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将軍様の下僕の日記集 コミュのLIFE CRUSADERSの夢 13−14 

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SCENE・13 事件

ヒトリート・ライブの模様を収録したライブCD『LIFE CRUSADERS LIVE』は、インディーズとはいえ、その話題性も集め、インディーズ・チャートの上位へ進出。その話題性がまたも新しい話題となり、彼らの存在を好意的に取り上げゆく記事も、徐々にだが増え始めていった。
彼ら自身も、数が少ないとはいえ、取材に応じ、雑誌へ登場する機会も得始めていた。
もちろん、短い特集ニュースとはいえ、NHKの報道番組で流された反響は、確実に大きな話題性を呼び、毎週開催しているスタリート・ライブにも、数多くの人たちが訪れるようになり、彼らを取り巻く環境も、大きく広がり始めていた。
そんな矢先の出来事だった。

 スキャンダラスな報道が、とあるゴシップ雑誌へと掲載された。

ナレーション:東風山公園を舞台にストリート・ライブ活動中のホームレス・バンド,LIFE CRUSADERS。ホームレスたちのやっているバンドとして、道行く人たちを巻き込み話題を集めている彼ら。ライブでは笑顔を振りまいてる陽気なおじさん風だが、メンバーらの過去には、ど〜しようもない汚点がたくさん隠されていた。ヴォーカルのジェイクは、過去に「デザイア・ヘブン」というバンドで、デビュー。シングル『スターマン』などを大ヒットさせたが、当時はアイドルだった、現在は女優であり、大物役者安田泰三の奥さんでもある、安田遙(旧姓・花村)をメンバー内で取り合い、ギタリストを殺傷。何年間も刑務所暮らしをしていた男。リーダーでベースのボブは、男性シンガーHIROのバック・ミュージシャンとして活躍するが、コンサート・ホールの楽屋でドラッグに手を出し逮捕。彼もまた刑務所で暮らした経験を持っている。ドラムの閣下は、インディーズで大人気のバンドに在籍するが、稼いだギャラや数多くのグルーピーから巻き上げたお金をもとに株へ手を出し、みごとに大借金。いろんなヤミ金融屋から逃げまくっている。台湾は、事務所もレコード会社も首になった落ちぶれミュージシャン。松爺は音楽とは関係なく、日雇い労働者から身を持ち崩した、ありがちなホームレス。そしてヤッシーは、過去に大物アイドル、ラブリーベイビーズをプロデュースしていた風見大悟の一人息子として放蕩三昧な少年時代を経験。みずからも親から受け継いだ事務所を経営するが、ドラッグの売買やアイドルの売春斡旋などを繰り広げ、芸能界から追放されたとんでもない男,風見泰。そんな音楽業界へ足を向けられて寝れない連中が、再び音楽を通し夢を観ようとしている。確かに今は普通のおじさんたちだ。でも彼らの背景には、そんな悪辣な心が潜んでいることを忘れてはならない。。。

SCENE 14 諍い 

 東風山公園にて。。。

マスコミ1:ジェイクさんですよね。
ジェイク:はぁ。。。
マスコミ:あなたは過去にデザイア・ヘブンというバンドで、メジャー・デビュー。でも元アイドル、現在は役者安田泰三さんの奥さんの安田遙さん、当時は花村遙さんでしたよね。彼女を取り合い、仲間のギタリストを殺傷させた。。。そんな記事が今マスコミの中で話題になってますが、間違いないですか?
ジェイク:……。
マスコミ1:もしやまだ記事をご覧になってませんね。
ジェイク:記事って、何のことですか?
マスコミ1:これですよ。

 記者が渡した幾つかの雑誌には、先に紹介した記事をきっかけにした、いくつものメンバーたちの過去を暴いたスキャンダラスな記事と、過去の写真が散りばめられていた。。。

マスコミ1:世の中やマスコミの一部では、「LIFE CRUSADERSのような存在をマスコミで祭り上げること自体が犯罪だ」という風潮が沸き起こっています。最近はテレビメディアもそのニュースへ飛びつこうとしているらしく、放映の準備を始めています。みなさんのところへワイドショーのテレビカメラが訪れるのも、そんな遅くない時期ですよ。
ジェイク:(憤った表情を見せながら)あなたは、僕らに何をしろと言いたいんだっ。
マスコミ1:むしろ僕は、LIFE CRUSADERSの支持者側なんですよ。中には過去の清算をしきれてない方もいますが、みなさん社会的な制裁は受け、一応過去を清算した方々じゃないですか。世の中には、過去に脛傷持つ人たちはたくさんいます。みなさんのようホームレスに陥ってしまう方々も、実際数多くいらっしゃいます。それでも、みなさんのよう自立してゆく術を見出したという実績を、僕らはもっともっと評価し、今の風潮へぶつけていきたいと思ってるんです。
ジェイク:……
マスコミ1:僕の携わっている雑誌で、今のマスコミ弊害による風潮へ釘を刺しながら、あなたがたLIFE CRUSADERSの存在が、今の時代の中でどれだけ貴重で大切なものかというを、僕はメッセージしていきたいんです。
ジェイク:そんなの、俺の知ったことじゃねぇ。
マスコミ1:えっ、今なんておっしゃいました?
ジェイク:だから、俺の知ったことじゃねぇんだよ、そんなことは。。。

 その場を立ち去ろうとするジェイク。マスコミ男は追いかけながら、

マスコミ1:知りませんよ、そんな態度。僕、書いちゃいますよ。「LIFE CRUSADERSのヴォーカリスト,ジェイク、世間の支持ゆく声さえ無視してのぼせ上がっている」と。

振り向きざま立ちどまったジェイクは、追いついてきた記者を思いきり殴ってしまう。
その姿を目撃した同行カメラマンは、すかさず写真を撮りまくる。
無言で立ち去るジェイク。。。

マスコミ1:ふざけやがって。今に見てろよっ、俺がこのネタを元に、お前らをもっともっとたたき落としてやるからな。

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