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読み人倶楽部の読書会コミュの第64回読書会☆報告☆『ラノベ古事記』

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 今度の読み人倶楽部は、古事記にチャレンジ!といっても『ラノベ古事記』。
日本の神様がラノベ風になってキャラ萌えしながら読める新訳「古事記」を読んで、読書会を開催しました。
 開催前に著者の小野寺優さんに読書会のリツイートをしてもらえて、大感激でしたぴかぴか(新しい)

まずはみなさんに推しの神様について聴いてみましたよ。

スサノオ
理由→ピュア、一途なところ。単純なタイプが好きだから。

オオクニヌシ
理由→女で釣る。どんな神様だよ。人間臭さ丸出し。

カムムスビ
理由→オオクニヌシを復活させる。手伝ってくれる。強かった。

オモイカネ
理由→アマテラス手伝ってくれる。下界でも最強、ボス的。強かった。

アマテラス
理由→スサノオがやってきたときに自分の国を守るため完全武装したかっこいい女神様。

ちなみにアマテラス推しなのは私。そして、天孫降臨の章でニニギを見送ったときの言葉は感動的でうるうるでした。ここ、わかってくれる人いるかなー。

"「……私……私っ、みんなの幸せを祈ってるからね!!あなたも、あなたの子供も、孫も、子孫も、これから作り上げる国も、そこに住む人たちも……みんなみんなが幸せでありますようにって、ずっと、ずっとぉ……!!」
(ラノベ古事記 342ページ)

そしてそしてあとで調べたところ、この言葉は原文にはなく、小野寺優さんの思いが込められているんだと!小野寺優さん素敵だなーと!!

おもしろおかしく描かれていて楽しく読めるラノベ古事記ですが、こうやって感動的な描写もあって、笑って泣けて最高っす。(ちょっと興奮してしまい失礼しました。)

それから、それぞれの感想を聴いていったのでした。

イザナミの死が悲しかった。
排泄物を食べたりしたところが笑えた。
ツクヨミが空気すぎる。
イザナギとかスサノオとか引っ込んでしまったら出てこない。このままフェイドアウトでいいのか?
GHQから軍国主義だと言われ、70年間古事記が読まれなくなった…。感慨深い。
一神教と比べ多神教は争いが少なく平和的。
日本の国威を高揚させるため、国外へアピールするため、神話は必要だった。
ギリシャ神話と類似点が多く、日本が模倣した説も。
305ページ「海外から攻められたら一発で滅びる」は大事なところ。
ヨモツヒラサカは聖闘士星矢でヤマタノオロチはドラゴンクエストで、などなど聞いたことのある名称が。
ライトな文体は得意ではないが、話の流れはちゃんとつかんでいてよかった。
オオクニヌシおもしろい。宝のこと知ってたり。
それからいろいろな話題へ

「オオクニヌシは生き返るのになぜイザナミは死んでしまったのか。」
古事記には一見矛盾するような納得のいかない展開があります。
古事記とは目に見えないもの・ことを比喩を使って表現しているものなので、描かれている展開が何を意味しているのかということを心の目で読み解く必要があります。
例えば、イザナミの死をもって「死」というもののことについて語られているのに対し、オオクニヌシの死と復活は、少年が成長していくことについて語られていたりします。

「日本の漫画では必殺技を叫ぶといった独特なものがあるけれど、古来より言霊というものが大切にされていたのだろうか」
古事記は稗田阿礼の読誦を音だけで表記したものなので、漢字の意味はなく、音が大事になっています。
例えばイザナギとイザナミは「いざないあう」という意味があったり。
最初に生まれた5人の別天つ神の一人、ウマシアシカビヒコの「ウマシ」には「美しい」「麗しい」「喜ばしい」という意味があり、私たちの世界観や生命感を定める神であったようです。

