロナ自粛の間に在宅時間が増えたので断捨離の一貫で昔からの年賀状の整理をしていたら、別れた父からの物が４通も出てきて驚きました。１２才と二十歳の時に届いた２枚はその内容に呆れて父に反抗しつつも捨てられずにいた事は以前ここで書いたような気がするのですが、今回出てきたのは私が２０代半ばの頃のもので、そこには「年に一度の賀状を出すことを許して下さい」「出来ることなら会いたい」などと書かれてありました。それは父から会いたいという初めてのメッセージでしたが、確かに読んだはずの私の記憶からすっかり抜けていたのです。　

　もしこれが１０年前に届いていたならその時とは全く違う感覚で冷静に受け止めて父に会う事を真面目に考えたと思うのですが、その当時の私はまさに恋愛真っ只中で父のことなど眼中になく、１０代の時と同じ感覚のまま反抗が継続していたのこともあり、年賀状の言葉を完全にスル―していたのです。父も５０代になりそんな事を書きたくなったのかと今になれば想像がつきます。でも若かった私は、父にはいつか会う日も来るだろうけど、、、くらいに漠然と考えてはいたもののそこには何の現実感もなく、親はいつまでも生きているものだとの勘違いも。

　つくづくタイミングなのだなと思います。私が返一切事を出さなかったらその後父は何も言って来なくなりました。私のことを忘れようとしたのかどこかで諦めたのか、そんな心理だったのではないかと？でももし私から嫌われる覚悟であのまま根気よく毎年出し続けてくれていたらいつか私の気持ちもほぐれて返事を出せたかも知れませんが、やはり父は諦めてしまったのです。

　それから３０年以上も過ぎて私は９０才になる父を必死に探し、やっと会えた時には認知で意思の疎通も叶わぬまま一か月後に亡くなってしまいましたが、それも運命だと思うしかありません。お互いの気持ちが一致していればこそ涙の再会が実現するわけで、私と父はその時期が完全にずれていたことになります。

　親子の再会にはまだ思うこともありますが、長くなってしまうので今日はこの辺で。また思考がまとまったら近日中に改めて続きを書きます。コロナもまだ心配でさらに残暑厳しき折、どうぞ皆様ご自愛ください。

[180] mixiユーザー 09月04日 20:25

>>[179]

書き込み拝見して、私も自分のことを思い出しました。

kyonkyonさんが、当時お父様からの年賀状を見ても「現実感を感じず」、というところ、私にも似たような経験があります。
私は小さいころから「お母さんは死んだ」と言われて育ち、死別ではなく離婚だったと知っても、「では会いに行こう」とはなりませんでした。
依然として家族の中では生母のことはタブーになっていて、私の心の中では、母という存在は「どこかに生きているらしい」というところで止まっていた、情報の一断片に過ぎなかった気がします。

「心ここにあらざれば、見れども見えず、聞けども聞こえず」といいますが、たしかに心が伴っていないと、母という存在を自分の中で感じるまでいかず、会いたいという気持ちにもならないものだと思います。
ですが私の場合は、その心を失ったのは、決して私自身の意志からではなく、父方の実家で生きていくためには「心を失わざるを得なかった」わけで、そのことを思い起こすたびに、何とも言えない気持ちになります。

私のケースでは、父方家族から「もうあんな女のことは言うな」と圧力をかけられたから、と今は理解していますが、kyonkyonさんの場合は、「当時は若かったので、父に会うことよりも恋愛のほうを優先した」ということでしょうか。
それはご自身で決断なさったことと思えて、ある程度納得できていますでしょうか。それとも私と同じように、意識には上らないけれども、どこかでタブー視するような空気があったのでしょうか。

また、投稿を拝見して、お父様は９０歳だったとのこと、大往生だったと感慨深く思いました。
平均寿命が延びたとはいえ、やはり現代でも、９０歳まで長生きするのはたいへんなことです。
ふと思ったのですが、お父様は、kyonkyonさんが会いに来られるまで、頑張って長生きされていたのではないかと…。
「認知症で意思の疎通ができなかった」ことは確かに残念ですが、実の娘とじかに対面すれば、気配や眼差し、その他もろもろを通じて、何かしら分かり合えるのではないでしょうか。
私の勝手な想像ですが、お父様の人生の中で、未解決で取り残されていた宿題があって、心残りに思っていたところに、kyonkyonさんが会いにきてくれて（それも滑り込みセーフ、というタイミングで）、喜ばれていたのではないかという気がします。

それに、kyonkyonさんが、本心から会いたいと思って来てくれたということは、きっと伝わったのではないでしょうか。
同じ再会といっても、「面会交流で決められているから、仕方なく、嫌々で」会うのと、本心から会いたいと思って会いに行くのとでは、やはり中身は違うものと思います。

個人的な想像で書いてしまって申し訳ないですが、kyonkyonさんの再会の体験について読ませてもらって、そんなことを感じました。

[181] mixiユーザー 09月08日 18:25

>>[180]

　お返事ありがとうございます。

　おそらく父は最後の力を振り絞って私を待っていたのでしょう。９０になった父が無意識のうちにもうすぐ娘が会いに来てくれるのだと感じていたような気もします。それが言葉では言い表せない不思議な血の繋がりなのかも知れません。

　私は父に会う事より恋愛を優先させた訳ではありません。その二つのことは同じレベルで比べられるものではないですし、おそらく何もなかったとしても２０代の私は父に会うことは考えなかったと思います。今になって思い出すとそう言えばちょうどそんな時期だった、だからなおさら考えなかったのだろうと振り返ったまでで。

　若かった私の中には、父が勝手に出て行ったのだから会いたければ自分のほうから会いに来るべきだという思いがありました。捨てられた子供のほうから会いに行くなんて筋が違うんじゃないかという思いも。謝りもしないうちに会いたいと書いてくること自体許せなかったのだと思います。

