第５１回目の読書会課題本は、巷で話題のジョージ・オーウェル『動物農場』。
イギリスの架空の農園を舞台にしたおとぎ話です。「すべての動物は皆平等である」をモットーに、動物たちは農場主を相手にクーデターを断行します。一度は成功したかに見えた革命でしたが、いつしか指導者であった豚の独裁政治がはじまってしまい…どうなるどうなる？という作品。社会風刺や政治・体制への批判が盛りだくさんの内容でしたが、皆さんはどう感じたのでしょう？以下に感想を挙げていきます。
【皆さんの感想】
・日本の政治とリンクするところもあり、危機感を感じた。
・権力の腐敗。
・民主主義の難しさを感じた。
・本来社会主義の目指すべきゴールが、為政者の如何によってゆがめられ、悪い方向へと流されてしまう。
・リーダーが利益を独占してしまうことで、力のないものに不平等が生れてしまう。
・権力者に目が行きがちだが、搾取される側の無知や人任せの態度に問題がある。
・かつてのソ連を題材にしている。
・スクィーラーが案外活躍しなかった。
・スノーボールとは何だったのか。
・猫、尊敬します！
・ボクサーを筆頭に、豚以外の動物たちへのもどかしさを感じた。
・西川伸一『オーウェル「動物農場」の政治学』もオススメ。
・名前を持つ動物とそうでないものに、どのような区別があるのか？（羊・牛・猫など…）
・タイトルから動物との共生のストーリーを想像したのに、全く違った。（が、面白かった）
・権力をもつ者ＶＳもたない者の物語。
・いかにして独裁者が作られるか、そして民衆とは何かを考えさせられた。
・条文の改竄が行われ、本来の意図がゆがめられていく様を見せられた。
・社会主義って、何ぞ…？
などなど。大きく３つの論点でおしゃべりをしました。
�ー匆顱紛�産）主義って何？
��権力って何？
�３謄�ャラクターについて
�ー匆饉腟舛砲弔い董△任蓮⊆匆饉腟舛猟蟲舛砲弔い討函�各々の思う社会主義のイメージと問題点について自由に意見を出し合いました。社会主義と資本主義とを区別する大きなポイントは、その生産手段を誰が持つのかということで、国がそれを管理し資産を取りまとめるのが社会主義、個人が生産手段を持ち資産を管理するのが資本主義だということでした。両者は対立するものとして語られることが多いのですが、本来社会主義の生成過程において、資本主義の高度化は必須であり、より成熟した資本主義の果てに社会主義があると考えられているようです。（このあたり自信がないので、ぜひ補足などあればよろしくお願いします）
本来国民ひとりひとりに「平等」という幸せを与えたいという理念を掲げる社会（共産）主義
ではありますが、そこには権力が一点に集中してしまうという問題点があります。国家単位で生産項目を管理する計画経済もまた、国民の需要を取りこぼしてしまい、供給過剰を引き起こす・そこに利権が絡む？などの弊害が生れてしまう原因となっているようです。生産の強化や計画を国家が管理するというモチーフは、『動物農場』の中でも繰り返し語られていました。（その結末はご覧のとおりです…）
中国ご出身の方のお話では、中国はＷＷ２以降の貧困への反省として、ロシアを参考にした政治制度を取り入れたそうですが、富の再分配がうまくいかなかったようで…。その問題点は一党のみの政権を独占であると。日本のように与党野党、またその中に○○党・××党…と多くの政党が属し、野次を飛ばしあうことは、私達日本人にとってはごちゃついて分かりづらい＋辟易してしまう日常の風景ですが、案外外側から眺めてみると悪い点ばかりではないのでは…などと感じました。
��権力について。ここでは、特にナポレオンの権力について話し合われましたが、権力＝武力という視点で話が進みました。物語の転換期には必ず武力（暴力）が関わっていることからも、それが為政の面で大きな作用をもたらしているのではないか…。ということで、一度物語をはなれ、武力（暴力）はどのような場合において行使されやすいのだろうか、という問いについて意見を出し合いました。共産主義社会において武力弾圧は行われやすいが民主主義においてはされにくい・いやいや、日本でもあるぞ・警察とか。実際に最近では香港の事例もあったし、過去には日本でも赤狩りなんてこともあったなぁ…など、結論は出ませんでしたが、○○な社会だから暴力的だ！ということは特になく、大きな力をもつ者は武力（暴力）を必要とするケースを多く有するという点で落ち着きました。武力＝軍事力の保持は、今の日本においても大きな論点になっています。かたや自己防衛のための武力、かたや保持していることによって相手側からの標的となるのではというダブルバインド。難しい問題ですね。大いに意見が割れるところだと思います。
