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石楠花プロジェクトコミュの石楠花物語・高1時代のシナリオ、その2

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(幕開け)
   一人一人のバレエの発表から始まり、バレエ部門出演者全員で踊られる。

   ピアノ部門の麻衣と千里の演奏と健司のバイオリンの其々のソロのあと、器楽部門全員でアンサンブルがある。

   声楽部門は麻衣と美和子の二重唱のあと、声楽部門出演者全員での合唱がある。

歌のあと、健司、キザっぽく膝まずいて麻衣にブーケを渡す。麻衣、頬を赤くして受け取ると会場、湧いて一斉に花が飛ぶ。大歓声の大拍手。

小丸1同・ホワイエ
   麻衣、美和子、千里、健司、小松、紡、糸織、磨子、フレデリコがいる。

フレデリコ「おめでとう。驚いたよ。まさか君が、あのタニアの喉を唸らせちゃうなんてね。」
麻衣「私だって驚きですよ!」
紡「ほりゃ麻衣だだもん、こいつはなにやらしても」
健司・磨子「大した女なんだよ。」
麻衣「いやぁー(照れる)みんなに言われるほどじゃないにぃ。」
   糸織も微笑む。千里、美和子はまだ泣いている。
麻衣「んもぉー、二人とも泣き虫だなぁ。美和子さんは短大生、小口くんは男の子ずらに。」
美和子「ほいだって、ほいだってさぁ。」
千里「男の子だって、泣きたいときは泣きたいんだ…」
糸織「全く…とりあえず…今日はみんなで集まって打ち上げしよー!!!」
全員「おーっ!!!!」
   小松、拗ねたように泣いている。
小松「…いいな…みんな…僕なんて、どの部門でも入賞すらしてないや…」
糸織「ほんなぁ、順位なんて関係ないに。一度会ったからには僕らはへー友達。な。小松くんも一緒にいきまい。」
麻衣「ほーよ。楽しくやるじゃあ。」
磨子「そうそう。」
健司「ぱーっと!!な。」
小松「みんな…うんっ。ありがとう。」
   小松、微笑む。全員も微笑み、千里と美和子もやっと笑顔になる。


小丸1打ち上げ。
全景の人々、ファミレスで、どんちゃん騒ぎをしている。

その後、カラオケにいって更にどんちゃん騒ぎをする。

小丸1松本駅
   前景の人々。

美和子「はぁー、楽しかった。ほいじゃあな麻衣、又ローマで。」
麻衣「えぇ、楽しみにしとる。」
美和子「ところで…(ニヤニヤ)健司くんとか言ったな、あんた…麻衣に偉いキザなことしとったけど何?彼だな?」
健司「(顔を真っ赤にする)ち、違げぇーよ。」
美和子「あー、こいつ赤くなってる!!赤くなってる!!」

   磨子も悪戯っぽく笑って健司をこずいて冷やかす。

麻衣「やめてやぁ、美和子さぁん。んもぉ、いやん。」
小丸1柳平家
   麻衣、どたばたと飛び回っている。

紡の声「麻衣、トランク持った?」
麻衣の声「持った、持った」
糸織の声「楽譜は?」
麻衣「持ったわね!!」
と子の声「ねぇーさん、着替え!!」
麻衣「あ、ほーか。」
あすかの声「お金は?」
麻衣「あ、財布財布!!パスポートもない!!」
紡の声「んもぉ、しっかりしろやな。」
麻衣「ごめん、ごめん。」

   麻衣、荷物をごさまんと持って玄関に来る。

麻衣「はぁー、やっと終わった。ほいじゃあ…」
紡「ちょっと待った。」

   玄関に走ってきて、小さな箱を歌舞伎の様に。

紡「この紋所が、目に入らぬか!!」
麻衣「おぉ、忘れとった。」
紡「ムカケシン。ほ、これがないとあんた大変ずら。」
麻衣「ほーでした。ありがとうな、つむ。んじゃ改めて…今度こそ行って参ります!!」

   麻衣、家を飛び出ていく。

麻衣「うー…重っ。」

小丸1茅野駅・モンエイト
   麻衣、健司、磨子。
磨子「いよいよ行くんね…頑張って。」
麻衣「えぇ、ありがとう。でもいいだに、空港まで来てくれるって…。」
磨子「いいの、私達が行きたくて行くんだで。な、健司!!」
健司「お、おぉ…」
麻衣「ありがとう。ほいじゃあ…」
健司「ぼちぼち行くか。」
磨子「はーい!!」
麻衣「何か、磨子ちゃんが一番はしゃいでいるみたいね。」
磨子「てへっ。」