　認知になってしまっても、頭の隅で私が会いに来たとかすかに分かっていたような気もしますが、認知ゆえに結局謝らずにすんでしまい、こんな言い方は変ですが、うまく逃げられてしまったような感触です。何十年も看病してきたけれど一度もありがとうと言われなかったとこぼしていた後妻さんの言葉からも大正生まれの父の頑固さ傲慢さが読み取れて、やっぱりそういう人だったのかと認識を新たにしました。

　うちも母の圧力がひどくて、たとえ父に会いたいと思ったとしてもこっそり会いに行くなんてとても無理でした。まず子供にはそんな知恵も行動力もありません。母はとことん私と父を会わせないようにと必死で、子供の気持ちを尊重するなど少しも考えない人でした。なので、もう父のことは考えてはいけないのだと洗悩されて育ってしまった気がします。
　確かに、いつも親に遠慮して先を読んで気を使っていました。親の離婚を経験した子供は皆そうなってしまうと思います。大人たちの浅はかさに比べて一番の被害者である子供のほうが何倍も辛い思いをしているはずなのに、親の目を気にしながら生きていきます。父が出て行ってから私は、前日まで当たり前に呼んでいた「パパ」と言う言葉を母の前で完全に封印しました。

　結局私が父を探そうと決心したのは母が亡くなってからでしたから、ずいぶん長い年月がかかってしまいました。母も晩年は認知になっていたので、遠慮なく父を探せたはずですが、介護で忙しかったとは言え生きているうちはとうとう一歩も踏み出せませんでした。親からの目に見えない圧力はすごいと思います。

　親子の再会についての私の見解は今考えをまとめていますので、また次回に。

[182] mixiユーザー 09月22日 17:29

　親子の再会はどちらかが探し訪ねなければ実現しませんが、果たして親と子ではどちらが行動するのか？と考えてみました。特にデータを集めたわけではなく私の実感と想像からの見解です。

　子供が幼い頃は別れた親のほうが会いたくて片親にコンタクトを取る、行方不明ならば探す。あるいは協議離婚の末に定期的な面会が決まっているとしても親としてはまだ足りない。けれど、子供の心理としては会える嬉しさとは裏腹に年齢が上がると共に義務感や不自然さのような居心地の良くない戸惑いも感じているのではないかと私は想像します。私には面会の経験がありませんが、何となくそんな光景が浮かびます。

　反対に子供が一定の年齢を超えてからは逆転して、特にそれまで親に会えないまま大人になってしまった子供のほうが自分の意志で積極的に親を探す事が多いと感じています。何故なら中高年になった親が我が子を探して会いに行こうとする話を聞いたことがないからです。私の父がそうだったように。

　親はどこかで諦めてしまうのでしょうか。特に自分で家庭を捨ててしまった場合はその後ろめたさがあるのかもしれませんが、それよりも子供の存在を遠い過去のものとして無理に忘れようとする、新しい生活がそこそこ平和ならその現実だけを見ていたい、別れた子供がどうしているか気にしつつも一年延ばしが積み重なり結局は自力で会いに行く気持ちもエネルギーもなくなっていく。そんな気がします。

　父が亡くなった時に考えました。私から年賀状の返事を一度も貰えなかった父がもしかして私宛に最後の手紙を書いていて、その手紙を誰か信用出来る知り合いとか弁護士さんに預けて自分が死んだら娘に渡して欲しいと頼んでくれていたらと。そこには謝罪に加えて別れなければならなかった理由やそれまでどんな暮らしをしてきたかなど、私が一番知りたかった事を正直に書いてくれて、さらに昔の記憶を引き出して親子の大切な思い出まで入っていれば、存命中の再会が叶わなくてもかなり気持ちが救われたでしょう。
　でもそんなことは絵空事に過ぎず、残念ながら私がひそかに期待したものは存在しませんでした。やはり父は私のことを生涯かけてものすごく気にかけてはいなかったのだろうと思いました。あり得ない想像をしていた自分はおめでたいと言うか、どこまで親を美化すれば気がすむのかと情けなくなりました。自分の親にはこうあってほしいとか、本当はいい人だったに違いないとか、理想ばかりを追いかけていたように思います。

　親から見れば別れた時に幼かった我が子も、その後年齢を重ねながら親の問題について嫌と言うほど考えさせられ人格が出来上がり、親子の事にすごく敏感大人になってしまう。少なくとも私はそんな風に育ちました。今さら人生のやり直しは出来ませんが、親のことはもう自分の中で解決したので大丈夫、立ち直りました、割り切りましたなんて言えません。気持ちに無理に蓋をしてもそれでは自分に嘘をついている事になりいつか爆発してしまいます。考え方感じ方は人それぞれでしょうけれど、私の場合はこれからも今日のように時々思い出してはため息をつきながら親の事をあれこれ考え続けることで心のバランスを保っていくしかないような気がします。だからここは大切な場所です。

[183] mixiユーザー 09月23日 20:11

>>[182]

興味深いご意見をありがとうございます。

子の側が親を探すようになるきっかけについては、本当に人それぞれのようですね。
書き込み拝見して、やはり子どもにとって自分のルーツを探るという作業はとても大切なことなんだと感じました。

今私が読んでいる本に、似たような話が出ていました。
ある東欧からの難民が、西側に逃げてきて長いこと暮らし、８３歳になったときに、この人の息子と名乗る５３歳の人物からの手紙を受け取ったのだそうです。

５０年前に、この人は政治犯としてつかまり、その時に奥さんは射殺されました。
当時３歳の息子がいたのですが、奥さんと一緒に殺されたものと思っていました。
死んだと思い込んでいたので、探すこともせず、手紙を受け取ったとき非常に驚いたそうです。

手紙には「この５０年間、一刻として心の休まるときはなく、次から次へと父に関するうわさを追いかけて、今度こそ父に会えるという希望を抱いてはそれを打ち砕かれることの繰り返しだった」
と書かれていたそうです。

この手紙はソ連から届いたものだそうで（この本は１９８０年代に出版されたものです）、著者は
「当時ソ連の片田舎に住んでいた人が、西ヨーロッパの人を探し出すには、想像を絶するエネルギーを必要としたに違いない」
と書いています。
kyonkyonさんの書き込みを見たときに、ちょうどこの部分を読んでいたので、感慨深く思い、ご紹介しました。

