「青天を衝け」感想コミュコミュの第40回　「栄一、海を越えて」

アメリカでは日増しに排日の機運が高まっていた。実業の第一線を退いた栄一（吉沢亮）は、日米関係を改善しようと妻・兼子（大島優子）と渡米。特別列車で全米60の都市を巡り、民間外交に奔走する。しかし、その道中、長年の友、伊藤博文（山崎育三郎）暗殺の知らせが飛び込む。一方、渋沢家では、篤二（泉澤祐希）が再び問題を起こし、責任を感じた栄一は苦渋の決断を下す。そんななか、慶喜（草彅剛）の伝記の編纂（へんさん）は大詰めを迎えていた。栄一は慶喜から意外な言葉を聞かされる。

コメント(1)

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[1] mixiユーザー 12月19日 22:15

栄一のアメリカでの演説。
ここにこの物語が収束しているように思う。
NO!!WAR!!　しかもpeace war（商売の戦い）でもなく。
古くは、かっさまのお言葉「みんなが幸せになることが大事」。

慶喜が歴代徳川将軍の中で一番の長寿とは知らなかった。
享年77歳。

脚本は慶喜にこう言わせた。
「いつ死ぬべきだったのか自分に問うてきた。天璋院に切腹を勧められたときか、江戸を離れる時か、戊申のいくさが終わった時か。いつ死ねば徳川最後の将軍の名を汚さずにすむのか。ずっと考えてきた。しかしようやく今思うよ。生きていてよかった」

慶喜は鳥羽伏見の戦いの最中に逃亡。
だけど陣頭に立ってたら、どうだったろう？
善戦しても敗北なら処刑だし、勝てば勝ったで内戦。

逃げて正解だと思うんですよ。
これって結局NO!!WAR!!　って事なんじゃないかって。

「快なり！快なり！快なり！」
慶喜公が本当に晩年そう思っていてくれたなら何よりと思う。

冒頭、慶喜は「人には生まれついての役割がある」という。
慶喜の役割とは、最後の将軍として生きる事なのだろう。
当初、烈公自慢の息子で、非常に賢く、武芸にも秀でているというふうに描かれていた。
将軍職につく位置にはいなかったのだけれど、天は慶喜を選んだ。

栄一の役割。
経済人として日本を一等国にする推進力的存在なんだろうね。
劇中では今何歳なのかは知らないけれど晩年には違いない。
それでもなお精力的に活動している。またはしようとしている。

でもね、ただの経済人ではないと思うのですよ。
ここまでこの「青天を衝け」を見てきて。
栄一にとって幕臣であった経験が、慶喜公をずっとお慕いし、汚名を返上にも尽力する。
栄一は多面的で色々な面を持っている人物だけれど、この慶喜に対しての忠義の心を持っているっていう所が味わいを深くしているなと感じている。

良い終わり方だったと思う。
…あれ？　来週もう一回あるね。笑

それから全然関係ないんだけれど、アメリカ大陸を列車で縦断往復の3ヶ月の旅。
あの広い大陸をどこまでも地平線が続く大陸に鉄道を敷いたの、すごいね。
でね、道民の私は、北海道の鉄道がどんどん廃線になってるのもいかし方ないかと思うのだけれど残念でならない。
鉄道はそのメンテナンスが大変で、北海道は広いから割に合わないから廃線になるという。
それではあのアメリカの鉄道のメンテナンスはどうなってたのだろう。とちょっと思った。

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