HEADWAY Guitarsコミュの工場火災

情報ある方、教えてください。

松本市笹賀の大久保工場公園団地内にあるギター製造のヘッドウェイで１１日夜に出火し、隣接する共立化学の倉庫に延焼した火災で、松本署と松本広域消防局は１２日午前、実況見分を始めた。共立化学の倉庫に保管されていた液体状のフッ化水素は県松本保健福祉事務所の調査で、保管容器が破損したものの、敷地外への漏出はなかったことが分かった。同消防局によると、フッ化水素は一部気化した可能性があるが、人的被害は確認されていない。

　同署によると、焼失面積はヘッドウェイの建物が約４４０平方メートル、共立化学の倉庫が約８０平方メートル。同署はヘッドウェイの建物内部から出火したとみて、火元や出火原因の特定を急ぐ。

　同事務所は食品・生活衛生課職員２人を同日午前、火災現場に派遣。共立化学の倉庫内では、液体状のフッ化水素、アンモニア、過酸化水素を保管するプラスチック容器が熱で溶けて液体が漏れ出したが、いずれも外部漏れを防ぐ倉庫内側の「防液堤」や敷地内のためますにとどまっており、処理業者が中和剤を散布する処理をした。敷地外への漏出や地下浸透は確認されなかった。

　同市も１１日夜、共立化学倉庫近くの水路と、奈良井川と鎖川の合流点で水を採取し、フッ化物などを検査し、異常がないと確認。１２日も付近の大気を調査をした。

　出火元のヘッドウェイの男性従業員によると、焼失した同社の建物内にはギター塗装用の塗料や汚れを落とすためのガソリンを容器に入れ保管していた。普段は作業でハンダゴテや家庭用アイロンを使うが、１１日夕の作業後に電源を切ったのを確認。同日午後７時半ごろ、最後の従業員が会社を出たという。