立間祥介先生訳の羅貫中.作の三国志演義が手に入りましたので
演義における黄忠を抜粋しました
演義における黄忠について皆さんで語りましょう
黄忠が初めて出てくるのは第53回関雲長.義によって黄漢升を釈し…
で長沙城の攻防です
楊齢が関羽に3合と戦わぬうちに切り落とされ
黄忠が薙刀を片手に関羽と一騎打ち
●１日目.百合打ち合っても勝負がつかず双方撤退の銅鑼の音で引き分け
●２日目.５・６０合余り打ち合い関羽が偽の退却
あとを追う途中馬が挫いて落馬
関羽に見逃されて退却
●３日目.３０合余り打ち合い黄忠が偽の退却
振り向きざまに弓を空引いては退却し.また振り向きざまに弓を空引く
関羽が黄忠は弓の腕は大した事ないと深追いしたところで兜の緒の付け根に矢を命中させた
関羽は昨日の恩を返されたと解釈し撤退
太守の韓玄は関羽と内通してるとみて斬首を命じるが魏延が韓玄の首をとり劉備軍に投降した
このとき既に黄忠は百歩離れた所の柳の葉を射抜くと言われており
２人張りの強弓を携えていたという
●その後.劉備と孫尚香との婚儀に際し.呉に留め置きたい周瑜の思惑を察し荊州に戻る際
関羽.趙雲.黄忠の軍が周瑜軍を壊滅
●天下二分の計を推し進める周瑜に対し荊州まで補給と偽って軍を進めてきたところで
関羽張飛黄忠魏延の軍が４方向から周瑜の軍に向けて進軍したとの情報が入り
孔明に『途をかりてカクを滅ぼす』の計を見破られ矢傷が張り裂け落馬.
孫瑜の加勢も孔明の手紙を読んで周瑜絶命
この後.張魯軍が蜀の侵攻に対し張松法正の策により援軍として入蜀していたが
２年ほど手をこまねいていた
劉璋が対張魯軍に対し老兵の援軍を送った事に激怒した劉備軍は
張魯軍からウッテカエシ蜀を攻撃
涪関の楊懐･高沛を斬り居城とした
●まず始めに黄忠はﾗｸ城城外60里の陣の��賢･冷苞を魏延と共に攻め.
抜けがけして失敗した魏延を救い��賢を斬る
冷苞と十合余り打ち合ったが大軍が押し寄せて来たので冷苞が敗走
数日後.落とした陣に呉蘭と雷銅が冷苞の加勢に来たが黄忠が撃退する
ﾗｸ城攻略に際し黄忠は劉備と北門を攻め.魏延とﾎｳ統は南門を攻める手筈が
７月７日落鳳坡にてﾎｳ統が張任軍に矢を浴びせられ落命
魏延の危機に黄忠が駆けつけ呉蘭･雷銅軍を蹴散らし魏延黄忠一手になり
龐統が落命したので落胆した劉備と合流して退却
劉ｶｲ･呉蘭･雷同の怒涛の攻撃に陣を守り切れず涪関まで退却
続
【追記】
龐統の死で意気消沈した劉備軍は孔明の援軍を待つため涪関で籠もる事となる
劉備は孔明の援軍が間もなく到着する頃だと予測し
雒城の本陣を攻めようと皆に伝えると
黄忠は夜襲をかけようと進言。その意見の通りに夜襲をかけた。
劉備が正面から黄忠を左.魏延が右を攻め
本陣の敵は総崩れとなり.そのまま雒城攻防戦に入る。
城中から軍勢が出てきたので一旦引いて陣をとり翌日激しく責めるが張任は籠城。
４日目劉備は正門.黄忠･魏延は西門を攻めたが一向に落ちる気配がない。
６時間あまり経ち.疲弊が見え始めたので呉蘭･雷銅は黄忠軍に当たり
張任は劉備に当たった。
ちょうど劉備軍も頃合いをみて退却しようとした時に
張任が攻めて来たので総崩れとなった。
その折.張飛と合流し厳顔が敵に回った事を知った張任は雒城に撤退。
呉蘭･雷銅軍に呉懿･劉ｶｲが加勢したとの情報で劉備張飛軍が加勢。
呉懿と劉ｶｲは慌てて場内に逃げたが
呉蘭･雷銅は黄忠･魏延をもう一歩のところまで追い詰めていたので夢中になり.
