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不思議シリーズコミュの003#山梨との縁(ルーツ?)

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これは己でも相当「不思議な偶然」である。

昔、マツダの屋根なし車で楽しんでいた。
ロードスター1.8。まだリトラクタブル(ヘッドライトが電動で
パカってするヤツね)の頃の。

マツダ店で条件に合う中古を探してもらい、程なく店から「条件
に合う中古車があるので他店から取り寄せますか?」との連絡が
あった。早々、現物を見に行くと満足のいくものだったので即決
購入した。
ワンオーナ車との事らしい。車検証は山梨県の北巨摩だか南巨摩
だか・・・。店員からは「この子は、ずっと山梨育ちだよ(笑)」
と冗談を言われた。
(思えば、これが後に続く出来事を象徴しているのだった)
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さて、
購入してからは毎週末、まあ・・・走った走った。
屋根なしだから、当然ながら都会に行く気が起こらず大自然へ。
近場の箱根、湯河原、富士山など、海沿い、山道を行く。
小生は走り屋ではないが、山道ワインディング(カーブ連続)は
この車を楽しむにはうってつけ、
・初夏の木々の中、
・或いは冬のピリッとした澄んだ空気の中
 (オープンは冬は寒い!は事実ではない)
・ひとつひとつのカーブをタイヤのグリップによって
・心地よいGでトレースして曲がる
それだけで楽しい、というか、それが楽しいのだった。

同時に、箱根〜富士山周辺に多数ある温泉スパも心地よく、
富士山を見ながらの露天風呂がドライブとセット化していた。
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<生まれて初めての事故>

いつものとおり、山中湖から御殿場に帰る際、須走を通過、
ダラダラとした緩やかな下り坂で赤信号の停車の車列。
小生はライターを足元に落とし、それを取ろうとしていた。
「カコン」と軽いショックで、前の車にぶつけてしまった。
サイドを引かず、ブレーキから足を浮かしてしまっていた。
すかさず、2台は路肩に車を寄せた。
小生「スイマセン」
赤信号待ちの停車中、100%瑕疵は当方、弁解の余地なし。
素直に詫びた。コチラのノーズが相手の後部バンパーに触れた
程度。お互い損傷はほとんどない。110番に連絡し、警察を
待った。

相手「任意(保険)入ってますよね?」
小生「大丈夫です」
相手は怒るでもなく、冷静に事務的に話しを続けた。
相手「とりあえず、お互いの連絡先と免許証を交換しましょう」
小生「そうですね」
お互い、電話番号と住所を紙に書き、免許証と一緒に交換した。
交換して受け取った相手の免許証をメモろうとした時、
小生「ん?」
小生の手には自分の免許証があった。どうやら交換する際、
メモは渡したが、免許証は相手に渡しそこねたらしい。
小生「スイマセン、免許証、間違えちゃいました」
相手「あれ?そうですね、ゴメンなさい」
小生に言われ、相手も気付いた。
相手「あれ?・・・」
相手が、しげしげと免許証を見ているので、小生も手の中の
免許に目を落とした。

相手「アナタも○○さんですか?」
小生「あっ!」

二人は同じ苗字だった。
ちゃんと免許証は交換していたのだが、同じ苗字だったので、
交換していないと勘違いしたという訳。

(プライバシーにつき苗字○○は書かないが)
小生を知る者なら「鈴木や田中など、同じ職場に複数名いても
不思議ではない苗字」に比べて、小生の苗字が珍しい部類で、
そうは居ない事を知っている。
小生自身が、同じ苗字の他人と話した事が過去一度も無かった。
小中高、専門学校、ぷー太郎、就職先・・・、更に言えば町内会
まで含め、同じ苗字が周囲には存在自体が無かった。
故実父の田舎の親戚が訪ねてくるだけ。

生まれて初めての事故の相手が、生まれて初めて同じ苗字の人間と
話したという訳である。相手も少し驚き、というより感慨深げに、
相手「同じ○○さんと話すの、初めてですよ(笑)」
小生「わたしもです」
同じ○○姓の被害者と加害者は、笑顔で「おたくは横浜の○○さん
ですか」と雑談を続けた。

