きんこんの会記録帳＿_φ(･・コミュの実穂ちゃん初めての通訳ヾ(＠⌒ー⌒＠)ノ

初めて通訳をしてもらい、２０分間泣きながら語ってくれました。・゜゜・(>_<;)・゜゜・。

２０１３、１、１９　　　　実穂ちゃんのスピーチ

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私も涙もろいのでもう涙が出て来てしまいましたが、こんなに嬉しいのは初めてです。

まるで私達が当たり前の人間だと言う事を、こんなに分かってもらえるなんて二度と来ないと思っていたので、嬉しくて仕方ありません。

私達の事を世の中の人は、知的障害があるなどと言ってばかにするけれど、私の心はそういう事を言う人よりもずっと綺麗だといつも思って来たので、私もいつか言えたらその事を言いたいと思って来ました。

まるで私が魔法に掛けられたみたいに、今話が出来ていますが、本当に話せなくて話せなくて辛い思いをして来たので、嬉しくて仕方ありません。

私達の中では、私はきっと障害が軽いのだと思うのですが、障害が軽いという事はそれだけ色々な人との接点が多くて、しょっちゅうばかにされて来たので、私はこんなやりかたがあるのなら、私ももう一度ちっちゃい時からやり直したい気持ちでいっぱいです。

先生まで泣かせて申し訳ないけれど、私も涙が出る程嬉しいです。

いつか誰か魔法使いが現れて、私に話をさせてとよく祈っていましたが、魔法使いは夢の世界の人の事なので、絶対に現れないと思っていましたが、魔法ではないのでしょうが、魔法使いが現れたような気分です。

私達にとってはまだまだきっと信じてもらえない話なのでしょうが、こんなやり方があるのなら、いつか必ずもっとみんなの前で証明出来る様な形で、私達の気持ちを伝えて行けるのではないかと思いました。

先生もさっきゆっくりやっていらっしゃいましたが、ゆっくりでも伝わるなら、もっとテレビの前でゆっくりやれば、きっと世の中の人には伝わると思うし、今日は時間が少ないし、人も多いから、先生のいちかばちかと言っていましたが、やっていらっしゃるのでしょうが、必ず信じてもらえると思うので、頑張ってほしいなと思ったし、私も頑張りたいと思いました。

先生の目の高さはいつも私達より下にあるので、本当に話がしやすいです。

私は大学の先生と聞いていたので、絶対に上から見て来ると思っていたのですが、先生は一生懸命膝を落として話してくれるので嬉しいですが、先生もよく分かっていらっしゃるのですね。

私達はやはり、上から見られるとそれだけで体がすくんでしまうので、やはり目線は下から持って来てほしいのですが、一生懸命下から持って来て下さるので、安心出来ました。

それにしても、こんな人がすぐ近くにいたなんて信じられません。

私は桶川に住んでいるので、上尾はすぐ隣の町にこんな人がいて、しかもその人の噂も聞いた事がなかったなんて不思議で仕方ありません。

なぜなら、私もいつか必ずどこかに私の話を聞いてくれる人がいると思っていたので、いつかどこか遠くに出掛けて行ったら、もしかしたら外国に行ったら、私の話を聞いてくれる人が現れるのではないかと思っていたのですが、すぐ隣の町にいたなんて信じられない気持ちです。

信じられない気持ちというと不思議なのですが、やはり嬉しくて嬉しくて私も言葉が次から次に沸いて来て、うまく気持ちを整理する事が出来ません。

ところで私達の為にこんなに沢山の人に集まって頂いて、本当に嬉しいです。

私はいつか必ず、私達の時代が来ると信じようと思って生きて来たのですが、信じるだけでは叶わないと本当はあきらめていたのですが、こんなやり方があるのなら、私ももう一度信じ直してみようと思いました。

私達にとって、本当の私を伝える手段がなければ、いつまでも知的障害者と言われてあきらめるしかなかったのですが、こうして気持ちをきちんと言えるなら、もう私達はあたり前の人間だと言いたいと思います。

今日、さっき、あたり前という言葉が何回も出て来て嬉しかったと言われたのですが、私もあたり前という言葉が大好きで、あたり前の人間とか、あたり前の女の子とか、あたり前の暮らしとか、そういう事をいつも考えて来たので、あたり前という言葉にはとても勇気づけられます。