小丸1電車の中

   鈍行電車。健司、不機嫌そう。

健司「…どいで鈍行なんだよ…」
麻衣「あら、嫌?」
健司「嫌じゃねぇーよ!!東京だろ!?どんだけかかると思ってんだよ。特急を使えよな!特急をっ!!」
麻衣「うっさいなぁ。文句言うんなら見送りなんていらんっ!!帰って!!」
健司「チッ、分かったよぉ。」

   磨子、クスクス。

健司「なんだよぉ、磨子…。」
磨子「別ーに。私はあんたみたいに文句なんて言わないわよって思ったの。まだまだあんたは、こ、ど、も、ね。」
健司「悪かったなぁ、あぁ。俺はまだ子供だよ!!16にもなってねぇーんだで。(つんっとそっぽを向いてしまう。)」

   時間が経つ。

健司「なぁ麻衣、磨子…後どれくらいだ?」
磨子「何よぉ、まだ甲府を過ぎたばっかりよ。1時間半くらいね。」
健司「1時間半か…なぁ、何処かで降りて休んでかないか?」
麻衣「何でよ、いいじゃないの!!別に休んでかないに。」
健司「どいで?」
磨子「どいでってあんた…別に降りる理由もないからよ。切符、高尾まで買ってあるし、勿体無いもの。」
健司「ほ、ほんなぁ…」

小丸1小口家・千里の部屋
   千里、部屋のドアをどんどん叩いている。

千里「そ、そんなぁ…。」

   ドアの外に坂上夕子(34)がいる。

夕子「いけないよっ!!お前が決めてやっている事なんだから責任を持ちな。もし、落第点でも採ったら、諏訪に送り返すからね!!」
千里「そ、それだけは勘弁してよぉ…」
夕子「ならしっかり予習しな!!終わらない限りは部屋から出さないからね。」
千里「そんな…酷い…鬼だ…酷すぎる…」

小丸1電車の中
   磨子、麻衣、居眠りをしている。時間はかなり経っている。磨子が目覚める。

磨子「あぁ…もう東京に入ったのね…ね、健司、早いもんだら。なぁ、健司って…(健司を見る)何やってんの、あんた…」
健司「…。」
磨子「まさかと思うけどさ…あんた、トイレ行きたいんじゃないわよね。」
健司「だったら…?」

   体を丸込めて固まっている。

磨子「もうすぐ降りる駅よ、我慢できる?」
健司「へー無理かも…」
磨子「無理って…もう少しだから我慢なさいよ。」

   麻衣も目覚める。

麻衣「うっさいなぁ、何ぃ?」
磨子「このバカ健司、どうする?」
健司「バカ健司って!!こればっかりは仕方ないだろうに!!!」
磨子「さっき乗ってすぐに喉が乾いたって、ミルクティーがぶ飲みするから行けないんでしょ!!」
健司「ほいだって…好きなんだもん…。」
麻衣「ひょっとして…トイレ?」
磨子「…ですって。どうすりゃいい?」
麻衣「んもぉー、私はこれから飛行機乗らなくちゃいけないんよ。行く前から疲れさせないでよ。」
健司「だで俺は特急の方がいいって言ったんだ!!鈍行は嫌だって…う…(苦しそう)大声出さすなよ…」
磨子「自分で出してんじゃない!!」
麻衣「しょーがないに。次で降りよ、今はトイレの方が先決よ。高尾までもちそうにないら?もらされても困るし…」

小丸1小口家・千里の部屋
   千里、嫌々勉強をしている。
千里【んー、わからん、分からないよ。頭パンクするぅーっ…。てか、分かるわけないじゃん。】
   立ち上がる
千里【ここ、まだやってないところなんだもん。】

   ベッドに寝転がる。

千里「やーめたやめた。どうせやったって一人じゃ分からないことやったって仕方ないじゃないか。(欠伸)何か、お腹すいちゃったなぁ…喉も乾いたし、トイレ行きたいな…(大声)叔母さーん?」

   シーン

千里「叔母さーん?」

   シーン

千里「ふーん、何だ出掛けたのか…。それならいいや。今のうちに部屋を抜け出て、トイレ行って、下に確か焼きそばがあったな…あれをパンに挟んで、後、ティティーズのレモンティーを持ってこよっと。くーっ!!これ大好きなんだよなぁ。たまらんっ!!そして…この隙にそっと遊びに行く…」

