今回の読み人倶楽部は、2018年7月14日、梅雨も明け、とても暑くなった日の夕方、大清水まなび交流館ミナクルにて、ミヒャエル・エンデの名作「モモ」を課題本として5人での読書会を開催しました。
まずは、この本、いろんな受け取り方があると思い、それぞれどういうふに受け取ったのか、聞いてみました。
・忙しい社会の縮図
・自分と宇宙のつながり
・言葉が熟すまで長い時が必要というシーンが印象的
・灰色の男たちとのやりとりが今と同じ
・素朴な文体なのに時にドキッとするような表現があり、読みながらドキドキした。
・自分の置かれている状況そのもので、今の自分が苦しいと感じているこの世界を表現してくれている。
などなどの意見をいただきました。
似たような意見もある中、それぞれ印象強かったところは違っていたようです。
この物語には時間泥棒が出てきて、人々の時間を奪っていきます。
では、時間泥棒の正体とは一体何でしょうか？
人間がつくり出した現代社会の仕組みそのものではないでしょうか？
人間がつくり出した仕組みに人間が支配されようとしているのではないかとも思えます。
不思議な少女モモの正体は何でしょうか？
「話を聞く」ということが誰よりも優れていて、他人のために時間を使うのが好きなモモ。
時間泥棒に騙されなかったのはなぜでしょう？
経済的な豊かさも大切ですが、それよりも大切なものがあるのではないでしょうか？
一見役に立つものと立たないもの。本当に大切なのはどちらでしょうか？
死とは？お金とは？欲とは？人生とは？時間とは一体何でしょうか？
この本の中では非常にたくさんのテーマが隠れていて、読み返すたびに新しい発見をしてしまいます。
時間泥棒に騙された人達と、生きていて時々苦しいと感じてしまう自分との共通点を見つけました。
それは、仕事に誇りを持てていないということです。
けれど、読書会後にもう一度考えてみました。
仕事を広い意味で考えれば、給料をもらう会社の仕事以外にも、時々参加しているボランティアの仕事や、読書会の主催など、誇りというか、やりがいというか、やりたくてやっている仕事があります。
そうやって、大切にできる時間を増やしていくことが、苦しみを減らしていくということなのかもしれません。
コメントマッテマス。
まずは、この本、いろんな受け取り方があると思い、それぞれどういうふに受け取ったのか、聞いてみました。
・忙しい社会の縮図
・自分と宇宙のつながり
・言葉が熟すまで長い時が必要というシーンが印象的
・灰色の男たちとのやりとりが今と同じ
・素朴な文体なのに時にドキッとするような表現があり、読みながらドキドキした。
・自分の置かれている状況そのもので、今の自分が苦しいと感じているこの世界を表現してくれている。
などなどの意見をいただきました。
似たような意見もある中、それぞれ印象強かったところは違っていたようです。
この物語には時間泥棒が出てきて、人々の時間を奪っていきます。
では、時間泥棒の正体とは一体何でしょうか？
人間がつくり出した現代社会の仕組みそのものではないでしょうか？
人間がつくり出した仕組みに人間が支配されようとしているのではないかとも思えます。
不思議な少女モモの正体は何でしょうか？
「話を聞く」ということが誰よりも優れていて、他人のために時間を使うのが好きなモモ。
時間泥棒に騙されなかったのはなぜでしょう？
経済的な豊かさも大切ですが、それよりも大切なものがあるのではないでしょうか？
一見役に立つものと立たないもの。本当に大切なのはどちらでしょうか？
死とは？お金とは？欲とは？人生とは？時間とは一体何でしょうか？
この本の中では非常にたくさんのテーマが隠れていて、読み返すたびに新しい発見をしてしまいます。
時間泥棒に騙された人達と、生きていて時々苦しいと感じてしまう自分との共通点を見つけました。
それは、仕事に誇りを持てていないということです。
けれど、読書会後にもう一度考えてみました。
仕事を広い意味で考えれば、給料をもらう会社の仕事以外にも、時々参加しているボランティアの仕事や、読書会の主催など、誇りというか、やりがいというか、やりたくてやっている仕事があります。
そうやって、大切にできる時間を増やしていくことが、苦しみを減らしていくということなのかもしれません。
コメントマッテマス。
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コメント(2)
どの意見も感慨深いものがありますね！行きたかった〜！
自分の感想です↓
「モモ」読み終えました。
初めは話を聞くだけであまり喋らない主人公「モモ」の設定かと思ってましたがそんなことなかったですね。「時間」とは何か？「灰色の男たち」の正体とは？やはり注目すべきはモモと灰色の男達の「時間」をかけた壮絶な戦いでしょうか。映画で観るとどんなものか。観てみたいものです。個人的な見どころとして、モモは自分軸と欲望の葛藤、ジジは得た名声や富とモモに対する想いとの比較による葛藤、ベッポじいさんは自分の仕事に対する姿勢や正義感との向き合い方の葛藤、など様々な人達の葛藤の様子がうかがえました。まさに、灰色の男達とは人間が作りだした心の闇を具現化したものではないかと思いました。
現代社会において、「時間がない」「忙しい」時ほど「灰色の男達」は姿を見せてくるのではないかと。
少年期、青年期、壮年期で1度ずつ読むと見方が変わるような気がしました。
あとは自分の過去に起きた出来事と創造する未来に想いを馳せながら読むことができて大変満足でした。星4つ!
