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【漠然と正しい人が儲かる】

「正確に誤るよりは、漠然と正しくありたい」これは経済学者ケインズの名言だが、これはお金儲けの世界にはズバり当てはまる。お金に縁のある生活をしたいのであれば、漠然と正しい道を目指すべきである。

総論と各論、戦略と戦術
 ケインズはよく知られているように歴史に名を残す経済学者なのだが、かなりの相場師でもあった。株式投資でかなりの大儲けをしており、その意味でも、そこらの経済学者とは格が違う。

 正確に誤る人というのは、全体像が見えていなかったり、仮説の立て方が間違っているなどの理由から、完璧な理論を組み立てているように見えて、正反対の答を出してしまうような人のことを指している。
 別なことわざに、木を見て森を見ないというものがある。まったく同じではないが、近いことを指していると思ってよいだろう。

 ものごとには、総論(マクロ)と各論(ミクロ)というものがあり、基本的に両者の背後にある前提条件は一致している必要がある。総論と各論が違う結果になっても一向に構わないのだが、前提条件は同じでなければならない(まれに総論と各論で前提条件もまったく異なるという現象もあるが・・・)。

 総論として正しく、それを前提に各論が組み立てられていれば、各論部分で多少のミスをしても大きく間違うことはない。だが総論を考えずに各論からだけ入ってしまうと、全体像が分からないまま、各論だけが完結してしまい、結果的に答は正反対ということになってしまうのだ。
 これは企業の戦略と戦術の関係にも似ている。戦術のミスはやり直すことで対処できるが、戦略のミスを戦術でカバーすることは不可能である。だがこれをやってしまっている企業は案外多い。

量販店はなぜ苦戦が続いてきたか
 ここ数年、家電量販店の苦戦が続いてきた。メディアには、しつこい販売員の対応に顧客が嫌気をさしたといった話やアマゾンなどのネット通販に押されているという話が溢れている。もちろんこの二つも、量販店から顧客が離れた理由なのかもしれないが、それはあくまで各論である。

 いくらアマゾンや楽天の売上が急増しているといっても、家電量販店の規模に比べたら、まだ数字のケタがひとつ小さい。家電量販店の売上げ落ち込みをアマゾンと楽天がすべて吸収しているわけではないのだ。

 量販店の売上げが毎年減少してきたのは、デフレと賃下げが続き、消費者の購買力が低下していたからである。つまりマクロ的な要因が大きいのである。
 家電量販店は、利益率が高くないと経営できないので、単価の高い商品が多い。一方、ネットには単価の安い商品が多いので、一部がネットに流れたのは本当である。

 だが、本質的には高い製品を買う余力が消費者になく、買い物を控えていたというのがもっとも大きな理由なのである。だが、こうした全体像を見ずに、販売員の対応やネット通販が原因のすべてであると考えてしまうと、全く正反対の結論を出してしまうことにもなりかねない。

 投資やビジネスで成功するには、まず全体がどうなっているのかについて、おおまかに把握する力が重要なのである。これが漠然と正しい人の態度である。

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