   起き上がってドアを開けようとする。

千里「…ん?」

   がちゃがちゃ

千里「開かない…何でだ?」

   稍焦りの表情

千里「叔母さん?叔母さん?誰もいないの?ねぇ…」

   携帯を手にとってかける。

夕子「はい、千里かい?どうした、勉強は終わったか?」
千里「それどころじゃないよ、今何処にいるの!?」
夕子「あぁ、今かい?大阪の柏木さんとこだよ。」
千里「お、大坂…?…ぼ、僕の部屋が開かないんだ!!早く戻ってよ。何時に帰るつもりなんだよ!!!」
夕子「そうだねぇ、夕方んなるかね。」
千里「夕方…」
夕子「あぁ。それまでお前が逃げんように、サボらんように外から鍵かったからね。いくらなんでも夕方までにゃあ終わるだろう…頑張りな。とにかく、お前は今は勉強やりなさいっ!!いいね。」

   電話が切れる。千里、へなへなとベッドに座る。

千里「大坂…夕方って…嘘だろぉ…。」

   ベッドに横になり、布団にもぐる。

千里「こんな状態で勉強なんか出来るかってんだ…いいや、暫く寝よう。寝てれば時間も早く経つし、気も紛れるかも…。お休み…。」

   千里、寝入る。

小丸1何処かの駅・トイレ前
   麻衣、磨子が外にいる。健司が出てくる。
麻衣「お帰り、」
健司「助かったぁ、もらすかと思った。」
磨子「バカな人。あんたといると必ず振り回されてる…」
健司「ほりゃ、お互い様だろ。俺もお前らといると、いつも尻に敷かれて使いっぱしりにされてる…特に磨子、お前に。」
磨子「あー、ほーでちか。」
麻衣「まぁまぁ…でも良かった、さすがは都会。次の電車もすぐにあるに。」
磨子「あ、来た!!」
健司「乗ろう!!」

   三人、電車に乗り込む。

小丸1電車の中
   三人が座る。

磨子「でも、ホームの中にトイレがあって良かったわね。」
麻衣「ほーね。ホームの中になかったら切符無駄んなってた。」
健司「俺も…もう少し離れてたら間に合わなかった…。」

   三人、笑い会う。

磨子「さぁ、何かお腹すいたわ。食べる?」
麻衣「ほーね、私も。何食う?」
健司「俺、食えるもんなら何でもいいや!!」
磨子「この食いしん坊っ!!(健司をこずく)」
健司「いたっ。(むくれて頭を撫でる)」

小丸1小口家・千里の部屋
   千里、何度も寝返りを打ちながら眠っている。夕子、戻ってくる。

夕子の声「只今千里、今帰ったよ。」

   階段を上がってくる

夕子の声「千里、勉強は終わったのかい?…千里?」

   部屋の鍵を開けて中へ入る

夕子の声「おやおや千里、昼間っぱらから呆れた人だねぇ。昼寝するってことは勉強はちゃんと終わったんだろうねぇ?ほら、起きなっ。」
千里「起きれない…。」
夕子「何だってぇ!?」

   無理矢理布団を剥がそうとするが、千里、押さえつける。

夕子「この子はっ、仕方ない子だねぇ!!起きろっ!!起きなさいっ!!」
千里「触らないでよぉ!!(泣き声)お願いだから、そんなに触らないで。」

   夕子、やめる。

夕子「なんだい、本当に具合でも悪いって言うのかい?」

   千里、頭を出して首を降る。

夕子「じゃあ何だよ、何でもないんなら早く起きなっ!!」
千里「起きられないんだ!」
夕子「だからなんで!!」
千里「トイレに行きたいんだよ…」
夕子「はぁ?…だったら早くお行きよ…」
千里「もうもれそうで動けない…」
夕子「何いってんだ、いい年こいて!!何で早くに行かないんだ!!」
千里「行けるもんなら行きたいよ。でも、叔母さんが、鍵かって行っちゃったから部屋から出られなかったんじゃないか…」

   千里、布団の中で縮こまったまま目を伏せる。

千里「叔母さんのバカ…あっちいって…」
夕子「…千里?」
千里「いいから早く…」

   夕子、そっと布団を捲る。千里、恥ずかしさに顔を真っ赤にしながら涙を流す。

千里「…。」
夕子「お風呂沸かすから早く入りな…汚れた服と布団は洗濯に出しとくんだよ。」

   夕子、部屋を出ていく。千里、夕子がでて行ってから布団を出る。

小丸1空港・ロビー
   麻衣、磨子、健司。

麻衣「時間だ…行かなくちゃ…。」
磨子「気を付けてね。私達、送迎デッキにいるから…メールや電話するね。」
麻衣「うん、私も。」
健司「俺も。麻衣、頑張ってこいよ。」
麻衣「健司、あんたもあまり色々無茶しちゃダメよ。ほれとトイレは早めに、飲みすぎないこと。」
健司「ば、ばか野郎。子供じゃないんだ。ほんなこん分かってらぁ。」
麻衣「ではさっきのこんはなんだったのかしら?」
健司「ほ、ほれはぁ…」