ただ、kyonkyonさんや私のように、自分のルーツを探し出そうと思って実行できる人は、まだ恵まれているというか、幸運なのかもしれません。
というのは、「探そうという気持ちすら、失せてしまっている」あるいは「誰か（や何か）によって、そうした気持ちを放棄させられている」人がいるからです。

「親のことを悪く言ってはいけない」とか「過ぎたことを振り返ったって仕方がない」というような道徳観も、そうした気持ちを邪魔することがあると思います。
おっしゃるように、子どもが親を慕うのは、自然で当たり前の感情なのに、それを表現することが何かとんでもなく悪いことみたいに受け取られることがあるように感じます。

それと、kyonkyonさんの書き込みを拝見して、ご自身の率直な思いをつづられていることに、一種の感動というか、驚きを感じます。
kyonkyonさんは、お父様に会いたい、探し出したいという思いを、ご自分の中で長い間、大事にしてこられたのですね。

確かにお母さまから何か言われることもあったでしょうけれど、「この自分の気持ちは正当なもので、決して間違っているわけでも、いけないことでもない」という、ある種の信念をお持ちになっていたことと思います。
その強さは、どこから来たのでしょうか？

「もうそんな過去のことを言っても仕方がない」とか「昔のことは忘れて、今を楽しく生きれればいいじゃないか」などと、ほかの人から説教されたり、ご自分で心が折れそうになったことは、ありませんでしたか？
おそらく、お父様は途中で心が折れてしまったのでしょうけれど、ずっとkyonkyonさんがそうした気持ちを持ち続けたからこそ、再会を果たせたわけで、やはり最後に何よりの親孝行をしたのだと私には感じられます。

人によっては、素直な感情を表現するどころか、心の中に持つことすら許されない（あるいは、自分で自分を許せない）という人も存在します。
私の場合も、そうだと思うのですが。

kyonkyonさんのように、芸術とか、何かを表現する活動を人生の一部分として取り入れている人は、その辺が強いように思います。
やはり、普段から創造的な活動をされているせいで、感情面が豊かだから、なのでしょうか。
いつも理屈っぽく頭でっかちで、感情なんて長い間凍り付いていた私の場合は、心身の不調という形で「表現」するしかなかったので。

・・・考えたことはほかにもあるのですが、今日はとりあえずここまでで。
（最近、文章を書きなれてないので、うまくまとまらないと感じています。今夜はちょっとうまく書けそうにないので。）

[184] mixiユーザー 09月25日 03:03

>>[182]

kyonkyonさんのお話から、私も両親との再会について考えていました。

父親とはいつかまた死に際にでも会えるだろうと漠然と考えていたのですが、実際は家の中で孤独死で亡くなっていて、腐敗が進んでいたので棺の中も布で覆われて姿を見ることはできませんでした。会えたのは骨になってからというのは、今でも自分の中で衝撃的な出来事です。

母親とは３年前、祖母の葬儀で久しぶりに再会しましたが、私も喧嘩を吹っ掛ける状態で…（苦笑）
孫も抱かせてやりたいという気持ちもないわけではないのですが、許したわけじゃないぞとも思うわけです。
もう成り行きに任せよう。今度会う時は亡くなった時かもしれないと。。

kazuoさんも書かれていますように、kyonkyonさんの芯の強さ、行動力、並大抵のものではないと、ものすごいエネルギーを感じます。

kyonkyonさんと同じように、私にとってもこの場所は大切な場所です。
心の重荷を降ろせる場所です。そしてまた現実世界に戻っていけるような、そんな場所です。

私は最近自分の在り方に思うところがあり、親の離婚を経験してきた自分と、子育て支援の仕事をしている自分をそろそろ切り離した方がいいのではないかと考えたりしています。

子育て支援の仕事を選んでおきながら、どうしても親子の姿が何か重なる時があって、影響を受けすぎてしまうことがあるのです。
ここ最近、順調だなと思っていたのに、まだまだふっとわいてくることもありますね。

話が逸れてすみません。
またkyonkyonさんのお話、聞きたいです。

[185] mixiユーザー 10月02日 01:07

>>[184]

　お父様との壮絶な再会は何とも胸が痛みます。簡単には想像がつかない場面ですが、孤独死だとそのような経緯になるのですね。それを思えば、私は父が生きているうちに会えて、息子たちも祖父との初対面が告別式となりすでに遺体だったとは言え顔を普通に見れて骨も拾えたのでまだ良かったと思います。

　はっちさんはお母様とも複雑なのですね。離婚親を持つ私たちには多かれ少なかれそんな片親との確執も多いように思います。私の場合は表向きは母とやり合った訳ではなく、大人になるにつれて父が出て行ったのはかなりの割合で母に原因があったのだと分かってきて、私が一方的に心の中で反抗してました。
　母はそんなことには少しも気づかず、自分が一番の被害者だと勘違いして言いたい放題でしたが、それに対して私が何か言っても絶対に自分の非を認めないし、それこそ倍返しされることがわかっていたので、二人しかいない家庭の中で波風立てて重苦しい空気になることがしんどくて徐々に口をつぐんでしまったと言うのが正直なところです。普通に孫も抱けたのだからそれだけで十分でしょと言いたかったです。両親は結局どっちもどっちだったというのが私の結論です。

　私は芯が強いのでしょうか？もしそうだとしたら幼い頃から一人で過ごす時間が多かったからかも知れません。一人っ子でいつも留守番ばかりしている子供でした。母は誰が来ても絶対にドアの鍵を開けるなと言いおいて仕事に出かけました。なので子供らしい外遊びはほとんど出来なくてずっと部屋で本を読んだり絵を描いたり人形相手に一人遊びばかり。いつも自分の心と対話してどんどん内にこもり、今考えると相当危ない子供だったかも？と思います。
　父のほうが子煩悩で休みの日にはたくさん遊んでくれましたが、母はそんな時にも自分は参加せず私のことは父にまかせきり。根本的に子供が好きでなくて我が子であっても関わることが面倒だったのだと思います。だから私は両親から同時に可愛がられた記憶があまりありません。いつも二人で言い争いをしてしていましたからよほど相性の良くない夫婦だたのでしょう。そんな中で私はいつも両親を観察して、この二人は普通の親と違うんじゃないか？と思い、友達の両親を見ているとすごく自然体でいいなと感じていました。そんな体験を繰り返すうちに内面が強くなっていったのかも知れません。
その分対外的に弱くて、学校でもすごくおとなしく、授業中わかっていても絶対に手を上げない子でした。友達はいましたが、いつも話の聞き役で自分からは意見を言わず、でもそれで満足でした。

　お仕事をどうするかは悩むところですね。とても貴重な大事なお仕事だと思いますが、迷いがあるならご自身の思うままに無理せずしばらく離れてみるのもありかなと思います。私は長男が生まれて次男が１才になるまでの３年間見事に何もしませんでした。毎日公園で遊ばせてのんびり専業主婦してました。仕事復帰したのはふとしたきっかけでしたが、なりゆきとは言え次男が１才になり母乳が終わるちょうど良いタイミングで、まさに人生のターニングポイントになりました。休んだ体験も決して無駄にはなっていない、二度と来ない乳幼児の子供たちにどっぷり関われたのも親としては一つの幸せの形だったと思えます。息子たちにとってはそれが良かったかどうかわかりませんが。
「育てたように子は育つ」という本を見たことがあります。私も親からの影響でこんな人間になり、息子たちも私が育てた結果なんだなと思います。大成功の教育が出来たとは思えませんが、親として自分たちが真面目にしっかり生きていればあとは子供が自分で道を切り開いていくしかないのかなと思います。離婚云々を抜きにしても親子には様々な問題が起きますね。さらに離婚を経験するとその痛手は血がつながっているが故にどうしても切り離せない、無視できない、それが辛さの根本にあるように思います。私にとってこれからも一生涯考え続けていくことになるでしょう。この場でいろいろ話せるのは何よりの安らぎになっています。よろしくお願いします。長々とすみません。

[186] mixiユーザー 10月08日 03:53

>>[185]

お返事ありがとうございます

kyonkyonさんのご経験も壮絶なものだったとお察しします。
私は母からよく、発展途上国の子どもなど、もっと苦しい子がたくさんいると言われてきました。
当時の自分のしんどさや苦しさを認めてもらえない悲しさがありました。

でもきっと母も同じように育ってきたのだと思います。
３歳で父を仕事中の事故で亡くしてしまって、女手一つで働く母にも十分に甘えられず、
そんなことを思うと、一つの不慮の事故が歯車を狂わせてしまったと言いますか、世代間連鎖とも言うのでしょうか、なんだか不幸が起こってしまったなと客観的に思ったりもしています。

＞友達の両親を見ているとすごく自然体でいいなと感じていました。
同感です。
未だに友達や先輩の家族がうらやましいという気持ちもあります。
家族仲が良いところを見ると、胸がキューっと苦しくなることがあります。
やさぐれている自分にも落ち込んでしまったり。。
でも、それでも腐らずに生きることは確かに内面を強くしてくれますね。

仕事に関しても優しいお言葉をかけていただきありがとうございます。
子育てをするにあたって実母が亡くなっていたり、関係が良くなかったりして、悩んでいる人は一定数いるんだろうなと思っています。
先の話にも通じますが、実母との関係がある程度良好で頼ることができるのはうらやましくもあります。

仕事を通して、同じような立場の人の力になりたいと思っていますが、思いの出し方というか、うまく書けないのですが、実母との関係を書いてしまうとそういう経験をしていない人にとってはどう反応して良いかわからなかったり、重いと感じるのかなと。。
（とかく、私の周りにいる子育て支援に関わる方たちは愛にあふれている方が多いのです。）

そういう違和感を感じる出来事があって、親の離婚を経験した自分や、実母との関係が良好ではない自分とは一旦切り離して、一人の人間としてこの仕事と向き合ってみてはどうかと考えたんです。。

今までいろんな荷物を抱えてきたので、それを降ろした自分で生きてみるというタイミングがきたのかもしれません。

もちろん、気持ちが苦しくなったら仕事と距離を置きながらになりますが、荷物を抱えなくても、また、荷物を抱えていることを人に表現しなくても、私がただそこにいることで既にこれまでの生き様が言葉などににじみ出るのではないかと思っているところです。

そう思えたのも、この場所や皆さんが私の安全地帯になってくださっているからなのかなと思っています。

なんだかまだ模索中でまとまりませんが、、
また進捗を書かせていただければと思います。

[187] mixiユーザー 10月14日 20:12

>>[186]

他人さまのトピックではありますが、横から失礼いたします。

＞親の離婚を経験した自分や、実母との関係が良好ではない自分とは一旦切り離して、一人の人間としてこの仕事と向き合ってみてはどうかと考えたんです

最近の私も、似たようなことを考えています。
過去の経験は経験として、心の中で抱えながらも、今ここで生きている自分というものを、もっと大切にしてもよいのではないかと思うようになりました。

もちろん、過去の経験について考えることが、今の自分をなおざりにするというわけではありませんが、どうしても過去のほうにばかり注意が向いてしまう傾向はあると思います。

はっちさんもご存じのように、私は以前に「親の離婚を経験した人のためのＮＰＯ」を立ち上げたことがありますが、残念ながらうまくいかずに店じまいしてしまいました。
今から思えば、どうやら当時の自分の心の中に、今はっちさんが感じているようなことが兆していたようです。
「同じような経験をした人の役に立ちたい」という思いは今も変わらずにありますが、まずは今現在の自分が充たされてこそ意味があるのであって、「自分がつらい思いをしてまで、世のため人のために尽くす」のは、ちょっと違うと思うのです。
あの頃の自分は「社会起業家（というか、当事者活動をするもの）として、もっと活動して、世の中に知らしめなければ！」と、肩に力が入りすぎていたようです。
自分が本心からやっててよかったと感じられたり、この活動が好きだ、意味があると、手ごたえを感じられれば、それで充分なのだと今では思います。

