古寺巡礼コミュの楽土の道　京都　１番石清水八幡宮

桂川、木津川、宇治川の３河川が合流点にある男山丘陵の上に鎮座されています神社で駅からケーブルで参拝する由緒のある神社です
京都府、楽土の道
（81）旧官幣大社
石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)
住所　〠　641―8588　京都府八幡市八幡高坊30
電話番号　

　075―981―3001
御祭神　八幡三所大神（下記3御前）
開祀　清和天皇貞観元年（859）
アクセス　京阪電車　八幡市駅下車ケーブル乗り換え山上下車すぐ
＜神歴・縁起＞　H/P　 http://www.iwashimizu.or.jp/
御祭神
中御前　第15代　応神天皇（譽田別尊）
西御前　比咩大神（多紀理毘賣命市寸嶋姫命多岐津毘賣命）
東御前　神功皇后（息長帶比賣命）

　清和天皇貞観元年（859）、南都大安寺の僧行基が、「吾、王城近き石清水男山の峯に移座して国家を鎮護せん」という豊前宇佐八幡の託宣を蒙り、まず、現在の離宮八幡宮の地に至り、その後朝廷より宣旨を受けた橘良基が当地に六宇の社殿を建立。翌年、三所の神璽を奉安せられたのが当社の創始。
山城・河内を眺望できる場所にあり、王城の裏鬼門に位置し、王城鎮護に相応しい。
　『和漢三才図会』には、男山の峯を鳩峯と記している。
延喜式神名帳に記載の無い式外社で、「石清水文書」には、当社と平野社、祇園社など、魚味を供さない社は神名帳に載せない旨が記されているらしい。
（平野社は延喜式に載っているのだが）
古来、伊勢の神宮に次ぐ、第二の宗廟として上下の尊崇が篤く、特に皇室においては崇敬が深く、永祚元年（989）にはじまった行幸は、明治天皇まで240余度にも及ぶ。また源氏の崇敬社でもあり、全国各地4万社にその分霊が祀られた。
　由緒記には
　八幡大神は男山に御鎮座され、都の守護神、国家安泰の神として、朝廷は元より、広く国民に篤い崇敬を受けて参りました。特に清和天皇の嫡流である源氏一門は、八幡大神を氏神としてその信奉の念は格別で、全国各地に八幡大神を勧請しました。源義家は、自ら「八幡太郎義家」と名乗ったことは有名です。　
以来、勝運の神、厄除け開運の神として崇敬されてきました。特に当宮における厄除けの信仰の歴史は古く、今尚全国屈指の厄除けの神社として、新春の厄除大祭を始め年間を通し参拝に訪れる方々は跡をたちません。「世は変われども神は変わらず」八幡大神の御神徳は、まさに広大無辺であります。貞観元（859）年木工寮権之橘良着基は、時の清和天皇の御命令を承て、この男山の頂きに六宇の宝殿を建立し、順次「八幡造り」の社殿を完成させるに至りました。以来、造営14度・小修理17度に及び、現在の社殿は寛永11年（1634）徳川三代将軍家光公の御造営によるものです。檜皮葺の本殿は前後二棟から成り、その軒の接する所に織田信長公寄進の「黄金の樋」が架られております。本殿から弊殿・舞殿・楼門と続き、その周囲を約180mに及ぶ廻廊が囲んでおります。
本殿をはじめ建物すべてを丹漆塗で施し、随所に当時の名匠の彫刻が刻まれており、極めて壮麗な社殿であります。建物の全ては、国の重要文化財に指定されております。
平安時代始めの貞観元年（859）南都大安寺の僧行教は、豊前の国（現大分県）宇佐宮にこもり日夜熱祷を捧げ、八幡大神の「吾れ都近き石清水男山の峯に移座して、国家を鎮護せん」との御託宣を蒙り同年男山の峯に御神霊を御奉安申し上げたのが当宮の起源であります。そして朝廷は翌年同所に六宇の宝殿を造営し、4月3日に御遷座されました。天慶2年（939）に起こった平将門・藤原純友の乱の折には、朝廷より御請願があり八幡大神の御神威をもって速やかに平定されて以来、国家鎮護の社として朝廷の御崇敬は益々篤いものとなりました。天皇・上皇の行幸や御幸は、円融天皇（第64代）の御参拝以来実に240度にも及び、伊勢の神宮に次ぐ第2の宗廟とも称されました。
男山は、木津・宇治・桂の三川の合流点を挾んで天王山と対峙する位置にあり、京・難波間の交通の要地であります。また、南北朝時代の大小の戦い羽柴秀吉と明智光秀の天王山の合戦等で良く知られる政治上の重要な拠点でもありました。この交通・政治上の要の地に御鎮座され、我が国を平和と繁栄にみちびく神として多くの人々に崇められ、現在では八幡大神を祀る神社は、全国津々浦々約4万社にもなります。明治初年には官弊大社に列せられ、男山八幡宮と改称されました。しかし、「石清水」の社号は創建以来の由緒深い社号であるため、大正7年に再び「石清水八幡宮」と改称され、現在に至っています。とある。