   放送がかかる。

麻衣「ほいじゃあ…いってきます!」

   麻衣、ゲートに入っていく。二人、麻衣が見えなくなるまで手を降って見送り続けている。

   麻衣が見えなくなってから。

健司「んじゃ磨子、俺たちもデッキに行くか?」
磨子「そうね…でもほの前に健司、ちょっと私とこっちに来なさいっ。」
健司「ん?」

   磨子、強引に健司の手を引いて何処かへ連れていく。健司、連れていかれるままにおどおどと何かわからずに着いていく。

小丸1飛行機内
   ビジネス。麻衣、座って楽譜を見ている。そこへ美和子。

美和子「オッス、麻衣!!」
麻衣「美和子さーん!!」
美和子「今日から一週間、宜しくなして。」
麻衣「こちらこそ!!良かった、美和子さんと仲良しになれて。私、見ず知らずの赤の他人と一緒じゃ不安だもの。」
美和子「あたいも、全く同じ。」

   二人、微笑む。

美和子「さぁ麻衣、何する?」
麻衣「何するって、美和子さん…」
美和子「ほいだって、暇じゃん…あら?」

   キョロキョロ

美和子「ハンサムなあんたのボーイフレンドは一緒じゃないんか?」
麻衣「やーね、健司のこん。」
美和子「ふーん、ほいつは健司っつったか。ほーほー、健司のこん。」
麻衣「まさかぁ、あいつはおらんよ。」
美和子「どいでぇ、彼氏をおいてくるだなんて!!」
麻衣「だもんで、彼氏じゃないっつーこん!!」
美和子「ほいじゃあなんなんよ!!」
麻衣「あいつは、ただの幼馴染み。」
美和子「幼馴染みね…(ニヤニヤ)とかいって…あんた、ふんとぉーは健司のこん、」

小丸1送迎デッキ
   多くの人のなかに、健司と磨子もいる。

磨子「麻衣ちゃんの事、好きなんでしょ。」
健司「は、はぁ!?」
磨子「だったら男らしくあんたから告白しなさいよ!!ダメ元でも。」
健司「ほ、ほいだって、別に俺はあいつのこん…」
磨子「ほーら、又意地張って。素直じゃないの!!お顔にちゃんと書いてあるから私には、いくらあんたが隠していても分かるんですぅ!!」
健司「…。」
磨子「だからさぁ、ね。さっきの計画!!」

小丸1飛行機内

美和子「な、ほーずら?」
麻衣「ほ、ほれはぁ…」
美和子「図星、ずら。」
麻衣「う…うん。」
美和子「いいねぇ。でもさ、この間の彼の感じ…あいつだって恐らくふんとぉーはあんたのこん好きなんじゃないかな?」
麻衣「え、健司が?(目を見開いて否定)まさか、まさか!!ほんな事ないに。健司は絶対に私のこんなんて女の子としては眼中にないに決まっとる。ただの幼馴染みの麻衣よ。ほれよりあいつはタ多分、私よりもずっと頭がよくて、確りもので美人の磨子ちゃんの方が好きなんよ。」
美和子「磨子って…この間おった彼女か。ほーかなぁ…あたいはほうは思わんけどな。」

   放送がかかり、動き出す。

美和子「お、麻衣!!いよいよだに。」
麻衣「えぇ!!」

小丸1送迎デッキ

磨子「健司、いよいよよ。」
健司「ふんとぉーだ。」
磨子「追いかけな…検討を祈る。」
健司「はぁ、まだ言ってるし…」

   飛行機、飛び立つ。二人、空を見上げて手を降る。麻衣も小さな窓から小さく手を降る。メールが来る。

メールのメッセージ「麻衣、きをつけてな。ファイト!!」

   麻衣、微笑んで携帯を閉じる。

  
   時間が経つに連れて色々なことがある。
麻衣、美和子、分け合いながら食事をしたりおやつを食べたりしている。

トランプなどのゲームをしたりテレビを見たりお喋りをして笑ったり。 

更に時間が経ってくると麻衣が飛行機に酔って気分を悪くして美和子が労ったり、眠ったり。

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