私はひきこもりの人の当事者活動にも関わっているのですが、とある当事者の催しで
「”ひきこもり”は、人生のメインディッシュか？！」
というタイトルの講演会がありました。
その中で、ご自身もひきこもり当事者として支援活動をしているという講演者が、
「私は、ひきこもり体験というものを、私のアイデンティティの中心に据えたいとは思わない」
とお話しされていて、とても共感しました。
おそらく、はっちさんが言わんとしていることも、これに近いのではないでしょうか。

要は、「親の離婚経験者」という看板を掲げることがいいか悪いかではなくて、今を生きる自分自身がそれにしばられないことなのだと思います。

私がこれまでこのコミュニティをやってきて、一番うれしいことは、

＞そう思えたのも、この場所や皆さんが私の安全地帯になってくださっているからなのかなと思っています。

こんなふうに言ってくださる、はっちさんのような方と出会えたことです。
「この場所につながることができて、本当によかった」と言ってくれる人がいて、そうした人たちと、ささやかながらも、じっくり、のんびりと率直なお話ができれば、私はそれで充分なのだ、それ以上に（自分のキャパシティを超えてまで）社会のために尽くそうとしなくてもよい、ということを改めて感じました。
その意味では、以前のＮＰＯの失敗は、自分にとって意味のある出来事だったと感じています。
もっとも、はっちさんを始め、期待してくださった方には申し訳ないのですが。

その意味では、今の私は「これは、過去に区切りをつけるための転機なのかもしれない、それもまたありだと、自然な流れに任せよう」と思っています。

はっちさんにとっても、今ご自身の中に芽生えた感情は、新たな次の流れを生み出すための契機なのかもしれませんね。

[188] mixiユーザー 10月16日 23:16

>>[187]

コメントありがとうございますm(＿)m

ちょっとした気分の落ち込みから、なかなか抜け出せず、フラッとこちらをのぞいてみたところkazuoさんがコメントを書き込んでいてくださって涙が堪えきれませんでした。。

＞今を生きる自分自身がそれにしばられないこと
まさにそれですね。自分で自分をしばっていたところがあるなと思います。親の離婚を経験していなくても、私は誰かの役に立ちたいと思う人間であったかもしれないと考えることもありますし、そもそもどんな人間かはまだ決められない。まだまだこれからなのだと思うこともあります。

まだまだ母に認めてもらいたかった、受け入れてもらいたかった自分が見え隠れしていて、それを他人に求めてしまう自分がいて、他のSNSで「いいね」がもらえる記事ともらえない記事の差はなんだろうとか、考え込んでしまっていました。とかく自分の考えを書いた記事にはひとつも「いいね」がつかないことがあって、なんだか落ち込んでしまって、私の考えは誰にも受け入れてもらえないのではないかとさえ考えてしまって視野が狭くなっています。

母に求めていることは、他人ではなく、母に求め直した方がいいのかもしれませんが、仕事以前に自分とまだまだ向き合わないといけないなと思うことがままあります。

そんな自分が子育て支援の仕事をしていていいのか、とか、そもそも親として務まるのか、とか、もういっぱいいっぱいですね、私(^_^;)

でも、そう、こうやってここには本音を書き込める。本当に有り難いことです。私の言葉を拾ってくださる方がいて、本当にまた涙が、、

NPOのことは失敗なんかじゃないですよ。
立ち上げがあったからこそ、私は東京に行って、皆さんから刺激を受けて私も胸を張って堂々と生きたいと思いました。

そこからまた次の段階へ行くところまでたどり着いたのかもしれません。
私も流れに身を任せてみようと思います。
とりあえず仕事の記事はまた書いてみようかなと思います。
背中を押してくださって、ありがとうございますm(＿)m

[189] mixiユーザー 12月17日 19:39

>>[182]

以前コメントしたことの続きを、また改めて、と思っているうちに、もう12月になってしまいました。すみません。

＞父がもしかして私宛に最後の手紙を書いていて、その手紙を誰か信用出来る知り合いとか弁護士さんに預けて自分が死んだら娘に渡して欲しいと頼んでくれていたらと。

私も同じようなことを考えています。
母とはもうだいぶ音信不通になっていて、このままではどうやら次に会うのは母のお葬式のようです。自分もそうした状況を受け入れています。

よく、母の葬儀に参列した時のことを空想します。
空想の中で、親族から「あなた宛ての遺言を預かっています」と、一通の封書を渡されます。
そこには
「今まであなたにはとてもつらい思いをさせてしまって、ごめんね、申し訳なく思っています」
という謝罪の言葉とともに、母が私と生き別れてからどのようにして暮らしてきたか、こまごまと書かれています。
折々の母の写真や、母方の家族の事情なども添えられて、最後に
「ささやかですが、この世でのお別れに、あなたに贈り物を用意しました。私の形見と思って大切にしてください」
と、思い出の品が添えられています。
あるいは、少々の金額が書かれた小切手とか、定期預金の通帳とか・・・。
「せめて罪滅ぼしに、あなたに残そうと思って、少しずつ貯めました」と書かれた手紙と一緒に。

・・・そんなことがあったらなあ、と、空想しています。
そうしたら、許す、というわけではないけれど、今までつらかったことが、消し飛んでしまうような気がします。
ですので、

＞そこには謝罪に加えて別れなければならなかった理由やそれまでどんな暮らしをしてきたかなど、私が一番知りたかった事を正直に書いてくれて、さらに昔の記憶を引き出して親子の大切な思い出まで入っていれば、存命中の再会が叶わなくてもかなり気持ちが救われたでしょう。

これ、私もとっても同意、共感ですね。
でも、これまでのことを考えると、どうもこうしたことは起こりそうにありません。

・・・と、普段は悲観的に考えているのですが、最近ちょっと心が動きました。
クリスマスの雰囲気が街なかにあふれているせいかもしれません。
「もしや、ひょっとして・・・」と、奇跡が起こるのを、少しだけ期待しても、いいかなと。
少なくとも、私の心の中に、そうした部分を、ちょっとでも置いておいてもよいかと今は思っています。
これも、今の私がある程度落ち着きを取り戻したからだと思います。
そしてそれは、このコミュニティで皆さんとお話しできたからだ、とも。

そう考えているのですが、いざ書いてみようとすると、腰が重くなり、こんなに延び延びになってしまったのは、やはり私の中では依然重たいテーマだからなのでしょう。
今後も「一生背負い続けるテーマ」として、気長に付き合っていくつもりでおります。

[190] mixiユーザー 02月14日 01:15

　パソコンの具合が悪くしばらくコミュニティに入れずにいましたが、久々に新しいトピックも出来て賑やかになっていて嬉しく思いました。私も昨年末に投稿するつもりが年を越してすでに２月。よく見たら１年間も書いていませんでした。

　相続問題。関係者が亡くなる→相続は、複雑な家庭環境の私たちにしてみれば、昔の記憶を嫌でも思い出させられ、会いたくない人にも会わなければならない。出来るだけ波風立てずにうまくやり過ごしたいと思ってもなかなか簡単にはいきませんね。そちらのトピックに書こうか迷いましたが、今回は相続の話ではないので自分のほうにしました。

　昨年のうちに書きたかったのには理由があって、ちょうど東京でオリンピックが開催され、結果的にコロナのために１年延期になりましたが、そもそも２０２０年東京に決まった時にテレビで見た関係者の喜び方に私は違和感を覚えました。正直なところ、まだ震災の仮設住宅で不自由な暮らしをしている人がたくさんいらして、さらに残されている原発の大きな問題もあり、そしていつまた大地震が起こるかも知れないこの日本で、外国から選手を招いてそんなお祭り騒ぎをしていいのかしら？の疑問が頭をよぎりました。スポーツ観戦は大好きですが、この国で今そんなことにエネルギーを使ってる場合？みたいな心境でした。それでも１年遅れで開催にこぎつけた結果は結果として受け入れましたが。

　開催が決まった事により新聞では５０年前の東京開催を懐かしい思い出として書かれるようになり、私の胸が騒ぎ始めました。１９６４年にはこのコミュニティではまだ生まれていない方が多いと思いますが、１０才だった私にとっては父と別れた一生忘れられない年になってしまったので。連日の新聞記事によってその良くない記憶が呼び起こされ、憂鬱な毎日となりました。

　５８年前の１０月１０日は見事な快晴で、それはのちのテレビで何度も保衛されていますから、当時を知らない皆さんも、赤いジャケットで入場した日本選手団の様子をご存知かと思います。あの時流れていたオリンピックマーチもとても良い曲で大好きです。それなのに、、、。１０月１０日は土曜日でおそらく多くの家庭で世紀の祭典の開会式を家族揃って見ていたのだろうと想像します。でも私は一人で見てました。まだ白黒のテレビで。
　父は生徒の引率で現地へ行っていたのですが、母はオリンピックの事など頭になかったのかいつも通りに仕事を入れていて留守でした。日頃留守番ばかりさせている娘とこんな時くらい一緒にいて開会式を見届けようなんて少しも考えなかったのでしょう。たぶんその頃には夫婦間も完全に冷え切っていたのだと思います。帰宅して記念の切手シートをおみやげにくれた父はその二か月後に私に何も言わずに出て行きました。
　だから今でもオリンピック開会式の映像を見る度に思い出したくない過去に引き戻されます。皆さんはご両親が別れるその瞬間の感触が記憶にありますよね。物心ついた時にはすでに一人親になっていた方でも真実を知るにつれて複雑な心境になったことでしょう。記憶にあってもなくても、それぞれの形でいつかは直面しなければならない時が来てしまう。それが試練だと思います。

　久しぶりとは言え、長々と失礼いたしました。昨年の区切りとして書いておきたいと思いながら年を越してしまい、遅ればせながら今年もよろしくお願いします。コミュニティの動きが止まりしばらく眠っていた、私も含めて眠らせてしまった反省を胸に、皆様のこの場に再び活気が戻り静かながらもずっとずっと続いていくことを祈っています。
　また書きたいと思います。

[191] mixiユーザー 02月14日 02:32

>>[190]
私のこと、覚えていらっしゃるか分かりませんが、かつては失礼なこと言ってしまい、本当に申し訳なかったです。私、kyonkyonさんのこと、すごく覚えてます。親が死んだらもう何もできない、だから何とか納得するしかない、そんなkyonkyonさんに私すごく意地悪でした。本当にごめんなさい。

今はまだこれしか言えないけど、もう少し待っててください。
今日はこれで失礼します。
毎日寒いですね。ご自愛くださいませ。

[192] mixiユーザー 02月15日 21:47

　みやびさん、覚えています。もう何年も前のことですよね？正直に言えば、当時は何故この人は私にこんなに強い言葉を投げかけてくるのだろう？、と疑問が渦巻き、何か気に障ることを言ってしまっただろうか？と、自分の書き込みを何度も読み返したりもしましたが、結局よくわからないまま年月が過ぎていきました。
　でも今回謝っていただいて思い出そうとしたのですが、言われて戸惑ったという事実だけは記憶にあるものの、肝心なその内容を思い出せないのです。そんなもんです笑

　ここは、みんな同じ傷を抱えてそれぞれの理想を追いかけつつ気持ちをひとつにして共有していく場だと思っていて、私も大きく救われてきました。もう若くないですが、両親のことは永遠の課題でまだまだ考えていかなければならないし自分も成長していきたいです。ここのお仲間は大きな家族のようにずっと仲良く、いろんな思いや新鮮な話に出会えていけたら嬉しいです。
　これからもよろしくお願いします

[193] mixiユーザー 02月19日 19:09

>>[190]

こんにちは、お久しぶりです。またこの場所に帰ってきてくださってありがとうございます。

kyonkyonさんも今回は長文の投稿で、読んでいて当時の情景やお気持ちがとてもよく伝わってきました。「読み手の心に響く文章」というのは、やはり読んでて違うと感じます。
ちょうど昭和の東京五輪の年にお父さまと生き別れて、その折の感情が数十年の時を超えて、令和の東京五輪をきっかけによみがえる…、こんな言い方をしたら失礼かとは思いつつも、まるで小説のような展開と感じました。