南総門

本殿
御本殿とは、神様をお祀りしている一番重要な建物です。現在の社殿は、徳川三代将軍家光公によって寛永11年（1634）に造営されました。桧皮葺きの本殿は前後二棟から成る“八幡造り”という建築様式で、その前には幣殿・舞殿・楼門と続き、周囲を180ｍに及ぶ回廊が囲んでいます。本殿をはじめ建物すべてが丹漆塗りで、随所に当時の名匠による極彩色の彫刻が刻まれている実に壮麗な社殿で、国の重要文化財に指定されています。また、本殿の棟の間に架けられている“黄金の樋”は、織田信長公によって天正8年（1580）に寄進されたものです。なお年間の祭典をはじめ日々のご祈祷（皆さんの願い事を神職が神様へお伝えすること）などは、ここでおこなっています。

末社　廣田社　生田社　長田社
御祭神　　廣田社　「天照大御神　( あまてらすおおみかみ )」
　　　　　　　生田社　「稚日女命　( わかひるめ　のみこと )」
　　　　　　　長田社　「事代主命　( ことしろぬし　のみこと )」

　　御神徳　　廣田社　「　勝運　」　生田社　「　健康長寿　」
　　　　　　　長田社　「　商売繁盛　」　御本殿西側　天喜3年鎮座

住吉社
御祭神　「底筒男命　( そこつつのお　のみこと)」
　　　　　「中筒男命　( なかつつのお　のみこと)」
　　　　「表筒男命　( うわつつのお　のみこと)」
　御神徳　「底筒男命」＝海上安全
　　　　　「中筒男命」＝交通安全
　　　　「表筒男命」
　本殿北側　貞観11年鎮座　一間社流造

末社　貴船社　龍田社
御祭神
　　貴船社　「高龗神　（たかおかみ　の　みこと）」
　　龍田社　「級津彦命　（しなつひこ　の　みこと）」
　　　　　　「級津媛命　（しなつひめ　の　みこと）」
　御神徳
　　貴船社　「　雨乞・水乞　」
　　龍田社　「　農産繁栄　」
御本殿北側、建久2年鎮座

摂社　若宮社
御祭神　　「仁徳天皇( にんとくてんのう )
御神徳　　「学業成就」
本殿北側　貞観11年鎮座　入母屋流造

頓宮殿
　頓宮殿は、敷地内のやや東寄り、頓宮参集所の東隣に高さ80Cmほどの石の基段上に南面して建っています。桧皮葺（ひわだぶき）の屋根はいささか複雑な形で、壁は漆喰（しっくい）、柱・床などの木部は素木（しらき）です。正面の木階を上がった南・東・西の3方には高欄が巡り、西側は参集所東端の神饌所と渡廊で繋がっています。建物正面の大部分は蔀戸（しとみど＝格子組の裏に板を張った戸で上下２枚から成り、、蝶番の付いた上の戸は内側から上に開いて鍵型の金具に掛けて吊し、下の戸は取り外す）三面に占められており、この蔀戸を開けると左右に広い20畳敷ほどの板の間の奥に、さらに錠の掛かった3つの扉が見えます。応神天皇は中央、比咩大神は西、神功皇后は東。それぞれの扉の奥は、八幡三所の神霊が毎年9月15日の石清水祭に際し、わずか半日間のみ御滞在になる頓宮殿の内陣です。
　ところで、石清水祭は明治17年以降、太陽暦の9月15日に行われるようになりましたが、それ以前は陰暦8月15日、即ち仲秋の名月の日に斎行されていました。したがって、当日の未明に行われる神幸の儀では、八幡大神様が頓宮へ進まれる頃、西に傾いた待宵（まつよい＝陰暦8月14日）の月も男山の影に没し、夕刻に始まる還幸の儀では、大神様が山上へお上がりになる丁度その頃、進行方向の左側から仲秋の名月も上がってくるという、いわば天然の舞台効果があったわけです。