劉備軍と黄忠軍に挟まれ.止むを得なく降参した。
孔明･趙雲と合流した劉備軍は金雁橋で張任軍をおびき寄せる作戦を練った。
黄忠は薙刀組みで葦の生い茂った右側に潜み馬の足を狙う。
かくして援軍の卓膺と張任は生け捕られたが張任は死を選んだ。
援軍の張翼と劉ｶｲが雒城にいたが張翼が劉ｶｲを斬り降伏した。
●綿竹で黄忠は李厳と一騎打ちが始まった。
四･五十合して勝負がつかなかったので孔明は撤退の銅鑼を鳴らさせた。
●翌日.策を授けられた黄忠は十合打ち合わず山間深く逃げた。追う李厳。
そこに魏延と孔明がいた。降参せねば龐統の仇を討つと言われ降伏。綿竹も落ちた
馬超･馬岱を傘下に置いた劉備軍は劉璋を降伏させ蜀は劉備のものとなる。
黄忠は征西将軍となった。
【追記】
漢中を市中に治めた曹操は曹洪を総大将として張郈と夏侯淵に要害を守らせた。
が巴西の張飛に破れた張郈は郭淮に命拾いし.葭萌関を攻めてきた
孟達と霍峻は張郈にさんざんに討ち崩され成都に早馬を飛ばした。
これを迎え撃つには張飛しかいないと皆で話していたところ
黄忠がしゃしゃり出てきた
是非とも出陣させて欲しいと薙刀を水車のように回し二張の強弓を引き折った
これを見て劉備は喜び、孔明も納得したが趙雲は反対した
しかし孔明は趙雲にきっと彼なら大丈夫だと諭した。
早速厳顔を誘って葭萌関に着くと
孟達や霍峻は年寄りばかり寄こした孔明を腹の中で嘲笑った。
厳顔と何やら手はずを定め黄忠は張郃と対峙した
●二十合打ち合ったところで張郃の背後から鬨の声が湧いた。
厳顔が間道から背後に回り込んでいたのである。
張郃は挟み撃ちにされ大敗を喫し九十里程引いた。
その後しばらく陣を固めた
曹洪は張郃を打ち首にしようとしたが郭淮に助けられた。
曹洪は夏侯尚と韓浩に兵五千を与え作戦を練った
韓浩は長沙で兄韓玄を裏切り、あやめた仇だ。
仇を晴らしてやると意気込んで出陣した。
黄忠は物見を出して周辺を探らせていた。
厳顔の報告によると近くに天蕩山があり曹操軍の糧秣が屯積あるとの事。
ここを取れば漢中が手に入るという事で黄忠は厳顔に何か策を献じた。
●夏侯尚と韓浩が攻めて来たので黄忠は数合打ち合っては、わざと負けて陣を奪わせ
●数十里引いて陣を敷き、翌日また数十合打ち合っては負けて陣を奪わせては、
二十里ほど引いては陣を敷いた。
奪った陣は張郃が守る事になったが２日連続で陣を奪わすには何かの計略に違いないと
張郃が夏侯尚に進言したが聞き入れられなかった。
臆病者呼ばわりされた張郃は赤面して引き下がった。
すっかり怖気付いていると思い込んでいる夏侯尚たちは突き進む。
黄忠は３日目も同様に二十里逃げ、４日目は軍勢が来ただけで戦わず逃げ、
とうとう葭萌関に逃げ込んだ。
夏侯尚たちは葭萌関の真下に陣を敷いたが、黄忠は立て籠もり出る事はなかった。
孟達は、これでは･･･と思い密かに成都に書面を出した。
連戦連敗の報告を受けた劉備は慌てて孔明に諮ると、黄忠の策だと言う。
趙雲が承知しないので劉備は劉封を加勢に向かわした。
劉封は黄忠に問いただしたが、黄忠は敵を油断させ糧秣や輜重を
運び込ませる為の計略で、奪われた陣は今夜中に奪い返すという。
各武将たちに手はずを整えさせ、油断しきっていた夏侯尚たちの陣に夜二更出撃した
夏侯尚たちは鎧も着けず逃げ出したので
兵士たちは逃げ惑うばかりで多くの死者を出した。
夜が明ける頃には３つの陣を奪い返し武器、軍馬を難なく手に入れた。
劉封が黄忠に、そろそろ休まれては･･･と言ったが勢いに乗った兵士たちの踏ん張りで
逃げてきた兵士たちの統率もとれず後詰めの張郃の軍勢も多くの陣を打ち捨て
漢水のほとりまで引かざるを得なかった。
張郃は夏侯尚たちを見つけ天蕩山と米倉山が糧秣の屯積地で奪われるとマズイと思い
天蕩山の夏侯徳と合流して守りを固めようとした。
