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石楠花プロジェクトコミュの石楠花物語・中1時代、物語のシナリオ、その2

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小丸1諏訪市・上川バイパス沿い
   その頃。小口千里(13)、後藤秀明(13)、小平百恵(13)、永田眞澄(13)が草に寝転んでいる。

後藤「んいや千里、」
千里「んー?」
後藤「キャンプがあるのお前、知ってるか?」
千里「そりゃ知ってるさ。バカにするな。」
小平「車山なんだぜ、霧ヶ峰から登るんだって。」
千里「だからぁ?」
後藤「車山までだぜ?しかもそれから白樺経由で茅野から降りてくんだ。お前にできるか?」
   千里、ばっと起き上がって仁王立ちをして三人を見下ろす。
千里「バカにすんな!!僕は確かに痩せてるし、背も小さいし、便り無さそうに見えるかもしれないけど…これでも僕だって男だ!!それくらいの体力は…」
眞澄「大丈夫よん、(千里にべったり)眞澄のちーちゃんは弱くないもの。かっこいいんだから。」
千里「や、…やめろよ。」
   千里、少し逃げようとするが眞澄は千里にべったりとくっついている。
後藤「フー、フー、お似合いだぞぉ!!」
小平「そのまま結婚しちまえよ!!」
千里てじょっ、冗談はやめろ!!早く助けてくれよ!!」



小丸1白樺高原

   麻衣、健司、バンガローで勉強をしている。
声「おい、キャンプファイア始まるぞ。」
健司「お、キャンプファイアだって。麻衣、お前どうする?」
麻衣「ほりゃ勿論行くに!!」
健司「なら俺も。」
   二人、急いでバンガローをでる。

   キャンプファイアのサークルが出来ている。フォークダンスの音楽がかかり出す。

健司「お、初めはスイスのレントラーか。なぁ麻衣…(赤くなって照れながら)初めはまず…俺と踊ってくんねぇーか?」
麻衣「(赤くなって下を向く)勿論…いいに。最後まで…あんたと踊ってやってもいいけど…どうせお相手…おらんずら。」
健司「う、うっせーやい。でも…お前がどうしてもっていうんなら…」
   二人、一緒に踊り出す。野々子、西脇と組んでいるが二人から目を話さない二人。


   躍りも半ば。盛り上がっている。そこへ千里がキョロキョロとして迷い混んでくる。

健司「?(麻衣の気を引く)おい、見ろよ。誰だあいつ?」
麻衣「ふんとぉーだ。原中では見たことない子ね。…私、行ってくるっ!!」
健司「お、おいっ!!」
   二人、千里に近付く。千里、二人に気がつくとビクリとして神経質気味に目を反らす。
麻衣「あんた、名前は?見ない子ね。」
千里「ぼ…僕は…お、小口千里です…。…君達は?諏訪中の…?」
健司「いや、俺達は原中。キャンプでここに来た。何だ、お前は諏訪中の生徒か?キャンプ?」
千里「はい…霧ヶ峰から車山高原通ってこれからこの白樺高原に泊まって明日帰るんですけど、トイレ行っている間にみんなとはぐれちゃったんだ…。」
麻衣「諏訪中の小口千里君ね。分かった。ちょっと待ってな。健司、小林先生呼んできて。」


   (しばらく)
   麻衣、健司、千里、小林先生。小林先生、電話を掛けている。
小林先生「小口君、これから君の担任の黒田明美先生、来てくださるって。良かった、連絡がとれて。」
千里「はい、ありがとうございます!!」
麻衣「ほれまで小口君、私達と踊りまい!!」
千里「え、僕もいいの?」
麻衣「勿論よ。…パタパタ、踊れる?」
   麻衣、健司、千里、一緒に踊り出す。健司、少しむくれる。千里、麻衣に一目惚れ。
千里(M)【可愛い女の子だな…うちの学校にはこんな可愛い子はいないや…】

   そのうち、黒田明美(45)がやって来る。
千里「あ、」
黒田先生「小口君、小口千里君!!」
千里「先生っ!!」
黒田先生「もぉ、あなたって子は。一体何処に行っていたのです!?みんなも心配していますよ。」
千里「ごめんなさい先生、急にトイレに行きたくなったので行っていたらみんなとはぐれてしまって。」
黒田先生「そいこと…(呆れため息)トイレに行くのはいいですけど、次からは一言声をかけて行きなさい。いいわね。」
千里「はい…そうします…ごめんなさい。」
黒田先生「分かればいいの。…うちの生徒がお世話に成りました。ご迷惑をお掛け致しました、ありがとうございました。」
小林先生「いえいえ、とんでもない。小口君、良かったわね。」
千里「はいっ。」
   黒田先生、千里の頭を下げさせる。
黒田先生「小口君、あなたもお礼をしなさい。ありがとうございました。」
千里「ありがとうございました。(麻衣と健司に)君達もどうもありがとう…。又、何処かで会えればいいな。」
麻衣「勿論、きっと何処かで会えるに。同じ諏訪の子なんですもの。」
千里「そうだね。」
麻衣「えぇ。私、麻衣っていうの。」
健司「俺、健司。」
千里「麻衣ちゃんに健司君か。又ねお休み。」
二人「お休み。」
黒田先生「ほら、小口、戻りますよ。」
   二人、いつまでも手を振っている。

小丸1白樺高原・バンガロー
   麻衣、茶目子、野々子、西脇、健司、岩井木、清水

茶目子「ところでまいぴう、さっきの子…誰?」
野々子「あの、タケちゃん以上に小さかった男の子、」
西脇「なんか挙動不審で、」
岩井木「よわっぽくて」
清水「女みたいな男の子…」
麻衣「あぁ。みんなみとったんね。何か、諏訪中の子みたい。迷子になったんだって。」
健司「ほ、世話の妬ける小僧もいるもんだぜ。」
   健司、鼻をふんっとならす。麻衣、健司をこずく。
麻衣「あんたもね。」
西脇「それもそうだ。」
   メンバー、笑う。健司、剥れて拗ねる。麻衣、笑いながらも健司を宥める。
麻衣「ほーやってすぐに、拗ねない、怒らない。」
健司「ほいだってさ、ほいだって…(河豚提灯)」
麻衣「ふふっ、河豚提灯…可愛いの。」
健司「うっせー、黙れ麻衣っ!!」
岩井木「まぁまぁ…」
   てメンバー。夜は更けていく。

   翌日、山を下る一同。

小丸1白樺高原
   麻衣、健司、磨子。

麻衣、磨子「え、燃えドランのイベント?」
健司「あぁ。どうだ?」
麻衣「私行きたぁーい!!」
磨子「私も。てか、珍しいわね。あんたがそんなの誘うだなんて。」
健司「いいだろ、別に。」
麻衣「ほーと決まりゃみんなで行きまい。嬉しい、健司、ありがとう。とても楽しみ!!」

   健司、照れ笑いをする。

小丸1小口家
   千里、駄々をこねている。

千里「ね、ママお願い。行かせてよ!!ね、ね。」
珠子「お友達と?」
千里「僕一人。」
珠子「行けませんっ!!もし一人で行ってて何かあったらどうするの!?」
千里「いいじゃない。僕だってもう中学生なんだ。それに、すぐ近くなんだよ!!それくらい行かせてくれよ!!」
珠子「パパがいいっていったらね。」
千里「どうしてさ!?」
珠子「お友達と一緒でないのから、パパとママと一緒でないと行けません!!」 

   千里、頬を膨らめる。

   夕食の席。小口、珠子、千里。

小口「え、燃えドランのイベントに?」
珠子「そうなのよ。せんちゃんがどうしてもって駄々をこねるのよ。」
小口「いいじゃないか、行かせてあげよう。」
千里「本当に!?やったぁ、パパありがとう!!」

   千里、小口に抱き付く。

小口「おいおい…やめなさい千里。」

   珠子もクスクスと嬉しそう。

小丸1諏訪市・元木グループマンション
   多くの子連れがエントランスにいる。麻衣、磨子、健司、千里もいる。しかし中は薄暗く、不気味。

麻衣「楽しみね、今日の夜…諏訪湖花火を見ながら、そのあとは燃えドランのショー。」
健司「あぁ。」
磨子「あんた、昔は燃えドランなんて全く興味なかったくせに。ぎょぴちゃんのパンツはもう卒業ちまちたか?」
健司「うっせぇーやいっ!!!ほれを言うな、ほれをっ!!」
   
麻衣「んじゃ、磨子ちゃん、健司、遊びに行こう。」
健司「ほいじゃあ、磨子に麻衣、行こっ。」
二人「うんっ!!!」
   麻衣、磨子、健司、走り去っていく。

小口珠子(33)「せんちゃん、おしっこは?」
千里「やめろよ、僕はもう赤ちゃんじゃないんだ。」
小口「そうだよ、珠子。少し千里を過保護にし過ぎだぞ。」
珠子「そうかしら…」
千里「うん。じゃあ僕、時間まで遊びにいってくるね。」
珠子「分かったわ。でもあんまり危険なところにいってはダメよ。怖かったらママのところにすぐ戻ってきなさい。」
小口「珠子っ!!」
千里「ありがとう、でも僕は大丈夫さ。いってきまぁーす。」
   千里、走り去っていく。

   時間がたつ。麻衣、健司、磨子、千里がそれぞれ同じ場所で花火を見ている。うっとりと。

それが終わると、イベントホールでコンサートが始まる。四人と他子供たち、大興奮して見ている。

   終わる。
健司「ふぇー、楽しかった。」
麻衣「ふんと、健司ありがとな。」
磨子「本当によかったわ。健司、なかなかジェントルマン!!」
健司「でへへ、やめろよ。照れるじゃねぇーか。さ、帰るか。」

磨子、麻衣「えぇ。」

   麻衣、健司、磨子、エレベーターに乗り込む。

小丸1マンション・エレベーター内

麻衣「なぁ、変える前にさ、ちょっと最上階行ってみない?」
健司「お、いいねぇ。何回だっけ?」
磨子「確か、15階じゃない?」
麻衣「高っけ…。」
   エレベーターはどんどん上っていく。

   千里は階段をへなへな登っている。
千里「一階までまで…階段を降りようと思ったけど…もう無理だ…エレベーター乗ろう…。」
   千里、エレベーターのところに行く。エレベーター、間も無く開いて千里は乗り込む。

麻衣「…あ、君!!」
千里「あ!!(赤くなる)麻衣ちゃん…」
麻衣「覚えとってくれたんね。嬉しいわ!!」
健司「…誰?」
麻衣「嫌ね、忘れただ?この間のキャンプで会った、諏訪中の。」
健司「(ぶっきらぼうに)あぁ…」
磨子「ふーん。あんた諏訪中の子か。可愛いじゃん。名前は?」
千里「小口千里です。この間は、どうもありがとう。」
麻衣「いえいえ、ひょっとして…今日はあんたも?イベントにきてただ?」
千里「(恥ずかしそうに)そ…そう…。」
磨子「燃えドラン…そうだわね、子供なら誰だって憧れるもの!!何も恥ずかしがることなんてないわ。折角あったんだし、あんたこれから時間ある?」
千里「うん…あるけど…」
麻衣「私達、これから最上階まで探検に行こうってんの。あんたも来る?」
千里「いいのぉ!?」

三人「勿論っ!!」
千里「(嬉しそうに)ありがとう!はいっ!!」
健司「でもここ…15階だよなぁ…。」
麻衣「ほーいえば…」
磨子「自棄に遅いかも…」
千里「何が?」
磨子「何がって…このエレベーターよ。」
麻衣「へー特区に最上階についていい頃だだに…」
健司「故障か?」
千里「や、やめろよ、…縁起でもない…」

   ガタンっ。四人、びくりとなる。エレベーターの電気、点滅する。千里、泣きそうな顔。

健司「これ…なんか、やばくねぇーか?」
麻衣・磨子「うん、うん、…」
   健司、緊急ボタンを押す。千里、泣き出す。外では火災ベルの音。
健司「やべぇぞ、これ…火災だ…。」
千里「そんなぁ、僕達どうなっちゃうの?」

健司「さぁ…とにかく助けを呼ぶしかないだろ、方法を考えよう。」
磨子「(千里を見る)ん?」
麻衣「どうしたの、せんちゃん?」
   如何にもと言うポーズで駆け足。
千里「僕、お、おしっこ!!」
健司「はぁ…?(呆れる)お前…こんなときに…もっとましなこと言えよな!!」
千里「だってぇ…」
健司「だってもすってもねぇ!!我慢しろ!!」
千里「パパぁ…ー(泣き声)ママぁ〜」
   エレベーターは蒸し暑い。