�３謄�ャラクターについて。ここでは、好きか嫌いか言うＴＶみたいに、とりとめもなく、各々キャラクターに対する印象を聞いてみました。
・ナポレオンにそもそものビジョンがない！あいつはアンチスノーボールであることが目的のようだ。奴には政治力がある。最後にはビジョン云々よりも政治力がモノをいうのかしら。
・ベンジャミンは無気力。知的であり誰よりも広い視野をもつアイツがもっと活動していれば、物語は違った方向に進んだのかもしれない。ボクサーが死んでも変わらなかった。ああいうニヒリストな批評家は巷に結構いるよね。でも、アイツの違うところは、文句を言わなかったこと。（確かに…！）
・猫についていきたい！彼は社会主義にも資本主義にもどの政党にも属さず、エサがありそうなところに必ずもどってくる。しかも、自身にマイナスの印象を持たせない。危険人物だとみなされていないという才能！！戦いに無関心かと思えば、一度だけ「猫ですら噛み付いた」という戦闘参加の描写もある。
・モーゼスは宗教家。「氷砂糖山」という死後の話を思わせる幻想を動物達に植え付けている。ヤツは飛べるし、単独行動を行っているという点で、危険人物認定を受けないのでは？でも、なぜアイツだけ豚たちにビールを振舞われたんだろう？？
・ボクサーはモーレツサラリーマンの象徴。生き方が切なすぎる…。彼にもっと知性があれば、何かが変わったのだろうか？高度経済成長を支えた、実直で不器用な生き方を体現しているようだ。
・それに対してモリーは、自分が何をしたいかが明確で、実際そのように選択したよね。
・メージャー爺さんについて。�“爐陵集世蓮∩郎遒�・事実か？創作派→人間たちの書物から知識を得て、死を間際に皆とよりよい社会を作ろうと画策した。あたかも先祖の意思を継いだかのような演出をした。事実派→忘れていたものを思い出した、ということは、かつても同じような反乱があったことを意味している。無限ループって怖くね？
�△覆蕊靂呂冒覆┐審很燭靴�できなかったのか？他に共生していく方法はなかったのか？そもそも、人間を追放せよとは言ったが、武力の行使は訴えていないし。物語冒頭で、荘園農場は落ち目だと書いてあったし、その隙をつけば団体交渉とか他の方法だって考えられたはず。いやいや、農場主と家畜というパワーバランスにおいては、それ以外の解決方法がなかったのでは？
・スクィーラーの不正統計。生産高のグラフも、大元が間違ってるし、なにより比較するものがない。日本も同じようなことやってんじゃん。これぞFactfulness！
・カリスマ性をもった何者かに寄りかかりすぎている状態が現われている。各々の個性よりも、強烈なひとにぎりの個性を信望している危険性を感じる。
などなど。少々長くなりましたが、非常に多くの意見が出されて、司会者としては幸せこの上なきことです。つい時間超過しそうになり、ご指摘を受けました（笑）皆さんのおかげで何とか形になっております、ありがとうございます。
この議論のまとめとして、ある方がこんなご意見を出されました。
「この物語の顛末は、そもそも動物達ひとりひとりが、自分が今どうしたいのか、そして自分にとって幸せとは何だったのかを見出せなかったことが引き起こしたこと」
目の前にある不安（ジョーンズがもどってくる！）に怯え、耳障りのよい理想（週３日制やかいば桶がいっぱい）やありもしない未来に旨を膨らませることで、現実を見ようとしなかったこと。その罪が彼ら自身を苦しめていったのだ、というように捉えると、まるで現代社会の我々に対する警鐘のように受け止められそうですね。
自分としては、以前とりあげた課題本『Factfulness』と『嫌われる勇気』とのつながりを感じられる作品でした。
皆さんは、読書会を終えて、どのように感じましたか？ぜひご感想・ご意見などお聞かせくださいませ♪
あ〜、楽しかった！！
イギリスの架空の農園を舞台にしたおとぎ話です。「すべての動物は皆平等である」をモットーに、動物たちは農場主を相手にクーデターを断行します。一度は成功したかに見えた革命でしたが、いつしか指導者であった豚の独裁政治がはじまってしまい…どうなるどうなる？という作品。社会風刺や政治・体制への批判が盛りだくさんの内容でしたが、皆さんはどう感じたのでしょう？以下に感想を挙げていきます。
【皆さんの感想】
・日本の政治とリンクするところもあり、危機感を感じた。
・権力の腐敗。
・民主主義の難しさを感じた。
・本来社会主義の目指すべきゴールが、為政者の如何によってゆがめられ、悪い方向へと流されてしまう。
