直美ちゃん、メアリーさんの黄色いドレスを借りてお出かけ。どこに行くかは答えず…何か訳あり?
御屋敷(鹿鳴館?)前で、ふらついたふりをしてその場に座り込むと、馬車が急停止。
捨松様の馬車だった。しくんだな!
すみません、立ちくらみがしたもので…大変ご無礼を」
「そんなことはいいのです。体は?あ〜」
直美ちゃん、英語で話し始める。
「大丈夫でから、ご心配には及びません」
「英語が話せるのですか?」
「父が通詞でして、大山様は英語の方が話しやすいかと」
捨松様、日本語に戻って、
「あ、それはお気遣いありがとう。慌てるとつい英語に」
「では、今は落ち着かれたようで、安心いたしました」
「フフッ。まぁ、そうですわね」
とりあえず、お話のきっかけは掴んだね。
「無礼を承知でお願い申し上げます。私を鹿鳴館で働かせていただけないでしょうか?実は父が病に倒れてしまい、今は…」
「それはご苦労されていらっしゃるのね」
「but This is my life. どうかお願いします」
ははぁ〜、これが目的か!でも…父が通詞だとウソまでつかなくても…。
捨松様は『but This is my life.』の言葉に完全に反応したね。
直美ちゃん、ビッグチャンスだ!
教会ではメアリーさんとお別れの挨拶。直美ちゃんが、ギリで駆け込む。
「直美。 仕事はいいのですか?」
「マッチ工場はもう辞めました」
「えっ?どうしたんですか?」
「アメリカには行けない、日本にいたら、私の生まれじゃまともな結婚はできない。だからって、マッチ箱を作るだけじゃ生きていけない。だから…」
「だから?」
「鹿鳴館でメイドをすることにしました」
「鹿鳴館!」「どんちゃん騒ぎの?」
「どんちゃん騒ぎの。結婚するために!まともな結婚。この際どんな手を使ってでも生きてやろうと思って。This is my life. 」
メアリーが、直美ちゃんをしっかりハグする。
「あなたを…アメリカに連れて行かなくて良かった。そう思えるような…知らせを待っています」
りんちゃんのプチ成功に感化されて、一念発起。一芝居打って、捨松様を攻略!だけど捨松様と旦那の巌さんには正直に話しておいたほうがいい気がする。「ウソツキ キライ」