ここには軍勢が十万いるので陣を奪い返しに行こうと夏侯徳は言ったが
張郃は守りを固めようと言った。
その時、黄忠の軍勢が押し寄せて来た。
張郃は『黄忠は策略に長けた一介の武辺者と違う』と言ったが
韓浩が兵三千あれば打ち破れると言ったので夏侯徳は迎え撃たせた。
劉封は日も暮れたので兵士を休め一息つかれては･･･と言ったが
黄忠は韓浩軍に向かった。
●太鼓の音とともに一騎打ちになると一薙ぎで韓浩は斬り落とされた。
一気に山頂を目指した黄忠軍に張郃･夏侯尚は急いで迎え撃とうとするや
喊声とともに火の手が上がった。
夏侯徳が消化に当たろうとするや厳顔軍が現れ夏侯徳を斬り落とした。
張郃･夏侯尚は定軍山を目指し夏侯淵のもとへ落ち延びた。
黄忠･厳顔は天蕩山に陣を敷き勝利の使者を成都へ向かわせた。
法正が今こそ漢中に攻め込む絶好の機会。まさに天の時が来たと言えましょう
と言ったので劉備も孔明も深くうなづき、
趙雲･張飛を先鋒として十万の軍勢とともに日を選んで７月吉日に出陣した。
葭萌関に着いた劉備軍は天蕩山の黄忠･厳顔を呼び寄せ数々の恩賞を与えた。
劉備はこの勢いで定軍山も取る元気があるかと尋ねると
直ちに軍勢を率いて打ち立とうとしたが孔明が引き止めた。
夏侯淵は張郃の比でないと言われたが、それでも行くと言う黄忠。
第71回
孔明は法正を監軍として付けるので何事も、よく相談してやってくれと言った。
孔明は黄忠が出陣した後に趙雲を呼んで
間道より奇兵を出して黄忠を助けるように言った。
黄忠が勝てば要はないが間違いがあった時は加勢するように言った。
劉封･孟達には山中の要害に旗指物を立て連ね、見方に気勢を添え敵の意気を挫くように言った。
下弁の馬超にも書面をしたため、厳顔には巴西･閬中の張飛･魏延と交代させ
張飛らを漢中に向かわせた。
続
夏侯淵の使者により漢中へ劉備軍が進軍したとの報告を受けた曹操は
劉曄の進言で曹操自ら漢中に向けて出陣した
40万の大軍を3つに分け夏侯惇を先鋒･曹操は中軍･曹休を殿とした
南鄭に到着した曹操は定軍山の陣にいる夏侯淵に書面を送った。
おおよそ大将たる者は剛と柔をもって事に当たるべきで
いたずらに武勇を恃むべきにあらず。
武勇にまかせて事を行うは一夫の敵に過ぎず･･･云々
夏侯淵は張郈の進言もあり夏侯尚に兵3000を与え出陣し陳式を生け捕りにした。
法正と黄忠は『客を転じて主となす』の計で夏侯尚を誘い込み
●深追いした夏侯尚と黄忠は一騎打ちをし一合で生け捕った。
続
演義における黄忠を抜粋しました
演義における黄忠について皆さんで語りましょう
黄忠が初めて出てくるのは第53回関雲長.義によって黄漢升を釈し…
で長沙城の攻防です
楊齢が関羽に3合と戦わぬうちに切り落とされ
黄忠が薙刀を片手に関羽と一騎打ち
●１日目.百合打ち合っても勝負がつかず双方撤退の銅鑼の音で引き分け
●２日目.５・６０合余り打ち合い関羽が偽の退却
あとを追う途中馬が挫いて落馬
関羽に見逃されて退却
●３日目.３０合余り打ち合い黄忠が偽の退却
振り向きざまに弓を空引いては退却し.また振り向きざまに弓を空引く
関羽が黄忠は弓の腕は大した事ないと深追いしたところで兜の緒の付け根に矢を命中させた
関羽は昨日の恩を返されたと解釈し撤退
太守の韓玄は関羽と内通してるとみて斬首を命じるが魏延が韓玄の首をとり劉備軍に投降した
このとき既に黄忠は百歩離れた所の柳の葉を射抜くと言われており
２人張りの強弓を携えていたという
●その後.劉備と孫尚香との婚儀に際し.呉に留め置きたい周瑜の思惑を察し荊州に戻る際
関羽.趙雲.黄忠の軍が周瑜軍を壊滅
●天下二分の計を推し進める周瑜に対し荊州まで補給と偽って軍を進めてきたところで
関羽張飛黄忠魏延の軍が４方向から周瑜の軍に向けて進軍したとの情報が入り
孔明に『途をかりてカクを滅ぼす』の計を見破られ矢傷が張り裂け落馬.
