ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

女子ゲーmessage☆boardコミュのイケメンシェアハウス完レポ 大和編

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【自分の部屋】

……コンコン。
次の日の朝早く、私はノックの音で目が覚めた。

主人公「…ん…?」

昴さんかな…?
まだ寝ぼけた頭でドアを開ける。

大和「よ、よう…まだ寝てたのか?」

主人公「大和さん…」
主人公「お、おはようございます…どうしたんですか?」

時計を見ると、8時前を指している。
休日の朝なのに早いなと思っていると、大和さんは目も合わせずに言った。

大和「そ、その…昨日、クッキーありがとな…」

主人公「あ…」

昨日、夕食を終えてみんなにクッキーを食べてもらった後……
私はハートのクッキーを持って、こっそり大和さんの部屋をノックした。
昨日のことを思い返していると、大和さんは、真っ赤な顔をして口をつぐんでしまった。
辺りを沈黙が包み込む。
どうしたらいいのかわからなくて、私も俯いていると……

大和「お前…水族館は好きか?」

主人公「水族館…ですか?好きですけど…」

大和「…なんつーか、お礼ってわけじゃねーけど…」

大和さんは真剣な顔で、おもむろにチケットを2枚差し出した。

大和「これもらったんだ…暇なら、一緒に行かないか」

(なんだ、昨日の話の続きをするのかと思って勘違いしちゃった)

私は、少し寂しい気持ちとホッとしたような気持ちで頷いた。


【水族館】

休日の水族館は、家族連れやカップルで賑わっている。
こんな所に来るのは久しぶりで、大きな水槽を前にして、気持ちが高ぶる。

主人公「大和さん、見てください!クラゲー!すごいかわいい〜」

ライトアップされた水槽に、クラゲが優雅に泳いでいる。
ふわふわした動きに見入っていると、不意に手を握られた。

大和「あんまフラフラすんな」

主人公「ご、ごめんなさい…」

大和「見失わないように繋いでてやる」

主人公「あ、はい…」

繋がれた手に、ギュッと力が込められるのがわかった。

大和さんは……どう思ってるんだろう。

(これって、デート…?期待してもいいのかな…)

いろいろな想いが、胸の中をぐるぐると回る。
今は考えないようにと、私は大和さんの手を握り返した。


【ペンギンの水槽前】

大和「○○、見ろよ。ペンギンがいるぞ」

主人公「本当だ!かわいい〜」

大和「触らせてもらえるっぽいな、行くか」

主人公「えっ!?」

グイッと手を引っ張られて、ペンギンの水槽前の列に並ぶ。

係員「次の方どうぞ」

一匹のペンギンにそっと手を伸ばす。
ツルツルしているようなゴワゴワしているような不思議な感触に、思わず笑みがこぼれる。

主人公「不思議…ペンギンってこんな手触りなんですね!」

大和さんを振り返ると、優しい瞳に見つめられて、胸がトクンと音を立てた。

大和「…なっ!!急にこっち見んな!」

大和さんは弾かれたように視線を逸らす。

主人公「あ、ごめんなさい…」

胸がドキドキして、それがまるで全身でなっているように感じる。
おそるおそる大和さんの横顔を見ると、心なしか耳が赤い気がした。

大和「つ、次行くぞ!」

大和さんに手を引かれて、もつれるように歩きだした拍子に、
ドンッと小さな衝撃が腰の辺りにぶつかる。

主人公「あっ、ごめんなさい!」

見ると、小さな男の子が尻もちを付いていた。

主人公「だ、大丈夫!?」

大和さんは手を離すと、優しく男の子を起こした。

大和「おい、大丈夫か?」

主人公「ごめんね。どこか痛いとこない?」

私たちの言葉に、男の子は必死に首を振る。

主人公「ママかパパと一緒?」
主人公「はぐれちゃったのかな。一緒に探そうか」

頭を撫でようとして、手を払われる。

主人公「えっ…」

すると、男の子は鋭い視線を向けた。

男の子「子ども扱いすんな!」

主人公「え…」

大和「生意気なガキだな」

主人公「や、大和さん」

大和「泣きそうな顔してんじゃねーか。迷子なんだろ?」

男の子「ガキじゃねーし!ま、迷子になんてなってないもん!」

大和さんは男の子の顔をじっと見つめて、ため息をついた。

男の子「オレ、迷子でもガキでもねーよ!ママとパパが迷子なんだ!」

大和「あーそうかよ。ったく、面倒くせーな」

主人公「係員の人に呼び出してもらいましょうか?」

男の子「や、やめろよ!子ども扱いすんなって言っただろ!」

大和「ふうん…放送で呼び出されるのは嫌なのか?」

大和さんは、男の子に顔を近づける。

大和「お前、名前は?」

男の子「……」

大和「言わねえとそのカッコで呼び出すぞ?」
大和「俺は今、デート邪魔されてかなり不機嫌なんだからな」

(…え…?)

