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お金と経済の勉強会コミュの本日の情報

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【選択と集中か?それとも分散か?】

かつて選択と集中というキーワードが流行ったことがある。現在でもグローバル経営の世界では、ひとつのセオリーとなっている。
 だが今の日本は、それとは逆の動きも見られる。お金儲けをするためには、ひとつのことに集中した方がよいのだろうか?それとも分散させた方がよいのだろうか?

日本企業は皆、選択と集中に邁進したが・・・
 選択と集中がよいといわれるのは、不得意な分野は切り捨て、得意な分野に注力した方が、利益率が高くなるからである。不得意な分野で10位から6位にする労力があれば、得意な分野で3位を1位を目指した方が、成功した時の利益は圧倒的に大きい。



 当然のことだが、選択と集中を実施すると、うまくいかなった時の損失は非常に大きくなる。つまり選択と集中はリスクテイクそのものということになる。

  日本企業はバブル崩壊後、グローバル経営が重要ということで、皆、選択と集中をキーワードに得意分野への集中投資を行った。選択と集中は、余分な部分 はすべて切り捨てる勇気がないと、その効果を100%得ることは難しい。

 だが日本企業は弱い部分のリストラを十分に行わず、得意と思われる分野の投資だけ を増やしてしまった。結果として企業はメタボ体質になり、投資が裏目に出てしまうと、今度は一転、過剰な債務と余剰人員を抱え込み、経営危機に陥ってし まった。

 パナソニックやソニーはまさにその典型といえる。巨額赤字を計上した両社だが、最近、この2社の差が明確になり始めている。パナソニックが徐々に復活してきたのである。

何屋さんか分からないのは格好悪いが・・・
 パナソニックが復活した理由は、集中投資してきたプラズマディスプレイから撤退し、さらには吸収合併した旧三洋の事業からも撤退。最終的には得意分野をなくしてしまったからである。



  確かに現在のパナソニックには得意分野がなく「何屋さんか分からない状態」だ。
 だが、各事業ではコツコツと利益を上げており、全体としては黒字体質になっ た。グローバル水準からみれば、お話にならない利益だが、選択と集中という呪縛から逃れられないソニーが、いまだに迷走を続けていることを考えると、パナ ソニックの方が健全である。

 一流のリソースをフル活用できる恵まれた環境であれば、選択と集中を行ってリスクを取りに行くことは合理的な判断といえる。だが、そうではない環境ならば、雑草のように、とりあえず目の前の利益を積み上げるという行為の方がずっと重要となる。

  確かにいろいろな事業があって、何屋さんか分からない状態というのは、あまりカッコイイものではない。だが下手に選択と集中を行って、すべてを失ってし まっては元も子もない。分散のやりすぎは、効率が悪く、さらに収益を悪化させる可能性があるので注意が必要だが、とりあえずお金になるものには食いつくと いう姿勢はとても大事なことである。

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