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可児市・可児郡【岐阜県】コミュの朝日新聞070413記事

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住民投票の町は(上)〜10年後の御嵩町長選

【見出し】「衰える街 活性化探る」「一票託した原点、討論会に」

 立候補予定者の事務所が並ぶ岐阜県御嵩町の国道21号。トラックが続々と南部の丘陵地に向かう。行き先は、町が造成した工業団地「グリーンテクノみたけ」だ。
 2年前に愛知県豊田市と直結する東海環状自動車道の開通をきっかけに、トヨタ自動車関連の部品メーカーや上場企業の工場が進出した。昨年3月には団地は完売し、町の製造品出荷額もわずか6年で倍増。隣の可児市を大きく上回る伸び率だ。

■「観光に力を」 
 引退する柳川喜郎町長の後任を決める町長選が迫る。町中心部は、グリーンテクノとは対照的な光景が広がっていた。
 旧中山道の宿場町で江戸時代から続く金物店を営む広間光男さん(58)は、近所に持つアパートの補修工事に追われている。グリーンテクノの工場従業員用として進出企業に貸し出すつもりだが、手放しに喜んではいない。「地場産業ではない進出企業はいつかは撤退する」と思うからだ。御嵩駅に続く通りは週末でも人影はまばら。
「町が生き残るには観光しかない。よそにない宿場町の歴史を生かすことに全力を集中しないと人は来ない」という。

■「環境では…」
 《町の将来は自分たちで決めよう》。
産廃問題で全国初の住民投票。小さな町が発したメッセージは「民主主義の実験」として反響を呼んだ。あれから10年。処分場建設を今もストップさせているが、町政への批判を口にする人も少なくない。
 「産廃はもうどうしようもない。今さら処分場をやると育ったらみんな怒ってしまう」。
事務員の男性(43)はそう言いながら、「後は市街地の活性化。市街地は空き家ばかりで、経済の地盤沈下もひどい」。町工場を経営する男性(61)も「環境や民主主義っていうがそれだけで飯が食えるのか」と話す。

 東海環状道可児御嵩インター周辺には、スーパーやホームセンターなどの大型店が次々に出店し、町中心部からも買い物客が流れ込む。
一方で、国連21号沿いの角地で営巣していた地元スーパーの「オガワヤ」は04年2月に閉店。塗料が落ちた大きな看板と老朽化した建物が残された。

 同町顔戸の「スーパーヤマト」は八百屋の時代を含めると100年以上続く老舗。日に200人いた客は半減。葬儀の仕出し料理などを手がけ売り上げ確保に県名だ。

 3代目の山田勝利さん(63)は、住民投票では家族で産廃について真剣に議論した。だが、自分たちを含めて町の活性化にはそれだけのを議論してきたか。「同業者がどんどん消えていく。零細企業者が生きる道はないのか」と嘆く。町内で5年前に18軒あった八百屋は6軒に減った。

「みんなで御嵩の未来を考えよう」
14日夜に開く町長選の公開討論会の案内が町内に張り出された。「千人が目標。若い人の投票率を上げたいな」。同町顔戸に住む可児青年会議所理事長の亀井和彦さん(37)はそう青いながら、仕事帰りの仲間と当日の予行演習をして各自の分担を確かめた。

 「子や孫のためにも、若い人が夢を持てる町にしなければ」。町将来にかかわっていく姿勢は、住民投票の経験が原点だ。ただ、賛否だけの対立に終わらせず、予定地の再検討や処分場の構造強化などの可能性をもっと議論できなかったのか。町長選では悔いを残したくない。
 「町を支える事故をみんなで考えたい。しがらみではなく、政策や政治姿勢に賛同した候補者に投票してほしい」と亀井さんは言う。
* * * *
 17日告示される町長選。住民投票の町はいまどうなっているのか。

【御嵩町の産糞廃棄物処分場問題】
「寿和工業(可児市)」が御嵩町小和沢の木骨川沿いの約40ヘクタールの敷地内に計画。町は96年2月、協力金35億円を受け取る協定を交わした。
 同年4月に初当選した柳川喜郎町長が、町民に知らされないまま進んでいた計画を問題視。賛否をめぐって町内が二分する中、96年10月末には、町長が2人組に装われて重傷を負った。町は97年、処分場建設の賛否を問う全国初の住民投票を実施、投票率87・50%で反対票が79.655%に上った.その後、膠着(こうちゃく)、状腰が続いていたが、岐阜県郷事の交代を機に県と町の協議が始まった。

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