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501stCGUプロジェクトコミュのアズールレーン:第501沿岸警備隊 臨時紫波出張所日誌 #48 第41話蒼き航路の芋ガス事変:月ヶ岡ベースの長い午後

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月ヶ岡ベースの午後は、いつも以上に重苦しい沈黙に支配されていた。
大食堂の空気は、目に見えない黄色い何かに侵食され始めている。原因は明白だった。中央に鎮座する、明石たちが開発したスチームパンク風の「全自動・高次元焼き芋機」が、その日の昼食に過剰なまでの糖度を誇る芋を振る舞ったからである。
​「おい、お前ら……」
​沈黙を破ったのは、指揮官の入江軍曹だった。彼は机を叩き、1TBのハードディスクがクラッシュした際のような悲痛な面持ちで叫ぶ。
​「何が『1TBがアボーンした』だ! そんな非常事態に、何芋食ってやがんだ! 規律はどうした、規律は!」
​その傍らで、エンジ色のジャージを纏った三笠大先輩が、かったるそうに竹箒を杖にして立っていた。彼は不機嫌そうに、芋を頬張る面々の顔を一人ずつ覗き込む。
「……んだよ軍曹。芋、うめぇじゃねぇか。なぁ?」
​初期艦の4人衆は、軍曹の怒声など耳に入らぬ様子でハフハフと芋を食している。その時だった。
​「……プッ。」
​綾波が無表情のまま、わずかに腰を浮かせた。針が落ちても聞こえるような静寂の中に、短く、鋭い高音が突き刺さる。
「綾波さん!?」とニーミが裏返った声で叫び、ジャベリンは顔を青くして鼻を押さえた。
​これが、地獄の連鎖の合図(ファンファーレ)だった。
​「ふふふ……これぞ深淵なる爆裂の兆し。エクスプロージョンッ!!」
モントピリアが可愛らしく首を傾げた瞬間、「プピッ☆」という、まるで爆竹のような小気味よい音が響く。
​「……おっそーい! 私のはもっと速いですよ?」
島風が、はやみんボイスの鈴を転がすような声で囁く。その瞬間、彼女の周囲の空気が、逃げ場を失った高圧ガスのように「スゥーーーッ」と、音のない圧迫感となって広まった。
​「あらやだ、アンタも好きねぇ〜♡」
ニュージャージーが軍曹にお尻を向け、奇妙な顔で「プススー……ポッ♡」と放てば、隣のウォースパイトも冷静に眼鏡をクイッと上げ、「ブッ!」と職人芸のようなキレのある一撃を放つ。
​「お黙んなさいまし! この空間のジャッジメントは……ブリブリッ!?」
Z52(黒子)が、自らの発した「重み」のある湿った音に、自ら驚愕して股間を押さえる。
​その時、科学の暴走が臨界点に達した。
​「ウィィィィン!! 臨界点だにゃ! 爆発しちゃうにゃ!」
明石と夕張が悲鳴を上げる。充満したガスと、焼き芋機の共鳴。食堂内の気圧が異常に高まったその瞬間、壁と化していた武蔵が、ゆっくりと、しかし重厚に目を開けた。
​「……そろそろ、行くわよ。」
​武蔵が腰を浮かせた。それはもはやおならなどという生易しいものではなかった。
「ドォォォォォォン!!!!!」
大地を揺るがす逆噴射の衝撃波。それが島風の高速ガスを導火線とし、通気口から覗き見していたピュリっちの艤装に引火した。
​「ギャハハ! 隙だらけだ……あ、熱っ!? ぎゃあああああ!!」
​大爆発。
​爆煙が晴れたとき、そこには地獄絵図が広がっていた。
全員の顔は煤で真っ黒になり、その頭上には、巨大なアフロヘアが鎮座している。
ただ一人、竹箒を握った三笠だけが、虚空を見つめて呟いた。
​「……だめだこりゃ。」
​その瞬間、どこからともなく飛来した金色の巨大なタライが、軍曹の脳天を直撃した。
「カーーーン!!」
​小気味よい金属音が響き渡り、軽快な「盆回り」のBGMが流れ出す。
真っ黒な顔の乙女たちは、千鳥足で、列を作って、ゆっくりと出口へと消えていくのであった。

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