私が驚いたのは、「幼いころのことを、そんなにはっきりと覚えているものなのか…」ということです。というのは、私の場合は母との別れは生後半年のときで、当然何も覚えておらず、父方の実家の家族も「小さいうちなら、何も覚えていないだろう」ということで「お前のお母さんは、お前が生まれてすぐに病気で死んだ」とされてきたからです。
ですので、私にはkyonkyonさんのような、親の離婚や別れにまつわる強烈な思い出というものがありません。そういう立場としては、読んでいてとても強い印象を受けました。
もっとも私の場合は「何も知らないことの幸せ」というのもあるのかと、最近では多少理解できるようになりました。それが当時の祖父母なりの、私への配慮だったのかもしれないと。

五輪の開会式は、全国民が熱狂するというか、今以上に一体感が強くて「みんなで楽しむイベント」という雰囲気だったでしょうから、家で一人ぼっちでテレビを見ているしかないkyonkyonさんは「一人取り残されたような感じ」もあって、より一層さびしかったことでしょう。
それと、当時ではまだ離婚というのものはまれなことで、しかも公言すべきものでないとされていた時代ですから、心細さも今以上だったでしょう。私のこども時代でも世間に隠して体面をつくろっていましたから。離婚や別れによる直接的な傷と、社会からマイナスの見方をされることによる傷とがありますね。

私の知っているkyonkyonさんは、ご結婚もされて、お子さんも育て上げて、ご自身の趣味を生かしたお仕事もされてと、戦後の時代の「自己実現した女性」の典型のように感じていたのですが、心の内にはそうした思いがあったのですね。
前にみやびさんも書かれていましたが、「今が幸せでないというわけではない、楽しいし充実している、だけどそれとこれとは別」ということが、自分なりに理解できたような気がします。
いくつになっても、今が幸せであっても、過去の悲しみはいまだに残っているし、それも自然な心のあり方であって、振り返って悲しんだり嘆いてもよい、そんなメッセージのように感じました。

今の私も、時折過去のことがフラッシュバックのようによみがえることがあります。そんな時「まだこんなことでくよくよ悩んでいるのか」と自分を責めてしまいがちでしたが、お話を読んで、私も自己の心の内面をもっと大切に扱ってあげようと思いました。
こういう思いが得られたのも、kyonkyonさんが投稿してくださったからだと感謝しております。ぜひまたいろいろとお話を聞かせてください。

[194] mixiユーザー 02月26日 01:32

>>[193]

　私は子供の頃のことをすごく覚えています。一番遠い記憶は夏の日の夜に住宅の中庭で子守唄を歌う父に抱かれて寝たこと。おそらく暑くてなかなか寝付けない私を外に連れ出してくれたのだと思います。
　その時の年齢は定かではありませんが、七五三で着物を着て近くの神社へ行った日のことははっきり思えています。早生まれの私は２才８か月で七五三をやりました。大きくなりその時の写真を見せられてそれで覚えているような錯覚をしてしまう事もあるという話を聞きますが、私の場合は初めて履かされたぞうりが歩きづらくて脱げてばかり。それは体感の記憶なので確かだと思います。なので２才の記憶はあるようです。
　もう幼稚園からは完璧で(笑)入園式も運動会も遠足も初めてのお弁当を食べきれなかったことも、そのお弁当箱の色も柄も。おとなしすぎて先生から名前を呼ばれても絶対に返事をしなかった(出来なかった)ことも友達の名前と顔も。何もかもが昨日のことのように甦ります。
　ですから父との思い出は１０年分がかなりの量で。それがいいのか悪いのか？でも父の事を興信所で調べてもらう時には役に立ちました。実家の住所がわからず最寄りの駅名だけの記憶。近くに神社と小学校があり少し歩くと大きな川が。幸いなことにどれもみんな地図に出ているものばかりだったので、その景色の記憶だけで実家の見当がついて父の兄弟の戸籍などを調べてもらう事が出来ました。

　今が幸せでもそれとこれは別。まったくその通りで、自分が大人になってどんなに幸せになれたとしても親の離婚は現実の世界とは違う次元に存在していて決して同じレベルでは考えられません。日頃は閉まっている心の底にある引き出しですが、いつでも開けることが出来るし消えてなくなることはありません。見たくないから触れたくないからそこに鍵をかけて解決にこぎつけようとか自浄するなんてことは自分にはあり得ないとだんだｎわかってきました。無理にそう考えようとするのは大変不自然なことだと思えます。
　ここでたくさん書いてたくさん読んで、同じ気持ちの方がこんなにいらっしゃるのだからとほっと出来ます。それでかろうじて心のバランスが保てていると思います。コミュニティを知らない頃の自分は一体どうしていたかと考えると、やはり父の事を諦めて忘れようとしていました。それが出来ないことは頭のどこかで分かっていたはずなのに、前に一歩進むのが怖かったし面倒だったのです。もちろｎ父に会えたからと言って気が済んだ訳でもありませんが、、、それはそれです。
　
　日頃のちょっとした嫌なことはいつのまにかうまく忘れていくのに、親の離婚って何故いつまでも重いのでしょうね。

[195] mixiユーザー 03月30日 00:36

長い間書き込みをしていませんでした。皆様、ご無沙汰しております。

　先月飼い猫が旅立ってしまいました。推定で１８才でした。茨城で保護されてはるばる神奈川まで。里親ボランティア団体に引き取られ、そこでご縁があり我が家に来ました。保護された時にはまだ１才にならないくらいの大きさで泥だらけでさまよっていたそうです。誰かに捨てられたのか？はじめから野良だったのか？それは知る由もありませんが、一匹救えた思いでした。
　男の子の白猫ですが尾だけ白黒のしま模様だったので「おしま」とい言う仮の名前で呼ばれていて、譲り受ける時に好きな名前に変えていいんですよと言われましたが、その名前の由来が気に入りずっとおしまちゃんのままでした。