・リーダーが利益を独占してしまうことで、力のないものに不平等が生れてしまう。
・権力者に目が行きがちだが、搾取される側の無知や人任せの態度に問題がある。
・かつてのソ連を題材にしている。
・スクィーラーが案外活躍しなかった。
・スノーボールとは何だったのか。
・猫、尊敬します！
・ボクサーを筆頭に、豚以外の動物たちへのもどかしさを感じた。
・西川伸一『オーウェル「動物農場」の政治学』もオススメ。
・名前を持つ動物とそうでないものに、どのような区別があるのか？（羊・牛・猫など…）
・タイトルから動物との共生のストーリーを想像したのに、全く違った。（が、面白かった）
・権力をもつ者ＶＳもたない者の物語。
・いかにして独裁者が作られるか、そして民衆とは何かを考えさせられた。
・条文の改竄が行われ、本来の意図がゆがめられていく様を見せられた。
・社会主義って、何ぞ…？
などなど。大きく３つの論点でおしゃべりをしました。
�ー匆顱紛�産）主義って何？
��権力って何？
�３謄�ャラクターについて
�ー匆饉腟舛砲弔い董△任蓮⊆匆饉腟舛猟蟲舛砲弔い討函�各々の思う社会主義のイメージと問題点について自由に意見を出し合いました。社会主義と資本主義とを区別する大きなポイントは、その生産手段を誰が持つのかということで、国がそれを管理し資産を取りまとめるのが社会主義、個人が生産手段を持ち資産を管理するのが資本主義だということでした。両者は対立するものとして語られることが多いのですが、本来社会主義の生成過程において、資本主義の高度化は必須であり、より成熟した資本主義の果てに社会主義があると考えられているようです。（このあたり自信がないので、ぜひ補足などあればよろしくお願いします）
本来国民ひとりひとりに「平等」という幸せを与えたいという理念を掲げる社会（共産）主義
ではありますが、そこには権力が一点に集中してしまうという問題点があります。国家単位で生産項目を管理する計画経済もまた、国民の需要を取りこぼしてしまい、供給過剰を引き起こす・そこに利権が絡む？などの弊害が生れてしまう原因となっているようです。生産の強化や計画を国家が管理するというモチーフは、『動物農場』の中でも繰り返し語られていました。（その結末はご覧のとおりです…）
中国ご出身の方のお話では、中国はＷＷ２以降の貧困への反省として、ロシアを参考にした政治制度を取り入れたそうですが、富の再分配がうまくいかなかったようで…。その問題点は一党のみの政権を独占であると。日本のように与党野党、またその中に○○党・××党…と多くの政党が属し、野次を飛ばしあうことは、私達日本人にとってはごちゃついて分かりづらい＋辟易してしまう日常の風景ですが、案外外側から眺めてみると悪い点ばかりではないのでは…などと感じました。
��権力について。ここでは、特にナポレオンの権力について話し合われましたが、権力＝武力という視点で話が進みました。物語の転換期には必ず武力（暴力）が関わっていることからも、それが為政の面で大きな作用をもたらしているのではないか…。ということで、一度物語をはなれ、武力（暴力）はどのような場合において行使されやすいのだろうか、という問いについて意見を出し合いました。共産主義社会において武力弾圧は行われやすいが民主主義においてはされにくい・いやいや、日本でもあるぞ・警察とか。実際に最近では香港の事例もあったし、過去には日本でも赤狩りなんてこともあったなぁ…など、結論は出ませんでしたが、○○な社会だから暴力的だ！ということは特になく、大きな力をもつ者は武力（暴力）を必要とするケースを多く有するという点で落ち着きました。武力＝軍事力の保持は、今の日本においても大きな論点になっています。かたや自己防衛のための武力、かたや保持していることによって相手側からの標的となるのではというダブルバインド。難しい問題ですね。大いに意見が割れるところだと思います。
�３謄�ャラクターについて。ここでは、好きか嫌いか言うＴＶみたいに、とりとめもなく、各々キャラクターに対する印象を聞いてみました。
・ナポレオンにそもそものビジョンがない！あいつはアンチスノーボールであることが目的のようだ。奴には政治力がある。最後にはビジョン云々よりも政治力がモノをいうのかしら。
・ベンジャミンは無気力。知的であり誰よりも広い視野をもつアイツがもっと活動していれば、物語は違った方向に進んだのかもしれない。ボクサーが死んでも変わらなかった。ああいうニヒリストな批評家は巷に結構いるよね。でも、アイツの違うところは、文句を言わなかったこと。（確かに…！）