頓宮北門
　一ノ鳥居から放生池、筒井と順に見ていくと、頓宮北門に至ります。この門は、素木造桧皮葺の四脚門で、年月を経て焦げ茶色になった檜材の趣といい、左右の門扉に彫り付けられた菊の御紋といい、何か由緒ありげな風格を漂わせています。それもその筈で、本来この門は昭和3年、先帝（昭和天皇）の即位に際し、京都御所内にある春興殿（しゅんこうでん）の正門として建てられたものを、御大礼終了後、当宮に下賜せられたものであるといいます。ちなみに、春興殿とは、大正・昭和両天皇の折のように、即位の御大礼を京都で挙行する場合、天皇とともに皇居から京都へ御動座になる賢所（かしこどころ）の神鏡を一時奉安するための御殿です。

門内
　この門をくぐると、そこは回廊に囲まれた頓宮の境内です。頓宮とは、行宮（あんぐう）と同じく、本来は天子が一時的に宿泊または滞在される所を言います。一般の神社では、祭礼の時に神輿が立ち寄ったり、しばらく滞在したりする所を指して御旅所（おたびしょ）などと呼びますが、当宮の場合、平安時代の昔から頓宮という呼称が用いられてきたのは、当宮の御祭神である八幡大神が、天皇に準じた格式をもって朝廷より遇されていたことと無関係ではありません。北門から入ると、すぐ右手に頓宮の御殿が大きな背中を向けて迫っており、その横を通り抜けて頓宮殿の正面に回ると、小学校に校庭のような、草野生えていない平坦な空地が左右に広がっています。ここで毎年9月15日、勅祭・石清水祭の主要な儀式が行われるのです。なお、頓宮は古くから「宿院」とも称されていました。現在も地元の人々は、頓宮周辺を指してシクイなどと呼び習わしていますが、これはおそらくシュクインからの転訛でしょう。

高良社
頓宮南門を出て「馬場前」を少し進むと頓宮勤番所の辺りから直角に山手へと向う参道があり、「高良神社」の額を掲げた石の鳥居が建っています。
この鳥居をくぐり石段を上がると、左側にタブの巨木、正面に拝殿、右側に側面を向けた社殿が見えます。
そこは石清水八幡宮の摂社であり旧八幡町の氏神社でもある「高良社」の境内です。

一の鳥居
　神明鳥居
当宮の表参道入口に立つ一ノ鳥居は、高さ約8.8m、柱の直径約86Cmの石造鳥居で、往古は木製でしたが、寛永13年（1636）、松花堂昭乗（1548～1639）の発案により石造に改めたものといいます。笠木・島木の両端を斜めに切り、左右の柱に転びが有り、亀腹が無い点などは八幡鳥居の特徴を示すものですが、笠木に反りが有るのは明神鳥居の様式とされています。

　この鳥居でまず注意を引くのは、中央上部に懸かる額。紺地に金で「八幡宮」の三文字、その独特の字形が浮き出て見えます。「八」の字は、向かい合った二羽の鳩が、互いに顔だけを外側に向けた形に作られています。この額は、もと一条天皇（980～1011）の勅額で、長徳年間（995～999）、小野道風・藤原佐里とともに3蹟と称えられる藤原行成（972～1027）が、天皇の勅を奉じて筆を執ったものですが、後に寛永の3筆と称された松花堂昭乗が元和5年（1619）、行成筆蹟の通りに書写したものを、そのまま銅に打ち出し、総銅版張りの額として取り付けたのが、今日我々の目にする一ノ鳥居の額です。

神仏霊場　ご朱印