孫瑜の加勢も孔明の手紙を読んで周瑜絶命
この後.張魯軍が蜀の侵攻に対し張松法正の策により援軍として入蜀していたが
２年ほど手をこまねいていた
劉璋が対張魯軍に対し老兵の援軍を送った事に激怒した劉備軍は
張魯軍からウッテカエシ蜀を攻撃
涪関の楊懐･高沛を斬り居城とした
●まず始めに黄忠はﾗｸ城城外60里の陣の��賢･冷苞を魏延と共に攻め.
抜けがけして失敗した魏延を救い��賢を斬る
冷苞と十合余り打ち合ったが大軍が押し寄せて来たので冷苞が敗走
数日後.落とした陣に呉蘭と雷銅が冷苞の加勢に来たが黄忠が撃退する
ﾗｸ城攻略に際し黄忠は劉備と北門を攻め.魏延とﾎｳ統は南門を攻める手筈が
７月７日落鳳坡にてﾎｳ統が張任軍に矢を浴びせられ落命
魏延の危機に黄忠が駆けつけ呉蘭･雷銅軍を蹴散らし魏延黄忠一手になり
龐統が落命したので落胆した劉備と合流して退却
劉ｶｲ･呉蘭･雷同の怒涛の攻撃に陣を守り切れず涪関まで退却
続
【追記】
龐統の死で意気消沈した劉備軍は孔明の援軍を待つため涪関で籠もる事となる
劉備は孔明の援軍が間もなく到着する頃だと予測し
雒城の本陣を攻めようと皆に伝えると
黄忠は夜襲をかけようと進言。その意見の通りに夜襲をかけた。
劉備が正面から黄忠を左.魏延が右を攻め
本陣の敵は総崩れとなり.そのまま雒城攻防戦に入る。
城中から軍勢が出てきたので一旦引いて陣をとり翌日激しく責めるが張任は籠城。
４日目劉備は正門.黄忠･魏延は西門を攻めたが一向に落ちる気配がない。
６時間あまり経ち.疲弊が見え始めたので呉蘭･雷銅は黄忠軍に当たり
張任は劉備に当たった。
ちょうど劉備軍も頃合いをみて退却しようとした時に
張任が攻めて来たので総崩れとなった。
その折.張飛と合流し厳顔が敵に回った事を知った張任は雒城に撤退。
呉蘭･雷銅軍に呉懿･劉ｶｲが加勢したとの情報で劉備張飛軍が加勢。
呉懿と劉ｶｲは慌てて場内に逃げたが
呉蘭･雷銅は黄忠･魏延をもう一歩のところまで追い詰めていたので夢中になり.