やがて警察が来て、近くの御殿場警察署に移動し、一通りの手続き
をして解散した。処理はスムーズに進んだ。




2〜3日後、相手の父から電話があった。
相手の父は自営で自動車整備工場を経営していた。
父 「うちの工場で修理するからね。バンパーに傷があるだけ。
   純正を交換するね。部品代と工賃で5万円程度、それ以上
   は請求しないから安心してイイよ」
小生「結構です。その金額なら保険使わず、現金で支払います」
父 「だったら口座振込み用紙送るからね。一緒に修理の写真も
   送ろうね」

父 「息子に聞いたけど、アンタも○○さんだって?」
小生「そうなんですよ」
父 「息子も「遠い親戚にカマ掘られた」って笑ってたよ」
父 「住まいは横浜らしいけど、アンタのオヤジさんも山梨出身?」
小生「はあ?」
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<武田武将か?>

さて、ここから「小生のルーツの旅」が始まるのであった。

事故相手の父によると、
・○○姓は、武田の下級武士がルーツで、
・山梨には、その末裔とされる者が多く住む地域がある、
・よって○○姓のルーツは山梨。
という事らしい。
それで小生の父の出身地を尋ねた、というわけだ。
小生の故実父は青森出身で、青森にも○○姓は非常に多い。同郷の
横綱力士の中にも○○姓がおり「○○姓は青森が縁(ゆかり)」と、
ずっと思ってきた。山梨の筋は初耳だった。

小生は「武士の末裔という類(たぐい)の話し」は、ほとんどが
「まゆつば」だと思っているので信じない。
士農工商を理由に、その最高位である武士の家系に連なりたい、
という願望は、年配者ほど多く「オーラのナンチャラ」という番組
でも「前世は武士、公家、海外の貴族」など、上位階級者が多く、
「アナタの過去生は百姓」など聞いた記憶がない(まあ、高貴な前世
だから、特殊な芸能人に転生したって事か・・・)。

だから「武家の末裔」は信じないが、それでも「武田軍の末裔」に、
まんざらでも無い(笑)。
それは階級を誇るという事ではなく「天下の武田軍に、まがりなり
にも関わっていたという事が、戦国歴史好きの小生には、とっても
ロマンチックなのであった。

繰り返すが、ブッダをリスペクトする小生は、出自(しゅつじ)の
階級を誇る、という価値などまったくないし、出自を云々する者を
「バカな奴だ」とヘイトする。王様であれ、被差別であれ、そんな
モノは己とまったく関係ない。

そういう戦国歴史ロマンとして、愛車の屋根なし車に話しかける。
小生(オレの祖先は武田軍だったかも知れないんだって!)
  (そういえばオマエ(愛車)も山梨から来たんだよな?)
  (しかも色は白だ)
  (ドラマで信玄が乗る馬も白馬だ!)
  (オマエ、ひょっとしたら信玄愛馬の生まれ代わりなのか?)
そうして、今週末も愛車に語りかける。
小生(今日も山梨へ出陣だぞ!)

まあ・・・妄想だ(笑)。そんな事は解っている。小生はそうして、
無機質な車を擬人化、相棒として大切にしたいのだ。ソレが小生の
モノ/道具との付き合い方である。
ちなみに愛車のマツダ車には有名なコンセプトがあって
・軽量で、ドライバーの思いのままに走る、という意味で、
・「人馬一体」がこの車のコンセプトになっている
まあ・・・こじつけだが、そういう意味でも「武田騎馬軍と愛車と
人馬一体、その、つながり」には、ニンマリとしてしまうのであった。

・中古の車の出生地=山梨
・それに乗って毎週末、箱根/富士山方面に
・そこで同姓○○と偶然の事故
・その事故相手の父から武田云々を聞かされる

この一連を「不思議な偶然」とするなら、因果を逆にたどれば、

・マツダディーラーが全国の多数の中古車在庫から
 山梨車を横浜店に運んできた
・それ以前、小生がマツダ車を欲した時点、

そこから、この一連が始まっていると言えるのではないだろうか?
そういう因果だとするなら、小生は果たして、単に車が欲しかった
のだろうか?勿論、車が欲しいから、そうしたのだが、
・何か、別なモノを無自覚に欲していて、
・その手段のひとつとしての車であって、
・そして、ソレを導くべく車が訪れ、
・そうして「無自覚に欲していたソレ」が具現化する、と。

