「青天を衝け」感想コミュコミュの第30回　「渋沢栄一の父」

大阪の造幣局に出張した栄一（吉沢亮）は、五代友厚（ディーン・フジオカ）と出会う。栄一は、これまでの恨み言をぶつけるが、カンパニーを立ち上げて日本の商業を魂から作り変えたいという五代の話に共感する。一方、新政府の首脳会議では、突然、西郷隆盛（博多華丸）が“まだ戦がたらん”と声を上げる。井上馨（福士誠治）は、“廃藩置県を断行せよ”との意思表示と理解し、栄一たちに極秘の任務を託す。残された時間はわずか4日…。そして、冬のある日、帰宅した栄一のもとに、父・市郎右衛門（小林薫）の危篤の知らせが届く…。

コメント(1)

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[1] mixiユーザー 10月10日 21:23

前回、「最後の命を下す。新政府に尽くせ」みたいな事を慶喜は栄一に言った。
私は慶喜と栄一のふたりの場面がとても好きだった。
これで慶喜の出番は今までのようにはないだろう。

それではOPの切り替わる海の場面でのクレジットは誰になるのだろう。
草彅剛　以外あそこ収まるにふさわしい名は誰？と思って固唾を飲んで見入っていた。

ディーン・フジオカ　だった。

そうか彼がいたか。それでも草彅剛ではない寂しさはいかんともしがたい。
そこに追い打ちをかけるように今回は「とっさまの死」である。
たぶんこのドラマの中での最高にカッコイイ、渋く、含蓄のある、言葉を発せば名言だらけの、そして栄一も言っていたけれど「なんと美しい生き方だ」な、とっさま。

もしかして主人公はとっさまなんじゃないかと思う程、彼が出るとドラマが締まっていた。
これからは慶喜も、とっさまもいない「青天を衝け」になる。

栄一の火遊びも今回ちょっと扱った。予告では来週さっそくバレて冷や汗かいてる栄一だったけれど。
本当の所の栄一の女遊びは現代では受け入れられない程派手で、ドラマではどのように扱うのだろう。まるきりスルーするのかとも思っていたんだけど、（それもアリだと思う。ドラマなんで。史実をなぞっている訳ではないんで）とりあえず火遊びはひとりでしたーでお茶を濁すのかな。
まったく扱わない不自然さよりもマシだよね。

廃藩置県の実務的な裏舞台を描いたのはとても良かった。
大久保が短絡的に「軍費を800万出せ」と言い、栄一が「承服できません！」と言い返すあたりは栄一の真骨頂だった。
彼の農家出の経済センスがそう言わせる。

前半の長い血洗い村時代を丁寧に描いたからこそ、その言葉に説得力がある。
そしてそういう経済センスは、今回亡くなったとっさま無くしてはあり得ないものだった。

「おはんのおる場所は、そこでよかとか」
この五代の言葉はとても印象的でした。

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