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コピペの部屋コミュの【オリジナルSS】猫「吾が輩は猫である」

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(転載元)
猫「吾が輩は猫である」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1277219201/

コメントにつづきます
でははじまり

ーー

1 :以 下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/06/23(水) 00:06:41.38ID:wE3ERgonO

男「……」

猫「どうした人間。そのように呆けた顔をして」

男「いえ。弐拾余年生きてきましたが、
猫が喋ったのを見るのは初めてなもので」

猫「そうか。それにしては驚かないのだな」

男「いえいえ。こう見えて私は驚いているのですが」

猫「吾輩はこれまで九拾九の人間と話をしたが、
皆最初はもっと大袈裟に驚いて見せたのだがな」

男「そうですか。それで、その猫さんが私に何の御用でしょうか。
道にでも迷われましたか?
しかし申し訳ありませんが私も今日この街に来たばかりで」

猫「吾輩はこの街にもう何拾年も住んで居る。道に迷いなどするか」

男「では一体なにを」

猫「お主、何か望み事は無いか?」

男「……はい?」

猫「――その願い、この吾輩が叶えてやろう」


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/06/23(水) 00:23:28.29ID:ypZpfZTlP

男「しかし、私は然したる悩みなど持ち合わせて居りません故」

猫「何かあるだろう。金が欲しいだとか、女が欲しいだとか」

男「ふうむ。そうですね……。
しかし猫さん、ひとつ尋ねても良いでしょうか?」

猫「なんだ」

男「何故猫さんは私の願いを叶えるなど、
物好きでもしないような事をなさろうとして居るのでしょう?」

猫「ええい。そのような事はお主には関係は無いだろう。
吾輩は与えると謂って居るのだ。お主は只、其れを享受すれば良いだけの話し」

男「これは困りましたね。――あぁ、そうだ!」

猫「何か願いが決まったか」

男「実は私、下宿先である先生のお家への道に迷って居りまして。
無事に其処まで行きたいのですが」

猫「……」

男「難しいお顔をされて、どうされたのです?」

猫「――いや、変な人間だと思ってな」

男「面白い事を仰る。変なのは人の言葉を喋る猫さん、貴方の方でしょう?」

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