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女子ゲーmessage☆boardコミュの2014総選挙 一ノ宮英介実演シチュエーション「社長室でドン」

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【エレベーターホール】

夜遅くまで企画書を書いていて、うっかり寝坊してしまった朝のこと。

(どうしよう、遅刻だ!)

主人公「すみません、乗ります!」

会社に到着すると、急いでドアが閉まる寸前のエレベーターに駆けこむ。
私が乗り込んだその瞬間、ドアが閉まった。

(ふぅ、セーフ!)

主人公「間に合った!」
???「それは良かったな」

(っ、この声は…!)

慌てて顔を上げると目の前にいたのは、うちの会社の社長『一ノ宮英介』さんだった。

(ど、どうしよう!)

うちの社の女子社員はおろか、雑誌などでも全国的に話題になるやり手のイケメン社長だ。

英介「ずいぶん慌てた様子だったが、寝坊でもしたのか?」
主人公「す、すみません!慌てていたもので、社長がいらっしゃるとは気付かず」
英介「それは俺が存在感のない社長だと言う意味か?」
主人公「…!」
主人公「い、いえそう言う意味ではなくて…!」

(ああ、完全に大失敗してる…)

一ノ宮社長は渋い顔で腕組みをすると、残念そうに大きなため息をつく。

英介「うちの社員だという自覚を持って、もっとちゃんとしろ、○○」
主人公「は、はい!すみません!」

私の働く企画室のある階にエレベーターが到着する。
私は急いで降りると、社長に対して大きく頭を下げお辞儀をした。

(あれ…そう言えば)

ドアが閉まり、社長を乗せたエレベーターは上の階に上がっていく。

主人公「今、私のこと…○○って呼んでくれた?」

(うそ…すごい!)
(ほとんど話なんてしたことないのに、社員の顔と名前を憶えてるんだ!)

主人公「やっぱり上に立つ人は違うんだな…」

社長に名前を憶えてもらえていることは、社員として嬉しい。

主人公「あ…そうだいけない!遅刻するところだったんだ!」

(私も一生懸命、仕事を頑張らないと!)


【廊下】

次のコンペの企画作りの為、過去の資料を保管してある資料室に向かった。
資料室には普段ほとんど人の来ない、フロアのはずれにある。

主人公「すぐに戻って、会議の準備もしないと」

(早く探して、戻ろうっと)

扉の鍵を開けようとすると、なぜかすでに鍵は開いていた。

主人公「あれ…?誰かいるのかな」


【資料室】

静かに扉を開け、中に入る。
すると奥の方から、人の話し声が聞こえて来た。

(この声…社長の声だ)
(どうしてこんなところに?)

書庫の影から様子を見ると、一ノ宮社長はガラの悪そうな男と話をしていた。

男「次の環境省のグリーンプロジェクトイベントの入札価格の件ですが」

どうやら公共イベントの、入札の話をしているようだ。

(それにしても、どうしてこんなところで…)

男「加藤商事の入札価格は……」
英介「…そうか。わかった」
英介「今回は加藤商事に譲れということか」

どうも人に聞かれては困る話をしている様子。

(まさか談合?)

英介「また何か分かったら、よろしく頼む」

(まずい、こっちに来る!隠れないと…)

私が身をひそめると、男が早足に部屋を出ていった。
私はそのまましばらく書庫の影に身をひそめ、その場をやり過ごそうとした。
しかし…
ドンッ…

(わっ!)

よろめいた拍子に、棚に体がぶつかる。
すると不安定に積み上げられていたフィイルが、バサバサと落ちて来た。

主人公「きゃっ!」
英介「誰だ」

慌てて逃げようと資料室を飛び出したその瞬間に、一ノ宮社長に腕を掴まれた。

英介「待て」
主人公「すみません…私、なにも見てないですし、聞いてないです!」
英介「だったらどうして、そんなに慌ててる」

グイッと腕を引っ張られ、再び資料室に引きづり込まれる。
社長は私の腕を掴んだままもう片方の手で勢いよく入口のドアを閉めた。

(閉じ込められた!?)

英介「おいお前」

ドンッ!

私を壁に押しつけると、一ノ宮社長は壁に手をつき自分の腕の中に私を閉じ込めた。
そして私の顎を、手でクイッと持ち上げる。

英介「お前が今見た事全て忘れろ、さもないと…」

ジリジリと近づいてくる社長の顔に、一気に全身が緊張する。

(ま、まさか…き、キスされるとか?)