・猫についていきたい！彼は社会主義にも資本主義にもどの政党にも属さず、エサがありそうなところに必ずもどってくる。しかも、自身にマイナスの印象を持たせない。危険人物だとみなされていないという才能！！戦いに無関心かと思えば、一度だけ「猫ですら噛み付いた」という戦闘参加の描写もある。
・モーゼスは宗教家。「氷砂糖山」という死後の話を思わせる幻想を動物達に植え付けている。ヤツは飛べるし、単独行動を行っているという点で、危険人物認定を受けないのでは？でも、なぜアイツだけ豚たちにビールを振舞われたんだろう？？
・ボクサーはモーレツサラリーマンの象徴。生き方が切なすぎる…。彼にもっと知性があれば、何かが変わったのだろうか？高度経済成長を支えた、実直で不器用な生き方を体現しているようだ。
・それに対してモリーは、自分が何をしたいかが明確で、実際そのように選択したよね。
・メージャー爺さんについて。�“爐陵集世蓮∩郎遒�・事実か？創作派→人間たちの書物から知識を得て、死を間際に皆とよりよい社会を作ろうと画策した。あたかも先祖の意思を継いだかのような演出をした。事実派→忘れていたものを思い出した、ということは、かつても同じような反乱があったことを意味している。無限ループって怖くね？
�△覆蕊靂呂冒覆┐審很燭靴�できなかったのか？他に共生していく方法はなかったのか？そもそも、人間を追放せよとは言ったが、武力の行使は訴えていないし。物語冒頭で、荘園農場は落ち目だと書いてあったし、その隙をつけば団体交渉とか他の方法だって考えられたはず。いやいや、農場主と家畜というパワーバランスにおいては、それ以外の解決方法がなかったのでは？
・スクィーラーの不正統計。生産高のグラフも、大元が間違ってるし、なにより比較するものがない。日本も同じようなことやってんじゃん。これぞFactfulness！
・カリスマ性をもった何者かに寄りかかりすぎている状態が現われている。各々の個性よりも、強烈なひとにぎりの個性を信望している危険性を感じる。
などなど。少々長くなりましたが、非常に多くの意見が出されて、司会者としては幸せこの上なきことです。つい時間超過しそうになり、ご指摘を受けました（笑）皆さんのおかげで何とか形になっております、ありがとうございます。
この議論のまとめとして、ある方がこんなご意見を出されました。
「この物語の顛末は、そもそも動物達ひとりひとりが、自分が今どうしたいのか、そして自分にとって幸せとは何だったのかを見出せなかったことが引き起こしたこと」
目の前にある不安（ジョーンズがもどってくる！）に怯え、耳障りのよい理想（週３日制やかいば桶がいっぱい）やありもしない未来に旨を膨らませることで、現実を見ようとしなかったこと。その罪が彼ら自身を苦しめていったのだ、というように捉えると、まるで現代社会の我々に対する警鐘のように受け止められそうですね。
自分としては、以前とりあげた課題本『Factfulness』と『嫌われる勇気』とのつながりを感じられる作品でした。
皆さんは、読書会を終えて、どのように感じましたか？ぜひご感想・ご意見などお聞かせくださいませ♪
あ〜、楽しかった！！
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コメント(10)
みなさん、メリークリスマス！
上記報告に書ききれなかった疑問点について、自分なりの考えを書きたいと思います♪
�，覆璽蝓璽澄爾脇�のよい人がならなければならないのか？
�▲�ラスのモーゼスは、なぜ豚にビールをもらっていたのか？
�Ｉ靂呂僕蠅蕕覆こ很燭硫椎柔�について
�〕イ譴診塾呂魯�フトだから、みんなのためにつかわなきゃいけないから！
知識があること・体格が良いこと・言葉が巧みなこと・行動力があること…これらは、その人のもつ個性のひとつではありますが、目に見えて分かりやすく、優れている点でもあります。そして、それは個人の賜物ではなく、なにがしかから授かったギフトであると私は考えています。動物農場に出てくるリーダー＝スノーボール・ナポレオン・メージャー爺さんは特に、上記の個性を複数有したすばらしい存在でした。メージャー爺さんは、彼の持つ個性を皆の幸せのために分け与えようとしましたが、雪だるまと独裁者は自分に酔い・才能に溺れていったように思います。