　おしまとは１７年間一緒に暮らしました。素直で健気でとてもいい子でした。拾われたことなど忘れたかのようにのびのびと育ち、私はどれだけ癒されたかわかりません。
　ミックスなのでとても丈夫で大きな病気もせず、高齢になりそれなりに医療機関のお世話にはなりましたが、特に長患いもしなかったので、急に弱ってからも私の手を煩わせることなく、目が離せない介護は最後の一日だけ。本当に飼い主孝行の優しい子だと思います。医師からはそろそろ覚悟をと言われていましたが、前日まで普通に歩いて普通に食べていたのでまさか！でした。あっけない気もしますが、それが運命で天に召されるということなのでしょう。まったく苦しむことなく眠ったまま穏やかに旅立ちました。大往生です。生前点滴をする時もじっとおとなしくしているので、医師からはネコの鑑ですねと褒められました。しかも亡くなったのが２月２２日のネコの日だったのも見事でした。
　久しぶりに息子たちも来て４人で見送りました。こうして家族が集まれるのもまたおしまのおかげだと思いました。お骨人間並みの立派なセレモニーをすませお骨を持ち帰りました。時期をみて動物霊園の納骨堂に。日に日にさみしさがつのります。
　親と別れてひとりぼっちだった子を救えたことは、同じく親と別れた私の思いと重なります。人間も動物も同じこと。愛情に包まれて育つ大切さを改めておしまから教えてもらえた気がします。葬儀の時には手紙の中に、天国へ行ったら茨城のお母さんに会ってたくさん甘えておいでと書きました。
やはり親子は離れて暮らしてはいけないですよね。

[196] mixiユーザー 04月01日 21:34

>>[195]

お久しぶりです。またこの場所に帰ってきてくれてうれしいです。
ごぶさたの間に、そのようなことがあったのですね。お話を聞いていて、家族同然にいつくしんでいた姿が浮かびます。

思うのですが、犬や猫を飼っている家の人は、人当たりがやわらかいような気がします。私も子どものころ、犬や猫を飼いたいと思っていたのですが、いつも家族から「だめ」を出されていました。そういううちの家族がいつも気にすることといえば、まずは銭金のこと、次には「人さまの評判」ばかりで、ペットに癒されるとか、そういう世界とは無縁だったなあと、今更ながら思います。

私はペットとは縁のない生活でしたが、その代わり子どものころから植物を育てるのが好きでした。人には「動物が好き」という人と「植物のほうが得意」という人の二種類がいると勝手に思っていますが。
昨年まで市民農園を借りて作物を育てていたのですが、植物も動物と同じく、手をかけて育てるといとおしく感じられます。去年の私は市民農園からついつい足が遠ざかり、ろくに世話もできなかったのですが、そうすると心なしか収穫も貧弱だったように見えました。

このコミュニティの趣旨と関連付けると、植物にしろ動物にしろ、身近な生活が生き物とともにあるというのは、子どもの養育にも何かしらの影響があるように思います。
kyonkyonさんも、ペットとともにある生活というのは、お父さまかお母さまからの影響だったのでしょうか。私の子ども時代はそういうのがなかったので、うらやましく思いました。

[197] mixiユーザー 04月03日 23:25

>>[196]

昔から猫が大好きで、今でも道で猫に出会うと黙って通り過ぎりることが出来ずに、必ず声をかけてしまいます。
　でも子供の頃は、kazuoさんが想像されるのと違い犬や猫を飼ったことはありません。住宅事情もありましたが、母が動物を好きではなかったからです。後ろからずっとついてきた猫を抱っこして飼いたいと言っても絶対にダメだと言われました。５０年来の願いが叶っておしまを飼うことができましたが、もし子供の頃に傍らに猫がいてくれていたら、一人の留守番もさみしくなかっただろうし、父がいなくなっても少しは救われていたかも知れないと想像します。
　母とは正反対に、父はよく金魚やおたまじゃくし、鮒などを飼っていて、私は眺めて時々餌をあげるくらいでしたが、父は本当によく世話をしていました。それも一つの思い出です。そんな風に動物を可愛がり子煩悩で優しかった父がなぜ娘と別れることが出来たのか？私にはそれが永遠の謎です。

　

[198] mixiユーザー 04月12日 21:32

>>[197]

＞もし子供の頃に傍らに猫がいてくれていたら、一人の留守番もさみしくなかっただろうし、父がいなくなっても少しは救われていたかも知れないと想像します。

私も同じような子ども時代でした。が、結局猫を飼うことはできずに大人になったのですが、以前心身の不調で悩まされていた時に、「猫を飼う」に似たようなことをしていた時期がありました。

ある時、庭に子猫が迷い込んできたのです。外を見ると、近くにカラスがとまっていたので、どうやら親猫から離れて、カラスに狙われていたようです。
とても弱っていたので、思わず拾い上げて、家の中に入れて牛乳を飲ませて（子猫に牛乳を飲ませてはいけないと、後で知りました）やりました。
と、元気が回復すると、やけに私になついてくるのです。私の足にごろごろとすり寄ってきて、それがなんともかわいくてたまらない気持ちにさせました。とても癒されたという気分になりました。
よく「アニマル・セラピー」というのがありますが、あれは本当に効果があると思います。私の場合、ほんの２～３日だけだったのですが、子猫と一緒に過ごした日々は、心の落ち込みもなく、かえってとても癒された感がありましたから。

・・・と、「このまま飼ってもいいかなあ」と思ってた矢先、縁側のサッシを開け放しにしていたら、いつのまにか子猫がいなくなってました。どうやら、外を探検しに行って、そのままどこかへ行ってしまったようでした。
その時は、急なことだったので、なんだかとてもさびしくなって、サンダル履きのままで家の近所を見て回った記憶があります。でも結局見つからなくて、落胆しつつも受け入れるのに少々時間がかかった気がします。

そんなことを思い出して、kyonkyonさんが、おしまちゃんをなくされたときの気持ちを、少しだけ理解できたような気がしました。

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