イザナギとイザナミの結婚式では、声をかける順番を間違えたことについて、男尊女卑なのか?女性側に選ぶ権利があるともとれる。

スサノオは問題児だが、母性本能をくすぐられる。

天岩屋戸ではアマテラスが鬱状態に。鬱からの回復は大勢の人の協力と自身が一歩踏み出す力が必要だった。

ヤマタノオロチの話があっさりしすぎていたということで解説。
ヤマタノオロチは河の氾濫を意味しています。スサノオは灌漑技術を使い田を守ったといこと。ちなみに一人を残しヤマタノオロチに食べられてしまった8人の娘は稲の田植えに欠かせない八乙女を意味しています。(八乙女とは八人の巫女のこと。)
また、ヤマタノオロチの「オロチ」は愚かな知恵という意味もあり、スサノオ自身の慢心や欲望との戦いだったとも言えます。

古事記を読むと日本人の敏感な感受性が読み取れます。狭い国土の中、稲作という環境で察しあうという特性が育まれ、それが敏感な感受性を生んでいるようです。外国から見ると日本人は自己主張が少ないと言われがちですが、それはそうですよと言えばよいのではないか。

私たち日本人にはどういった性質や傾向があるのか、失敗や過ちを克服して成長していくための教訓、神様の祝福を受けて生まれてきたという誇り、そういったものを古事記から受け取ることができます。

それは、現代の日本人にとって必要なものであり、しかも最も欠けてはいけないものであると思うのです。その欠けているものを取り戻さない限り、いじめは減らず、毎月千数百人の方が自殺で亡くなり、他国に強く言うこともできない状況がいつまでも続いてしまうのではないでしょうか。
一刻も早くフルコトフミが教育や社会に溶け込んで多くの人に読まれ、その深いところまで読み解いてほしいと願っています。

そして、ラノベ古事記は多くの人たち(特に若い世代)に届く力を持っていると思うのです。だってこんなに楽しく読めてしまえるのだから。著者オリジナルの序と跋もおもしろく、そしてイラストとあとがきも素敵で、神様のことが数倍愛しく感じることができると思います。

ラノベ古事記…最高でした。指でOK

コメント(28)

エヴァンゲリオンの話を入れるの忘れてました。
聖書の神話が元になっているエヴァンゲリオン。
もし日本の神話バージョンになったらどうなるのか?
いろいろと想像してしまう…。
アーノルド・J・トインビーの言葉「12、13歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる」についても話しました。
それほどに神話というものがその国に生きる人たちにとって重要だということ。
ではなぜ日本は滅ばずにすんでいるのか?これは勝手に思っていることですが、日本の漫画・アニメが神話の代役を担っているのではないかと。そして、日本の漫画・アニメがこれほどまでにおもしろいのは、日本の神話が根底にあるからなのではないかと。
ただいま著者の小野寺優さんがラノベ古事記2巻を執筆中。今年出版される模様。出たらまた読書会やっちゃおうかな。一人でもいいからやっちゃおうかな。そうだそうだ、やっちゃおう。
>>[4]
今回とは今回の映画エヴァンゲリオンのことですか?
>>[6]
へー日本の神話バージョンだったんですね!観たけどまったく気づきませんでした(笑)
>>[6]
シン・エヴァンゲリオンと日本の神話の関係を説明したブログを見つけて納得しました!
なるほどねーぴかぴか(新しい)
>>[8]
やっぱり日本のアニメが神話の代役を担っていたんじゃない?これ?
エヴァ以外にもあの漫画やあの漫画もきっとそう!
>>[10]
えーと、カムムは誰になるのでしょうか?
ヴィレの支給品とは?
エヴァ浅くしか観れてないのでわからないことたくさんあります。
出会ってすぐに結ばれる神様たちの話もありました。
現代人は考えすぎなのではないのか、と。
それで思うのはやっぱり男がダメってこと。
あれこれ考えて、好意を伝える勇気を持たない。結婚に踏み出すのが怖い。理想を求めすぎている。などなど。
古事記の中でも、どうしようもない男たちの話がたくさん出てきますが、過ちや罪といった間違いを悔い改め、成長していきます。
神話から現代人が得られる教訓がたくさんあるのだと思います。
>>[3]
2巻はヤマトタケル編ですね!
ストーリーそのものも魅力ですが、自分的には皇国史観→軍国主義教育にがっつり食い込んでくる点に興味津々です。ぜひ読書会やりましょう!
今回の読書会は、ひーちんさんの古事記への熱い思いを聞くことが出来て楽しかったでするんるんハマってる人の話を聞くとワクワクが伝染してきますね。
(いつものことながら)事あるごとに本筋を離れて脱線させてしまい、古事記そのものの魅力に深く食い込めなかったのは申し訳なく思いました(^_^;)それだけ、古事記の周辺には妄想力を刺激する枝葉がたくさんあるということで!
日本の漫画との関わりも考えていくと楽しそう。日本の民話の系譜と、物語文学、そして絵巻物に始まる漫画の祖との交点を見つつ、海外のそれと重ねながら確認してみたいなぁとふんわり思いました。ほんと、日本の漫画って独特ですよねー。
ギリシャ神話もまた、古事記に負けず劣らず人間臭くてエキセントリックですが、現代ギリシャでもラノベ古事記的神話いぢり笑 はあるんでしょうかね。謎です。