ここで、なぜリーダーは頭のいい人・優れた人がならなければならないのかという疑問に対して、私は周りよりも何かに優れている人は、そのギフトを他の誰かのためにプレゼントするのがいいと考えています。視野が狭く、目の前のことしか把握できない、頑張っても文字を読む能力を持たない動物に対して、より多くの能力を有している動物は、できる限りの気持ちをもって彼らを助けてあげる必要があります。能力を自分のためだけに利用するのではなく、他の誰かのために用いることがその務めであると。ですから、頭がいい人がリーダーとして、無知なものを導いてやるという構造ではなく、もとより、人より見えるものが多い人が、そのほかの人のために道を掃除して自力で歩けるよう補助していくという形が理想なのかなと。親と子の関係に似ているかもしれません。これ、疑問の回答になってるのかな？
�∋弭幼篁濔�態を狙ったから！
カラスのモーゼスは、死後の世界を吹聴して周り、動物たちのハートを射止めました。動物達は氷砂糖山の存在を信じ、死んだらそこにいけるのだと感じていたのだと思います。ここが、たぶん独裁者ナポ吉くんにとって結構便利な出来事だったのでは？と考えました。（彼はかなりのケチなので、意味もなく大好きなビールを誰かにあげたりしません。）もちろん妄想の域を出ませんが、ボクサー（労働勤労のすばらしき体現者（生ける伝説））の死を「幸福な死」と置き換えて喧伝することで、動物達はボクサーは死後氷砂糖山に行ったと感じさせることに成功したんじゃないかしら。めいっぱい働いて、死ねば、幸せの山に行けるというストーリーは、一種の思考停止状態を引き起こし、動物たちの反乱の種をつぶしていくことにつながる…という点が、ナポの思惑と合致したのではないかしらん。
��ガンジーみたいに非暴力不服従を貫くとか、気づかれない程度に少しずつ逃げて、他の農場に寄生するとか、放浪するとか…そんなエンドが考えられます笑
ピルキントンの農場は、手入れがずさんで土地も瘠せているけど、農場主がおおらかだから小さい動物が２〜３匹混ざってもばれないんじゃない！？外部に出入りできる動物に情報収集を頼んで、新しく農場を拡大しようとしている農場主のところに行ってみるとか。（動物の買い付けをせずに手に入ってwinwin）ただ、ここで最後に問題なのは「豚」なんだなぁ。豚は、大体どこにいっても食肉用だから、逃げ場がないのよね。鶏や馬・羊なんかは、卵の生産・労働力・羊毛という点で飼育されるから、命をとられるまでに猶予があるけど、豚は美味しそうにそだったらすぐに殺されてしまう。こんな逃げ場のない運命をもってしまっている豚だからこそ、革命を起こす必要があったんじゃないかな？自分たちが殺されないための共和国の必要性が。もしかしたら、ほんの少し、他の動物に対する嫉妬の念もあったのかもしれません。
以上、言い切れなかった感想もろもろでした♪今回も妄想大爆発です笑
読書会で取り上げられなかった� 銑�についても、皆さんのご意見お聞かせくださいね！
上記報告に書ききれなかった疑問点について、自分なりの考えを書きたいと思います♪
�，覆璽蝓璽澄爾脇�のよい人がならなければならないのか？
�▲�ラスのモーゼスは、なぜ豚にビールをもらっていたのか？
�Ｉ靂呂僕蠅蕕覆こ很燭硫椎柔�について
�〕イ譴診塾呂魯�フトだから、みんなのためにつかわなきゃいけないから！
知識があること・体格が良いこと・言葉が巧みなこと・行動力があること…これらは、その人のもつ個性のひとつではありますが、目に見えて分かりやすく、優れている点でもあります。そして、それは個人の賜物ではなく、なにがしかから授かったギフトであると私は考えています。動物農場に出てくるリーダー＝スノーボール・ナポレオン・メージャー爺さんは特に、上記の個性を複数有したすばらしい存在でした。メージャー爺さんは、彼の持つ個性を皆の幸せのために分け与えようとしましたが、雪だるまと独裁者は自分に酔い・才能に溺れていったように思います。
ここで、なぜリーダーは頭のいい人・優れた人がならなければならないのかという疑問に対して、私は周りよりも何かに優れている人は、そのギフトを他の誰かのためにプレゼントするのがいいと考えています。視野が狭く、目の前のことしか把握できない、頑張っても文字を読む能力を持たない動物に対して、より多くの能力を有している動物は、できる限りの気持ちをもって彼らを助けてあげる必要があります。能力を自分のためだけに利用するのではなく、他の誰かのために用いることがその務めであると。ですから、頭がいい人がリーダーとして、無知なものを導いてやるという構造ではなく、もとより、人より見えるものが多い人が、そのほかの人のために道を掃除して自力で歩けるよう補助していくという形が理想なのかなと。親と子の関係に似ているかもしれません。これ、疑問の回答になってるのかな？
�∋弭幼篁濔�態を狙ったから！