自分の感想です↓
「モモ」読み終えました。
初めは話を聞くだけであまり喋らない主人公「モモ」の設定かと思ってましたがそんなことなかったですね。「時間」とは何か？「灰色の男たち」の正体とは？やはり注目すべきはモモと灰色の男達の「時間」をかけた壮絶な戦いでしょうか。映画で観るとどんなものか。観てみたいものです。個人的な見どころとして、モモは自分軸と欲望の葛藤、ジジは得た名声や富とモモに対する想いとの比較による葛藤、ベッポじいさんは自分の仕事に対する姿勢や正義感との向き合い方の葛藤、など様々な人達の葛藤の様子がうかがえました。まさに、灰色の男達とは人間が作りだした心の闇を具現化したものではないかと思いました。
現代社会において、「時間がない」「忙しい」時ほど「灰色の男達」は姿を見せてくるのではないかと。
少年期、青年期、壮年期で1度ずつ読むと見方が変わるような気がしました。
あとは自分の過去に起きた出来事と創造する未来に想いを馳せながら読むことができて大変満足でした。星4つ!
追記！
お金のために働き、仕事に誇りを持てないという人は少なくないと思います。
現代社会において、ある程度そういったことは仕方のないことなのでしょうか？
『モモ』は「人生」＝「時間』だと教えてくれました。
お金は生きるため、さらにはよりよく生きるために稼ぐのだと思います。
けれど、働いている時間も生きている時間なわけです。（というか仕事の時間の割合は大きく、休日も、疲れていて寝て過ごしたりなんかすると、仕事のために費やす時間は計り知れません。）
それなのに人生のために時間を犠牲にしてしまっては何のために働いているのでしょうか？
誇りをもって仕事をしたい、そうなるようにしていきたいと、強く思うのでした。
そして、仕事に誇りを持ち、良く味わいながら食事をして、好きな本や音楽にじっくりと浸り、誰かの声にしっかりと耳を傾けながら語り合い、日常で触れるものに親しみを込め、友人や家族との楽しい時間を心に刻み、一瞬一瞬すべての時間を大切にできたなら…。
お金のために働き、仕事に誇りを持てないという人は少なくないと思います。
現代社会において、ある程度そういったことは仕方のないことなのでしょうか？
『モモ』は「人生」＝「時間』だと教えてくれました。
お金は生きるため、さらにはよりよく生きるために稼ぐのだと思います。
けれど、働いている時間も生きている時間なわけです。（というか仕事の時間の割合は大きく、休日も、疲れていて寝て過ごしたりなんかすると、仕事のために費やす時間は計り知れません。）
それなのに人生のために時間を犠牲にしてしまっては何のために働いているのでしょうか？
誇りをもって仕事をしたい、そうなるようにしていきたいと、強く思うのでした。
そして、仕事に誇りを持ち、良く味わいながら食事をして、好きな本や音楽にじっくりと浸り、誰かの声にしっかりと耳を傾けながら語り合い、日常で触れるものに親しみを込め、友人や家族との楽しい時間を心に刻み、一瞬一瞬すべての時間を大切にできたなら…。
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