劉備軍と黄忠軍に挟まれ.止むを得なく降参した。
孔明･趙雲と合流した劉備軍は金雁橋で張任軍をおびき寄せる作戦を練った。
黄忠は薙刀組みで葦の生い茂った右側に潜み馬の足を狙う。
かくして援軍の卓膺と張任は生け捕られたが張任は死を選んだ。
援軍の張翼と劉ｶｲが雒城にいたが張翼が劉ｶｲを斬り降伏した。
●綿竹で黄忠は李厳と一騎打ちが始まった。
四･五十合して勝負がつかなかったので孔明は撤退の銅鑼を鳴らさせた。
●翌日.策を授けられた黄忠は十合打ち合わず山間深く逃げた。追う李厳。
そこに魏延と孔明がいた。降参せねば龐統の仇を討つと言われ降伏。綿竹も落ちた
馬超･馬岱を傘下に置いた劉備軍は劉璋を降伏させ蜀は劉備のものとなる。
黄忠は征西将軍となった。
【追記】
漢中を市中に治めた曹操は曹洪を総大将として張郈と夏侯淵に要害を守らせた。
が巴西の張飛に破れた張郈は郭淮に命拾いし.葭萌関を攻めてきた
孟達と霍峻は張郈にさんざんに討ち崩され成都に早馬を飛ばした。
これを迎え撃つには張飛しかいないと皆で話していたところ
黄忠がしゃしゃり出てきた
是非とも出陣させて欲しいと薙刀を水車のように回し二張の強弓を引き折った
これを見て劉備は喜び、孔明も納得したが趙雲は反対した
しかし孔明は趙雲にきっと彼なら大丈夫だと諭した。
早速厳顔を誘って葭萌関に着くと
孟達や霍峻は年寄りばかり寄こした孔明を腹の中で嘲笑った。
厳顔と何やら手はずを定め黄忠は張郃と対峙した
●二十合打ち合ったところで張郃の背後から鬨の声が湧いた。
厳顔が間道から背後に回り込んでいたのである。
張郃は挟み撃ちにされ大敗を喫し九十里程引いた。
その後しばらく陣を固めた
曹洪は張郃を打ち首にしようとしたが郭淮に助けられた。
曹洪は夏侯尚と韓浩に兵五千を与え作戦を練った
韓浩は長沙で兄韓玄を裏切り、あやめた仇だ。
仇を晴らしてやると意気込んで出陣した。
黄忠は物見を出して周辺を探らせていた。
厳顔の報告によると近くに天蕩山があり曹操軍の糧秣が屯積あるとの事。
ここを取れば漢中が手に入るという事で黄忠は厳顔に何か策を献じた。
●夏侯尚と韓浩が攻めて来たので黄忠は数合打ち合っては、わざと負けて陣を奪わせ
●数十里引いて陣を敷き、翌日また数十合打ち合っては負けて陣を奪わせては、
二十里ほど引いては陣を敷いた。
奪った陣は張郃が守る事になったが２日連続で陣を奪わすには何かの計略に違いないと
張郃が夏侯尚に進言したが聞き入れられなかった。
臆病者呼ばわりされた張郃は赤面して引き下がった。
すっかり怖気付いていると思い込んでいる夏侯尚たちは突き進む。
黄忠は３日目も同様に二十里逃げ、４日目は軍勢が来ただけで戦わず逃げ、
とうとう葭萌関に逃げ込んだ。
夏侯尚たちは葭萌関の真下に陣を敷いたが、黄忠は立て籠もり出る事はなかった。
孟達は、これでは･･･と思い密かに成都に書面を出した。
連戦連敗の報告を受けた劉備は慌てて孔明に諮ると、黄忠の策だと言う。
趙雲が承知しないので劉備は劉封を加勢に向かわした。
劉封は黄忠に問いただしたが、黄忠は敵を油断させ糧秣や輜重を
運び込ませる為の計略で、奪われた陣は今夜中に奪い返すという。
各武将たちに手はずを整えさせ、油断しきっていた夏侯尚たちの陣に夜二更出撃した
夏侯尚たちは鎧も着けず逃げ出したので
兵士たちは逃げ惑うばかりで多くの死者を出した。
夜が明ける頃には３つの陣を奪い返し武器、軍馬を難なく手に入れた。
劉封が黄忠に、そろそろ休まれては･･･と言ったが勢いに乗った兵士たちの踏ん張りで
逃げてきた兵士たちの統率もとれず後詰めの張郃の軍勢も多くの陣を打ち捨て
漢水のほとりまで引かざるを得なかった。
張郃は夏侯尚たちを見つけ天蕩山と米倉山が糧秣の屯積地で奪われるとマズイと思い
天蕩山の夏侯徳と合流して守りを固めようとした。
ここには軍勢が十万いるので陣を奪い返しに行こうと夏侯徳は言ったが
張郃は守りを固めようと言った。
その時、黄忠の軍勢が押し寄せて来た。