カラスのモーゼスは、死後の世界を吹聴して周り、動物たちのハートを射止めました。動物達は氷砂糖山の存在を信じ、死んだらそこにいけるのだと感じていたのだと思います。ここが、たぶん独裁者ナポ吉くんにとって結構便利な出来事だったのでは？と考えました。（彼はかなりのケチなので、意味もなく大好きなビールを誰かにあげたりしません。）もちろん妄想の域を出ませんが、ボクサー（労働勤労のすばらしき体現者（生ける伝説））の死を「幸福な死」と置き換えて喧伝することで、動物達はボクサーは死後氷砂糖山に行ったと感じさせることに成功したんじゃないかしら。めいっぱい働いて、死ねば、幸せの山に行けるというストーリーは、一種の思考停止状態を引き起こし、動物たちの反乱の種をつぶしていくことにつながる…という点が、ナポの思惑と合致したのではないかしらん。
��ガンジーみたいに非暴力不服従を貫くとか、気づかれない程度に少しずつ逃げて、他の農場に寄生するとか、放浪するとか…そんなエンドが考えられます笑
ピルキントンの農場は、手入れがずさんで土地も瘠せているけど、農場主がおおらかだから小さい動物が２〜３匹混ざってもばれないんじゃない！？外部に出入りできる動物に情報収集を頼んで、新しく農場を拡大しようとしている農場主のところに行ってみるとか。（動物の買い付けをせずに手に入ってwinwin）ただ、ここで最後に問題なのは「豚」なんだなぁ。豚は、大体どこにいっても食肉用だから、逃げ場がないのよね。鶏や馬・羊なんかは、卵の生産・労働力・羊毛という点で飼育されるから、命をとられるまでに猶予があるけど、豚は美味しそうにそだったらすぐに殺されてしまう。こんな逃げ場のない運命をもってしまっている豚だからこそ、革命を起こす必要があったんじゃないかな？自分たちが殺されないための共和国の必要性が。もしかしたら、ほんの少し、他の動物に対する嫉妬の念もあったのかもしれません。
以上、言い切れなかった感想もろもろでした♪今回も妄想大爆発です笑
読書会で取り上げられなかった� 銑�についても、皆さんのご意見お聞かせくださいね！
>>[1]
�，砲弔い�
・頭が良い人がリーダーという概念は間違いではないと思いますが自分の体験談でいうと
なんでこの人がリーダー？って人を何人か見てきて思ったのはわざわざそういう振る舞いを演じてリーダーとしての階段を上がっている様でした。つまり、頭が良い悪いに関わらず圧倒的な思考力、洞察力、コミュニケーション能力、情報力などを工夫して創造することが可能であれば誰でもリーダーになれると思います。（ボス＝命令する人、リーダー＝行動する人）ちなちに自分が勤めていた◯◯◯自動車はボスが多いという容疑がかけられていると思われます（笑）
�△砲弔い�
・確かに不可解でした。情報のやり取りしている様な感じでもなかったので中立的な立場でカラスが両サイドにゴマすっているという見方で読み進めました。
��について
・やはり「対話」でしょうか。武力で革命というとかっこいい響きを匂わせることは可能なので自己顕示欲があらぬ方向へ向かってしまいます。一般的な場合でいうと「いじめ」＝「武力」という見方もできそうですね。
こんな言い方は不本意ですが、武力で革命した方がラクなんでしょうね、きっと。
�，砲弔い�
・頭が良い人がリーダーという概念は間違いではないと思いますが自分の体験談でいうと
なんでこの人がリーダー？って人を何人か見てきて思ったのはわざわざそういう振る舞いを演じてリーダーとしての階段を上がっている様でした。つまり、頭が良い悪いに関わらず圧倒的な思考力、洞察力、コミュニケーション能力、情報力などを工夫して創造することが可能であれば誰でもリーダーになれると思います。（ボス＝命令する人、リーダー＝行動する人）ちなちに自分が勤めていた◯◯◯自動車はボスが多いという容疑がかけられていると思われます（笑）
�△砲弔い�
・確かに不可解でした。情報のやり取りしている様な感じでもなかったので中立的な立場でカラスが両サイドにゴマすっているという見方で読み進めました。
��について
・やはり「対話」でしょうか。武力で革命というとかっこいい響きを匂わせることは可能なので自己顕示欲があらぬ方向へ向かってしまいます。一般的な場合でいうと「いじめ」＝「武力」という見方もできそうですね。
こんな言い方は不本意ですが、武力で革命した方がラクなんでしょうね、きっと。
わかめさん超長文の読書会報告ありがとうございます！
�´↓�について〜
�，覆璽蝓璽澄爾脇�が良い人がならなければならないのか
単純に国でも企業でも組織のリーダーが、頭が悪いのはまずいと思う。経済や経営が悪化し、国民が、社員が大変な目にあってしまうのは想像に難くない。ただ、知能だけ高ければ良いのではなく、人格も高くなければ人々は同じように大変な目にあってしまう。それは、動物農場を読めば明らかで、動物達を恐怖で支配する豚のナポレオンは人格が最低である。