個人的には、ライチさんの教えてくれた、ギリシャ神話と聖書との分離を会議で決めたという話題が一番興奮しました笑 海外の場合は神話は神話、宗教は宗教として完全に分離させているのは面白いですね。
日本の場合、神道は神話と結びつきが強いですね。江戸時代以降、神話を天皇につながるリアルなストーリーとして再編し強化したため、戦後にGHQから科学的根拠のない創作であり危険思想につながるとして排除されてしまいました。もし、日本が宗教と神話を区別していたとしたら、古事記は70年間も封印されなかったのかもしれないなぁーと思うと、なんだか深いい〜話です。

とにかく、楽しかったですね!!
>>[10]
あい☆さんの謎めいた言葉に翻弄されています…笑 エヴァとカムムと支給品と神話。なにそれーきになるーー!

ネタバレに関して言えば、私個人は特別な訓練を受けていますので、全く問題はありません。
エヴァは、神話ですから。考えるな、感じろ。の世界ですよね笑 ストーリーの意外性を楽しむというより、登場人物の救済がどう描かれるのかがポイントなので大丈夫です!
ぜひ感想をお聞かせいただきたく(^◇^)
>>[13]
枝葉が無限にありそう(笑)
聖書も神話ですよね?
海外の神話と宗教分離されてないと思いますけど?
>>[15]
すみませんあせあせ(飛び散る汗)言葉足らずでしたー
ギリシャ神話とキリスト教、中東の神話とイスラム教の関係ですー。
当事者にとって、聖書は実話ですよ!大真面目に。
>>[16]
海外では多神教が淘汰され一神教に取って代わられてきたってことですよね?
そう考えると今でも多神教が健在している日本は貴重な存在なのかも。
>>[17]
もちろん。聖書も古事記も真実だと思います。民族にとって民族の神話は当然真実であって、そう思っていないのは、現代の日本人ぐらいではないでしょうか…。
>>[18]
ヒンドゥー教も日本と同じ多神教ですが、内実はよくわかんないですねー。
各種神話が事実であったかどうかについては、中々デリケートな話題ですね。日本にも、私とひーちんさんみたいに意見が分かれてますし、キリスト教やイスラム教の方の中にも、同じく捉え方が違う人がいそうです(^_^;)私は生きる上での教訓をストーリーにして伝えてきたところがスタートだと考える派でするんるん
真実とも創作とも確認できないことなので、ここはひとつ保留にしておきましょう!笑
>>[20]

すごーーーい!!かなり共通点がありますね!!よもつへぐいには超納得です。ワクワク。
マリさんのとこ、黄泉比良坂のところは観て確認します。
使徒、8回もぶっ刺されるんすね笑 笑っちゃだめか。

ありがとうございました!
>>[20]
おーすごい!
わかめさんと同感。
よもつへぐいに納得!

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