張郃は『黄忠は策略に長けた一介の武辺者と違う』と言ったが
韓浩が兵三千あれば打ち破れると言ったので夏侯徳は迎え撃たせた。
劉封は日も暮れたので兵士を休め一息つかれては･･･と言ったが
黄忠は韓浩軍に向かった。
●太鼓の音とともに一騎打ちになると一薙ぎで韓浩は斬り落とされた。
一気に山頂を目指した黄忠軍に張郃･夏侯尚は急いで迎え撃とうとするや
喊声とともに火の手が上がった。
夏侯徳が消化に当たろうとするや厳顔軍が現れ夏侯徳を斬り落とした。
張郃･夏侯尚は定軍山を目指し夏侯淵のもとへ落ち延びた。
黄忠･厳顔は天蕩山に陣を敷き勝利の使者を成都へ向かわせた。
法正が今こそ漢中に攻め込む絶好の機会。まさに天の時が来たと言えましょう
と言ったので劉備も孔明も深くうなづき、
趙雲･張飛を先鋒として十万の軍勢とともに日を選んで７月吉日に出陣した。
葭萌関に着いた劉備軍は天蕩山の黄忠･厳顔を呼び寄せ数々の恩賞を与えた。
劉備はこの勢いで定軍山も取る元気があるかと尋ねると
直ちに軍勢を率いて打ち立とうとしたが孔明が引き止めた。
夏侯淵は張郃の比でないと言われたが、それでも行くと言う黄忠。
第71回
孔明は法正を監軍として付けるので何事も、よく相談してやってくれと言った。
孔明は黄忠が出陣した後に趙雲を呼んで
間道より奇兵を出して黄忠を助けるように言った。
黄忠が勝てば要はないが間違いがあった時は加勢するように言った。
劉封･孟達には山中の要害に旗指物を立て連ね、見方に気勢を添え敵の意気を挫くように言った。
下弁の馬超にも書面をしたため、厳顔には巴西･閬中の張飛･魏延と交代させ
張飛らを漢中に向かわせた。
続
夏侯淵の使者により漢中へ劉備軍が進軍したとの報告を受けた曹操は
劉曄の進言で曹操自ら漢中に向けて出陣した
40万の大軍を3つに分け夏侯惇を先鋒･曹操は中軍･曹休を殿とした
南鄭に到着した曹操は定軍山の陣にいる夏侯淵に書面を送った。
おおよそ大将たる者は剛と柔をもって事に当たるべきで
いたずらに武勇を恃むべきにあらず。
武勇にまかせて事を行うは一夫の敵に過ぎず･･･云々
夏侯淵は張郈の進言もあり夏侯尚に兵3000を与え出陣し陳式を生け捕りにした。
法正と黄忠は『客を転じて主となす』の計で夏侯尚を誘い込み
●深追いした夏侯尚と黄忠は一騎打ちをし一合で生け捕った。
続
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コメント(11)
軍師ホウ統が死んだのは、人材不足極まりない劉備軍には痛すぎる事態。（しかもまだ３０半ば）
というか、劉備入蜀の際に劉章自ら出迎えたのだから、ホウ統の『今すぐ劉章を捕まえて、蜀をとればよい』進言を素直に聞くべきだった。時は乱世、さらにはダメ君主なのだから、７割の人間は文句言わない。
ついでにホウ統も死なない、本来の歴史で成都制圧戦に死んだ兵や将も（憶測だけど）ほとんど劉備に加わり直したと思う。（それだけでも大分違う）
この辺りが、劉備の『義理人情を徹底しすぎた故の優柔不断』と言えます。結果無駄な血を流し、遠巻きに国力を下げる遠因になる。
個人的にこの戦いだけはホント好きになれないダメ戦だと思います。
君主の優柔不断が露骨に出た一戦
乗っとるつもりで益州にきておきながら、いざとなったら『義理が立たない』とかほざき、戦になって勝利を重ねてみれば宴で『こんな気分の良い事はない』と。無駄な血まで流して…
黄忠と掛け離れた話になってしまいましたね…ホントに申し訳ないです。
ただ、黄忠が成都制圧に際し最前線を駆け巡った事で、味方の士気は上がっていたのは事実ですからね(`皿´)
というか、劉備入蜀の際に劉章自ら出迎えたのだから、ホウ統の『今すぐ劉章を捕まえて、蜀をとればよい』進言を素直に聞くべきだった。時は乱世、さらにはダメ君主なのだから、７割の人間は文句言わない。
