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【アリババと楽天の違い】

中国の電子商取引大手のアリババ・グループ・ホールディングが、とうとう米国の株式市場に上場する。フェイスブックを上回る超大型案件といわれており、市場では株価がいくらのなるのかについて、様々な噂が出ている。

アリババの取扱高は楽天の15倍
 アリババは、中国では圧倒的なシェアで、電子商取引の8割を占めるといわれる。企業間取引サイトの阿里巴巴(アリババ)と、オークションサイトの淘宝網(タオバオ)、ショッピングモールの天猫という3つが同社の主力サイトである。

 淘宝網(タオバオ)はヤフオク、天猫は楽天と思えばよいだろう。
 日本には阿里巴巴のような、大規模なBtoB専用サイトはなく、ヤフオクや楽天の企業出店が同じような機能を兼ねた状態にある。

 アリババの上場に関する話題はほかでも取り上げられているので、ここでは、アリババと楽天の「稼ぎ方」の違いに注目したい。

 アリババ・グループの2013年の取扱総額は25兆円ある。これに対してアマゾンは約7.5兆円、楽天は約1.7兆円しかない。アマゾンは自社売上げのみを計上しているのでもう少し数字は大きいが、それにしてもアリババの規模はケタはずれである。

 だが、アリババが実際に売り上げる金額は、それほど大きいものではなく、前期の売上高は約5600億円、今期については9000億円程度になる見通しである。楽天の前期の売上高は約5200億円なので、実は両社に大きな差はない。

中国では黙っていても取引が拡大していく?
 この結果は少々不思議である。どちらも、出店者から手数料を徴収するモデルなので、本来であれば、取扱高の規模と売上げは比例し、アリババの売上高は楽天の10倍以上なければおかしいのである。この違いは、日本と中国の市場環境の違いによるものと考えられる。

 楽天は1.7兆しか取扱高がないのに、5000億円を売り上げている。

 ECからの売上げは3000億円くらいなので、出店者の売上げに対して18%近く手数料を取っている計算になる。

 これに対して、アリババは25兆の取扱高に対して9000億円の売上げなので、アリババは出店者から3.6%しか手数料を取っていない。

 しかもアリババ本体の利益率も極めて高い。黙っていても、どんどん商取引が拡大して儲かっていくというような状況だ。

 中国市場は驚異的な伸びなので、とにかく手数料を安くして出店者を集め、広く薄く課金すればそれだけで儲かるのである。これに対して楽天の場合には、出店者の数に限界がある。数少ない出店者からいかにたくさん課金するのかを考えないと、これだけの売上げを確保することが難しい。

 中国でこうしたは新興国なのでやはり勢いがある。一方、市場が縮小気味の日本では、出店者からかなり無理してお金を徴収しないとECサイトの経営が成り立たないと解釈することもできる。同じ電子商取引といっても日本と中国ではかなりの違いがある。

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