大和さんの顔を見ると、照れたように笑って誤魔化す。

大和「ほら、一緒に探してやるから名前教えろよ」

大和さんが男の子の頭をグリグリと撫でる。

男の子「ケンタ…」

男の子は小さな声でそう言った。
こうして、私たちはケンタくんの両親を探しながら水族館を回る事になった。


【サメの水槽前】

大和「ケンタ!あんま走んな!」

どんどん先を行こうとするケンタくんを、大和さんがたしなめる。
最初は突っ張っていたけれど、次第に二人は仲良くなっていた。

ケンタ「大和ー!こっちこっち!」

大和「ったく、呼び捨てにしやがって…」

ブツブツ言いながらも大和さんはケンタくんの後を追う。
周りを見渡すと、親子連れがたくさんいた。

(私たちも、こんな風に見えるのかな…)

そう考えると、なんだかくすぐったい気持ちになる。

大和「○○!」

ケンタ「○○、はやくー!」

主人公「あ、うん!」

ケンタ「魚って目ぇ開けて寝るんだぜ!」

大和「あー?知ってるよ、俺はこれでも教師なんだぞ」

ケンタ「キョウシ…?」

大和「先生だよ、先生」

ケンタ「へえー!大和って先生なのか!似合わねーな」

大和「なんだと?」

大和さんはそう言ってケンタくんを抱き上げた。
ケンタくんは嬉しそうに笑っている。
きっとお母さんも探してるだろうから、案内所に向かわなきゃと思いながらも
ケンタくんのエネルギーに振り回されるように、私たちはその後も一緒に水族館を見て回った。


【水族館】

ケンタ「○○、抱っこ…」

しばらくして、ケンタくんは甘えた声音で言った。

主人公「ん?疲れちゃった?」

ケンタ「…うん」

すると、大和さんが手を差し出す。

大和「俺がしてやる。ほら」

ケンタ「んーん、○○がいい…○○、抱っこ」

私はケンタくんを抱き上げた。

主人公「大丈夫ですよ。ケンタくんくらいなら抱っこできますから」

大和「……ガキだけど男なんだからな」

主人公「男って…まだこんなに小さいんですよ?」

抱き上げたケンタくんの頭を撫でると、コテンと肩に重みがのしかかる。

主人公「…あれ?ケンタくん?」

大和「こいつ…寝やがった」

主人公「やっぱり疲れてたんだ…ずっと大和さんと騒いでたから…」

大和「俺はこいつにつき合ってただけだけどな」

主人公「そうですね」

私はケンタくんの背中をポンポンと叩きながら微笑む。

大和「ったく…生意気なことばか言ってたくせに」

主人公「ふふ、まだ子供なんですよ」

大和さんの目が優しくケンタくんを見つめる。

大和「まあ、こーゆーのも悪くねえか…家族みたいっつーか…」

主人公「か、家族…」

大和さんの言葉に、思わず頬が熱くなる。
その後、ケンタくんを迷子センターに連れて行き、
嫌がっていた館内放送で迷子のお知らせを流してもらった。
目を覚ましたケンタくんは泣きながらお母さんに抱きついていた。
お礼を言うケンタくんのお母さんに挨拶をして、私たちは迷子センターを後にした。


【水中ドーム】

水族館のメインフロアにある水中ドームは、巨大な水槽が天井を覆い、まるで深海にいるようだ。
設置されているベンチにはカップルの姿が多く、その中のひとつに私たちも腰掛けた。

大和「うるさいガキだと思ったけど…いなくなったらなったで、淋しいもんだな」

主人公「そうですね。きっと今頃、お母さんに甘えてるんじゃないですか?」

大和さんは苦笑いして、天井の水槽を見上げた。

主人公「かわいかったですね」

大和「…かわいくねーよ」

主人公「え?」

大和「あいつ、○○の肩で寝たりしやがって…」

主人公「や、大和さん…?」

大和さんは私の肩を抱くと、コテンと頭をのせた。

大和「俺だってしたことねーのに…」

肩にかかる重みと温もりに、ドキっとしてしまう。

主人公「もう…相手は子供ですよ?」

大和「でも男だろ」

主人公「大和さんがそんな事言うなんて」

大和「なんだよ、俺だっていろいろ考えてたんだ」
大和「かっこよく昨日の返事しようって決めてたってのに、あいつのせいで…」

主人公「返事…?」

思わず顔を見合わせて俯いた。
大和さんの手が前髪に触れて、鼓動がどんどん速くなる。
近付く距離に、思わず目を伏せてしまう。
とっさに身を引くと、大和さんに強く抱き寄せられていた。

大和「逃げんな」

目を閉じるのも忘れるほどの一瞬のうちに、唇が重ねられる。
驚いてされるがままになっていると、大和さんがニヤリと笑った。

大和「今日はこれで我慢してやる」

主人公「が、我慢って…今、キ、キス…」

大和「なんだよ」

主人公「こ、ここ…水族館ですよ!」

大和「誰も見てねーよ」

主人公「だ、だからって…」

続く言葉を探すけれど、かあっと顔が熱くなって、何も浮かばない。

大和「そんな顔すんな」

主人公「…え?」

大和さんは私の頬に触れると、そのままぐっと引き寄せた。

大和「我慢できなくなるだろ?」

色っぽい声が耳の奥を揺らす。
咄嗟に顔を背けると、大和さんの指があごに掛けられた。

大和「照れてんの?」

口角を上げて笑うと、大和さんはまるで楽しむように、唇を重ねた。
触れるだけだったキスは、次第に深さを増していく。

主人公「…大和さん…っ」

息を継ぐように名前を呼ぶと、再び唇が重ねられた。
熱い口付けに、頭の芯がぼうっとする。
私は目を閉じると、甘いキスを受け止めた。

コメント(1)

大和ってこういうキャラだった?
人前で熱烈なキスできるような……
なんか、イメージ違うわ--;
誰のイメージの大和だよ!

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

女子ゲーmessage☆board 更新情報

女子ゲーmessage☆boardのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング