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読書と思索の文学カフェコミュのファーストラヴ 02

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この作品は殺人犯罪を元に描かれた推理小説ではない。

一種のアンビバレスを描いている心理小説だと思う。

面白いのは、二人の登場人物のアンビバレンスが絡み合ってゆくところである。

殺人容疑で逮捕され拘束されている告白する側の「聖山環菜」と、聞く側の臨床心理士「真壁由紀」の二人の過去の出来事が絡み合っているのである。

なぜ、作者に、このような心の喪失や傷を負った人の心理小説が書けるのか。

それは、多分、作者自身にも、そのような経験があるからだと思う。

全くの空想の物語ではない。

文藝春秋の「オール読物」9月号には、作者自身の自伝エッセイが書かれている。

作者は幼い頃から、母と実父と義父(母の再婚相手)との複雑な家庭問題を抱えて育った来たのである。

また、作者自身も10年間におよぶ精神科医のカウンセリングを受けてきたようである。

私は、フィクションの物語であると言えども、作者の人生の経験から全く外れた、離れたものは書けないのではないかと思う。

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