   (時間が経過)
   麻衣と健司はややぐったり。千里はトイレも限界に近いといった感じ。

千里「アサちゃん、今何時?」
磨子「今は…24時ね。あるからもう3時間も経ってる…。トイレは?まだ大丈夫?」
千里「大丈夫じゃないよ、」
磨子「どうしてエレベーターに乗る前に済まさないのよ。」
千里「違うの…僕さ、緊張やプレッシャーに弱いの。特にこう言った状況になると猛烈にトイレしたくなっちゃうんだ…パパぁ…」

   エレベーターの外。大火災が起きており、もはや人一人いない。人々はマンションの外。
身を按じた麻衣、健司、磨子の両親がやって来る。

紅葉「私の娘が、娘がいないのです!!きっとまだあの中ですわ!!」
田中悦「私の娘もいませんの。きっと柳平さんの娘さんと一緒にいますわ!!」
岩波幸恵()「私の息子もです。どうか探してください、私は医者です!!お役にたてることあらば…」
柳平「私は警察です。事件性がないか調べましょう。」
小口「私は消防士ですから、仲間と共にお子さんの救出に入ってみます。」
柳平「小口さん、大丈夫ですか?」
小口「お任せください。大切なお子さんは、必ず救い出します。」
紅葉「宜しくお願い致します…」
小口「では…」
   

   しばらくして。小口、消防服を着てマンションの中にはいる。

   (エレベーターの中。)
麻衣、意識を失う。健司、蒼白になって揺する。
健司「おいっ、麻衣っ!!麻衣!!しっかりしろ!!麻衣っ。…くそぉ…」
   エレベーターの扉が半分くらい自然に開く。外は真っ暗。磨子、千里、健司、悲鳴をあげる。
健司「焦るなっ!!」
磨子「どうすんのよ、これで傾きでもしたら…私達、ここへ真っ逆さまよ!!」
千里「もうダメっ!!!」
   エレベーターと扉付近まで行く。健司、千里を止める。
健司「バカっ、何するんだ!!やめろっ!バカなことは考えるなっ!!!」
千里「仕方ないだろっ、こうするしかないんだよっ!!!」
   千里、闇に向けて空いたドアから用を足し始める。健司、頭を抱える。
健司「…何だ…ほいことか…」
磨子「いゃん、エッチっ!!!」
   麻衣、意識がない。エレベーター、前へ傾く。外には赤いもの。
四人「うわぁーっ!!!」
健司「ヤバイ…火が回ってきたぞ…。麻衣、麻衣、!!おいっ、しっかりしろよ。死ぬなっ!!おいっ。」
麻衣「…。」
   健司、目を固く閉じる。涙が流れる。
磨子「健司、千里、捕まれるところに捕まって!!」
   三人、確りと捕まる。健司、麻衣を片手で支えているが、麻衣は健司の手を離れて滑り落ちる。
健司「麻衣っ!!!」
   麻衣、エレベーターの闇の中へと落ちていく。
磨子「麻衣ちゃん!?」
千里「麻衣ちゃんっ。」
健司「麻衣ーっ!!」
  三人、蒼白になる。 健司、泣き叫ぶ。磨子、千里は泣き崩れる。
健司は決心したようにエレベーターから飛び降りる。

千里「健司君っ!!」
磨子「バカっ、あんたまでなにやってんのよ!!」

   (更にしばらくご)
   小口、力尽きそうになりながらも火の中探し回っている。次第に千里、磨子の体力も失せていく。

そこへ小口。
小口「やっといた!!おいっ、おいっ、!!千里に、磨子さん、」
千里「(うっすら目を開ける)パパ…?」
小口「千里、しっかりしろ!!分かるか?」
千里「パパ…エレベーターの下に…友達が…?大切な女の子が…そして、彼女を助けるために健司君までもが落ち…」
小口「分かった千里、その子の事も必ず助ける。待っていなさい…」
   小口、千里をまず抱き抱えて連れ出す。

   次に磨子、千里は意識が戻りつつある。
千里「パパ、パパぁ!!!麻衣ちゃんが、麻衣ちゃんが。」
小口「大丈夫だ、千里。分かっている。パパが必ず麻衣さんの事も助けるからね。千里はいい子で待っていなさい。もうすぐ救急の人も着くだろう。」
   小口、千里を助けると、エレベーターの下にロープで降りていく。千里、狂乱。
千里「パパぁーーーっ!!!」

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