「己の無自覚性・・・の可能性」を加えると、単に不思議な偶然は、
俄然、人知を超えた大きな物語り性を持つと感じるのであった。

そして、この話しは、ココで終わらないのである。
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<宮大工か?>

この後も、箱根、山梨への出陣!(笑)は続く。

こういう話しと無関係の頃から、富士山は本当に大好きである。
小生は逝ったら(ホンキで)富士山に散骨してもらいたい。

マニュアルギヤを激しく変えながら狭いカーブを走る=走り抜ける。
屋根が無いので、車速は直接の風となってダイレクトに肌で感じる。
急カーブを少々無理すると、わずかに後輪タイヤが流れる。
「ココココ」と、タイヤがこすれる音と、少しお尻がズルっとする
感覚は、まさに人馬一体、馬のヒズメがぬかるんだ泥土を蹴る時の
ズルっと感である(乗馬した事が無いのでイメージだが・・・笑)。

マツダの、この車が素晴らしいのは、無機質な機械というのでなく
動物と接している様な感覚を覚える事である。そうして森羅万象、
自然の風景や風と一体化する。

当初は富士五湖周回をぐるぐるしていたが、それにも飽き、枝道、
脇道に入り込む事が楽しみになった。小さい車なので狭い道でも
負担が少なかった。文字通り、行き止まりも沢山あった。

本栖湖周回を走っていると、大きなトンネルがある。道路は広くて
舗装されている。以前から何度も見てはいるが、湖の周回路ばかり
走っていたので、ソチラを通る事はなかった。
ある日も周回路を行くつもりで走っていたが、分岐路にきて瞬間的
に無意識に、トンネルの方へ向かった。その先がどうなっているか
勿論、事前情報はない。まあ、走る事自体が楽しかったから。

ずっと下りが続く。看板には「下部」「身延」の文字が現われた。
ここは下部温泉である。只、他の温泉郷に比べ、小さくて質素だ。
賑わう様子はない。更に走ると川沿いに出た。後に調べて富士川。
特に何という事もなく帰路へ。

別な日、再び、同じコースへ。
実は、事前に勉強して富士側沿いを北上すると、秘境レベルの露天
風呂がある事を知ったのだった。そこは南巨摩郡、愛車の出生地かも
知れないな、と(笑)。
2か所の露天風呂に行ったが、赤石温泉は・・・まあ・・・。
今は整備されて露天風呂の雰囲気が変わっているが、当時は宿から
離れたついたてがある程度の風呂だった。
ココは混浴らしく、知らずに独りで温泉に入っていると、小生より
一回り程若い女性が独りで後から入ってきた。
別に何も無かったが、この時の女性の「たたずまい」というか雰囲気
というか、妖気というか、少し怖かった(小生は己の感覚は自負して
いるので、この怖さは恐らく正しい。その理由は解らなかったが)。
この事は後日、述べよう。

そうして身延を富士側に沿って走っているうち、身延山に目がいく。
身延山には久遠寺があり、日蓮総本山である。日蓮が没した地だ。
露天風呂巡りと並んで、神社仏閣巡りも好きなので、当然、ご訪問。

身延山に行く途中、交差点や看板に小生苗字○○がチラっと見えた。
小生の苗字は珍しいので街中であまり見かけないだけに目につく。
以前なら「あった!」程度だが、今は「武田軍の山梨ご縁」の後だ。
こじつけであっても「山梨の○○」というだけで気になる。

当時はネットしてなかったので「気になるだけ」で終わっていた。
後年、その時の事を思いだして、色々とググった。

「山梨の○○」については史実があり、役場の資料も残っている。

・日蓮が久遠寺を開いた際、
・仏閣の設営の為、全国各地から大工が召集された
・その大工村が○○村として現存し、当時の住民票もある
 (身延役場)