とっさにギュッと、目を閉じる。

英介「ふんっ…仕事を増やしてやる、そう言おうと思ってたんだが…キスの方が好みか?」
主人公「えっ?」
英介「面白い反応だ」
英介「だが、お前に興味はない」

一ノ宮社長は私を鼻で笑いながら、資料室を出て行った。

主人公「はぁ…びっくりした」

急な接近でドキドキしてしまった私の心臓は、その後しばらくおさまってはくれなかった。


【オフィス】

オフィスに戻り、仕事を再開する。
しかし頭の中は先ほどの出来事でいっぱいで、なかなか進まない。

(やっぱり不正は良くないよ、どうしよう…)
(窓際社員だけど一応先輩の貴志さんか、上司の蒼龍さんに相談してみようかな)

2人の顔を交互に見ながら席を立とうとすると、誰かがポンと肩を叩いた。
振り返ると、そこにいたのは…

主人公「し…社長!?」
英介「話がある、今すぐ社長室に来い」

一ノ宮社長はそれだけ言うと、すぐに部署を出ていった。
突然現れた社長に、企画室内は騒然とする。

貴志「お前、ヘマでもしたのか?」
主人公「い、いえ…私はなにも」

(悪いことしてるのは社長の方で…とか、そんなこと言えない!)

主人公「どうしよう…」


【社長室】

すぐに社長室に向かうと、一ノ宮社長は重厚なデスクの椅子に座り、
睨みを利かせた険しい目で私をジッ…と見ていた。

英介「さっきの事、誰かに話したのか?」
主人公「い、いえ…」
英介「お前の行動を把握することくらい簡単だ。余計な事は言わないほうが身のためだと思え」
主人公「そんなことは…」

(思ってないけど…)

圧倒的な威圧感のある一ノ宮社長は椅子から立ち上がると、こちらに近づいてきた。
それに合わせて後ずさりする私を、ジリジリと確実に壁際に追いつめてくる。

英介「俺の監視下から逃げられると思うなよ」
英介「お前には今日から、社長室専属の秘書になってもらう」
主人公「えっ、そんな!」

壁にぴったりと背中をつけ、顔をあげると、ニヤリと楽しそうに笑う社長の顔が見えた。

英介「すでにお前の上司とも打ち合わせ済みだ」
英介「せいぜい頑張るんだな」

(まさか、冗談ですよね…?)

驚きと、社長から漂って来る大人っぽい香水の匂いに思いがけずドキドキしてしまう。
その後すぐに私には辞令がおり、当日付けで社長秘書にされてしまった。

それから1週間後。
未だに慣れない社長室で、今日も2人きり。
私は緊張とドキドキで、自分からは社長に話しかけることすら出来ずにいた。

(これじゃ緊張して、全然仕事が進まないよ)

社長は今日も忙しそうにしている。

(仕事をしている社長は、確かにスマートで格好はいいけれど…)

自分の置かれている状況に納得がいかず、小さくため息とつく。

(そうだ…今日はまだコーヒーを出してなかったっけ)

何度入れ直しても『マズイ』と言われてしまい、
社長の口に合うコーヒーを未だに淹れられないのだ。

(前の秘書さんの用意してくれているものだから、銘柄に間違いはないんだろうし)
(だとしたら、お砂糖とミルクの量が好みじゃないのかな…?)

今日は昨日より少し甘めのカフェオレ風にして、社長にコーヒーを出してみた。

主人公「失礼いたします、コーヒーをお持ちしました」
英介「また不味いコーヒーを淹れたのか?懲りないやつだ」

一ノ宮社長が、カップを手に取る。

英介「………」

そしてゆっくりと一口、口に含んだ。

(あ、昨日みたいにつっ返してこないみたい…)

英介さんはそのまま何度かカップに口をつけると、何事もなかったようにそれをソーサーに戻した。

英介「まずまずだな」
主人公「えっ…」

(まずまずって、もしかして…褒めてくれてる?)

冷たい言葉ばかりを発する、あの一ノ宮社長の口から出た意外なセリフ。
急な出来事に思わず嬉しさが込み上げる。

英介「この後は会合で出かける」

社長が椅子から立ち上がる。

主人公「……」
英介「なんだ、顔が赤いぞ?」
英介「熱でもあるのか」
主人公「だ、大丈夫ですから。これはただちょっと…」

赤くなった顔を見られまいと逃げる私を、社長が追って来る。
慌てて後ろに下がり、壁に行く手を阻まれた私を逃すまいと社長が私を捕える。

ドンッ…

(ま、また腕の中ですか…近いですよ、一ノ宮さん!)

英介「赤いじゃないか」
英介「どうしてそんなに俺を避ける」
主人公「避けてなんか…」
英介「顔を背けるな、まっすぐに俺の目を見ろ」

(そんなこと言われても…!)

突然雲の上の存在だった人に間近で見つめられ、カーッと全身が熱くなる。

英介「秘密を知ってしまったお前は、もう俺の物にするしかない」
英介「覚悟しておけよ」
主人公「…!」

社長が長い指先でつっ…と私の頬をなぞる。
ついビクッとしてしまった私を見て、一ノ宮社長は更にニヤリと笑う。

英介「少しは楽しめそうだな…」

端正な顔立ちの社長に至近距離で見つめられ、ドキドキするしかない私だった。

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