ついでにホウ統も死なない、本来の歴史で成都制圧戦に死んだ兵や将も（憶測だけど）ほとんど劉備に加わり直したと思う。（それだけでも大分違う）
この辺りが、劉備の『義理人情を徹底しすぎた故の優柔不断』と言えます。結果無駄な血を流し、遠巻きに国力を下げる遠因になる。
個人的にこの戦いだけはホント好きになれないダメ戦だと思います。
君主の優柔不断が露骨に出た一戦
乗っとるつもりで益州にきておきながら、いざとなったら『義理が立たない』とかほざき、戦になって勝利を重ねてみれば宴で『こんな気分の良い事はない』と。無駄な血まで流して…
黄忠と掛け離れた話になってしまいましたね…ホントに申し訳ないです。
ただ、黄忠が成都制圧に際し最前線を駆け巡った事で、味方の士気は上がっていたのは事実ですからね(`皿´)
☆汰磨さん♪(*^▽^)ノ⌒☆ありがとうございます
ここは難しい問題ですね(ノω≦*)
儒教的精神に基づいてた時代.対張魯軍の援軍として入蜀していたので
元々.蜀攻撃の旗を掲げていたなら.既に荊州を治めて劉備は
民の反感を恐れずに進軍出来たかもしれませんね(=＞ェ＜)
しかし援軍に行って蜀を乗っ取ったとあれば荊州の民や蜀の民は反感をかう恐れがあり
劉備が躊躇した理由はそこにあったかもしれません(>_<)
正史によるとﾎｳ統はﾗｸ城を包囲した時に流れ矢に当たったとありますので
不運としか言いようがないですが攻撃に転じてからここまでに１年以上かかっているので
ﾗｸ城攻略までかなり難航したのは間違いなさそうですね(=＞ェ＜)
この時の法正がいたはずなんですが何をしていたのか謎ですね(ノ∀≦*)
ここは難しい問題ですね(ノω≦*)
儒教的精神に基づいてた時代.対張魯軍の援軍として入蜀していたので
元々.蜀攻撃の旗を掲げていたなら.既に荊州を治めて劉備は
民の反感を恐れずに進軍出来たかもしれませんね(=＞ェ＜)
しかし援軍に行って蜀を乗っ取ったとあれば荊州の民や蜀の民は反感をかう恐れがあり
劉備が躊躇した理由はそこにあったかもしれません(>_<)
正史によるとﾎｳ統はﾗｸ城を包囲した時に流れ矢に当たったとありますので
不運としか言いようがないですが攻撃に転じてからここまでに１年以上かかっているので
ﾗｸ城攻略までかなり難航したのは間違いなさそうですね(=＞ェ＜)
この時の法正がいたはずなんですが何をしていたのか謎ですね(ノ∀≦*)
☆項仁@叔至(kouren)さん♪(*^▽^)ノ⌒☆ありがとうございます
ここは判断が難しいところですね(>_<)
思わず荀イクに感化されて名士の事を民と言ってしまいました(ノ∀≦*)
蜀だけでなく中国全土に蜀乗っ取りの噂が広がれば
劉備についてくる人がいなくなる恐れを抱いていたのではないか…
劉璋がヘマをするのを待ってた気がしてなりませんね(ノД≦*)
蜀の兵があれだけ屈強で名士も多いのに
劉璋は器ではなかったと言うべきなんでしょうかね(´･ω･`)ｼｮﾎﾞﾝ
しかし呉懿を傘下に置けたのは一番の戦果だったと思います♪(*^ω^)☆
厳顔も然りなんですが評価が低いですね(ノД≦*)
黄忠並みに強弓の名手と唱われたのに残念です(ノ∀≦*)
ここは判断が難しいところですね(>_<)
思わず荀イクに感化されて名士の事を民と言ってしまいました(ノ∀≦*)
蜀だけでなく中国全土に蜀乗っ取りの噂が広がれば
劉備についてくる人がいなくなる恐れを抱いていたのではないか…
劉璋がヘマをするのを待ってた気がしてなりませんね(ノД≦*)
蜀の兵があれだけ屈強で名士も多いのに
劉璋は器ではなかったと言うべきなんでしょうかね(´･ω･`)ｼｮﾎﾞﾝ
しかし呉懿を傘下に置けたのは一番の戦果だったと思います♪(*^ω^)☆
厳顔も然りなんですが評価が低いですね(ノД≦*)
黄忠並みに強弓の名手と唱われたのに残念です(ノ∀≦*)
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- 208325人
- 3位
- 酒好き
- 170698人