続きが興味深い

・久遠寺の完成後も大工村は残るが、
・同時期、この一帯を治める武田配下の豪族(武将)が命じられ、
・住民の多くを東北へ集団移住させていた
・東北移住先で軍馬の育成、農地開墾、警護役の武士
・それらが青森も含む東北に多く移り住んだ

この大工の末裔話しを事実とするなら、山梨→青森はつながる。

・武田軍の下級武士の末裔
・日蓮の久遠寺を造った宮大工の末裔

ドチラにしても「○○姓と山梨の御縁」は、かなり濃い様子だ。
只、小生の○○姓は、他にも西日本や北関東など、諸説があり
決まったものではない。決まってはいないが、
「マツダ中古車購入(山梨オーナー)〜富士の麓で同姓の事故」
の出発点から思えば「小生と山梨」は、たとえコレらが事実では
無くても「相当な因果を持っている、ソレを示す一連の出来事」
と結論するしかないのである。
逆に、コレらすべてが只の偶然だった、とする方が気持ち悪い。
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<後日談>

さて「白馬の愛車」だが、今は存在しない。
多額のローンで新居に入居するに前後して、対車輌事故を起こし、
廃車になった(エンジンマウントから曲がってしまい、修理は無理
だと言われ、泣く泣く手放した)。
また、この「新居住まいのタイミングで」というのも「新しい生活
の区切り」として、何か・・・コチラも偶然とは思えないのだな。

「下級武士か宮大工か」で言えば、小生的には「大工の末裔」に
得心する。
故実父は小生が幼い頃から、ガラクタを拾ってきては、日曜大工的に
トンカンやっており、小生もよく手伝わされた。「そんな物、買って
くりゃイイじゃん」と思うモノも作っていた。作る事が好きだったの
だろう。
20歳〜30歳のプー遍歴の頃「高給なバイト」として、防音施工を
専門とする建築会社で働いた事がある。日給1万円。カラオケルーム
や音楽教室、本格的な音楽スタジオまで、防音工事を専門とし、現場
には大工が多数いて、その補助(テマ)をした。建築パネル部材など
を搬入するチカラ仕事がメインで、大工の横に張り付き、大工の仕事
の流れを見ながら、次の工具や材料などを準備したり、下加工したり
後処理をしたり、というものだ。

現場でも一緒に仕事をした建築会社の副社長からは高評価を得た。
・オマエは半年間働いてケガひとつしない(普通、半年もバイトを
 続けるとカッターで指を切ったり、軽微なケガをするものだが、
 まったくない)
・現場での動きも周囲をよく見ていて、大工の仕事の流れも理解し、
 補助として、大工の連中にも「使えるバイトだ」と評判がイイ。
 大工の△△さんは「次の現場で、あのバイト、入れてといてよ」と
 オマエを逆指名してきた。こんな事、今まではなかった。
・社員になって見習いからやらないか?ウチの会社も若い現場監督を
 もっと育成して、受注を増やしたい
と、もったいない高評価を得た。
自分でも、昔から職人と一緒に仕事をする事は好きだった。職人は
とても気分屋で口が悪く、厳しく、でも、信頼関係が出来ると、若者
を非常に可愛がる、そういう社会だった。

別な「焼き付け塗装のバイト」でも職人から「オレが仕込んでやるから
社員になれ」と誘われた。

だから、小生は「オフィスワークより職人現場での仕事が肌に合う」
という感覚が常にある。
だから「武士」より「宮大工」がしっくりくるな、と・・・。

さて、
小生のルーツが何なのか?山梨との因縁は何なのか?
或いは、すべて無関係で、只の偶然なのか?

まったくの偶然、すべて無関係のエピソードに過ぎない、とは考えて
いない。同時に「武士、宮大工」ソレらが、この一連の不思議な偶然
の理由だとも決めていない。「山梨、武士、宮大工」ソレらが更なる
「あるモノの為の呼び水」の可能性は大いにある。
例えば「ずっと山梨ご縁だと思っていたが、結局は沖縄だったか!」
というオチもあろう。さすがに、そこまでは解らん。
(群馬だったり・・・)

いずれにせよ「とっても不思議だなあ」という実感は間違いない。

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