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天体観測コミュのBahtinov マスク

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ご存じでしょうか。トンデモなく便利なピント合わせ用のマスク。


光の回折現象を応用したこの手のピント合わせ補助器具(?)としてはハルトマンマスクなど


http://blog.livedoor.jp/tagu0712/archives/50677711.html
http://www.mouiyada.jp/node/6
http://sky.geocities.jp/star_roadside/pintomasku.html


が有名ですが、それよりはるかに正確/精確なマスクとして、一部で今年の夏ごろから話題騒然です。

事の発端は Cloudy Nights というアメリカの天文系掲示板のこのスレ

http://www.cloudynights.com/ubbthreads/showflat.php/Cat/0/Number/2544487/page/0/view/collapsed/sb/5/o/all/fpart/all/vc/1


発案したのがロシア人の天体写真家 Pavel Bahtinov という人物のため、Bahtinov Mask という呼称が定着しつつあります。発音としてはバーティノフとかでしょうかね。ロシア語分かる人、お願いしますw


見た目は左の写真のようなもの。口径と焦点距離によってスリットの太さ、間隔などが変わってきます。


で、これを通して観ると星像がどうなるかというと……真ん中の写真の上がイントラフォーカス(接眼レンズが対物レンズの合焦点より内側にある)、下がエキストラフォーカス(合焦点の外側)で、右の写真がジャスピン状態です。要するに、真ん中の2本の線が上下するんですね。すごい分かりやすいです。で、ハルトマンマスクと違って、ピントが合ってないとき、どちらにずれているか一目瞭然というのも人気の原因です。対象をあまり選ばないというのもイイですね。めちゃくちゃ暗い星でなければ大抵、行けます。


このGIFが分かりやすい
http://www.cloudynights.com/ubbthreads/attachments/2556212-In-Focus.gif


該当スレではいろんな方法でマスクの自作がされていますが、製品として売り出した人もいます

http://www.spike-a.com/


でも、見た目や強度がどうでもいいなら、段ボール素材で切り抜いてもいいし、OHP用のクリアシートにマスクをレーザプリンターで印刷したものでもいけちゃいます。私は FedEx の箱で自作しました。1時間半くらいかかりましたが、カッターで。レーザーカッターを使って加工してくれるところがあれば、アクリル素材で作るのが一番安上がりで仕上がりも良いらしいです。私も近いうちに、C8とMegrez 90用に作ってもらう予定です。


自作したい人は該当スレの住人の1人が作成したこのページの

http://astrojargon.net/maskgen.aspx?AspxAutoDetectCookieSupport=1


このマスクジェネレーターに鏡筒の情報を入れればベクターファイルを自動生成してくれます
http://astrojargon.net/MaskGenerator.aspx



英語はさっぱりだ! という人のために必要最低限の説明をすると、上から順に

焦点距離(mm)
口径(mm)
淵の幅(mm):鏡筒の口径にプラス、どれくらいの淵を外側に欲しいか入力

で、Generate ボタンです。

で、生成されるのは SVG というベクターファイルなんですが、Illustrator など一部のアプリでは、SVG 標準の 90dpi ではなく 72dpi であることが要求されるので、Illustrator でファイルを開くと実際より大きくなってしまいます。単純にそれを 72/90 でスケールすればいいんですが、最初から 72dpi 用にスケールした SVG ファイルを作るには、一番下の Scale to 72 dpi というのにチェックを入れてGenerate! すれば OK です。



私は忙しくてまだ1度しか使えてないのですが、かなり楽でした。で、ライブビューが出来るデジ一なら、

対象の近くの明るい恒星に向けて、ライブビューで拡大表示し、このマスクを使ってピント合わせをしてから(できるならフォーカスロックして)対象に向ける、っていう流れで完璧なんじゃないでしょうか。皆さんもどうぞお試しアレ。

コメント(3)

Павел Бахтинов
パヴェル バフチノフ

ロシア語の原音をカタカナにするのは毎度非常に厄介なのですが、
強いてカタカナ表記すればこうなると思います。
いちおうスカイプでオンラインだったロシア人の友達に発音してもらって確認取りました。ウインク

ちなみにこの方、メアドのドメインから察するに本業はウラル山麓の街、サマラにある国立天文宇宙大学の研究者のようです。

http://www.sama.ru/~aphoto/
>>3さん

おお、発音、ありがとうございます! では、バフチノフ・マスクで統一表記ということで!


>>ちなみにこの方、メアドのドメインから察するに本業はウラル山麓の街、サマラにある国立天文宇宙大学の研究者のようです。

プロですね、プロ! さすがです。
理工学分野のプロであることは間違いなさそうですが、天文学者ではなく医療工学の分野が専門の方のようです。
天体写真(本人曰く「アート」なのだそうです)は、あくまでもアマチュアとして取り組んでいるとのことです。

先ほど載せたページの上の方「Фотогалерея」をクリックすると彼が撮ったであろう「天体アート」をいくつか見ることが出来ます。
2002年頃から更新が無いのが気に掛かりますが・・・。


-----
すみません、先ほどの「サマラ国立天文宇宙大学」という訳は不正確で、寧ろ「サマラ国立航空宇宙大学」とすべきでした。
ロシア語での正式名称は:

Самарский государственный аэрокосмический университет имени академика С.П.Королева

かの有名なロケット技術者、セルゲイ・コロリョフの名を冠しています。

ちなみにこのサマラという街はロシアでも有数の航空産業の集積地として有名な場所で、航空機やロケットのエンジンの製造メーカーがあることで知られています。

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