�▲�ラスのモーゼスはなぜ豚にビールをもらっていたのか
これは、考えたけどわからず、でもどうしても気になったので調べて見たところ、モーゼスはロシア正教を象徴していて、新旧両体制（人間が支配していたときと豚が支配していたとき）において現実の苦悩から目を逸らさせる役割を担っていたようです。だから、人間からも豚からも特別扱いされていたのでしょう。
�Ｉ靂呂僕蠅蕕覆こ很燭硫椎柔�について
動物達が生活の質を変えるための手段が革命しかなかった。革命とは支配階級を倒して組織を根本的に変えることなので、＝武力に頼ることになってしまう。革命ではなく、対話で現状を変えられるような環境になかった。聞く耳持たずだった。他の土地へ逃げることは簡単なことではなかった。…のではないかと想像します。戦争なんて誰も望んでいないし、対話で解決できることに越したことはない。けれど、支配階級がひどすぎて対話もできるような状況でない場合は革命起こすしか手段がなくなってしまうのではないでしょうか。
と、いうふうに考えてみました〜。
�´↓�について〜
�，覆璽蝓璽澄爾脇�が良い人がならなければならないのか
単純に国でも企業でも組織のリーダーが、頭が悪いのはまずいと思う。経済や経営が悪化し、国民が、社員が大変な目にあってしまうのは想像に難くない。ただ、知能だけ高ければ良いのではなく、人格も高くなければ人々は同じように大変な目にあってしまう。それは、動物農場を読めば明らかで、動物達を恐怖で支配する豚のナポレオンは人格が最低である。
�▲�ラスのモーゼスはなぜ豚にビールをもらっていたのか
これは、考えたけどわからず、でもどうしても気になったので調べて見たところ、モーゼスはロシア正教を象徴していて、新旧両体制（人間が支配していたときと豚が支配していたとき）において現実の苦悩から目を逸らさせる役割を担っていたようです。だから、人間からも豚からも特別扱いされていたのでしょう。
�Ｉ靂呂僕蠅蕕覆こ很燭硫椎柔�について
動物達が生活の質を変えるための手段が革命しかなかった。革命とは支配階級を倒して組織を根本的に変えることなので、＝武力に頼ることになってしまう。革命ではなく、対話で現状を変えられるような環境になかった。聞く耳持たずだった。他の土地へ逃げることは簡単なことではなかった。…のではないかと想像します。戦争なんて誰も望んでいないし、対話で解決できることに越したことはない。けれど、支配階級がひどすぎて対話もできるような状況でない場合は革命起こすしか手段がなくなってしまうのではないでしょうか。
と、いうふうに考えてみました〜。
追記〜
不正統計について。
日本でも不正統計はある。けれどそれは共産主義国家の比ではなく、日本で発覚すれば大々的に報道されるが、共産主義ではそもそも明るみに出ることもない。
実際、『FACTFULNESS』にも載っていた1960年の中国での計画経済による餓死者は1500万人から4000万人と言われ、36年間もひた隠しにしていた。
自分は『動物農場』でやはり共産主義国家の恐ろしさを感じたし、主張したい。
（だってトップの意見に対して異を唱える者は捕らえられたり殺されたりしてしまうんだよ。）
一方、日本でも大手企業から政治家まで権力の腐敗による不祥事が後を絶たない。権力を批判する人でもいざ権力を握ってしまったとき、権力に溺れてしまうかもしれないということを肝に銘じたい。
言いたいことがいっぱい…
不正統計について。
日本でも不正統計はある。けれどそれは共産主義国家の比ではなく、日本で発覚すれば大々的に報道されるが、共産主義ではそもそも明るみに出ることもない。
実際、『FACTFULNESS』にも載っていた1960年の中国での計画経済による餓死者は1500万人から4000万人と言われ、36年間もひた隠しにしていた。
自分は『動物農場』でやはり共産主義国家の恐ろしさを感じたし、主張したい。
（だってトップの意見に対して異を唱える者は捕らえられたり殺されたりしてしまうんだよ。）
一方、日本でも大手企業から政治家まで権力の腐敗による不祥事が後を絶たない。権力を批判する人でもいざ権力を握ってしまったとき、権力に溺れてしまうかもしれないということを肝に銘じたい。
言いたいことがいっぱい…
またまた追記〜
香港のデモについて。
今年大々的なデモがあり今なおそのデモが続く香港。
そのデモの本質は中国の体制が強まることへの反発。つまりこれは民主化を求め、共産主義に反対するものとも言える。動物農場の反対のストーリーとも言えるかも。