でも、あたり前ではないと言われ続けて来たので、あたり前という言葉を聞くと一瞬、体がすくみます。

あたり前の次に出て来る言葉が、あたり前でないならいつもの事なのですが、今日は、あたり前の私と言えるのでとても嬉しいです。

あたり前を、あたり前に使えて、本当に嬉しいです。

今日は嬉しくて、気持ちの整理がつかないので、なかなかうまく言えないのですが、今日は私も初めて自分の気持ちをスラスラ言えて、やっと１人の人間になれた気がしました。

あまりにも突然の出来事なので、自分でも不思議で仕方ないのですが、こんなやり方をどうやって見つけたのか、本当に不思議ですが、私達の仲間同士は実はよく分かります。

なぜなら私は、自分がうまく言葉が言えない様に、仲間達もみんな本当の気持ちを持っていると思って見つめて来たし、私がそういう思いで見つめると、仲間もそういう思い出見返して来たので、私はみんなに言葉がある事は疑って来ませんでしたが、どうやったらその気持ちを聞けるのか、本当に考えあぐねて来たのですが、こういうやり方があるのなら、私もなんとかして自分の気持ちを伝えて行きたくなりました。

所々違うとすぐに直すので、それも後で話したい所ですが、先生が懸命に音を探しているのはよく分かりました。

今も、あかさたなと言ったのに『お』に来たのは不思議ですが、あかさたなと言った時の『あ』に音の合図があったのだと思います。

そういう事はやっていると分かるのですが、さっきも他の人のを見ていると、全然分からなかったのですが、自分がやってもらうと何となく分かります。

今も何となくの後は、あかさたなはまやらわがあったのですが、すごいスピードで『わ』まで届いたので、分かりましたとすぐに伝わったのですが、こんな読み取り方がなぜ人間に出来るのか不思議ですが、超能力ではないと先生はおっしゃいましたが、私には超能力にしか見えませんが、でも懸命に聞こうとしている努力が伝わって来るので、決して楽な作業ではないのでしょうね。

でも、超能力でないとしたら、誰にでも出来ると思うので、ぜひこのやり方をさっき３つあると言ったので、どのやり方かで私も気持ちが言える様になりたいと思います。

私は字が書けるので、もしかしたら気持ちをもっと書ける様になるのでしょうか？？

気持ちを書こうとしても、文章は単純なものにしかならないので、私は気持ちも単純と思われて来ましたが、本当の気持ちを書こうとすると、頭が整理がつかなくなってしまうので、
もしかしたら知的障害と言われるのは、何かを表現しようとすると頭の中が真っ白になる事なのかも知れないですが、１人でじっと考えている時は、頭の中は言葉で豊かに満たされているのに、出そうとすると真っ白になるので、その事だけなら知的障害と言われても仕方ないですが、私達はだいたい子供と同じ知能と言われてしまうので、そんな事はないといつも悔しい思いをして来たので、こんなやり方があって本当に良かったです。

お母さんだけが、あなたも年齢と同じ様に育って来たわねといつもお誕生日の時になると言ってくれているので、お母さんだけが分かってくれていたのだと思って来ましたが、やっとその事を分かってくれる人達が現れたので良かったです。

先生は、私達が主人公と言いましたが、私は主人公などと言われた事がないので、その事だけでも信じられない思いでいっぱいです。

私達はいつも、オマケかのけものにしかされて来なかったのに、主人公になるなんて信じられないのですが、今日も先生は、途中で聞かれるまでは意見を言わないので、やはり通訳でしかないという事なのでしょうが、私達が主人公になる世界が来るなどと思う事も出来なかったのでとても嬉しいです。

私もついつい長く話してしまいましたので、この辺でやめたいと思いますが、この涙は喜びの涙ですから、ぜひそう理解して下さいね。

私が嫌な事をされていると見えるかも知れませんが、そんな事はありませんので。

私はただ涙もろいだけですので、よろしくお願いします。

それでは長くなったので隣の人に代わりたいと思います。

ありがとうございました。

先生まで泣かせてしまって、申し訳なかったですが、ありがとうございました。