ダイアおばちゃんの営業日誌コミュの○○年１月２日(曇)

記入者、あたし。

今日、店を開けた。誰も来ない。

そりゃ当然だろうね。どこにも通知してないし、看板は出来てないし。

先代が店を閉めてから人間の暦で半年は経ってるから、常連も離れちゃってるだろうからね。

ま、気長にやるさ。そのうち誰か来るだろう。

やること無いから掃除でもやるか。半年閉めたままだから、埃や蜘蛛の巣がひどいわ。

そのうちドバの爺ぃが猪か鹿を狩って持ってくるだろう。それまで昼寝でもしてるか。あ、掃除するんだった。いかんいかん。

肉で思い出したが、調味料、半年前ので使えるか？ドバの爺ぃで試してみよう。

そうだ、まずは台所から掃除しよう。なんてったってここは飯屋として始めるんだからな。カビの生えた皿くらいじゃ我々ドワーフはびくともしないが、華奢な人間どもは腹が痛いだ下しただ寝込んだだ、やかましいからな。まったく軟弱というか華奢というか。根性が足りんなやつらは。

華奢と言えばこ憎たらしいエルフ族もそうだが、やつらは魔法なんていういやらしい手法を使うから、より一層面倒いわ。

さて、爺ぃが来る前に掃除しよ。