香港の人達は、一部エスカレートしている部分もあるけれど、基本的には平和的なデモであり、武力を行使しているのは中国共産党側の警察の方である。
日本で暮らす私達にとって、そこまで必死にデモをやる理由が理解しにくいかもしれない。けれど、一国二制度という特殊な状態にある現地の人達にとっては、その恐ろしさが身にしみて分かるのだと思います。
徐々に法律が変えられ、議員は勝手に選ばれ、向こうの言い分で捕らえられ…
日本では、中国のウイグル自治区等での強制収容の報道なんかもあまりされてなく、報道の問題もあって、重要なのに知られていないことが多すぎると感じます。
追記が長くなったのでこの辺でやめときま〜す。(^^;)
香港のデモについて。
今年大々的なデモがあり今なおそのデモが続く香港。
そのデモの本質は中国の体制が強まることへの反発。つまりこれは民主化を求め、共産主義に反対するものとも言える。動物農場の反対のストーリーとも言えるかも。
香港の人達は、一部エスカレートしている部分もあるけれど、基本的には平和的なデモであり、武力を行使しているのは中国共産党側の警察の方である。
日本で暮らす私達にとって、そこまで必死にデモをやる理由が理解しにくいかもしれない。けれど、一国二制度という特殊な状態にある現地の人達にとっては、その恐ろしさが身にしみて分かるのだと思います。
徐々に法律が変えられ、議員は勝手に選ばれ、向こうの言い分で捕らえられ…
日本では、中国のウイグル自治区等での強制収容の報道なんかもあまりされてなく、報道の問題もあって、重要なのに知られていないことが多すぎると感じます。
追記が長くなったのでこの辺でやめときま〜す。(^^;)
>>[7]
いっぱい語りたいことが出てくるって素晴らしいことですよね〜♪分かりますよ〜！私は読書会のあとも本の話ができるのは嬉しいです
�．蝓璽澄爾砲弔い董鎮稜修反由覆領省�がバランスよくないと危険ですよね。今回のナポレオンは確かに優れた行動力を持った豚でしたが、人格に難あり。こういう時、メージャー爺さんみたいな威厳のある志をもった豚が生きていたら、ブレーキ役になったかも。
�▲癲璽璽垢砲弔い董弔悗А繊繊繊�です。現実の苦悩から目を逸らさせるってのは確かに大事かも。
�３很燭砲弔い董弔△稜西譴蓮�武力による革命をせざるを得ない状態に追い込まれていたのでしょうね。私も、基本的にはひーちんさんと同じ読み方で読んでましたよ♪でも、１００％追い込まれていたかと言われれば微妙かな、と思って。５％くらいでも、その他の可能性があるなら、動物内できちんと会議して欲しかったなぁ…と思います。確かに共産主義革命って暴力のイメージめっちゃありますよね。高い理想を掲げることと、排他的になることは相容れないはずなんですけどね＾＾；
追記について…『動物農場』では、共産主義の成り立ちから腐敗までがとってもリアルに書かれていて、ぞっとしましたね〜。私は権力って何だろう？って強く思いましたよ。何であんなにとりつかれちゃうんでしょう。そんなに甘い汁なんでしょうか？私も一度くらいすすってみたい笑
いっぱい語りたいことが出てくるって素晴らしいことですよね〜♪分かりますよ〜！私は読書会のあとも本の話ができるのは嬉しいです
�．蝓璽澄爾砲弔い董鎮稜修反由覆領省�がバランスよくないと危険ですよね。今回のナポレオンは確かに優れた行動力を持った豚でしたが、人格に難あり。こういう時、メージャー爺さんみたいな威厳のある志をもった豚が生きていたら、ブレーキ役になったかも。
�▲癲璽璽垢砲弔い董弔悗А繊繊繊�です。現実の苦悩から目を逸らさせるってのは確かに大事かも。
�３很燭砲弔い董弔△稜西譴蓮�武力による革命をせざるを得ない状態に追い込まれていたのでしょうね。私も、基本的にはひーちんさんと同じ読み方で読んでましたよ♪でも、１００％追い込まれていたかと言われれば微妙かな、と思って。５％くらいでも、その他の可能性があるなら、動物内できちんと会議して欲しかったなぁ…と思います。確かに共産主義革命って暴力のイメージめっちゃありますよね。高い理想を掲げることと、排他的になることは相容れないはずなんですけどね＾＾；
追記について…『動物農場』では、共産主義の成り立ちから腐敗までがとってもリアルに書かれていて、ぞっとしましたね〜。私は権力って何だろう？って強く思いましたよ。何であんなにとりつかれちゃうんでしょう。そんなに甘い汁なんでしょうか？私も一度くらいすすってみたい笑
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